nishi.org 西和彦のコラム

デジタルグッズ

#406 3次元プリンタの次はプリント基板プリンタ

2020-08-04

東大のラボはコロナで閉鎖が続いているが、研究員は各自自宅でリモートで仕事をしている。ラボには東大ではじめてのカラーの3次元プリンタがあり、強力な試作機として活躍している。このプリンターの次に導入を検討しているのは、プリント基板を印刷するプリンタである。銀のペーストを使い、プラスチックの上に配線する。なんと10層までの多層基板もできるという。イタリア製である。ところが銀のペーストは東大発ベンチャー会社の製品だそうだ。今後に期待したい。

#357 日本のIoTの最大のキラーアプリとは

2020-02-13

IoT各社がヘトヘトになりながらユーザーを追い求めている中で、順調にユーザーを増やしている会社のことはあまり知られていない。2019年12月でなんと60万台売れたそうだ。1社だけが9割のシェアを持ち、ヒット商品になっていることを見るにつけても、なぜこのような商品を他社はつくれなかったのか。我々は思いつかなかったのか。情けない。

#354 QRコードの脆弱性

2020-02-13

知り合いの天才博士から聞いた話。電子決済に使われているQRコードは日本電装が発明し、世界中にタダで使える様にしてきた日本発の大ヒットであるが、ここのところこのQRコードを改ざんしてお金をくすねようとする試みがあるそうだ。驚いたことに10回中10回でなく、10回中1回ぐらいの確率でパクることもでき、それであるなら金額が少額なのでなかなか見つからないのではないか。

情報社会の重要なインフラになっているQRコードをさらに安全なものにし、容量を増やすような開発が待たれる。

#351 LマウントフルサイズFOVEON延期の発表を聞いて

2020-02-13

シグマが2019年に発売するといったフルサイズのFOVEONセンサーでLマウントカメラの発売を2020年中に発売するといっていたが、それを2020年中には発売できないとのこと。がっかりした。待っていたのに。フルサイズのセンサーを量産できないそうだ。1台300万円でもほしいのに。とりあえず今動いているdp用の小さなセンサーのLマウントでも発売してほしい。dp0からdp3まで全機種揃えて使えというのか。僕はFOVEONとライカのレンズを組み合わせたカメラがほしいのだ。

#342 8Kのテレビの驚くべき値段

2020-01-29

今さっき見たインターネットのオークションで8Kのテレビが10万円だった。2Kが2万円、4Kが4万円、8Kが8万円になるのであろうか。昔4Kは安くなると書いたら、「4Kはリスクが高い、展望の見えない計画だ。総務省が旗を振るのは疑問だ。それでも家電メーカは追随するのだろうか。」と書いた人がいた。当然反論したが今はどうだ。しかしそれすら吹っ飛ばして、8Kが中古ではあるがこんなに安くなってしまったことに驚きを隠せない。かくなる上はDVDを8Kにアップコンバージョンする半導体を作るしかないと思っている。

#341 Flight Rader 24

2020-01-29

今日は朝から羽田の近くを飛んでいる飛行機を観察していた。中国武漢から帰ってくる全日空機を探しながら1時間ぐらいみていた。気がついたことが2つ。

一つ目。米軍のヘリコプターはここには出てこない。
二つ目。将来的にドローンもここに表示させるべきだと思う。

#318 200グラム未満のドローンの開発が進むかも

2019-12-13

200グラム以上のドローンはすべて登録制になることが決まった。200グラム未満は登録しなくていいそうだ。だから200グラム未満の高性能なドローンの開発が進みそうだ。でも本当に必要なのは登録だけでなく、GPSによる位置と高さの情報とそれをIDをつけて発信するトランスポンダーのような機能ではないか。このトランスポンダー情報をヘリコプターと供用する必要があるのではないか。ヘリコプターにもドローンにもそれぞれのちゃんとした使用目的があるのだから。

#317 アマゾンの位置センサー

2019-12-13

アマゾンがRing Fetchという犬の首につける位置センサーを発売するそうだ。犬の首だけではなく僕の首にもつけられそうだ。朝家を出て深夜に帰るまでどこで何をしているのかをモニターされる時代は近いような気がする。アンテナは4Gとか5Gを使わない。なので、近いうちにアマゾンの卓上スピーカーの中にアンテナが組み込まれてアマゾンの売った位置センサーに対して利用を許可するのであれば、スピーカーは安くするというセールでもあって、あっという間に日本全国に世界中に広まりそうな気がする。アマゾンがこの技術をどう使うかに注目したい。

#302 最近のIoT研究の苦しみ

2019-11-28

IoTの色々なシステムを作っているが2つの苦しみにぶち当たっている。

一つはIoT端末のCPUパワーが足りないということである。RaspberryPiのワンチップでは最近のアプリではもはや役には立たない。遅すぎる。4CPUでも4CPUが完全にパラレルに動かないのでつらい。4の次はいくつか。次は8ではなくて16であろう。近い将来IoTのワンチップソリューションは16CPUになるのではないと思っている。

二つ目はCPUの高速化やメモリーの増加にともなって電池がすぐなくなる。電池の寿命が数年持ってほしいアプリばっかりだ。私の使っているブラックベリーは最近では電池が1日持たなくなってしまった。十分なバッテリーを新世代のIoTデバイスが確保することは難しくなっている。やはり計算はクラウドで行ってダウンロードするのが良いのだろうか。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#279 IoTの次はIoTTTか

2019-10-24

IoTのデバイスがこれからどうなるのかを考えると、AIがクラウドだけではなくエッジデバイスに入ってくると考えられる。それぞれの機械が単なる数値計算的なことを行うより、「考える」という風な高度な処理を行うようになりそうだ。「考える」Thingsである。もちろんインターネットに繋がっている。Internet of Things That Thinkである。昔MITのメディアラボで僕がいた頃TTTプロジェクトというのがあった。それの発展した形である。当時は今ひとつであったが、インターネットを介してクラウドと繋がることによって、やっと本格的なものが生まれそうだ。

#276 3次元カラープリンタが動き始めた

2019-10-11

東京大学のラボでおそらく日本でははじめてのMIMAKIエンジニアリング製の最大級の3次元カラープリンタを導入した。とても素晴らしい。CADデータをぶち込めばその物体がプリントされて出てくる。これがエンジニアリング教育に果たす役割を考えると嬉しくなってくる。ちょうど昨日からはじまった学部3年生のためのIoT演習でも使うことにした。

出力のプリンタがあるので、次は入力である。4Kのドローンで空撮データを撮り、それを合成して3次元の立体地図を作ることに取り組みたいと思う。また3次元のスキャナーを使って立体模型や人体を入力することに取り組みたいと考えている。

#274 ソニーのプレーステーション5

2019-10-11

2020年の後半に発売される予定のプレーステーション5の仕様が明らかになった。AMDのx86のマルチプロセッサとグラフィックアクセラレーターが採用されるということだ。OSはおそらくソニー製のプレーステーションOSが続くだろう。ウィンドウズ10になればいいのに。ハードだけ買ってゲームしないでウィンドウズ10に変えることができればいいのに。そんなことを考える人はほとんどいないのだろうか。マイクロソフトのXBoxもウィンドウズではない。ゲーム機には囲い込みのための独自OSという図式になっているのだろうか。パソコンもなんでもできるホームコンピュータになればいいのに。プレーステーション4になかったBru-rayの4Kが搭載される。これがとても嬉しい。プレーステーション5といわないで、プレーステーション4Kといえばいいのに。

#273 IoTとその分野の再定義

2019-10-02

IoTについて研究をはじめてからもう3年が経とうとしている。いろんなことが最近わかってきた。

まず、IoTの分野。3つあって、IoTデバイスとIoTインフラとIoTクラウドがある。IoTデバイスについては4つの分野がある。ひとつは人間の体内。二つ目は人間の生活空間としての家。三つ目は家が集まった都市。四つ目は都市が存在している地球。そして地球には地上と空中と海中がある。そういうことを考えながら研究の対象の軌道修正をしていかなければならない。考えているよりももっと多くの分野で建築とのコラボレーションが必要という結果になった。

IoTのインフラについては、無線の伝送方式の議論も大切であるが、地上と空中はかなり解決されているが、海中のIoT通信に取り組まなくてはならないのではないかと考え始めている。

IoTクラウドについては、データベースの高速化に取り組んできたが、やはり本格的な人工知能のソリューションにも取り組むことにした。以上が最近の軌道修正の項目である。

#261 ヒトの乗るマルチコプターを考える

2019-06-11

ドローンを大きくしたような有人のマルチコプターを作りたいという人が来た。話を聞いていて文句をつけるのは失礼だと思ったので何も言わなかったが、私ならこうするという案を考えた。

まず、プロペラの数。2つだとオスプレイになる。イメージが悪い。4つだとドローンを大きくしただけになる。だからプロペラは3つにしよう。電池を積むと航続距離が短くなるので、機上で発電させようと思う。ジェット燃料ではなく、ガソリンエンジンで発電機を回してその電気を半導体回路で制御して飛ばすことにしよう。プロペラのモーターは上を向くか前を向くかを選択できるようにして、2発もしくは3発の固定翼プロペラ機として空中では巡航できるようにしたい。もちろん離着陸時には3発の垂直離着陸ができるようにしたい。ここまでは工学部の演習のレポートみたいなもので、比較的容易に最適な答えが出るが、一番重要な部分は機体の形がどうなればいいのか、ということではないか。既存の固定翼の形やドローンの形や飛行船の形などの中から一番適当な空力のデザインを考えなければならない。

これをテーマに3年ぐらいで飛ぶようなものを作ってみたい。

#259 IoTのインフラは4G5GとLPWAの二本立てになる

2019-06-11

IoTのインフラのことを考えている。現行の4GのLTE回線を使ったIoTの議論が盛んであるが、最近次世代の5GもIoTに使おうという機運があがってきた。本当にそうなのだろうか。むかしIoTはユビキタスコンピューティングといわれていた。30年前のことである。この30年間にどれだけ進んだのであろうか。大騒ぎしたけれどなにも大きな進歩はなかったというと怒られそうだが、実際にそうではなかったか。コスパの低いLTEを使ったIoTや5Gを使ったIoTが爆発的に伸びるとは思わない。もっと安くて簡単な通信インフラが必要とされているのではないか。それがLPWAと呼ばれる方式である。LORAやZETAやSIGFOXと呼ばれる通信方式が注目されていると思う。ではその中でどの方式が主流になるのか私は研究としては全部の方式に取り組む必要があると思っている。KDDIは早くからSIGFOXに取り組んでいるし、4Gと5GのIoTに取り組んでいるドコモやソフトバンクもLPWAに取り組まざるを得ないだろう。

#258 なんでもAIとつければ売れるとは

2019-06-04

現代美術の専門家の女史から、「最近のAIってすごいのね」と聞かれた。びっくりした。情報村やビジネスマスコミのトピックスと思っていたら、一般の文化系の人たちもAIに注目しはじめている。私はAIはあと5年くらいで廃れると思う。そこで必要なのはAIの定義になるだろう。AIをコンピューターが知識を理解するということであるならば大変であるが、AIをコンピューターがちょっと賢い計算をするということであれば、これからAIは流行るのではないか。しかしそれは知識の理解とは何の関係もないことではないか。AIに反対している私であるが、私なりにAIの研究開発は進めておこうと思う。

#249 次は中国製ドローンの締め出しか

2019-05-21

中国製スマホの締め出しは方針が決まった。次は中国製ドローンの締め出しになるだろう。飛んでいるデータや映像は全部中国に送られているそうだ。これがどうなるかはだいたい先が読める。

やはり「ポケモン」がサイバー情報収集の道具であったということは否定することはできない。アメリカも中国もやったりやられたりで、日本は高みの見物しかできない。情けない。

#242 東大のIoTメディアラボの次

2019-05-01

大学で進めている10以上のプロジェクトがだんだん形になってきた。次に必要なことはこの研究成果を商品に育てることである。我々の研究成果を商業化してくれる会社やベンチャーキャピタルとのコラボレーションをしなければならないということに気が付いて動き始めることになった。人様や社会の役に立つ、IoT製品ができればよいのにと願っている。

#220 AIは本当にものになるか

2019-04-03

孫さんが最近は9割以上AIのことをやっている、と何かのインタビューで話していたのを読んだ。孫さんのAIに対する投資を楽しみに待つことにしたい。おそらくアメリカやヨーロッパやイスラエル出身の天才が率いるベンチャーが我々をあっといわせるようなアプリを発明して実用化するのであろう。

私は今でも人工知能は基礎研究の分野であって応用開発は難しいといわれていたマービン・ミンスキー博士を信じる。しかし、AIを使った上場会社がいくつかできてもいいのかもしれない。

#210 禁止すべきは殺人ロボットではなく、人間のかたちをした殺人ロボット

2019-03-19

共同通信によると『人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる「殺人ロボット兵器」の開発規制を巡り、日本政府が今月下旬の国連会議で公表する見解の概要が判明した。完全に兵器任せにするのではなく、人間による制御を確保すべきだとの主張が柱。政府関係者が18日明らかにした。殺人ロボット兵器は、一度起動すれば自動的に標的を選定し攻撃できる能力を持つとされ、想定外の暴走や、誤って民間人を殺傷することへの懸念が指摘される。「人間の関与」をルール化することで、完全自律型の兵器開発に歯止めをかけたい考えだ。』

私は反対である。私が言いたいのはこの殺人ロボット兵器を作るなと言って、作る人たちはいるだろう。作る国もあるだろう。それをしなければそれと戦うことができるロボットは作れない。負けてしまう。私はこの殺人ロボットを人間のかたちに似せて、いわゆるヒューマノイド型ロボットとして作ることを禁止するべきではないかと思う。もしそうするとしたら、それこそが人間を作った神への冒涜であり叛逆ではないだろうか。ゴルゴ13のような話は架空の存在であり、どんな殺人者でもバランスのとれた人間の心を持っているのではないか。人間はどこまでいっても人間であり、人工知能はその人間の中からアンバランスな一部を取り出したものにすぎない。そういうことをして、ヒューマノイドを作ることこそしてはいけないことではないかと思う。

#180 シャープの8Kカメラ

2019-01-15

シャープが8Kカメラの試作を発表した。まだこれから仕様は変わるみたいだが、これがドローンに乗ったら、えらいことになる。8Kの映像素材がどんどん増えていく。REDの8Kカメラはあるが、合計4kg以上もする。そんなものが軽々飛ばせるドローンがあるのだろうかとくよくよしていたが、シャープの8KカメラならOK。ホンハイとシャープがREDに出資したみたいだから、今後が楽しみだ。

#179 8Kの未来

2019-01-15

「8Kテレビはやりません」とパナソニックの津賀一宏社長が発言したと、報じられた。久しぶりにソファーから転げ落ちた。プラズマテレビの撤退のトラウマなのだろうか。4Kテレビが立ち上がったのは4Kテレビ放送ではない。2K放送をスケールアップする4Kテレビで生産が立ち上がったのではなかったか。だから4K放送を受信して8Kに表示するハイエンドテレビの市場はあるのではないか。シャープは8Kを50万円~200万円で売っている。ソニーも8Kをちょうど発表したところだ。 25インチなら2K、50インチなら4K、100インチなら8Kというような商品が考えられないだろうか。これから解像度を上げたり下げたりする技術が注目されるのではないだろうか。

#167 Lマウントをライカとパナソニックとシグマが商品化

2018-11-28

先ごろライカとパナソニックとシグマがレンズとボディーの接合規格としてLマウントをやる、ということが明らかになった。ライカのレンズとシグマの垂直センサーが一体となったカメラが生まれることになる。ライカのレンズはすでに定評のある色収差の少ない優れたレンズで、シグマのセンサーはFOVEONといってRGBのセンサーが垂直に埋め込まれていて色の発色は誰の目でみても綺麗なものである。最高級のライカのレンズとFOV EONを使ったカメラとの組み合わせは写真の歴史に残るような映像を可能にしてくれるのではないか。

このカメラを作りたくて、むかし安原製作所に頼んでトラブルになり、ホームページに山ほど悪口をかかれた。その名誉毀損の裁判も、刑事裁判は安原が罪を認め有罪になり、損害賠償を求めた民事裁判ももうすぐ結論が出そうである。ライカとシグマのカメラが発売されてこの件は終わるような気がする。

Lマウントはライカとパナソニックとシグマの3社だけであるが、キヤノンやニコンやソニーはどうするのであろうか。ソニーはフルサイズ8Kのイメージセンサーを外販するそうだ。シグマがフルサイズのFOVEONセンサーを外販するかどうかが次の大きな転換点になるような気がする。キヤノンはセンサーを外販はしないだろう。ニコンは厳しい立場に追い込まれるだろう。リコーも。

#166 IoTの商品アイデアが求めらている

2018-11-28

先日IoTの大きな展示会があった。たくさんの展示が行われていたが新しいものは少なかった。今までの組み込みコンピューターの展示会の名前を、IoTに変えたようなもので、ガッカリした。

東京大学でIoT教育をどのようにしていくのか、ということを日々考えているが、単なる工学の知識や理学の知識をしっかり教えることだけでなく、アイデアを商品にする開発力を教えることが最優先の課題であるということを強く感じる。しかし、ブレーンストーミングの手法には限界があって、思いつきで商品を開発すると続かない。そこのところへの取り組みが大きなテーマになっている。

#140 次は8Kのドローンを作ってみる

2018-08-02

夏休みの工作に8Kのカメラを積んだドローンを作ることにした。ウェブサイトを探してもどこにも売っていないので。できたらこのコラムで報告する。完成したら8Kのコンテンツがなくて困っているという放送局に売り込みに行く。とりあえずカメラはREDの8Kで超広角を積むことにした。フィルターとってCMOSセンサーを裸にし、夜間撮影もできるようにする。墓地の上を飛んで人魂の映像をゲットしたい。

#121 ロボットの未来 - 人間の形をしたロボットの開発をやめるべき

2017-11-24

1975年から42年間ロボットの進化を見てきた。早稲田大学のロボットはWABOTといって、加藤一郎教授の研究室で開発されてきた。私はその研究室で加藤先生に「君はロボットを 制御するコンピューターをやりなさい」といわれ、ロボット研究室なのにコンピューターの世界にはいった。ハードディスクコントローラーをミニコンにつけたり、ロボットのコントローラーとしてのマイクロプロセッサーとかモーターにマイクロプロセッサーを埋め込んだインテリジェントモーターなどを作っていた。メカとしてのロボットと人間と日常の関係を持ったロボットの姿も考える対象であった。1997年にロボットの未来シンポジウムの実行委員として機械学会でロボットのあるべき姿について国際シンポジウムを企画した。

その時の結論として「人間の姿をしたロボットの開発はやめるべきだ」というのがあった。いわゆる「ターミネーター」である。ロボットが無限エネルギーを持ち、殺人をプログラムされたらどうなるだろうか。人間にはたとえ殺人鬼でも人の心はある。しかしロボットにはバランスのない殺人だけのプログラムが搭載されれば、そのロボットは永遠に殺人を続ける。人間からその一部を取り出したロボットは人間と同じ形にするべきではないのではないか。

ソフトバンクが「ペッパー」という対話型キオスクのロボットといって売っている。300億円の累積赤字を作ったそうだ。「あれはロボットではない」というひとも多い。そうしているうちにGoogle傘下のロボット開発会社も買ってしまった。金額が公表されていないところをみると、Googleはソフトバンクにただで譲ったのかもしれない。日本でデモの展示会が先日行われたという報道があった。ホンダのロボットを動作をよりリアルタイムにしたような感じの人間型ロボットが出ていた。犬のように四つ足で動くロボットもあった。この四つ足の上にペッパーの上半身を乗せれば「ペッパータウロス」という名前のロボットになるのであろうか。それはないだろう。

ファナックが作っているような人間の手を進化させたものや、医療手術ロボットのダヴィンチのような、単機能ロボットは確かに成功している。人の能力の外延を拡張する機械は電話であれテレビであれVRであれ成功してきた。人間の手を拡張する機械と、人工知能を積んだ自律型ヒューマノイドでは本質的にまったく異なる機械である。ソフトバンクが人工知能とロボットで未来を提案するというビジネススタンスに疑問を感じる。何百億も赤字が出てもビジョンファンドがあるから大丈夫なのだろうか。

#31 二子玉川の蔦屋家電に行ってきた

2015-06-26

二子玉川のバス停のとなりにある蔦屋家電にいってきた。インターネットでもたくさん報道されているので有名であるが、カルチュアコンビニエンスクラブが運営しているTSUTAYAの一番最高級の電子グッズ、生活グッズのセレクトショップである。台湾の台北にもそういう店があったが、蔦屋家電の場合はスケールが違う。チラッと見に行くつもりだったのに2時間半も店にいてしまった。アイデアと想像力に満ちたいろんなデジタルグッズや家電と書籍や音楽やビデオが陳列されて売られていた。展示品を買うことができるMoMA(ニューヨーク近代美術館)のようである。代官山の蔦屋書店ができたときにとても驚いたが増田宗昭社長のイマジネーションはここまで進化したというべきか。展示品を売っている美術館だ。東京で一番おしゃれな百貨店は日本橋の高島屋と三越、新宿の伊勢丹であるといわれている。そのそれぞれの百貨店に時々行くが私のような情報世代にとっての百貨店になるのだろうか。一部の人たちだけが支持するセレクトショップで終わってほしくない。丸善なども店内のレイアウトを再考されてはどうか。ITOYAが文房具や知的生産活動の書籍を文房具の横で売っているような感じであった。情報としての本とその本が指し示す実物が並んで売られているということに強烈なインパクトを受けた。

時を同じくしてヤマダ電機がリストラで11店舗閉鎖という報道がなされた。家電の安売りの世界は厳しいようだ。プレミアム家電を扱う蔦屋家電はビジネスとして大成功を収めるのであろうか。その鍵は店員にあると思う。山ほどの商品知識を持った博物館の学芸員のような店員が客の質問に丁寧にしっかり答えることができる売り場であれば、大成功するであろう。ヤマダ電機の店頭に行って何を聞いてもほとんど答えてくれない店員や違う会社のものを薦める店員をみたらその会社からの派遣社員だったりする。インターネット時代にアマゾンや楽天でクリックでモノを買うというサービスの対極にヒューマンサービスを売り物にした店員が対応する蔦屋家電はインターネット時代のクリックに対抗する究極のモルタルソリューションであるといえる。この業態はなくならないであろう。こういうトンがったプレミアムセレクトショップを発案することができる増田社長の生活スタイルに興味を持ってしまう。どんな生活をしているのか幻冬舎のGOETHEややんちゃジジイのMADUROが特集を組んでくれたらいいのに。

#25 ドローンその3 死刑になったのはドローンオペレーターではなくドローンそのもの

2015-05-15

首相官邸にドローンを打ち込んだ奴が死刑になる、と私は書いた。しかし公安警察は死刑にする値打ちのない奴だと判断したのである。威力業務妨害で一件落着にするつもりなのであろう。長野県善光寺で15歳の少年がインターネット中継をやって、やってくれた。警察に注意された帰りに東京でまた国会周辺であばれてくれた。これらの行動のおかげでドローンに対する規制が強化されることになった。皇居や国会、最高裁判所、首相官邸などの上を飛んではならない、ということになった。こんな制限で終わるはずがない。落ち着きどころは日本のあらゆる私有地の上空150メートル以下に侵入禁止になるであろう。つまり、ドローンがとぶなら150メートル以上。では150メートル以上になるまではどうすればよいのか。公有地の上で150メートルまで上昇するか、または、私有地の上なら上昇と下降なら良いとするか。世界的にドローンを規制しようとする動きがある。私はマンションに住んでいるが窓からいつもドローンが飛んでいないか気にするようになった。夜も朝も昼も。昔は偵察衛星かハップル望遠鏡が覗いているのではないか、心配していたが、もしかしてではなく、必ずドローンは盗撮にやってくると思う。こうゆう心もとないドローンオーナーの行動がドローンを禁止する法律を作らせたのだ。覗き見は即時逮捕される。不法侵入も即時逮捕される。ということは、住宅地でドローンを持って飛ばした瞬間に逮捕されるということである。

卒論のテーマを決める季節であるからドローンを撃ち落とす機械を開発させようと思う。10×10でスピーカーを並べてフェーズアレーを作りそこに大電力を流して、振動音を発生させ、ドローンを撃ち落とす迫撃砲にするやり方。

次に、炭酸ガスレーザーの大出力のものを買ってきて炭酸ガスレーザーを照射してドローンを焼き切る方法。しかしこの方法はドローンだけでなくいろんなものを潰すことに使えそうだから、作ること自体が犯罪に問われることになるだろう。

3つ目が大きめのドローンを3機ぐらい使って網を貼り、ドローンを生け捕りにする方法。3台のドローンが連動して動く、ドローン生け捕りシステムが一番良いと思う。空中で捕獲したドローンの所有権は一体誰のものなのだろうか。ドローンを捕獲して分解して再活用したら、犯罪になるのだろうか、などなど。ドローンで楽しませてもらっている。という話をしていたら、隣の席に座っていた人が、「屋上に猿を飼ったらいいのよ。」と言った。思わずどういう名前にしようか、と言ってしまった。中国製のドローン3台と鳥を生け捕りにする網のセットをインターネットで発売したら売れるのではないかと思った。高級ドローン生け捕りキット。 パトカーのカーロケセンサーみたいなもので、ラズベリーパイにカメラをつけてドローン発見ソフトを作ってみようと思う。窓に貼っているだけでドローンが来たら音が鳴る。9900円で1万台くらいは売れるだろうか。

#23 官邸ドローンその2

2015-04-28

ドローンの犯人が捕まった。放射能に対する怒りがその原点だという。威力業務妨害で捕まった。「大したことではないではないか」という論調である。私はそうは見ていない。というのは動いているのが公安警察だからだ。オウムの捜査を行った部門である。いきなり警察庁長官が記者会見をしていた。これは警察内部がテロも想定して動いていたことを示している。福島に反対するだけで誰があんなドローンを3台も買うだろうか。スポンサーは誰なのだろうか。疑問は尽きない。

#21 官邸侵入ドローンの犯人は死刑になるかも。

2015-04-24

とうとうやってくれたわ。恐れていたことが起きてしまった。これで日本のアマチュアドローンは終わるかもしれない。こんなことしないでマニアだけがこっそり飛ばしていればもっと長持ちしたのに・・・

MITにいるときに、実はドローンもやっていた。10cm×10cm×10cmの超小型のドローンで、ペンタゴンに補助金を出してもらおうと思ってお願いにいったら、「お前は日本人だからダメ」と断られてトホホしていたら、それはオレが代わりにやってやると、引き取ってくれた人がいたので、今ではもう実用化されて戦争で使われているのだろう。私の秘密保持契約も切れたことだし。

NHKの報道は「ハードディスクを積んでいる」と言っていたが、実は「遠距離用の無線ブースターだった」ということだ。警視庁はブースターとハードディスクの区別がつかなかったということになる。とても恥ずかしい話だ。オウムのサリン事件を思い出した。セシウムを含んだ液体が搭載されていたということだ。発煙筒からケーブルが伸びておりリモコンで発火発煙するように見えた。これがもしサリンが積まれて官邸に落ちてきたと考えるならば恐怖感を感じる。そういったことが二度と起きないように警察と司法は今回の犯人を探し出してかなり重い刑に処するのではないか。放射性物質を官邸に打ち込んだ行為は、殺人罪よりもテロ未遂と言われてもしょうがないだろう。テロ未遂はどのような刑が待っているのか。刑法199条で殺人は死刑もしくは無期、もしくは5年以上とされている。未遂も同じようなものだ。裁判員裁判では軽くなるが、司法に見せしめという意図があれば死刑になってもおかしくはないのではないか。そうしないとやってみようと思う人が次々出てくるのではないか。

ドローンに興味があって大学院の院生に卒業制作で大学の4Kビデオなどを作っていたが、それ以上の活用の仕方はさすがに考えなかった。私がやってみたいのはドローンを大量に使って空飛ぶジュータンを作るということだ。アラビアの千夜一夜物語の世界だ。15×15のマトリクスで空飛ぶジュータンを作れば、225個のドローンだ。Phantomは約8万円だから225×8で、約2千万円だけど、メーカーに交渉すれば安くしてくれるかもしれない。15×15の格子の上にペルシャジュータンでも買ってきて乗せればかっこいいだろう。電池の持ちが悪いから発電機を乗せてガソリンで発電しながら飛ぶ。そこらへんをこちょこちょ改造すればかなり飛べるジュータンができるのではないか。発電機とガソリンを乗せたらヘリと同じという人もいるだろうが、10m×10m×30cmのジュータンだからこそ意味があるし、夢がある。そのうち誰かが必ずやるだろう。アラブ の人だったりして・・・

「現在開発中のアメリカの次世代戦闘機が最後の有人戦闘機となるだろう」と国防長官が発言したそうだ。ということは偵察用に空を飛んでいるドローンではなく戦闘用の飛行機としてドローンが使われるようになるのだと思う。現に偵察用のドローンに空対地ミサイルを載せた使い方を中近東ではしているではないか。このドローンを迎撃するためにドローンが開発されている。ドローンに空対空ミサイルを搭載すればこのシナリオはにわかに現実化する。それは2020年には常識となっているであろう。とにかく10万円もしない安価な機器で恐るべきことが可能になった時代なので政府が戒めの意味を込めて今回の犯人を捕らえて死刑にするようなことになれば、困ったことだ。

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