nishi.org 西和彦のコラム

知り合いについて

#37 賛美歌405番

2015-10-06

尚美学園大学の白石隆生教授が、今日亡くなった。今、弔問から帰ってきたところだ。同じオフィスに同居させてもらって、白石先生は音楽表現学科の学科長で大先輩だった。ご専門はピアノでウィーンで活躍された後尚美学園に着任された。今年の夏、入学試験の委員を務めたときに待ち時間にしみじみとこれからのことを話したときに「自分はどんなに病気が進もうともピアノを教えるということを全うしたい」とおっしゃっていてその心意気に感動したことを昨日のことのように思い出す。ピアノ演奏家、音楽教育者としての白石隆生先生のご冥福を祈りたいと思う。

ご自宅でお別れするときに賛美歌を歌いたかったが、そういう雰囲気ではなかったので、帰りのクルマの中で賛美歌を歌った。

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神ともにいまして 行く道を守り
天の御糧もて 力を与えませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ

荒れ野を行くときも 嵐吹くときも
行く手を示して 絶えず導きませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ

御門に入る日まで 慈しみ広き
御翼の蔭に 絶えず育みませ

また会う日まで また会う日まで
神の守り 汝が身を離れざれ
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最近数年に一度ずつこの曲を歌うたびに涙が上がってきて止まらなくなる。
帰りのクルマでたくさん泣いて先生のご冥福を祈った。でも、たくさん泣いたあとに泣き止んだ自分の気持ちは般若心経を何度も唱えたあとの気持ちとたいへん似ていてなにもない空っぽの気持ちになった。キリスト教と仏教の共通な静かな世界を感じた。

#13 戦艦武蔵を見つけたポール・アレン氏について

2015-03-04

マイクロソフトの共同創業者のポール・アレンが戦艦武蔵を見つけたというニュースが流れた。これは彼の所有する全長200メートルのメガヨットに搭載された60メートルの本格的な潜水艦で潜ってみつけたものなのだと思った。マイクロソフトといえばビル・ゲイツの名前がいつもでてくるが、マイクロソフトを支えたもう一人の天才がいる。それがポール・アレンである。ポール・アレンなしではマイクロソフトはありえなかったほどの重要なはたらきをしてきた。一時ビル・ゲイツとの関係が悪化し、また病気になってマイクロソフトをやめてしまったが、金持ち喧嘩せずのとおりビル・ベイツとの関係はよくなって最近では自叙伝『アイデアマン』を出すなど元気なようだ。私も招待されたベニスで音楽会とかアラスカでサーモン釣りとか夢にあふれた遊びの企画をときどき催す人である。

昔63フィートぐらいのクルーザーを持っていたが、オラクルのオーナーが180フィートのメガヨットを自慢しているのみて、もっと大きな船を作ったという話を聞いた。その船はただの船ではなくて潜水艦を内臓していて1000メートル以上潜れる。遊びのためにだけ使っているのかと思ったけれど、こういった発見をして素晴らしいと思う。

ポール・アレンはまた、船だけではなくて、宇宙も興味を持っているみたいだ。10年ぐらいまでにフェラーリとランボルギーニ、ブガッティの上をゆくエンジンを載せたクルマを作りたいのでスポンサーになってくれと頼みにいったら、早く走るクルマはもう飽きた。クルマよりも早く飛べるロケットの方がいい。ロケットの次は宇宙開発だと言っていた。僕は使い捨てのロケットには興味がなかったので辞退した。

ポール・アレンの好きな言葉に「物事の限界はお金ではなくて、想像力の大きさで決まる」というものがある。お金を持っているから大きなことができるということではないのだ。これはビル・ゲイツのことを意識しての発言のように思える。お金をたくさん持っていることでできることが決まるのではなく、夢の大きさでできるが決まるのだということである。今後も彼の夢みたいな活動を注視していきたいと思う。

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