nishi.org 西和彦のコラム

通信・放送・インターネット

#361 Googleニュースと5ちゃんねるの2NN

2020-02-26

ブラウザを開くときの最初の画面はずっとGoogleニュースだった。ところが最近それを5chのまとめエンジンである2NNにかえた。なぜか。Googleニュースのパーソナライズされたニュースより、生のウェブが伝わる2NNの方がよいと思うようになった。毎日それぞれの個人にパーソナル化されたコンテンツを見ていると、何かおかしいと思うようになったからである。新聞社各社の役割はそのアジェンダ機能にあると思う。なにが重要でなにが意味がないかがそれぞれのメディアの本質であり、それをメディアのアジェンダ機能という。その意味で、産経と日経と読売と毎日と朝日を比べて読んでみていとても面白い。インターネットのニュースサイトで注目に値するのは思ったより少ない。ほとんどが再配信サイトだ。でも、再配信サイトの方がポピュラーな存在で困ったことだ。役割の分担と考えるしかない。 

#350 これからのAIに必要な機能

2020-02-04

AIの記事を見るたびに、今のAIに欠けているものはなにかと考える。それはAIシステムが学んだ知性、知能を人にわかる形にして出力する機能ではないかと思う。それがなければAIシステムはブラックボックスになって、作った人がいなくなってしまったときにどうしようもならない。知性や知識や知恵といったものがどのような構造になっているのかに大変興味がある。これまで知恵のことを構造化された知識といい、知識のことを実証された情報といい、情報には情報原料、情報材料、分析情報があると言ってきたが、それらの定義を人工知能の知のアーキテクチャも加えて修正再編成しなければならないときにきていると思う。

#347 IoTの通信インフラは何?

2020-02-04

IoTの研究をはじめて3年以上になるが、IoT機器とクラウドを繋ぐ通信についてかなり見えてきた。まず現在の4G通信の欠点がわかった。電池の持ちが短すぎることである。よって低消費電力のLPWAが必ず必要となる。LPWAには数種類あって、何が主流になるかはまだわからない。単勝馬券を全部買うという方式しか勝つことはできないのではないか。アプリケーションや国によって勝馬は変わるような気がする。

5Gを使ったIoTがいろいろと言われているが、マスコミが騒ぐようにスムーズにいくのだろうか。疑問を感じる。

6Gをどうするのか、という専門家の懇談会がはじまった。トップは東大総長であるので、発言に気をつけなければならないが、6Gのやって来る10年後には関わった人たちは誰も生きていなかったりして。。。 中国とアメリカの戦いになるのであろうか。そこにヨーロッパとインドと日本がどのように関与するのかが興味深い。日本の国策として6Gで主導権を握るようにという政府の太っ腹な予算措置が必要なのではないだろうか。

#329 情報伝達の速さと確度

2020-01-06

最近巻き込まれた大阪の刑事事件では6人の逮捕者がでた。もうすぐ追加で再逮捕や追加逮捕が出るだろう。大阪地検特捜部のご活躍に敬意を表したいと思う。

こういう事件に巻き込まれてニュースの原点とそれが新聞やテレビやネットでどう報道されていくのかをリアルタイムに経験することができたので振り返ってみたい。

第一に感じることであるが、インターネットのニュースは1日から数日遅れる。

第二に、サーチエンジンはニュースは数時間と早いが、特定のメディアだけであり、一般のウェブについては一週間以上遅れる。

第三に、ウェブのキーワード検索で一番早いのは、ツイッターの検索である。ツイッターの検索で探せばほぼリアルタイムで記事が見つかる。

第四に、オリジナルな報道を再配信しているメディアが多すぎる。逆にオリジナルな報道をしているメディアは注目に値する。お金を払っても読むべき。ほとんどが新聞。テレビは放送内容が瞬間的に消えてしまうので、Youtubeなどと採算度外視で連携をもっと進めるほうがよいのではないかと思われる。

#315 NHKの新チャンネル計画

2019-12-13

インターネットに進出するために衛星放送4chから、3chに減らすという話が出ているそうだ。BS1とBSプレミアムと4Kと8Kがどうなるのであろうか。プレミアムが4K放送になって、現行の4K放送がなくなり8Kは変わらずというところか。地上デジタルは総合と教育が続くのであろうか。今回の放送の再編成は地上デジタルとインターネットのNHKオンデマンドも含んだ再編成にするべきであろう。

必要なコンテンツチャンネルは
1. ニュース
2. スポーツ
3. 教育
4. 娯楽
5. 8K
である。しかし、ニュース専門チャンネルお金をとることは難しい。だからニュースはローカルニュースが必要なため地デジで。スポーツもローカルスポーツが必要なため地デジで。ETVを地デジから衛星に動かす。

1. 地デジ ニュース+娯楽
2. 地デジ スポーツ
3. BS2K 教育
4. BS4K ニュース専門+プレミア
5. BS8K 総合

というチャンネルプランはいかがであろうか。

#300 アメリカの身元確認はGFT

2019-11-28

GoogleとfacebookとTwitterのアカウントがないとアメリカでは胡散臭い人と思われるみたいだ。もちろん検索の結果でさらに胡散臭いと思われるらしい。ぼくのようなコラムを書いていたらもちろん全部読まれて胡散臭い奴と思われるらしい。それだけではなくCIAやFBIやDIAなどが身元調査をするときにGFTのメールなんておそらく過去全部チェックされるのであろう。もちろん削除したメールや写真もふくめて。もちろんアメリカだけではなく、日本の就職においてもそうである。内定をもらったのに取り消された女子大生を知っている。彼女は「おじいちゃまのコネで就職は一発でオッケーだったわ」とfacebookで書いて一発で終わり。中学生になったらGFTといかに付き合うのかということを教える授業が必要な気がする。

#294 5Gのローカルアクセスについて

2019-11-19

現行のケータイインフラはほとんどがLTEとよばれる4Gである。4Gの次は当然5Gになるのであるが、5Gのインフラに加えて現行のWiFiルータが5Gのローカルアクセスルーターになるということが言われ始めた。私はこのアイデアは素晴らしいと思っている。WiFiのスピードより5Gのスピードの方が当然速いし、ローカルアクセスルーターをWiFiとパラで設置すれば移行も簡単になるだろう。また、同じハードウェアでグローバルサービスとしての5Gに繋がるのであればいうことはない。それぞれセキュリティも担保されているので大丈夫のような気がする。

#288 最近のインスタグラム

2019-11-04

インスタグラムが最近好調のような気がする。しかし戸惑いもある。インスタグラムで自分がフォローしている人のことが外にオープンになっているということだ。自分はファンクラブに参加する代わりにお気に入りの芸能人のフォローをしている。それがインターネットで白日のもとに晒されているのがなにか恥ずかしい。キャスターやモデル、ハリウッド女優、京都の芸妓など。でも滝川クリステルのフォローは結婚のプレスリリースでやめた。進次郎はできちゃった婚で責任をとったのであろうが、クリステルは将来のファーストレディーを期待して結婚することにしたのではないかと思った。進次郎は大臣になれなければポイ捨てされる運命だ。それに、本当のファーストレディーは皇后陛下ではないか。しかし、進次郎が総理大臣になればインスタグラムのフォローは再開しようと思っている。

インスタグラムで私が個人の写真を発信することはないと断言できる。最近ツィッターに「西氏は何時の間にか表舞台から消え去っていて最近ニュースで存命を知った」と書かれてしまったし。こういう人に「俺は生きている」ということを知ってもらう必要はないと、思う。

#286 ロシアのインターネットセキュリティに対する認識

2019-11-04

11月2日にロシアでインターネット規制法が施行された。詳しく調べていないのでなんとも言えないが、非常時にはインターネットの世界からロシアのゲートウェイを切断するということもある。これはおそらく非常時に海外からのロシアに対するアタックを遮断するためと考えられる。こういうことをあらかじめ考える国は同じことを他の国にしているといわれるのではないか。それにアメリカや中国などの国家も同じようなことをするのだろう。衛星で繋がっているトラフィックはどうなるのであるか。ロシアがインターネットのルーターにどこ製の何を使っているかが大きな注目点である。シスコのルータはおそらく少なくて、中国製のルーターが多いのかもしれない。アメリカの危惧していることをロシアも認めたことになる。日本はどうするのか。アメリカやロシアや中国のサイバーセキュリティの動きを逐一検討して総理大臣に発表してもらうべきではないか。総理官邸のインターネット担当者は三連休なのだろうか。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#259 IoTのインフラは4G5GとLPWAの二本立てになる

2019-06-11

IoTのインフラのことを考えている。現行の4GのLTE回線を使ったIoTの議論が盛んであるが、最近次世代の5GもIoTに使おうという機運があがってきた。本当にそうなのだろうか。むかしIoTはユビキタスコンピューティングといわれていた。30年前のことである。この30年間にどれだけ進んだのであろうか。大騒ぎしたけれどなにも大きな進歩はなかったというと怒られそうだが、実際にそうではなかったか。コスパの低いLTEを使ったIoTや5Gを使ったIoTが爆発的に伸びるとは思わない。もっと安くて簡単な通信インフラが必要とされているのではないか。それがLPWAと呼ばれる方式である。LORAやZETAやSIGFOXと呼ばれる通信方式が注目されていると思う。ではその中でどの方式が主流になるのか私は研究としては全部の方式に取り組む必要があると思っている。KDDIは早くからSIGFOXに取り組んでいるし、4Gと5GのIoTに取り組んでいるドコモやソフトバンクもLPWAに取り組まざるを得ないだろう。

#237 無線インターネット5Gの課題(その2)

2019-04-24

5Gが動き始めている。ドコモもKDDIもソフトバンクも楽天もみんな5Gをやる、と発表している。資料を集めて詳しく調べてみた。

1Gはアナログ、2Gはガラケー、3Gはガラケー+写メール、4Gはスマホ、5Gはなにか。私は5GはスマホとパソコンとIoTになると思っている。いままのでのスマホに加えて、5Gで高速のインターネットに繋がるパソコン上のアプリケーションが流行るだろうと思っている。またIoTデバイスが同時に何億台も繋がりIoT時代が本格的にやってくるような気がする。5.0と5.1と5.2ぐらいの分類で世の中が全部無線の高速インターネットに移行していくシナリオを考えてみたい。5Gはひょっとすれば大ブームになるかもしれない。

#230 楽天モバイルは必ず成功する

2019-04-16

楽天モバイルの電話ネットワークを説明してもらう機会があった。結論からいうと5Gのネットワークシステムを作ってとりあえず4G LTEもできるようにしておくたいへんなシステムである。コスト的にいうとドコモやKDDIの約10分の1の投資で5万基地局を作る、という。これは魔法みたいなものである。ネットワークのアーキテクチャーはノキアのアンテナシステムとシスコのIPルーターで構成されていて、全端末がコンピューターで、32メガのIP接続で繋がっているのだ。ルーター同士はNTTのダークファイバーで繋がっていて超高速である。これらがNTTやKDDIやソフトバンクと同じ値段で提供されたら大変なことになるだろう。最後発の楽天モバイルがこのようなすごいものであるという認識は今後さらに深まっていくだろう。

#228 新聞とテレビとインターネットの共存を考える

2019-04-09

NHKはインターネットで番組提供を商品化するみたいだ。ラジオはインターネットですでに聞くことができる。中波帯のラジオ放送をやめようと言う動きもある。色々な動きのなかで、新聞をインターネットで有料で読むということに各社一生懸命であるようだ。民法各局は広告があるのでインターネットの配信は渋々だけれど、取り組みつつあるが、結局NHKの事業スタンスが問われていることになる。NHKは放送した番組をオンデマンドで再配信しているが、インターネットでお金を払う人に対しては、お金を払っていた期間については無料で見れるようにすればいい。そうするとお金を払わない人は過去の番組は見れないといことになり、生放送を見るということは公共放送という意味でもタダでいいのではないか。これから大規模なクラウドのオンデマンドサービスが必要となっていくのではないか。そのクラウドのアーキテクチャーに興味がある。6000万世帯が同時視聴してもダウンしないビデオサーバーとはどんなものか、を考えている。

#224 インターネットで変わったもの

2019-04-09

4月8日の日経電子版によれば、ソフトバンクの孫さんが「インターネットで変わったものは、平たく言えば広告と小売りだけ」 と言ったそうだ。ヤフーとアリババが大成功したということを言いたいのだろうが、笑ってしまった。私はインターネットで一番大きく変わったのは広告や小売りではなく、人間の時間感覚であると思う。メールも調べ物も瞬間的にわかるし、電話をかけなくても用事をすることもできるし、ワンクリックでものが買えるし、通勤しなくてもパソコンで遠くから仕事ができる。インターネットは時間の革命ではないか。インターネットがメディアとして新聞、出版、テレビ、ラジオに続く位置を確立することができれば、当然のように広告が成立する。広告を使えば小売りが可能になるということだ。それよりももっと大きな変化に目を向ける必要があるのではないか。孫さんはそれを人工知能という。私は人工知能の定義をまずしっかりするべきではないかと思う。何でもかんでも人工知能と言ったらいいような雰囲気が現在あってどうかと思う。

参考リンク:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43451710X00C19A4TJC000/

#223 ゼンリン地図と自動運転車

2019-04-03

グーグルの地図がゼンリン製ではなくなった。グーグルが自動運転を手がけていて、ゼンリンはおそらくトヨタだけでなく、日本の自動車メーカー全部と自動運転のベースの地図の供給ビジネスを展開したいのであろう。それにトヨタとソフトバンクがお金をいれるのではないか。振り返ってみればカーナビの電子地図を仕掛けたのはゼンリンであった。ゼンリンはカーナビの地図のビジネスによって繁栄を続けていたが、カーナビがスマホにどんどん取って代わられている危機感を感じ、地図事業の未来を自動運転車のベース地図に設定したのではないか。これによって日本の自動運転が進むことを願う。しかしアメリカやヨーロッパの自動運転はどこの地図会社と組むのであろうか。それぞれの国での最適な戦略が求められる。それにしてもやはり競争相手はグーグルか。

#204 NHKの新しいインターネット料金制度を考える

2019-03-13

マスコミの報道によると家にインターネットがあればNHKの視聴料を払わなければならない時代がやってくるそうだ。これは誤報だと思う。インターネットでNHKのテレビサイトに繋いで、自分の意志でテレビを見た人が新しく契約をして料金を払ってテレビを見る。そういうNHKにとっての新商品にしないと経営的に意味がないと思う。これまでのNHKの契約がある人はタダというのは、NHK的にはメリットが何もない。NHKの売り上げが増えるようなメカニズムが必要になるのではないか。それにはNHKオンデマンドと2K、4K、8Kのライブと記録が視聴できるようなサービスが望ましいのではないか。

#195 情報セキュリティの戦い本番

2019-02-19

10年くらい前、シリコンバレーのカスタム半導体設計会社を訪問していたときすごいチップに出会った。中国の会社のカスタムチップで、秘密だといって見せてくれなかった。そのときに大変なものを作る会社があるのだなあと驚いたことを覚えている。予算は普通にかかる金額の10倍払ってくれたそうだ。それはみんな必死になるわね。その会社の名前がファーウェイだった。当時はあまり知られていなかったがファーウェイに注目したのは日本人としては早かったと思う。まわりの人は誰も知らなかった。

ファーウェイが今問題になっているのは、これまでの行儀の悪い情報収集である。報道されていることがもし本当ならばアメリカ的には死刑に値するということなのであろう。しかし過去のことは置いておいて、次世代(5G)の通信網や次次世代(6G)において考えられる懸念はファーウェイがインターネットの交換機とそこに無線で繋がるスマホを完成させてしまうと世界中のどんな会社も太刀打ちできなくなってしまうことではないか。そうして世界はファーウェイの交換機とファーウェイのスマホになったとき、アメリカの宝といわれるアメリカ企業であるアップルとクォリコムなどの情報通信会社は二流三流に落ちこぼれてしまう。現在でも無線やインターネットの交換機ビジネスはほとんどが非アメリカ系である。そうしてアメリカのインターネット情報基盤に穴が空きファーウェイの親である中国政府に世界中の情報が筒抜けになればそれはアメリカの最も心配することなのであろう。私はファーウェイの追求は日本アメリカヨーロッパから会社が退場するまで続くだろうと予想する。

#187 テレビを観ない生活

2019-01-22

新年になってからテレビをリアルタイムで観ないことにした。全録のハードディスクレコーダーで2Kは録画し、4Kと8Kはシャープのレコーダーを2台買って選択録画をして観ている。きちんとしっかりと作り込まれた番組は素晴らしいが下請けの下請けの下請けが作っているスタジオ番組はだめだ。視聴率の勝ち組と負け組は下請けプロダクションの勝ち組と負け組を作るのだろう。NHKと民放各局がインターネットのオンデマンドに完全に移行すればつまらない番組はスポンサーがつかなくなるのではないか。

2K4K8Kが全録できるハードディスクレコーダーが欲しい。

#181 ジェット機がハッキングされる時代が来るかも

2019-01-15

ボーイングのジェット機に搭載されたGEのエンジンはリアルタイムでモニタリングされているという。そうするとリモコンでジェット機を操縦することももうすでに可能になっているのではないか。空軍が飛ばしているドローンは遠くから遠隔操縦されている。そうすると今飛んでいる旅客機を遠隔操縦することも実はすでにできているのではないか。そうするとそれを使って誰かがハッキングをしてニューヨークのような大事故が起きる可能性もあるわけだ。どんなに気をつけてもこういう事故は起こりそうな気がする。

#175 4Kと8Kの中間報告

2018-12-27

4K8K放送がはじまって、もうすぐ1ヶ月になりそう。1日に1回は4K8Kをみている。感じたことを箇条書きに書いてみたい。

1. しっかり番組を作っているのはNHKだけ。
2. 民法各局は2Kをアップスケーリングして放送。
3. スタジオ放送は4K。カメラが4Kになっただけ。マテリアルはアップスケール。
4. ハードディスクレコーダーは22.2chをサポートせず。
5. BDXL-Rに4K8Kを書き出す必要が認められる。なし崩し的に標準になりそう。
6. これからアップスケーラーの議論が活発になりそう。DVDから2K、2Kから4K、4Kから8K。
7. 8Kにはテレビのスピーカーは不向き。 HiFiのスピーカーが少なくても左右ステレオに必要。
8. 4K8Kの全録ハードディスクレコーダーでBDXL-R付きがあればハイエンド商品として成立するのではないか。
9. 4Kは2Kの延長線上に。よってこれからの2Kテレビは4K8Kのチューナーも内蔵して2Kにダウンスケール。
10. 8K大画面はまったく新しい体験。映画館に近い。新しい市場が生まれるのではないか。

#168 8Kを観ている

2018-12-11

8Kチューナーと8TBのハードディスクを買って、8K放送を観ている。アマゾンはとうとう8Kテレビを届けてくれなかった。12月17日以降という。しょうがなく4Kテレビを4台買ってチューナーに繋いで観ている。8K放送は確かにすごい。同時に4K放送もすごい。4Kテレビは50インチで5万円になるだろうから、必ず普及するだろう。2Kもテレビに内蔵されたスキャンコンバーターで4Kになって観るのでかなりの画質になるだろう。テレビ局の次の設備更新はおそらく全部4Kベースになるだろう。そうすると2Kと4Kの違いはほとんどなくなり、ユーザーにとって小さなテレビは2Kで、4Kの受信チップで受信してダウンコンバートして表示するものとなるであろう。大きなテレビは4Kで、地デジやBS/CSの2Kの番組はアップコンバートして4Kで表示するようになるだろう。

8Kの番組を観ていて違和感は音である。22.2chの音とはどんなものなのであろうか。NHKの8KデモはHDMIを3本使って24chを作っていた。テレビに内蔵されているスピーカーはどこまでいっても2chで、8K画像と音の悪い2chはとても不自然な感じがした。8Kの22.2chオーディオを商品的にどう実現するのかが、これから問われるのであろう。なぜならそれほど8Kが魅力的だからである。

NHKの8Kのプログラムに感動している。4Kのプログラムは2Kと同じだ。8Kはなにか違うと、いろいろ考えてみると、8Kでは低俗なニュース番組がないということに気が付いた。

次の課題は4K、8Kを全部録画するレコーダーをどう手に入れるのかということである。年末までにこの問題を解決して今年の正月は8K/4K三昧でやってみよう。

#147 月旅行を8Kで中継してほしい

2018-09-19

700億円かけてZOZO TOWNの前澤社長が月へ行くそうだ。さすがの孫さんもびっくりではないか。8人のゲストを招くという。世の中には100億円払っていいという人は10人くらいいるだろうから、9人700億はお買い得なのかもしれない。ところで9人でいかないで、8人にして、1人分の重さで8Kのカメラと送信機を積んでその放映権を世界中の放送局に売るのはどうだろうか。日本向けのオリンピックの放映権が660億円だそうだ。世界中の放映権はいくらなのだろうか。私はオリンピックの番組より月旅行の方が好きだ。放映権を売るだけで月旅行代はタダになるのではないか。たとえ10万円払っても、視聴したいと思うのは私だけではないだろう。スペースXと山分けしても世界中の人が2000億円くらいなら払うだろう。

今回のスペースXの旅行で一番得するのは、お金を出した前澤氏本人であろう。のこりの8人は超有名な怖いもの知らずのアーティストになるそうだが、この人たちと同じレベルまで前澤氏の名声は上がることになる。お金では買えない名声をお金で買うことができるのだ。美術コレクターとして8人の世界的アーティストと命をかけた親友の契りを結ぶことができればこんなに素晴らしいことはない。

孫さんに続いて日本が世界に誇ることができる起業家が出現したことを喜びたい。8Kで宇宙中継をしてもらってそのおすそ分けを拝ましてもらいたいと思うのは私だけではないだろう。

#138 IoTとAI

2018-08-02

IoTの研究をやっているが、IoTはクラウドとインターコネクトとIoTクライアントに分かれる。IoTクライアントは、センサーやアクチュエーターを含んだIoT機器のことであるが、これはIoTとしては大変わかりやすい。インターコネクトはIoT機器とインターネットをつなぐ無線通信のインフラのことで私の研究室は主にWiFiとLORAとVLFを中心に開発している。クラウドについてはサーバ群のスケーラビリティを中心に取り組んでいるが、どうしてもAIを避けて通れない時代になってきた。だからIoT時代のクラウドにふさわしい人工知能のプロジェクトをはじめることにした。私がMITで客員教授をしていたとき、担当の教授はマービン・ミンスキー先生で、この方は人工知能の父と呼ばれた人で、一連の人工知能の枠組みを考え出した発明者である。どこかで一度詳しく書かなければならないと思っているが、ミンスキー先生に教えてもらったことを今回のAIクラウドで是非実現したい。

#135 最近のニュースショー

2018-07-11

病院に入院することがあって一週間以上毎日朝から晩までテレビを見続けた。大阪の地震と関西の大雨の番組編成を事実がおこった瞬間から数日間に渡って、べったりみた。あと、アメリカと北朝鮮のトップ会談もみた。

感想はこれらの番組は報道番組というよりも、エンターテインメント教育番組であるということだ。我々が昔から公共の報道に対して持ってきた何が大切なニュースなのかというアジェンダ機能や、正確公平な報道はもはやないと言ってもいいのではないか。また、それぞれの番組に出演しているコメンテーターのバラエティーの広さはもはや専門家としての発言というより、2ちゃんねるの書き込みおじさん・おばさんの類のようなものなのではないかと思った。テレビに出演して専門を語るということは一昔前は名誉なことであったが、現在では自分はピエロになるという悲壮な決意をしないととても出演できるようなものではないと思った。

他人の不幸、他国の不幸、他社の不幸を報道することがそうでない人にとっての興味を満たすことなのだろうか。もっと冷静にものごとの本質を伝えることができないのであろうか。情報という言葉がある。この言葉は主観的な「情」という部分と客観的な「報」という部分から成り立っている。しかし、多くの報道はほとんどが「情」になってしまっている。政治家は好き嫌いで発言をし、勝ったスポーツマンはヒーローになり、行動に問題のある芸人は血祭りに挙げられる。すべてがエンターテインメントになっていて、休憩の間にそれをサポートしている企業の広告が入る。広告が嫌いだから公共放送にチャンネルを替えると眠くなるような真面目なコンテンツしか流れていない。避難する必要のない人に向かってまで避難しろと絶叫を繰り返すのは、どうしてなのだろうかと番組をみていた。

#116 マスメディアの正体を考える

2017-10-02

総理大臣が出演したニュースショーで、番組の演出が司会者に「モリカケ」に誘導と指示をした映像がインターネットに出回っている。私は放送で観ていて、久しぶりにソファーから転げ落ちた。蓮舫がスパコンにケチをつけたとき以来である。いったいどうなっているのか。

10年以上も前に大新聞の本社のレストランで大新聞の編集担当の役付役員から聞いた話。「うちは東京大学法学部政治学科の上位の学生を必ず採る。やがて同級生は高級官僚になり日本の政策を考える。そんな奴に大学時代にノートを貸してやり、そんな奴より勉強ができれば、そんな奴が作った政策に『大したことない』と堂々と文句がつけれるわけである。 」 私はそれを聞いてすごいなぁと感動したものだ。しかし、最近ではその大新聞に東大生はもはや就職しないみたいだ。しかし、編集局のなかには依然として東大法学部がうじゃうじゃ。そういう人たちにとっては、私立大学出身の総理大臣は侮蔑の対象なのであろう。どこの大学を出ていようとも、たとえ小学校卒業でも一国の総理大臣である。尊敬をし尊重しなければならないのではないか。総選挙のときに池上彰や富川悠太や安藤優子や木村太郎などは、総理に失礼なことを言うことが正義だ、ジャーナリストに許された特権だと思っているようだ。同じことを北朝鮮で言ったらその場で射殺になるのに、この国は平和な国で総理大臣は淡々と答えるだけであった。橋下徹のように失礼なものには「失礼だ」と言えばいいのに。

失礼な発言をし、売られた喧嘩を買って言い返すと「祭り」がはじまる。インターネットなどではアクセスがうなぎのぼりに上昇する。テレビでも放送事故と呼ばれて録画が出回る。ジャーナリストの大義を掲げて実はアクセスをあげるための方策を実行しているにすぎない。インターネットの時代になって誰もがなんでも発信できる時代になって、ブログやツィッターが全盛である。強烈な伝播力を持ったインターネットに対して、テレビはどんどん下品になっていく。そうするしか視聴率を維持できないのだ。ニュース番組はニュースショーになり、エンターテイメントになった。読み上げるだけのアナウンサーはもはや人気がない。久米宏や古舘伊知郎が先駆けである。ビートたけしはすべての意見を茶化して言うことでそのキツさを誤魔化している。あらゆることにコメントをするコメンテーターという仕事もできてしまった。新聞は縮刷版で記録が残るので滅多なことは言えないが、テレビは基本的に消え去るのみである。録画している人はそれでも少ない。だから何を言ってもいいのだ。BPO(放送倫理・番組向上機構)は活動しているが、何の強制力もない。言論の自由に守られているのだ。名誉毀損は公益の優先には負ける。

ニュースショーなどに招待されて発言するのがコメンテーターである。政治専門、経済専門、ゴシップ専門、報道専門、法律専門、野球専門、なんでも専門など、様々な分野の人が活躍中である。常連になって威張っている人が増えてきた。あまり酷いことや広告主に逆らうような発言をするとすぐクビになる。クビになったら、そのあとはインターネットで吠えるしかない。でも、よっぽど下品なことを発言しないと注目されないので、どんどん下品になっていく。このコメンテーターという職業がこれからもっともっと伸び、ただのコメントだけでなく世論を牽引していくような人物が登場するのではないか。

この度の衆議院議員選挙は新聞とテレビの祭り度合いが注目されるであろう。開票時の特別番組を誰がキャスターで仕切るのかが楽しみである。池上と木村と安藤と富川が上目線で仕切るのか。選挙運動中にテレビがどのように選挙誘導を行うのかも注目したい。放送法に定める政治的中立はどうなったのであろうか。偏向はインターネット上に永遠に残る。

#112 インターネットにより生まれる新しい職業の予感

2017-09-05

最近の新聞記者は報道よりも自分の意見を書くことのほうが多いような気がする。総理官邸の記者会見で官房長官の発言にいちいち持論を述べて対抗する記者がいる。昔は記者会見で新聞記者は一生懸命発言内容をメモをとっていたような気がする。佐藤栄作総理が退任のときに新聞記者の諸君は出て行ってくれ、と発言したときのことをはっきり覚えている。子ども心に佐藤さんは頭にくることがたくさんあったのだろうと忖度した。総理はテレビは残ってくれたらいいと言われた。今現代であればテレビも出て行けと必ず言われるのであろう。

新聞やテレビが変わってきた。その原因はインターネットにある。誰でも自由に匿名で発言できる時代になってしまった。Jアラートが鳴れば「バカヤロー」とツイートがなされ、皆がそのとおりだと思う。スマホからチョチョイノチョイで自説をもっともらしく発表することができるのだ。私も今やっている。そういうのをみて一番忌々しく思っているのが報道関係者なのではないか。正確に報道しているだけではつまらない。自分の意見を言わなければやってられない、というわけだ。思い込みの素人と思い上がった玄人が大騒ぎをしている。ホリエモンがロケットを大好きなようにぼくもロケットや飛行機マニアでいささかの知識があるつもりだ。その立場から最近の北朝鮮のミサイル報道をみていてひどいと思っている。なんで素人の解説者がスケッチなども描いちゃってICBMの説明ができるのか。自衛隊を退職した将官がしたり顔で専門的な話をしていいのか。軍事機密ではありませんか。法学部をでた元外交官が戦争の仕方を論じていいのか。外交機密ではありませんか。在任中の秘密は退職後も話してはいけないのではありませんか。

田舎で野菜を作っているおばはんがなんでミサイルの話ができるのか。農学部出身のやつが北朝鮮の軍事作戦を論じることができるのか。さっぱりわからないが次のような結論に達した。

今まで評論家といわれたり、ジャーナリストといわれたり、元官僚や元企業役員が、テレビにコメンテーターという名で発言している。自称評論家や自称学者が、インターネットで発言している。テレビのニュースではなくて、ニュース番組の形式はほぼ確立しつつある。左側に司会の人。その脇に美人のアナウンサー。真ん中には電子黒板。右手に二人から五人くらいのコメンテーター。これで永遠に番組が続く。こういう番組を各局が同じ下請けプロダクションに頼むから台本はほとんど共通である。

このコメンテーターやネットブロガーなどのひとたちをひとまとめにした職業としての名前が必要なのではないか。コメンテーターよりも内容があり、評論家よりも積極的で、国民に対して時代のアジェンダ機能を持つ人たちのことである。アジェンダとは「今、なぜこのことを議論しなければならないのか」という問題抽出のことである。新聞やテレビ、週刊誌や月刊誌やインターネットで有名無名を問わず積極的に発言しているひとのリストを作っているところだ。いい名前が思いつけばそれとともに公開してもよいと思っている。

#108 IoTで日本は負けてはいけない

2017-05-23

パソコンで日本は世界的に負けてしまった。NEC、富士通、ソニー、パナソニック、日立、東芝、三菱電機、沖電気。これらは皆パソコンを作っていた日本の大企業であるが今でも世界で競争できるパソコンを作っている会社はいくつあるのだろうか。パソコンで日本が負けただけではない。パソコンそのものもスマホに負けそうな時代である。

スマホはケータイ電話からはじまった。モトローラがケータイ電話のさきがけをし、ノキアがガラケーで大きなシェアをとったこともあった。今はもうモトローラもノキアもない。アップルとOSを提供しているグーグルが大きなシェアをとっている。仕事上全種類のスマホを持っていて、ガラケーもまだ使っているが、5月10日にソフトバンクの孫さんが「日本のスマホメーカーは全滅してきている」と言った。実際そうなのであろう。日本はスマホの生産でも負けたのだ。パソコンよりも悪い事態である。

スマホの次は何か。私はIoTだと思っている。パソコンからスマホになり、小さくなり、さらに小さくなってIoTになる。あらゆる電子機器がインターネットに繋がる時代になるときに、そういう電子機器を生産する国になることができるのであろうか。それが日本に与えられた大きな命題である。

最近水中ドローンが発売された。おもちゃであるといって馬鹿にするメーカーの経営者は多いと思う。大学の教員をしている人も「あんなものは今の技術で作れる」という人もいる。しかし、そういうことを言うから水中ドローンは中国がはじめて開発をし、発売をし、あっという間に1台20万円で100万台くらい売るのであろう。そうするとあっという間に1000億円を超える中国の企業が新しく誕生するだろう。日本で水中ドローンを作って発売しそうな会社の名前をあげろといわれて私は戸惑う。

IoTもインターネットに繋がるものから、IoEだという人もいる。「Things」ではなくて、「Everything」なのである。そういう時代に日本が存在感を持つ立場になるために必要なことはなにか。それは今業界がやっているような標準化活動ではなく、日本という、またパソコンやインターネットでそこそこの仕事をしたというおごりを取り去った積極的な応用開発の実行と製品化ではないだろうか。ドローンを作れなかった国、水中ドローンを馬鹿にした日本という国に不安を感じる。

#107 IoTのキラーアプリは何か

2017-05-10

東京ビックサイトでIoTの展示会があっていってきた。景品をやるからアンケートに答えよというキャッチセールスがやたらに多かった。展示会のありようも変わったものだ。およそ考えることのできる応用例はほとんど実現していて、商品になっている。大学の取り組まなければならないテーマを全面的にやり直さなくてはならない、と思った。同時に動いているのはわかるけどこれでは大量市場を構築することはできないのではないかと思われる商品が多かった。この世の中で1セットしか存在しないカスタム商品が多かった。

IoTに今求められているのは、IoTならではの大型商品なのではないか。パソコンでいうならば表計算やDTP、インターネットのブラウザ。スマホというパソコンを超える大型商品や検索エンジンや、クラウドというリモートデータベースやアプリケーションのようなものである。万物がインターネットに繋がることによって我々の生活がどう便利になって万人が買う商品は何なのか、それを作った企業がIoTのチャンピオンになるのであろう。パソコンが素晴らしかったのは標準的な仕様のマシンをソフトウェアでプログラムすることによって色々な用途に応用することができたことである。初期のBASIC言語はパソコンの応用開発のツールとして活用されたと思う。そのうちに表計算やDTPなどのキラーアプリが出てきた。IoTは今BASICがパソコンに出現する以前の段階ではないだろうか。

シリコンバレーだけではなく、ぜひ日本からそういう企業が出て欲しいものだ。

#105 インターネット時代の機械翻訳に再びチャレンジしてみたい

2017-05-02

機械翻訳は20年ぐらい前からやっている。しかし、やってもやっても成果がでない。永遠の研究テーマかもしれないといわれてきた。文章を解析して意味を抽出するときに曖昧さがかならず残るからである。しかし、いったんプログラムが文章の意味を正確に把握すればそれを目的とする言語に翻訳することはほぼできるようになった。

高校時代にエスペラントという言葉を学んだことがある。世界中の人々が共通語を使うようになればどんなに便利だろうと思ったのである。一生懸命エスペラント語の文法や単語を覚えたがあとになってすでに米語が世界の共通語になっていたと気がついて嬉しいやら悲しいやら微妙な気持ちになった。国際連合大学の高等研究所で国連の公用語をサポートする機械翻訳システムを作ろうと10年ぐらい努力した。30か国以上の研究者と知り合いいろいろな活動を行ったが結果はあまり華々しくなかった。はやり国連で一番使われている言葉は英語であった。関係者は皆英語を話すのである。建前をサポートするためのシステムではなく、本音で使えるシステムを開発しないといけないということを学んだ。

この度の研究は第一段階として電子書籍を各国の言葉に翻訳するシステムの開発。第二段階をウェブの内容をマルチ言語対応するということをやってみたいと思っている。スマホがこんなに世界的に普及し、地球の人口の約半分の30億台のスマホによって、インターネットにアクセスはこんなにも簡単になった。しかし地球の上には100弱の異なった言葉がある。自分の国の言葉しか話せない人も多い。多くの人がインターネットにアクセスできるように今、問題は言葉の違いである。ある言葉が読めないとその言葉でかかれた知識は理解不能である。インターネットで使うことができる機械翻訳は不正確なものが多い。ここのところを解決して世界中で知識の共有が可能になるようなシステムを作ってみたい。

#104 ユビキタスコンピューティングとIoTの違い 私論

2017-05-02

何年か前、ユビキタスコンピューティングという言葉が流行った。世界的にもてはやされた概念であったが、今はIoTに変わったような雰囲気だ。

ユビキタスコンピューティングはあちらにもこちらにもコンピュータが存在し、それらがネットワークで結合して動くというイメージであった。そのことについて誰も反対はしなかったし、不可能だとは思わなかったが、実際にそういうことはあまり起きなかったような感じがする。しかし、IoTがユビキタスと一番変わっているところは「クラウド」という概念が入ってきてIoTの機器がインターネットを通じてクラウドとデータをやりとりし、そのクラウドのデータを元にしてAI的なソフトが動いて、その結果がまたインターネットを通じてIoT機器やその他のIoT機器に作用するというのが最近のIoTの流れのような気がする。しかし、IoT機器は千差万別、クラウドのAPIも千差万別であり、シングルベンダーがソリューションを提供することができるのは例外といってもいい。あらゆるレイヤーでマルチベンダーのIoTシステムを現在の動いている情報システムと共存させながら発達させていくには何が必要かということが求められている。業界の人たちの標準化の活動の効果がどれぐらいあるのかも興味深い。

#96 IoTとセキュリティ

2017-03-07

インターネットの次の焦点はIoTである。モノが繋がるインターネットのことである。私はIoTを最近の研究のテーマとして選んでいろいろな開発を展開しているが、その中で一番重要と考えることについて述べたいと思う。

インターネットを経由して機械や生産ラインやクルマや建築物に対してコントロールすることができるようになっているのがIoTであるが、このインターネット同士の結合のセキュリティが今問われている。つまり、インターネット上の暗号化は、アメリカの政府が定めた暗号が使われている。アメリカの政府が定めた暗号というのは政府が持っているマスターキーを使えば一瞬にして解けるというものである。この暗号化スキームを使って例えば、原子炉の制御システムを構築すると、アメリカ政府に敵対する国や組織であれば政府が介入してそういうプロセスを止めることができる。日本の産業用システムの中にはすでにたくさんのアメリカが仕掛けたリモコン爆弾が組み込まれているとスノーデンは言っていた。飛行中の航空機は墜落するだろう。稼働中の発電所は暴走するだろう。だからインターネット経由で産業システム、軍事システムを構築するときには相当な対策が必要になる。日本国内のシステムであれば、それこそ絶対に解けないNTTの暗号を使った最強のシステムが必要となろう。それでも足りないかもしれない。また、中国やロシアとアメリカとの戦いは単にインターネットを使ったホームページのハッキングなどという代物ではなく、インターネットを使った社会システムの撹乱というのが、その主たる脅威となるのではないか。

インターネットと繋がるIoTデバイスのコントローラの9割以上はこのセキュリティに費やされなければならないのではないか。単なる8ビットのコンピュータでは足りないことは明白である。ARMの64ビットのCPUが内蔵されたコントローラが適当である。孫さんはこのことを考えてARMを買収したのかもしれない。

#89 音楽と映像の配信の未来

2016-10-27

Spotifyの日本のサービスがいよいよはじまる。4年前にSpotifyが始まったときから日本でいつ始まるからワクワクドキドキしながら待っていた。個人的にはNaxosのオンラインサービスの方が好きだった。しかしSpotifyの方が圧倒的な曲の多さと低価格でおそらく日本のマーケットは一瞬にして市場を取られてしまうのである。これで困るのはCDを出している音楽出版社と言われているが、そうとも言えないと思っている。音声圧縮がかかった音楽は1万Hz以上の高音と100Hz以下の低音が含まれていない。高音と低音も含めて音楽を聞きたいという人は依然としてCDを買い続ける。問題はこのCDを買い続ける人が何割になるかということ。それは全体の1割だろう。よって世界の音楽はほとんどすべてがインターネットオンラインになる。ならない部分の音楽がパッケージメディアで供給されることになるだろう。

映像については最近、総務省が2019年をめどにテレビがインターネットで視聴できるようにするという予定であると発表があった。NHKがインターネット課金するためにも必要なことである。NHKも民法TVもインターネットを通した情報提供を避けてきた。これは戦略的に正しかったのか、こうすることでテレビの視聴者の数がこの10年間でどんどん減ってきているのではないか。そういう生活習慣を日本国民に植えつけてしまったのはそういうテレビ局の嫌インターネット政策のせいだったのではないだろうか。今の日本人にはインターネットでテレビをみるということはよほどのことがない限り、ありえない。その数少ないインターネットでテレビを見る方法とは、自宅のHDDレコーダーにLocationFree TVを繋ぐことだ。個人の責任で、自宅で自分の機器で番組を録画しその機器からテレビを再生してインターネットのLocationFree TVで中継をする。そういうことがでしか、ネットでテレビをみることができない。このサービスを一般の人に提供しようとした人は、全員が有罪になっている。そんな怖いことは企業は誰もしなくなってしまった。今回の総務省の判断はこのインターネット経由のテレビ視聴をオープンにすることであり画期的なことである。これがどうなるか期待したい。

しかし、今のインターネットの回線容量を考えると、2KのHDTVの映像では苦しいのではないか。4KのUHDTVなどは絶対に不可能である。とすれば、おそらくインターネットの映像は1K×500 のHDTVの4分の1になるのではないかと思う。まともな色のでない1Kの映像でユーザは我慢するべきなのか。ここに2Kのブルーレイや4Kのブルーレイが引き続き売れるという市場がでてくることになる。つまり、ロークオリティはインターネットのダウンロードやストリーミング、ハイクオリティはインターネットではなく、パッケージメディアでの販売というのがどうもここ数年間の市場の動きになるのではないかと考えている。

#79 最近のテレビ、最近のインターネット

2016-08-17

かなりの長い間、病院に入院していた。心臓の不具合と目の不具合を直してもらうためだった。両方とも手術は無事終わってこの度退院した。考えてみれば、クラシックカーのような60年ものの身体で、なおかつスペア部品がないのだから、メンテナンスは必ず必要だ。これからあちらこちらが故障し続けるのだろうかと、考えるとがっかりした。

入院中テレビをたっぷり観る時間があって最近のテレビに感じたことがある。ニュースは、ニュースとその解説をするニュースショーに別れる。ニュースショーは、ニュースが終わってから約1日くらいしてインターネットで調べて台本を書いてニュースショーがガンガンに騒ぎ始める。ニュースショーの内容はインターネットで調べることができる以上のことはないにもない。そこに信じられない、考えられない、許せない、を繰り返し発言をするコメンテーターが出現して、発言をする。これの繰り返しである。天皇陛下のお言葉や、SMAPの解散やオリンピックの金メダルなど大きなことが起こるたびに、テレビはどのように扱うのかと大体予想がつく。どうしてもみなければならない類の内容ではないので、仕事に戻るとテレビは観なくなった。しかし、1日中テレビの前にいるとどうしても電源をつけてテレビを観てしまう。ほとんどの視聴者はテレビを観なければならないと思って、テレビを観てしまうのだろう。全録のハードディスクレコーダーで全番組を録画してつまみ食いをするような見方をしているが驚いたことに会社に置いてある全録のハードディスクレコーダーは一度も観たことがない。つまり、会社の中で起こっていることの方がテレビよりも面白いということか。そういえば、ワンセグ機能のついた電話をずっと使っているが、テレビを観たのは数えるほどしかなかった。テレビはどんどん退廃に向かっているのではないか。

インターネットのウェブサイトは、自分が見ているものは自分が観ているものはほとんど見尽くしてしまったところがあって、最近はインターネットのウェブサイトでファイルを探してダウンロードしてプリントアウトして読んでいる。私にとってインターネットは電子本屋だ。インターネットと製本ができるレーザープリンが〜の組み合わせが私にとって本屋の役割を果たしてくれている。

インターネットSNSについては、facebookをやっている。しかしfacebookで情報の発信はほとんどやっていない。Twitterもやっているが、Twitterは自分のことを悪く言われたりするときに、訂正を求めて発信をすることきのみ使っている。聞けば、Twitterは大赤字だそうだ。そのうちなるなるだろう。なくなっても私は困らない。LINEは、やっていない。電話番号を抜かれるのはイヤだからだ。simejiもやっていない。入力したテキストを抜かれるのがイヤだからだ。SNSが出てきて人は人生で出会う人の数が1000倍くらい増えるという。それもいいのかもしれないが、私が値打ちを感じるのは生き別れになってしまった友人と再開することができるfacebookには感謝しているが、その他のSNSについては私は苦手である。しかし、Twitterの行き先やクラウドによるプライバシーの侵害などこの分野の未来は危険に満ちているのではないか。

#77 4Kテレビ先物買いへのおかしなご注意

2016-07-05

総務省から「現在売られている4Kテレビでは、2018年からの4K・8K実用放送が見られない」というお達しが出た。なんか変。チューナーがついてないのにテレビという名前をつけてはならないといって、現在売られているものは、4Kディスプレイといえばいいだけの話なのに、こんな変なご注意を出してしまうのはおかしいのではないか。消費者をバカにしている。テレビの定義が今問われている。テレビとはチューナーの入ったディスプレイなのか、民放が作っている放送のことのなのか、そこら辺のことをはっきりさせる必要がある。Youtubeといえば、映像サービスのことをさす。しかしテレビとは、テレビ放送とテレビ受信機の2つの意味がある。またこれからテレビ放送の番組がインターネットで提供されるインターネットテレビというのものある。インターネットテレビの規格を満たすディスプレイはインターネットによるテレビ放送のサイマルキャストが始まれば4Kテレビ放送も8Kテレビ放送もみることができる。だから落とし所としては「現在売られている4Kテレビは2Kのチューナーだけが積んであって、4Kのチューナーは積んでいないので、4Kテレビといわなくてもいいのではないか。なにか新しい『***テレビ』という名前が必要ではないか。」

#64 インターネットがマイノリティに与えた力

2016-05-17

マスコミの機能の中で大きなものに「アジェンダ機能」というものがある。これは世の中で起こっている森羅万象に対して必要であり、注目に値すると思われるものをピックアップして大衆に伝えるというものである。だから日経新聞と朝日新聞と産経新聞と赤旗では大切と思うトピックスが違っていて、当然伝える内容も報道する内容も違っている。このアジェンダ機能にそれぞれのメディアの品格や見識がでてきた。それがメディアのパワーとなってきた。

インターネットでツイッターのように一人のひとがつぶやくことが共感を得ればリツイートで拡散していく。何を言ってもゆるされる時代であるからリツイートもなんでもありの様子をしているが一部の少人数が発信する事柄が面白ければ拡散されていくという時代になってしまった。前東京都知事のお金の問題、オリンピックのエンブレムの問題、小保方のSTAP細胞の件、舛添知事の公私混同の問題、これらすべて一部のイカれる情報発信がおもしろおかしく拡散されてマスコミを賑わしている。他人のスキャンダルや他人の悪口や他人のプライバシーを聞いたり読んだりするのは楽しい。悪口は蜜の味という。しかし、社会の報道というカテゴリが本来的に持たなければならないアジェンダ機能を放棄し、エンターテインメントとしてのスキャンダルに注力するようになってしまったということはおかしいと思う。

私は右翼でも左翼でもない。中国や韓国からの帰化人でもない。地方出身で大学進学のときに東京に上京してきた典型的な東京都民である。その立場からいうと東京という街はその多様性において日本が世界に誇れる街である。しかしあまりにいろいろな人がいてその間の壁はインターネットによってさらに厚く高くなっていくのではないか。我々がしなければいけないことはマスコミの「アジェンダ機能」を疑うことではないか。マスコミが選んだコメンテーターの選択の意図を見抜くことではないか。ニュースそのものもニュースと思わないで、エンターテインメントと思って評価するべきではないか。あと言葉の壁はあるが世界中のニュースに対して定点観測をするべきではないか。日本のメディアと相手国のメディアと両方読んで、はじめてニュースの実態がわかるのではないか。マスコミやインターネットに隠されている世の中を操ろうとしている集団や個人の意図を発見することこそ、インターネット時代の個人に求められていることであると信じる。だからインターネットによって戦いの本質は個人vs個人になっているのではないか。

#58 固定電話の未来

2016-04-19

一時1億加入ぐらいあった固定電話が減って減って2500万くらいになっているそうだ。昔は資産として値打ちのあった電話加入権はもはや紙切れ同然である。このまま固定有線電話が減っていくと採算分岐点を割れてNTTの赤字のもとになるそうだ。固定電話をどうしたらよいのか、考えてみたい。

まず固定電話の所有権を個人ではなくNTTのものにすることだ。すべての固定電話を公衆電話にすることだ。つまり各家庭に引かれている固定電話を必要な人は誰でも借りることができるシステムに作り変えることがいいのではないか。なぜなら、電波は有限であるからこのまま携帯電話が増えていったら無線はいっぱいになる。それよりも家にいるとき近くにマイクロ基地局があるときはそちらを通した電話に切り替えた方がよいのでないか。次に、固定電話網を固定電話の幹線と携帯電話の幹線とに統合するべきである。NTTとドコモが再合併をするということである。そして電話局から加入者までの線はISDNではなく、インターネットに切り替えるべきではないか。そうすると全国に2500万箇所のアクセスポイントが誕生する。自分の家の電話というアクセスポイントに無線でアクセスする人が増えると、儲かるというビジネスモデルにすれば人々は喜んでアンテナを外に向けるであろう。セキュリティはそんなに難しいことではない。つまり、WiFiやBluetoothを使ったマイクロセルに公衆電話網を切り替えていくことによって有線電話は生き延びるのではないか。

#57 ツイッターで売られたケンカに対する反論

2016-04-19

私はツイッターは嫌いだ。どうして嫌いなのかということを書くとそれだけでちょっとした文章になってしまうのでそれは次の機会に譲るとして、最近ツイッターで自分のした仕事にケチをつけられた。その内容は100ドルPCも1チップMSXも私の仕事ではないというものである、と。個人の名誉が関わってくるのではっきりと反論しておきたい。

私がMITのメディアラボで客員教授をしていたとき、私は4つのプロジェクトを提案した。1つ目が100ドルPC。2つ目が人工衛星を使ったインターネットアクセス。3つ目が電子マネー。4つ目が機械語翻訳のプロジェクトであった。100ドルPCは当時のMITの所長と意見がぶつかり、途中でやめた。最初に100ドルPCのために資金をだしたのは私だ。OLPC(One Laptop Per Child)という、100ドルPCを推進するNPO法人の役員もしていた。私はFPGAを使ったソフトウェアプログラマブルなアーキテクチャを提案し、ネグロポンテ氏は当時自分が社外重役をつとめていたモトローラ社のCPUを使うことを提案していた。いくら値段が安いからといってモトローラのCPUを使うなんて時代遅れも甚だしく私は反対した。また100ドルパソコンのOSとして、MicrosoftのWindowsも安く使わせてもらうことも提案した。余分なことだけど、スティーズ・ジョブズにAppleのMac OSを使わせてもらうよう、頼みにいくことも提案した。いろいろあって結局Linuxを使うことになった。CPUとOSとアーキテクチャが政治的に決められていくのをみて私は100ドルPCのプロジェクトを降りることにした。私が関わらなかったMITの100ドルPCは立派なものかというと、私はそうは思わない。こんなことなら中古のPCを世界的にリサイクルするNPO法人でもつくればよかった。100ドルPCの実態は利権の塊で関わった誰かがガバチョと儲けているプロジェクトだったのだ。

でも、降りたのはMITの100ドルPCのプロジェクトであって、自分としては100ドルPCをあきらめたわけではなかった。そうしているうちにFPGAのプラットフォームの上にMSXを載せようという集団があらわれ、日本で29,800円で売られることになった。この1チップMSXの発売にいたる紆余曲折もいろいろあってそれはそれで1冊の本になるぐらいの話がたくさんある。1チップMSXは5000台しか作らなかったので100ドルにはならなかった。商品のケースやコネクタやシステムダイヤグラムなど主な部分は私が最終決定をした。辻川さんという天才的なエンジニアがほとんどつくったものである。ツイッターの投稿の主は、西がなにもしていないとツイートをした。なんでそんなことがいえるのか、わからない。

ツイッターでツイートをしている人のなかには自分が頭で思ったことを1秒後にはツイートしている人が多いようだ。それ自体はツイッターがそういうものなのでどうこういうことではないが、私は問題を提起したいのは以下の点である。検索エンジンでいろいろなキーワードをいれて出てきた結果だけを読んで、自分なりの結論に到達し、それを匿名アカウントでツイートするのはいかがなものか。私は自分のウェブサイトを作っているが、そこに自分のやったことを全部載せているわけではない。むしろ自分のやったことのほんの一部しかインターネットには開示していない。その一部だけの情報をもとに、インターネットだけの世界がすべてだと考えて、インターネットやその他の公開情報だけでいろいろ判断をするということはまるで中学校や高校のインターネットの調べ授業のようではないか。まとめサイトのまとめにしてもそうだ。インターネットで調べたことでまとめている。インターネットに本当のことだけが書いてあるというのは間違いだ。まともなサイトもたくさんあるが、イカサマサイトばっかりではないか。単行本のほうがまともである。単行本でいい加減なことを書いている人もいるが、まともなことを書いている人の方が圧倒的に多い。

100ドルPCで文句がつけられたことがきっかけで、ツイートをしてしまった。何年も前に作ったアカウントである。ツイッター上で戦おうとは思っていない。ただツイートされたことが間違っているということはどこかにはっきり記録しておかなければならない。ところで、100ドルPCプロジェクトの次に10ドルPCプロジェクトと、1000ドルスーパーコンピュータプロジェクトをやろうという気持ちになった。電卓感覚で使えるパソコンと、パソコン感覚で使えるスーパーコンピュータを作ろうと思う。そのことを考え始めたところだ。

#54 すべての人が発信することをもう誰も止めることができない

2016-03-15

大阪のこの校長はおそらく処分されるのであろう。インターネットの時代に少しでも人がカチンとくるようなことを発言すればみんなで寄ってたかってそいつをいじめようとする社会になりつつある。今までは新聞や週刊誌やテレビがメディアの持つ見識と良識を元にしたアジェンダ機能、世の中に何が問題かを指摘する機能を果たしてきたが、それが変わりつつあると感じる。一人一人の受信者の感性がインターネットをとおして増幅され、一人一人の国民すべてがマスコミのように発言できる世の中になった。昔ニューメディアという言葉があって、この言葉はマスメディアに対して個人が発信できるメディアということで使われるようになった記憶がある。

一人一人が発信できる社会、匿名で発信すれば2ちゃんねるのような世界になる。実名で発信すればフェイスブックのような世界になる。アメリカの大統領選でトランプが発言しているのは下品な不動産屋の発言ではなく、アメリカ人が今まで発言できなかった本音をトランプ候補が発言しているからあんなに彼が受けているのかもしれない。今までの価値観にしばられた旧世代の我々にとってはとても発言できない内容であるが、そういうこだわりのないトランプ候補を支持しているのは、本音の発言をすることがあたり前で育ってきた30歳以下の若い世代ではないだろうか。インターネットの存在が国の形を変えつつある。その影響を受けるのはまずはアメリカであろうが、その影響は時間の問題で日本にもくる。またどんなにコントロールしようと中国やロシアでも拡がりこれによって国の形が変わることがあるかもしれない。ソ連が破綻したのは軍備にお金を使いすぎて経済が破綻したからであったが、中国は来るべき経済の破綻で大恐慌を起こすと考えられるが、私は大恐慌のときにインターネットが果たす自由な発言こそが中国を変えるエネルギーになるのではないかと思う。

#52 言論の自由という偏向と、放送法という中立

2016-03-08

総務大臣が放送法違反は停波を命じるといっている。放送法の定める中立公平な放送をしないテレビ局は停波命令をだす、ということだ。私は放送法を改正するべきだと思う。放送法の唄う公正中立を廃止して、同時に電波料をもっとちゃんと徴収するべきではないか。国民の視聴料で放送しているNHKは引き続き公正中立を守るべきだと思うが、民放は偏向していてもよいのではないか。右翼のテレビ局や、左翼のテレビ局や、与党の御用聞きのテレビ局があってもよいのではないだろうか。もうすでにそういうテレビ局があるという人もいるだろう。時代はすでにインターネットの時代で、テレビ放送も免許なしでインターネットで放送が可能になっている。出版のように言論の自由が保障された(偏向の自由が保障された)映像メディアが可能になっている。

最近マスコミが「官邸が検閲をしようとしている」と報道している。これについては検閲しようともし官邸が考えているのであれば、それは時代認識が間違っている。メディアが政権から干渉されていると思い、自主規制をしているのではあれば、ただのような電波料を払ってぼろ儲けしていて、うしろめたいからそんなことをいうのではないか。かつて落書き掲示板の2chで頻繁におこっていた炎上状態がテレビにまでひろがっていっただけのことではないだろうか。今のマスコミの論調は紳士の祭りではないだろうか。

私はメディア業界にひとつお願いがある。検閲をされたり、自主規制をしたときに必ずその記録を残しておいて欲しい。後日「平成のメディア検閲と自主規制」というタイトルで本を書こうと思っているからである。

#49 4Kテレビ放送の録画禁止について

2016-02-19

テレビ局の密室の中でオリンピックに向けて始まる4Kデジタル放送を録画禁止にしようということが話し合われているということが報道された。そんなことは反対だという識者の論調が多いようだ。私はそれはそれでいいのではないかと思う。半導体で4Kから2Kを作って録画すればよいのだ。2Kで我慢すればよいのではないか。

でも2Kの放送が十分かといえばそうではなかった。今になって思う。つまりこの事実は未だにDVDの売り上げのシェアが50%であるということから思いついたことである。映画のような高精細度を必要とするソフトウェアをまだDVDで見ても文句を言わない人がたくさんいるということはDVDと2Kを比べて2Kに魅力がない、ということではないか。DVDがまだこんなに売れ続けているということはBDが欠陥品だということではないか。

ではなにがDVDを淘汰する仕様なのか、それは4Kなのであろう。DVDと4Kを比べれば明らかに映像は違う。だから、4Kのインターネットの情報配信4KのBD、4Kの地上波放送、4Kのデジタルテレビ。そういう事実があるのに4Kを録画禁止にして2Kで録画させるということを押し切るテレビ局の判断は、4Kテレビ放送にとってマイナスにはたらくことになるだろう。つまり、4Kインターネット放送、4Kインターネットオンデマンド、4KBDなどが、恩恵を受けることになるだろう。

#41 日本中が市内通話に

2015-11-10

NTTが有線電話をすべてネット電話にするという、発表があった。ずいぶん昔に電話の未来ということで、シャープペンシルのような携帯電話で世界中を旅行して、価格は市内通話と同じが私の夢である。と書いたことがある。そのことが全部実現しそうになっている。感無量である。しかし私はこの際違うお願いをしたい。

ADSLでも光でもいいから各家庭にインターネットの線を引いて、その先に電話とWi-Fiのアンテナをつけて欲しいのである。Wi-Fiは暗号化するけど誰でもアクセスできるようにしてほしい。無線のホームセルを可能にしてほしいのだ。そうすることによって固定料金だけいかしてWi-Fiの利用は自分がWi-Fiを持っている限りほかでも無料にしてほしい。

ほとんどの人はもはや電話でダイヤルはしない。昔私は300件くらいの電話番号を覚えていたが、今は自分の家の番号も忘れてしまった。覚えているのはわずかに110と119である。家にある電話機はかかってくるためのもので自分ではかけない。家の中で家人を呼ぶ時にケータイから家にかけたりする。そのような使い方しかないのだ。NTTがアナログ電話を安くすると言っても、それをうれしいという人はいないのではないか。たとえ長距離が安くなっても。

知らない土地にいってWi-Fiサーチをかけて、たくさんルーターの名前がでるたびに、このルーターに少しでもつながしてもらえればいいのにと毎回思う。でもそれは叶わぬ夢。NTTにはぜひこのことを解決して日本全体がWi-Fiのマイクロセルでカバーされるような施作をお願いしたいものだ。

#8 インターネットの次のフロンティア

2014-12-24

北朝鮮が米国のソニーピクチャーズに対して、DOS攻撃をしたということが理由で、北朝鮮は一時インターネットから切断されてしまったらしい。アメリカが中国に頼んで中国が切ったそうだ。事故でネットワークが切断されるということはあっても、人為的にインターネットが切断されたことは、インターネットの歴史がはじまって以来はじめてのことではないだろうか。他に危害を加えるノードを強制的に切断するとということはネットワークの安全性を確保するということでは必須のことであるが、とても悲しいことだ。これだけインターネットが拡まった世界でネットワークから切断されるということは、空気を吸うな、水を飲むな、というわれるようなものだ。インターネットが無料で人類に知識を提供している限り、インターネットへのアクセスも基本的人権の一つとして数えならなければならないのではないか。

考えてみればインターネットのカバレージは米国からはじまりヨーロッパに、アジアに伸びてきた。ほとんどの陸上では高速デジタル回線でつながる。またケータイ電話の基地局がカバーする空中や衛星のカバーする地域でもつながる。航空機の中でもつながる時代になってしまった。次はどの部分が未接続の世界なのであろうかと考えた。

一つは地球の大部分を占める海の中、もう一つは地球の周りをカバーする宇宙空間であろう。

海の中については、電波が通じないので、おそらく光であろう。世界中の海にインターネットのアクセスのための光送信機と受信機をつけた自家発電可能なブイの開発が望まれる。

最近地球から発射される宇宙探査機や宇宙ステーションのインターネット接続はどうなっているのであろうか。冥王星や天王星の近くを飛んでいる探査機がルーターになって、宇宙ステーションもルーターになって、インタネットのカバレージが太陽系全体になったときに、ドメインに「.earth」「.mars」「. moon」などがつくのかと思うとワクワクするのである。今年の年末、来年の正月の宿題は水中インターネットと宇宙インターネットにしようと考えている。

#5 NTTはdocomoに負けたか!?

2014-12-03

先週アメリカに出張した。スマホの売れ行きを見にショッピングセンターに行った。ソフトバンク=スプリントの影も形もなかった。孫さんは長く厳しい戦いになるだろうと認めたそうだ。借金10兆円で5000億円しか儲からないというのは、10億円のビルを貸して月に400万円しか収入のない不動産事業の1万倍規模である。不動産は地震がない限り潰れないが、企業はいきものである。10兆円を返すことができるのであろうか。中国の企業を上場させヤフーのように売り飛ばして借り入れを返すのだろう。だから心配していない。お手並み拝見である。

ところがNTTグループは外から見ててもたいへんであろう。有線電話のNTTには未来はない。長距離通信をdocomoに貸せばよいのに、docomoは自前の長距離通信を持っている。NTT東と西はdocomoと再編して両者が生き残ることのできるようにしなければならないのではないか。ニュースやNTT発表の資料を読む限り、そのような経営努力は行われていないようだ。大きな会社は本当に困るまで動かないものなのだろうか。今から20年前、NTTグループの再編成の論文を書いたことがある。今読み返してももっともなことを書いていた。マスコミはNTTとdocomoのボロ負けについてしっかりと書くべきではないか。広告をたくさんNTTにもdocomoにもソフトバンクにも出してもらっているのでクライアントを不機嫌にする記事は書けないのであろう。気がついたら日本の電気通信はボロ負けになっているのがオリンピックの2020年か・・・

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