nishi.org 西和彦のコラム

政治・経済・社会

#165 万博が2025年に日本にやってくる

2018-11-28

とてもうれしい。1970年の前の万博のときの記憶が残っている。たくさんのパビリオンが立っていたが、当時中学2年生だった僕は万博に1日しかいけず、万博の会場を歩きながら、どのパビリオンに並ぼうかと考えていた。結局僕は松下電器産業館にならびその建築の美しさに感動し、並んで中にはいって帰った。強烈な印象が残っている。それから20年後に松下館を設計された建築家、吉田五十八氏の自宅を買うことになってそこに数年間住んだ経験が自分の人生を変えてしまった。コンピューターが自分の専門ではあるが、最近建築や都市計画の仕事が増えてきている。やはりぼくの原点は1970年の万博の松下館にあるのだと思う。

京都がインバウンドの旅行者でいっぱいである。関空の故障の影響が少しでているようであるが、それにしても観光客の数が増えている。京都の魅力は何なのであろうか。最初お寺かと考えた。でもお寺が京都と同じうように多い奈良は、そんなに観光客が増えていない。お寺も重要な理由であろうが、お寺よりも大きな理由がそこにはあるはずだ。私は京都の魅力とは千何百年続いた日本の京都で行われている多くのイベント、それから日本料理、土産物屋などの総合的な観光の産業化の賜物であると思っている。奈良のことを昔の日本の都ということ、京都を追いかけていっているがそれは間違っている。現在の奈良が持っているのは過去の日本の都としての観光資源ではなく、東大寺の門前町としての、いわば善光寺の門前町としての長野のような、実態があるのではないか、と思う。それだけに奈良にどんなにホテルを作っても奈良の観光は難しいのではないだろうか。

そのうちにクラッシュがくるといわれている、京都の不動産であるが、オリンピックのあとに東京の不動産はクラッシュがくるであろうが、京都の不動産は2025年まではインバウンドの旅行客が増え続けるので、クラッシュはないだろうというのが、業界の人たちの楽観的な期待であるそうだ。

#164 日産はどうなるかを考える

2018-11-28

日産復活の立役者であるカルロスゴーンが逮捕された。テレビと新聞と週刊誌とインターネットの報道合戦である。見ていて面白い。しかしみんなルノーが日産の43%の株主であることをあまくみているようだ。たとえゴーンが大悪人でもルノーという会社は悪人ではない。ルノーの15%を支配するフランス政府も悪い国家ではない。このような自体に至って次に何がおこるのか、とても簡単で、ルノーが日産の株式を市場でこっそりあと7%超買い日産をルノーの子会社とすることになるだろう。株式の43%を持つということは、また、株主総会に提案される案件に対しての拒否権があるということであり、日産は経済産業省の力を借りてしても自分の好きにはできない。クーデターの首謀者の日産の社長なんて、来年の6月には跡形もなくクビになって終わっているだろう。日産の社長は「これはクーデターではない」と記者会見で発言していたが、これはなんなのか。

1999年に日本の銀行が「日産はもうダメ」と、日産をサポートすることをあきらめたときにもう日産は潰れていたのだ。それを立て直したのがゴーンなのだから、もしそのゴーンがいらないというのであれば、ゴーンに100億円ぐらい退職金を払って縁を切ればよい。しかしそれを決めるのは、日産の取締役会ではなくて、日産の親会社であるルノーである、ということを忘れてはならない。他人が43%を持っている会社で今回のようなことをすれば例えば日産が株式を上場している会社であったとしても、社内のクーデターは許されないことであって、結果は目に見えている。資本主義の世の中なのだから。

だから、これから日産はルノーと合併して、三菱自動車は日産と合併するなるのではないか。フランスのアクションは目にみえている。

#163 ソフトバンクグループ

2018-11-13

携帯電話会社のソフトバンクが上場したみたいである。野村證券から電話がかかってきて勧められた。ぼくみたいなものまで株の営業がかかるということは株が消化されていないのだろうかと思った。

事業会社を売って、孫さんはソフトバンクグループという投資会社を主にやるそうだ。こんなこというと孫さんに怒られそうだが投資の判断はイエスかノーであって、楽チンである。事業会社を経営することが彼は嫌になったのであろう。とにかく現場の好きにやれ。だめだったら他ででた利益で相殺して潰せばいいというような感じなのだろうか。我々のような事業会社系の人間はダメだったら破産しかない。そうしたら人生はおしまいだ。だから必死に事業会社を毎日やる。投資家には投資家の辛さがあるのかもしれないが、最近のマスコミは広告をたくさん出稿してもらっているのか、孫さんの悪口は一切書かない。コムデックスやキングストンなど孫さんの失敗の研究を書く雑誌はないのか。大新聞の辛口で知られる名物記者までも孫さんのヨイショ記事を書いていた。ガッカリした。

17兆円の借金はファンドの運用益で返すということが孫さんの書いたシナリオなのだろう。返し終わったときに孫さんの所有する株式の時価総額は世界一になっているのだろう。それが彼の目指すものなのであろう。そういう彼が投資している会社の細かいことを気にしなくなるときがくるのであろう。ビル・ゲイツは先日、自分はどんなに金持ちになっても一つ一つの投資先をアバウトに考えることはしないといっていた。ここが孫さんとビル・ゲイツの違うところになるのではないか。それはそれで個人の方針ということで我々は高見の見物するしかないと思う。

#159 JALとANAのVIPクラブに思う

2018-11-02

ANAのブロンズ会員にもうすぐなりますよ、というメールがきた。当分ANAしか乗るなという通告なのだろうとメールを削除した。私はむかし株式公開企業の社長をしているとき、飛行機ばかり乗っていたので飛行機のことはかなり知っているつもりである。高校生のときからスカイメートで空席待ち半額割引もよく使った。

飛行機を降りたら職員が待っていて荷物を持ってくれるサービスが昔の日本航空であった。少年の私はどういう人がそういうサービスに与かるのか、聞いてみたことがある。そうすると日本航空の人は「大企業の代表取締役(社長か会長)です」と説明してくれた。少年の心にいつかはそう言う立場になりたい、と思う気持ちと、どんなに偉くなっても人に荷物を持たせるような人になりたくない、と思う二つの気持ちが生まれたことを覚えている。アスキーは上場して日本航空は僕にいってらっしゃいませ・おかえりなさいませをつけてくれると旅行代理店経由で言ってきた。そんなものいらないと丁寧に断りをした。時は経ちアスキーの社長を辞めて大学教員になって海外出張も減りエコノミーしか乗れなくなった。航空会社のラウンジに入れてもらえない時期が10年以上続いた。ゲートの前で椅子に座ってひたすらじっと搭乗を待つことに慣れてしまった。今さらラウンジに入れる身分になったとしても、もういかない。

JALはグローバルクラブ、ANAはスーパーフライヤーズ。こういう制度を作ってお客集めに一生懸命であるが、もうそういうことは興味がなくなってしまった。いつから興味をなくしたかというと日本航空が破綻したときだった、と思い出した。放蕩三昧を尽くした古き良き日本航空が懐かしい。

エアラインのVIPクラブの次のステータスは株主優待クラブだろう。それぞれの株式を数億円ずつ買って株主になる。これの方がVIPクラブよりかっこいいのではないか。ラウンジにいって「株主なんですが入れてもらえませんか」と言ったらいれてくれるのだろうか。誰かためしてみたらどうだろうか。

#158 米国の出生地主義が廃止される

2018-11-02

トランプ大統領が大統領令だけで合衆国憲法に定められたアメリカ人の定義を変えようとしている。私は米国人ではないので意見を言うことはできないが、これまで考えて来たアメリカの大きな魅力がなくなりそうな気がする。どのような移民であれアメリカの国土で生まれた人はアメリカ人というのがアメリカの国民の層の厚さをつくってきたのではないか。アメリカ以外に20ヶ国ぐらいあるそうだ。アメリカインディアンだけがアメリカの原住民であって、トランプ大統領も含めて移民者の子孫であるのに、よくまあそんなことを決めることができるものだ。

日本はどうか。日本の抱えている大きな問題に在日外国人の国籍問題がある。ほとんど多民族国家になっている東京の人はあまり気がつかないが、大阪、京都、神戸の関西圏と福岡を中心とする九州圏においては日本人と韓国人と朝鮮人が混在して居住している。全日本を考えたときに日本の政治とは日本系と韓国系と朝鮮系と中国系の間の闘争という感じがするが、それを新聞もテレビも絶対に報道しない。日本で出生地主義が取り入れられることは絶対にないであろう。そうすれば日本は日本でなくなるという議論がでてくるだろう。

日本における帰化人の源流をたどっていくと、奈良は新羅系、京都は百済系といわれる。また九州は大陸系。そう考えると日本の原住民は北海道と沖縄ぐらいしかなく、あとは時代が違うだけで全部帰化人になるといってもいいだろう。ここのところの矛盾を我々はどう解決していけばいいのか。いまのところ答えはない。

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