nishi.org 西和彦のエッセイ

パソコンとスマホ

#34 アメリカの日本に対する盗聴を知って

2015-08-06

「日の丸安全携帯電話」でなんとなく考えていたことは真実であった。しかもdocomoの携帯電話の通信の秘密はアメリカに破られていた。 それを「アメリカと日本は同盟国なのに同盟国同士でも盗聴をされて文句はいえない」などと言いだす人も出てきた。世の中は私が思っているよりもはるかにタフなようだ。そこで私は提案したい。政府の要人と思われる人にそれぞれ通信担当の補佐官をつけてその補佐官には陸上自衛隊の通信部隊から専門家を派遣してもらうことにしてはどうか。総理大臣が防衛大臣に頼む、というだけで自衛隊はそれぐらいのことをすぐにやってくれるのではないか。でもそういう積極的な政策をとらないで、「日本政府は携帯はアメリカ政府に盗聴されているからなるべく使わないように」というおふれしか出していなかったりして・・・

戦場で使われている通信システムは暗号化されている。特に米軍とNATO軍の暗号システムは共通で暗号鍵を変えることによってそれぞれのグループ内でしか通信できないシステムを構築できる。軍用トランシーバーには周波数ホッピングがつけられ、1秒間に数千回から数万回の速度で通信に使用する周波数を変更することができるようになっている。このホッピングの仕方を作戦毎に毎日変更している、と聞く。暗号を解くよりもこの周波数ホッピングを解くことの方が困難なのだろう。日本の軍用通信はどうなっているのであろうか。まさかアメリカのシステムを導入していないことを望むが、一応同盟国ということで、通信設備は同じ物をつかっているのではないか。表向きにはホッピングのキーを使えば、盗聴はできないとなっているのであろうが、マスターキーを使えば全部ダダ漏れになっているのではないか。日の丸通信企業が作った日本独自の暗号化システムを持った通信システムが必要ではないか。警察無線もそういう暗号化がされている必要があるのではないか。

現在こんなに広く浸透している携帯電話のインフラを使わずに政府が通信システムを構築することは困難なのであろう。よって通信担当の補佐官の背中に軍用通信機を背負わせ、首相や官房長官や大臣の横について回らせることは無理だ。結局残された方法は、携帯電話と携帯電話同士が毎回電話がかかったあとに暗号化セッションを貼り暗号化通話をするしかない。その暗号化のアルゴリズムは米国の決めた暗号システムではなく、日本独自の暗号化システムであることが必要がある。できれば暗号の解読に何十年もかかるような強い暗号であればよい。しかし、いったんこの暗号が悪人の手に渡り悪人同士が犯罪の話をするために使い始めたら困ったことになる。だから暗号システムというのは普通の人が暗号を解こうとするれば時間がかかり、マスターキーを使えば、瞬時に暗号が解けるシステムである必要があるのだ。docomoはそういうシステムを開発しなければならない。こんなに便利な通信システムが使われている現在、分、秒を争う国の政策決定が有線電話や手紙に逆戻りするようなことがあってはならない。

#33 One drive, one mobile, many PCs

2015-07-18

パソコンをWindows 8.2に切り替えてから数ヶ月が経った。ケータイもWindows mobileにした。便利である。この便利さはAppleでは得ることができない。この便利さはGoogle以上のものがある。 よって自分がこれまで考えてきたWindowsとクラウドによるパソコンとモバイルの統合はうまくいくと思う。またMicrosoftがそれを一番大切なシナリオとして位置付けているのがよくわかる。Windows mobileで写真を撮りまくってパソコンに戻ったときにパソコンのOne driveにすでにアップロードされている。これまでこんな便利なことはなかった。ケータイの写真を探して、ケータイの写真が本体にあるのかSDカードにあるのか探して、メールで転送していた。それがノータッチで自分の机からアクセスできるようになっている。あとはPCスティックを買ってテレビに装着してテレビのスクリーンもパソコンとモバイルとテレビのスクリーンとが連動することが次の課題である。すっかりパソコンを持ち歩かないようになってしまった。

ニュースでMicrosoftが100%子会社のNokiaの社員を8万人くらいクビにすると書かれていた。そのニュースの記者はMicrosoftがケータイ電話ビジネスから撤退するのだと伝えていた。僕はそうは思わない。MicrosoftはNokiaのよくできるエンジニアだけをMicrosoftに移籍させ、開発部門を移籍させ、Appleのように生産は社外にすべて委託することを考えているのではないか。Nokiaブランドをやめて、Microsoftブランドのモバイルを売るのであろう、今もやっているように。消滅するのはNokiaの名前であって、同時にパソコンのようにWindows mobileをライセンスして、スマホを作りたい会社にはライセンスするのだろう。1兆円ちかいお金を使ってNokiaを買収した理由はケータイで出遅れたことを挽回するためのウルトラCであったのだろうが、一番の財産はNokiaの特許群なのではないか。この特許群を持つことによってAppleの特許とGoogleが持つモトローラの特許と互角に相互ライセンスすることによって、特許問題はなんとか解決する。あとは、最先端のケータイ電話の技術を持ったエンジニアが欲しかった。北欧に研究開発部門の拠点を持つことができたことはすばらしいことではないか。Nokia買収の価格を償却するというが、税金を払わなくていい分、キャッシュフローは助かる。賢い節税の方法ではないか。だから私はこれからMicrosoftが本気で中国や韓国のOEMメーカーで作った本気のWindows mobileが出てくると信じる。そのときに一般のユーザー、特にビジネスユーザーはWindowsスマホとWindowsパソコンの連動の価値に気がつき大きくスマホのシェアは変動するだろう。Appleのシェアが落ちるか、Googleのシェアが落ちるかは、Microsoftの攻勢にどう戦うのかということであるが、僕はGoogleのAndoroidがかなりのシェアを落とすのではないかと思う。 GoogleはおそらくまずGoogle driveのダンピングに踏み切るだろう。MicrosoftはGoogleのダンピングに対してどこまでも追従するであろう。Appleはビジネスユーザーよりもクリエーターのユーザーが多いのでしばらくは高みの見物になるであろう。

#32 日の丸安全ケータイ電話

2015-06-26

フランス大統領3人が盗聴されていたという。ということは、 ドイツの首相も盗聴されていたのであろう。ということは、イギリスの首相もやられているのであろう。...ということは、日本の首相も電話は大丈夫か? と思ってしまう。もともとアメリカの標準の暗号システムに準拠して使われている情報機器はアメリカ政府がもっている暗号鍵を使えばすべて解読される性質のものである。HTTPSという表示が出るたびに私は誰かにこの通信が解読されているのであろうな、と思うことにしている。昔NTTが開発したといわれる、日本製の絶対解けない暗号アルゴリズムを実装した安全なケータイ電話をdocomoが作ってくれないだろうか。日本政府御用達になるための条件とはなになのだろうか。KDDIの前身はKDDであり、その前は国際電信電話と呼ばれた。政府の外務省と世界中の日本大使館との通話はKDDIが担当していたという。その歴史を考えるとKDDIも有資格会社なのかもしれない。ソフトバンクが名乗りをあげてもいろいろいう人はあるだろう。結局日本の安全保障を考えた通信はdocomoに頼むしかないのではないか。そういうVIP、防衛省、警察、首相官邸用の安全なケータイ電話はどういう機能を持つべきなのか、ということを考えてみたい。一番必要なことはすべての通話が録音記録されていることではないだろうか。万一なにかあったときにパンドラの箱を開けることができるようなシステムにしておくことがヤバいことをケータイ電話で話さないようにする唯一の方法ではないか。昔アメリカ政府の高官と話をしたときに聞いた話だが、ホテルの部屋に畳4畳の強化プラスチックで作った電話ブースを持ってきていると言っていた。もちろん天井も床も付いている。部屋で組み立ててアメリカ本国との電話はその部屋の中から暗号電話で行なければならないということなのだそうだ。彼は大統領の補佐官であったが当時はそれを見てやりすぎだと思っていた。が、アメリカは当時から世界中を盗聴していたのだなぁと今更ながら思う。

#27 私のパソコン遍歴

2015-05-27

最初のバソコンはPET2001だった。次のパソコンはTANDYのTRS80だった。両方ともROMでBASICが入っていた。次にIMSAIのS100BUSのコンピュータだった。これらはみな8ビットのマイクロプロセッサで動くものであった。これらの経験がベースとなってPC8000を作ることになる。PC8000でPET2001とTRS80のレベルに追いついた感じがした。沖電気のIF800はディスプレイとプリンタとフロッピーディスクを一体化したパソコンであったが、それはそれまでのパソコンの総括みたいなデザインであったような気がする。このあとIBMパソコンを手がけることになって、基本的には沖電気のIF800を16ビットにしたマシンを作っただけであった。BASICしか動かない機械の限界をNECで感じていたので沖電気のIF800では8ビットのOSを搭載した。それらの考え方がIBMのパソコンで16ビットのOSとその上で動くBASIC、ワープロ、表計算という形で落ち着いてそれがIBMパソコンの爆発的な成功の元になったような気がする。それでもパソコンを本格的には使っていなかった。コンピューターにコマンドを入力することが嫌いだったからである。

ビジカルクという表計算ソフトウェアを作っていたパーソナルソフトウェアという会社がVISIONという名前のウィンドウソフトを発表したときに当時マイクロソフトの副社長だった私はびっくりしてこれ以上のモノを作らなければならいと覚悟を決めた。ゼロックスのパロアルト研究所に当時言われていた究極のパソコンALTOを見学に行った。チャールズ・シモニーというエンジニアが対応してくれて、聞けばワープロも作ったという。ただちにその場でマイクロソフトに来てくれ、と頼んだ。その関係でゼロックスがALTOをSTARという名前で商用化したときにフルシステムを導入した。このSTARのシステムが私のパソコンの原体験である。STARはスクリーン上にファイルフォルダとドキュメントを配置することができるようになっており、アプリケーションはワープロだけであった。STARにBASICや表計算を売り込もうとしたがゼロックスは聞く耳を持たなかった。ワークステーションとプリンタで一式1000万円くらいしたことを覚えている。私のWindowsのデスクトップはファイルが二次元的に机の上のように配置されたままである。

IBMのパソコンの仕事をしてからデスクトップではなくポータブルなパソコンを作りたいと考えた。グラフィックスの半導体を作ってソフトウェア互換性を持った液晶表示器を作った。今では当たり前になっているけれど。IBMがThinkPadという名前でノートパソコンを出してきた。黒いボディでキーボードの中央に赤いゴムキャップをトラックポイントというマウスポインタが印象的であった。以来ノートパソコンはずーっとThinkPadを使っている。IBMのパソコン事業がレノボに売却されたあともThinkPadを使ってきた。ThinkPadの特徴は、トラックポイントとハードディスクが脱着できるということであった。同じタイプのパソコンを複数台買ってハードディスクさえ変えればハードウェアが故障してもパソコンが使えるのがいいと思ったからである。ThinkPadのPCMCIAスロットに差し込むauのワイヤレスモデムもずーっと使ってきた。バッテリーをスタミナバッテリーにして複数本持ち歩けばどこに持っていってもインターネットの仕事環境が実現できるからである。ThinkPadが大きく重かったので、小さなパソコンにも興味を持った。ソニーが作っていた小さなVAIOシリーズはほぼ全部買ったが、スクリーンが小さすぎて使えなかった。GPSのモジュールをつけて地図のソフトを走らせてヘリコプターでGPS地図表示器としたこともあったが、ソニーのパソコンはほとんどが故障した。ソニーのパソコンが故障するたびにThinkPadを使っていて良かったと思った。

Windows XPの次にWindows VISTA、その次にWindows 7とどんどんWindowsが変わっていった。私は最近までCPUが速くなっても、Windows XPを使ってきた。なぜなら速いCPUで軽いOSを使うとサクサクして大変気持ちがいいからだ。しかしそういう世界もレノボのパソコンはアメリカ政府では使用禁止になったそうだ。BIOSにバックドアがついていて外からリモートログインをされてファイルを取られるということである。これが理由で私はThinkPadとの縁を切ることを決めた。

次のパソコンはSurfaceしかないだろう。この前後にiPad、NexusのPadを買ってみた。ホームページのブラウザとしてはいいけど、Windowsのデスクトップが欲しいと思った。だからSurfaceに決めたのである。Surface1を買った。Surface RTは友達が旅行のお土産にくれた。Surface1のキーボードをバッテリー内蔵型に変えてみた。重すぎた。ということで、4Kのスクリーンを使うことができるSurface3とドッキングステーションがでたときに、ThinkPadからSurfaceへの移行を決断した。今のところ使い勝手は大変よく複数のパソコン間で仕事ができる環境構築をしている。LTE内蔵のSurface3を買おうと思う。これをお持ち歩きのパソコンにして全部がWindows10になったときに次の方針を決めようと思う。やはり自分の使っているすべてのパソコンのデスクトップの同期と自前のセキュリティを強化したネットドライブの構築が次の大きなテーマになると考えている。

#24 WindowsとWindows Mobileの連携について

2015-05-08

今年になってからWindows Mobileを使うようになった。Windowsも8.1にした。しばらく使ってみての感想と改良への期待をまとめてみた。

ハードはモバイル1台とパソコン4台で計5つ。Windows Desktopがそれぞれ4つ、5つのModern UIを足して合計で9つのデスクトップ画面を記憶しなければならないのは苦痛である。持ち歩くパソコンと会社と大学と家のパソコン合計4台のパソコンのデスクトップがそれぞれ違う。ファイルはどこに置いたのかなぁとウロウロ探している。クラウドドライブにアップすればよいのだが、毎回そんなことはできない。アップするたびに誰かがチェックしているのかと思うと、気分が悪い。インターネットに繋がらない環境もある。ここのところをなんとか解決しないとパソコン環境は混乱を極める。iPhoneとiPadでは当たり前のどちらかにアプリをインストールしたら片方にも自動的にインストールされているという機器間のファイルとアプリの同期がこれから必要になるだろう。Modern UIはアプリをあつめて成立している。パソコンのデスクトップは私の場合、ファイルを並べてある。Windows Xpのデスクトップにファイルをたくさん並べていたからスピードはものすごく遅かった。でも、机の上にファイルやフォルダが並んでいて、ファイルをクリックするとアプリも自動で起動される。長年のこのジェスチャーになれていてた。私はアプリ中心のModern UIに違和感を感じる。

ではどうしたらよいか。すべてのデスクトップとすべてのModern UIをクラウドでシンクロさせることしかないであろう。どこの机の上にあってもどこのパソコンでもみれる。ということを、ファイルのプライバシーのセキュリティーとともに保証するしか、使い勝手はよくならないのではないであろうか。マイクロソフトのクラウドに接続すればそういうことができる、と言うであろう。グーグルも同じことを言うだろう。でも、アメリカ政府や警察庁が読むことができるクラウドドライブに自分のファイルを置くのは絶対にイヤだ。私は危険思想の持ち主の革命活動家ではないが、公安警察が自分のパソコンをチェックするのだけは絶対にイヤだ。それに日本政府が役所で使うパソコンがそうなってはいけないと思う。だから、自衛のクラウドストレージとそれぞれのパソコンとをVPNで結んでデスクトップとModern UIを同期させるアプリを作るしかないと思う。でもWindows 11か12かで、そういう機能がインストールされたらいいのと、願っている。

まとめると、自分でサーバと立ててグローバルIPアドレスをつけて自分の使う複数台のパソコンからそのハードディスクを共有するのと同じではないか思われるが、それは違うのである。共有するのはハードディスクではなくて、デスクトップである。デスクトップ上のファイルやフォルダの位置まで同期させたいのである。実はこれはハードディスクのデスクトップフォルダを共有してWindowsのデスクトップ表示ブラウザと結合すれば直ちに解決する問題であると睨んでいる。やってみようと思う。

そういうモノを欲しい人は僕だけではないだろう。スマホとWindows Desktopを連携するアドオンソフトを作って売るようなベンチャーをやってみてもいいかもしれない。

#22 ただのネットドライブなんて使わない

2015-04-28

Dropbox、Google Drive, One Drive, iCloudなどの無料のドライブのサービスがある。私は使わないことにしようと思う。自分でハードディスクをぶら下げたネットドライブでVPNで暗号化して自分で管理でき、他の誰にも見られないような仕事環境を構築しようと思う。そして、そのドライブをRAID7にして金庫の中に入れ、金庫からケーブルを引っ張り出してネットにつなぐようにしようと思う。なぜなら時間の問題で人工知能がネットドライブの内容をスキャンしてユーザーを分類して国民データベースに登録されるということは目に見えているからである。まずアメリカがやるだろう。その次にアメリカから指示をされた日本がやるだろう。国民背番号なんて社会ではなく、国民一人一人の思想管理まで政府はやるだろう、我々の承諾なしに。自分で自分を防衛するしかない。

盗聴された経験がある。昔NTT民営化の時に、NTTの分割についての論陣をはっていた。そのとき家の電話も携帯電話も盗聴されていたと思う。家にくる郵便も開封されていたと思う。警視庁にいって相談をしたら「あなたは心配しすぎですよ」と言われてるかと思っていたら、反対に「JRかNTTか郵政関係のお仕事をされていませんか」と言われた。「NTTの電話をやめて大切な話は電力電話を家に引いて、電力電話でされたらどうか」と言われた。警察はこの日本でどういう盗聴、無断検閲が行われているのかを知っているようだ。そういう組織暴を告発しても誰もなにもしてくれない。自ら知恵を働かせて自分を守るしかないのだ。昔アスキーで暗号アルゴリズムの開発をしていた。スーパーコンピューターでも解き難い暗号システムを完成させたが、アメリカのコンサルタントに「やめたほうがよい」と言われた。なぜなら、「本当の暗号とはマスターキーを使えば一瞬にして解読ができ、マスターキー以外ではたとえスーパーコンピューターでも解読できないのがよい暗号システムだといわれている。当事者だけしか解読できない暗号はダメ」と言われた。郵政省の参与に任命されて標準化国際会議に参加するためにワシントンD.C.に行ったことがある。そのときに受けた注意は「たとえ公衆電話であってもホテルの電話であっても、どんな電話でも録音されているからそのつもりで」と言われた。このように世の中はずいぶん前からハッキングされていたのだ。それもハッキングが好きなハッカーによってではなく、仕事としてそういうことをやる人たちに。

データを守るには、
1、物理的に守る。つまり、パソコンを取られないようにしなければならない。パソコンを金庫に入れておく必要がある。その金庫は持ち出せないようにしなければならない。
2番目、電子的に守る。強力なパスワードをかけておく。
3番目、データの窃盗は、刑法で窃盗にあたることを認識してもらう。
4番目に、他人のデータを盗むことは道徳に反することをアピールすることではないか。

盗聴、盗撮、盗アクセスが情報戦において最高の戦闘であることは疑いない。そういう権力者の暴挙は止めることはできない。しかし、見ざる、言わざる、聞かざるを実践することが我々一般市民のそれに対する無言の抵抗になるのではないだろうか。日本は他の国に比べて比較的平和で安全な国ではある。

#20 アップルのiPhoneユーザー囲い込みのギミックだったApple Watch

2015-04-24

Apple Watchを買ってしまった。しまった!

Apple WatchはiPhoneがなければ使えない。普段使っていないiPhone 6を出してきて充電してApple Watchのイニシャライズの画面の写真を撮らないとペアリングができないようになっている。なんかおかしい。ガラケーとiPad miniとWindows Mobileとを普段は使っているのでiPad miniを持ち歩きながらApple Watchで電話ができたらいいのにと思っていたが、それは夢のまた夢であるみたいである。アップルはiPhoneにしか今のところApple Watchを繋がせないようだ。そこにアップルの意図を感じると言ったら言い過ぎだろうか。

つまりこうだ。iPhoneのユーザーにApple Watchを買わせてiPhoneのワイヤレスリモコンのように使わせる。iPhoneの新しい機種が出たときに買えばApple Watchは継続して使えるのであろう。しかし、iPhoneを裏切ってANdroidやWIndowsMobileに乗り換えたら、Apple Watchは重いブレスレッドになってしまう。新しいApple Watchが出てもApple Watchは、永遠にAndroidのタブレットや、Windows Mobileには繋がらないだろう。アップルに勤めていた人がやめて、繋げられるソフトを作ったら訴えられるだろう。とにかくiPhoneを持っていて新しい物好きでApple Watchを買う人たちを永遠に逃がさないための小道具なのであろう。でも私はこの戦略は間違っていると思う。Apple Watchは、iPhoneだけでなくAndroidや、iPad、Windows Mobileなど、すべての機器につながり、デジタルリモコンとして使えるようなものになるべきではなかっただろうか。そういう機能を持った競合製品が半年以内で出てくるであろう。 アップルはiPhoneだけにしか繋がらないということで将来の競争相手を作ってしまったことになるのではないか。

とりあえずiPad miniと繋がって電話ができるようになったソフトウェアのアップデートを希望する。アップルのMacが少数派だから好きだったのに、すべての人にApple Watchを買わせようとするアップルは好きになれない。ということは自分はマイノリティーということか。時計なんてバラエティがあって当たり前なのに色や材質だけ差別化した同じ時計はしたくない。明日ハンズに行ってサイズの合う時計工具を買ってきてApple Watchをバラしてみることにした。そのうち中身を入れかえてAndroidに繋がる基板がキックスターターで提案されたりして、即買いたいと思う。

#19 とうとう4KとSurface3に引っ越し

2015-04-14

今日は記念すべき日だ。IBMのThinkPadと2Kのディスプレイを捨てて、Surface3とドッキングステーションと4Kディスプレイに引っ越した。4Kディスプレイはたったの8万円だった。40インチである。それを使ってこの原稿を書いている。ディスプレイのブランドは「Philips」である。どこ製かと調べてみたが、予想通り中国製であった。中国のメーカーにPhilipsが指定した仕様で作られた4Kのモニタである。韓国製の湾曲したモニタも1台買ってみようと思う。スクリーンの左右に目を動かすときに疲れなくてよいかもしれない。日本のシャープやソニーのモニタは値段が高すぎてとても買えなかった。ここら辺に日本のメーカーがコンシューマー市場で売れない理由があると思う。

1985年にMSXの次世代を議論していたときにHDTVにパソコンのビデオ出力をつなぎたいとソニーのひとに言ったら「そんなことはありえない」と言われた。あれから30年たつのだ。

1992年にMITでアナログのHDTVではなく、HDTVはデジタルでやるべきだと提言した。そのときにインタレスではなく、2000×1000でプログレッシブでDCTベースのコーディングがこれから世界標準になると発言した。図らずも私の予測は実現した。

2000年にIBMのノートPCを買って、ドッキングステーションを繋いでPCIのMATROXを基板を繋いでHD1920×1080のディスプレイを繋いで使ってきた。以来ThinkPadは3回くらい代替わりをしたが、Windows XPを使い続けてきた。CPUが速くなって軽いOSだからスピードが抜群に速い。途中横長のディスプレイを縦長にした。そうしたらA4フルページのディスプレイがきれいに表示されたので、とても気持ちが良かった。ウィルス駆除ソフトの期限が切れて、ウィルス駆除ソフトが悪さをして、WindowsXPのスピードが下がってしまった。もはやこれまでと思い、サブで使っていたSurface3をメインのシステムにすることにした。

2015年のこれからSurface3とドッキングステーションと4Kのディスプレイの組み合わせにクラウドを連動させ大学と高校と会社と家と新幹線とクルマの中、どんなところにいてもシームレスにすべての情報にアクセスできるような環境を構築していきたいと思う。新幹線の中ではさすがに4Kのディスプレイではなく、Surfaceであるが、4KのSurfaceがはやく出てくれたらいいのになぁ、と思う。名前は「Surface4K」と勝手に期待している。このシステムにノキアの一番安いWindows Mobileを連動させてみようと思う。

パソコンとスマホの割合が2012年の12月の末に逆転してから1年少しになるが、パソコンはスマホに負けたのかという話があるが、パソコンとスマホを比べることがおかしいと思う。パソコンは情報を生産加工するデバイスでスマホは情報を消費するデバイスではないだろうか。すべての消費者が生産者でもある、というのが本来の姿ではないかなと思うが、消費だけする人と、生産と消費をする人の割合がどのくらいで落ち着くかということが注目される。サイレントマジョリティとは何パーセントのことであろうか。メールを書くということとTwitterで発信するということは違う。LINEが流行っているというが、スレッドを自動的に分けてくれるメールソフトはLINEと同じようなインターフェースになりつつある。今のところLINEもTwitterも大嫌いだ。

#15 私の予測するWindows 10とWindows Mobileのシナリオ

2015-03-18

Windows 7とWindows 8のユーザーに対して、Windows 10のアップデートを配るという発表があった。スティーブ・バルマーが社長をしていたことのマイクロソフトなら決してありえないはんだんであり、新しい社長になってこそ可能となった戦略なのだろうと思う。すべてのユーザーベースをWindows 10に誘導し、クラウドビジネスをさらに推進しようと考えているのだろう。どうもアメリカには「10」という数字に対して特別な思いがあるようだ。 「10」というのは、超セクシーで美しい女性、満点美女という意味のスラングである。だからWindowsも完成に近づいたOSとして、9を飛ばして10になった。Whindows 10は完璧なWindowsであるという気持ちが秘められている。

さて、WIndowsPCとAppleのシェアについては、インターネットのウェブアクセスのトラフィックから分析すると、Appleが10%くらいである。あとは、Windowsである。しかし、この90%くらいのWindowsは、Xpや、7、8など、さまざまなバージョンのWindowsであり、マイクロソフトのクラウド戦略の障害のひとうになっていた。これがWindows 10といういひとつの統一されたプラットフォームになれば、クラウドサービスとクライアントOSの最多のシステムとなる。

全世界のパソコンの8割や9割がいきなりwindows10ベースになったとき、多くのアプリケーションやサービスが間違いなくその上で展開されることになる。そのWindows10のユーザーインターフェースの「Moder UI」になれたユーザーが自然に移行していくのが、Windows Mobileになるのである。だから日本でのWindows Mobileの投入はWindows 10のリリースのあとであろう。AppleのiPhoneとiPadとMacの世界に生きている人もいる。AndroidスマホとChromeBookに生きている人もいる。マイクロソフトはパソコンのユーザーベースをテコにWindows Mobileのユーザーをじっくり増やしていきたいのであろう。そのときに鍵になるのは、パソコンのModern UIとモバイルのMdern UI、両方で動くアプリケーションである。これが、x86とAtomで両方動くバイナリを効果的に作る方法が確立されば可能になる。もちろんとっくにこのようなことは計算済みなのであろう。

スマホとパソコンがクラウドを経由して繋がったユーザーアプリケーションとは一体どのようなものなのであろうか。それは一つは、メールソフトがすべて統合されてfacebookのメールも、Gmailも、Hotmailもどんなメールも読むことができるメールソフトがでてくるであろう。されにWordやExcelなどのデータがクラウドにファイルされて、どこからでもファイルが見れることではないか。カレンダーにいろんなデバイスからアクセスできる。また、カレンダーをいろんな人と共有できる、などなど。ほとんどすべての生活環境の情報がModer UIやiOSやAndroidの上で動くようになるのであろう。そうすれば、そういうことを考えるAppleの次期OSは、iPhoneとMacのOSが統合されるのではないか。AndroidとChrome OSが合体したOSが出たとしてもGoogleの優位はあまりない。いずれにしてもマイクロソフトのWindowsとWindows Mobile、AppleとMac OSとiOS、GoogleのChrome OSとAndroidのこの3大OSメーカーの競争の中で必死に生き残ろうとしているBlackBerryの戦略も面白かったりする。

#7 パソコンスティックを買った

2014-12-17

40年近くホームコンピュータとはなにかを捜し求めてきた。1983年にMSXというパソコンを作った。数百万台売れたが若い人にしか売れなかった。パソコンが安くなれば一家に一台になるかと思ったが1万円になっても一家に一台にはならなかった。コンピュータを設計する人間として大きな挫折を味わった。電話やテレビのように一家に一台になるコンピュータとはどのようなものか、模索が始まった。答えばネットワークであった。当時はまだインターネットがなかった時代なので、電話回線に電子メールやBBSなどをつなぐぐらいであったが、80年代の後半に安いコンピュータとネットワークが繋がったものが一家に一台になる、一人に一台にになるコンピュータになると確信した。インターネットブラウザをはじめて見た90年代の始め、インターネットとパソコンの組み合わせがパソコンを一人に一台にする可能性があると信じてきた。

最近パソコンの上で動いているブラウザよりもケータイ電話の上で動いているブラウザの方が、インターネットのアクセス数が増えている。この現象をどう考えたらよいか。パソコンがケータイに負けたのか、WindowsがiOSとAndroidに負けたのか、見極めるにはまだ時間が必要であるが、パソコンもスマホとインターネットに繋がっている。次にインターネットにつながる端末としてテレビがある。2kのテレビや4kのテレビがたくさん売られるようになった。インターネットに繋がって映像を観る機能は付くようになった。インターネットのブラウザが搭載されている。しかしそれはどこまでいったとしてもテレビにブラウザが付いただけで、コンピュータの機能が全部そこにあるわけではないのだ。テレビと一体化したコンピュータとはどのようなものであるか、考えてみたい。可能性は幾つかある。Windowsの動くテレビ、Chromeブラウザの動くテレビ。3つ目はiOSの動くテレビ。この3つの商品の可能性がテレビの未来と言っていいのではないかと思わざるを得ない。

最近Chromecastというテレビアダプタを買った。5000円もしない抜群の商品で、テレビをYoutubeをみるのに最適な商品であるが、ほとんどのテレビはYoutubeを観る機能が付いている。だからChromecastの機能はChrome OSが動けばよいのではないか。また最近Windowsスティックも買った。中にWindowsパソコンがそっくりそのままはいっているパソコンである。Windows PCもこんな時代になったのかと考え深いものになったものだ。Windowsスティックを使いながら、 このWindowsの上にいくつかのキラーアプリが動き始めたときがネットTVがホームコンピュータに移行するときなのだと予測した。AppleはMacは送り手のプラットフォーム、iOSは受け手のプラットフォームという区別をしているが、Apple TVは、どこまでいってもTVであって、安いのだが売れないのでないか。iOSが動くApple TVのような商品があってもよいのではないかと思う。

#6 私の使っているパソコンとケータイ

2014-12-10

世界で200台しかないといわれているApple Iがオークションにかけられて予想落札価格が1億円という。1977年にサンフランシスコのシビックオーディトリアムのウエストコーストコンピュータフェアの会場で、スティーブ・ジョブズに、現金なら500ドルにしておくといわれたが、いらないと言ったことが昨日のことのように思い出される。

マイクロソフトで仕事をしていた経緯もあって自分が使っているパソコンはWindowsである。XPと7と8を並行して使っている。アタックされたくないのでXPはオフラインである。スマホはiPhoneとAndroid、タブレットはiPadとAndroid、Surfaceを使っている。なんでも使える環境にあって、自分は今までガラケーとiPad miniを使ってきた。なぜなら、一番電池の保ちがよく、重さが軽いからだ。 このふだん使いのガラケーとiPad miniを変えようと思い始めた。それは自分のワークスタイルをクラウドに移行させていこうという決心をしたからである。まず手始めにガラケーをスマホに変えたい。Amazonで海外からWindows mobileを注文して日本では絶対に盗聴されないdocomoのSIMを入れることにした。Surfaceは一番軽くて薄いSurface 3にする。ケータイとWindowsパソコンとの連携を追求するアプリを作ってみようと思う。

最近テレビに差し込むWindows PCスティックが発売された。初期ロットは即日完売ということだ。そのうち4Kのスクリーンをサポートする機種も出てくるであろう。そうしたらこれをクラウドにつないで、スマホとタブレットとTVがクラウドにぶら下がる。そこに順次仕事のベースを移行するようにやってみようと考えている。自分は国家安全保障や過激派とは何の関係もないし興味もないので、クラウドに置いてある自分のファイルを誰に見られても一向に構わないが、気分が悪いのでOneDriveやGoogle driveに頼らないで自分ドライブを作って少なくても日本国内でのパソコン使用については自前で完結するシステムを構築するのだ。

昔ビル・ゲイツにGoogle driveが出たときにWindowsの客がGoogle drive経由でMacintoshに逃げていくのが怖いと言ったことがあったが、Windowsの客はGoogle drive経由で、AndroidやChromeに逃げていくのであろう。Chrome OSでWindowsと同じ仕事ができるのか、実験してみようと考えている。

#4 パソコンはスマホに負けたか!?

2014-11-26

去年の年末にWebのアクセス分析を見ていて、アクセスの50%以上がスマートフォンになった瞬間を目撃した。それからこの1年パソコンとスマホの綱引きがいたるところで スマホの勝ちになり、この年末にパソコンはスマホに負けたことになる。しかしそれはあくまでも数においてであって、パソコンにはパソコンの役目が、スマホにはスマホの役目がある。パソコンは情報を作る道具である。スマホは情報をアクセスし消費する道具である。このスマホの情報消費装置が情報生産装置になったときがパソコンの終わるときであるだろう。スマホを使って小説を書いている世代がはじまっている。大学の卒論をスマホで書くのは時間の問題であろう。スマホに必ずついているカメラで写真を撮ってアップすることが当たり前になって、検索結果は文字よりも写真で探す方が便利である。

Chrome CastやApple TV、Amazon TV、などのようなテレビのHDMIに差し込むビデオスティックも各社お客の囲い込みのために安く発売している。パソコンのスクリーンを無線HDMIケーブル的にテレビに表示するものもあるが、インターネットに繋がった完全なスタンドアロンコンピュータ的な性格を持ったものも増えてきた。これにクラウドベースのアプリケーションが載れば、100ドル以下のホームコンピュータである。私がずっと欲しかったホームコンピュータはセットトップでもセットダウンでもなく、HDMIスティックだったのだ。

パソコンはスマホに負け、次にHDMIスティックの繋がったテレビに負けるであろう。しかしハードウェアとしてのスマホやデジタルテレビに負けたのではなく、パソコンの機能がクラウドに移行したというのがシステム全体を見たときの状況であろう。スマホやデジタルテレビが受信機としてだけでなく、送信機としてのアプリが盛んに使われるようになったとき世の中はクラウドとパソコンとスマホとタブレットとデジタルテレビがぶら下がった送受対称のメディアシステムが私の考える未来である。

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