nishi.org 西和彦のコラム

デジタルグッズ

#302 最近のIoT研究の苦しみ

2019-11-28

IoTの色々なシステムを作っているが2つの苦しみにぶち当たっている。

一つはIoT端末のCPUパワーが足りないということである。RaspberryPiのワンチップでは最近のアプリではもはや役には立たない。遅すぎる。4CPUでも4CPUが完全にパラレルに動かないのでつらい。4の次はいくつか。次は8ではなくて16であろう。近い将来IoTのワンチップソリューションは16CPUになるのではないと思っている。

二つ目はCPUの高速化やメモリーの増加にともなって電池がすぐなくなる。電池の寿命が数年持ってほしいアプリばっかりだ。私の使っているブラックベリーは最近では電池が1日持たなくなってしまった。十分なバッテリーを新世代のIoTデバイスが確保することは難しくなっている。やはり計算はクラウドで行ってダウンロードするのが良いのだろうか。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#279 IoTの次はIoTTTか

2019-10-24

IoTのデバイスがこれからどうなるのかを考えると、AIがクラウドだけではなくエッジデバイスに入ってくると考えられる。それぞれの機械が単なる数値計算的なことを行うより、「考える」という風な高度な処理を行うようになりそうだ。「考える」Thingsである。もちろんインターネットに繋がっている。Internet of Things That Thinkである。昔MITのメディアラボで僕がいた頃TTTプロジェクトというのがあった。それの発展した形である。当時は今ひとつであったが、インターネットを介してクラウドと繋がることによって、やっと本格的なものが生まれそうだ。

#276 3次元カラープリンタが動き始めた

2019-10-11

東京大学のラボでおそらく日本でははじめてのMIMAKIエンジニアリング製の最大級の3次元カラープリンタを導入した。とても素晴らしい。CADデータをぶち込めばその物体がプリントされて出てくる。これがエンジニアリング教育に果たす役割を考えると嬉しくなってくる。ちょうど昨日からはじまった学部3年生のためのIoT演習でも使うことにした。

出力のプリンタがあるので、次は入力である。4Kのドローンで空撮データを撮り、それを合成して3次元の立体地図を作ることに取り組みたいと思う。また3次元のスキャナーを使って立体模型や人体を入力することに取り組みたいと考えている。

#274 ソニーのプレーステーション5

2019-10-11

2020年の後半に発売される予定のプレーステーション5の仕様が明らかになった。AMDのx86のマルチプロセッサとグラフィックアクセラレーターが採用されるということだ。OSはおそらくソニー製のプレーステーションOSが続くだろう。ウィンドウズ10になればいいのに。ハードだけ買ってゲームしないでウィンドウズ10に変えることができればいいのに。そんなことを考える人はほとんどいないのだろうか。マイクロソフトのXBoxもウィンドウズではない。ゲーム機には囲い込みのための独自OSという図式になっているのだろうか。パソコンもなんでもできるホームコンピュータになればいいのに。プレーステーション4になかったBru-rayの4Kが搭載される。これがとても嬉しい。プレーステーション5といわないで、プレーステーション4Kといえばいいのに。

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