nishi.org 西和彦のコラム

オーディオとビデオ

#310 8Kは意外にいくかも

2019-12-03

8Kのハードディスクレコーダーに4Kのテレビを4つ繋いで見ている。4Kのテレビは70インチで5万円。だから140インチの8Kのスクリーンである。シャープ製の8Kディスプレイは最初170万円したが、この前ヤフオクで30万円だった。びっくりした。すぐに売れたみたいだ。8Kで70インチで20万円になったら僕も買おうと思う。そうなれば、世の中は4K8Kの全録レコーダーが10万円8Kの60インチが6万円の時代がやってくるのであろうか。こんな時代を誰が予測できたのであろか。それにしても4Kはダメだと言った友人のことが懐かしい。

#309 オーディオの新しい活動をはじめようと思う

2019-12-03

公益法人の理事になって理事会などに出席をしていて感じたことは学校の音楽室でオーディオを聴く環境がどうなのかということである。むかし今から50年前ぐらいにオーディオ産業が伸び始めたころ、音楽室にはステレオがなかった。テレビはテレビの教室があって視聴覚教室といわれていた。そこにテレビを作っていた会社がテレビを広めるためにタダで学校に寄付をしていたみたいだ。ラーメンの袋に印刷されたベルマークを必死で集めさせられたこともあった。

今の音楽室のオーディオ設備はどうなのであろうか。そこを調べることからはじめたいと思う。僕が音楽好きになったのは中学時代に音楽の授業でレコードをたくさん聞かされたことにその原点はあるような気がする。当時は音楽を聴きながらついつい寝ていたような気がするが、中学生時代に合計100回以上レコードを聴かされたことが僕の音楽の原点になっている。

今のスマホのMP3の音楽は100Hz以下の低音と10,000Hz以上の高音が削られている。この低音と高音が必ず再生されている音楽環境が必要なのではないか。

#304 高音と低音の必要性

2019-11-28

昔オーディオのMP3の規格を決めたときに私も関係者の一人でそこに立ち会っていたが100Hz以下の音を捨てて、10,000Hz以上の音を捨てれば比較的簡単に音楽圧縮できるのではないか、と言った人のことを覚えている。その人は音楽の素養はまるでない工学系の人であった記憶がある。そういう人たちのおかげで現在の若者はMP3の圧縮された音をありがたく聞かされている。こういう若者に低音と高音がしっかりはいった音楽を聞いてもらうと初めてこんないい音を聞いたと、いう人が多い。同じように最近実際にあった話だが、ペアで30万円するスピーカーで聞く音とこのスピーカーにパワードサブウーファーをつけて15Hzまで低音を加えて比べることをした。低音のない音楽は音楽に慣れすぎていたのかと思うぐらい違う感じでびっくりした。音源はCDなので20KHzぐらいであるが、さらに高音の100KHzまででる音源とダイヤモンドのスーパーツィーターを繋いでみた。これまた大きく違う音になった。やはり10Hzから100KHzぐらいの10000倍ぐらいの周波数レンジが必要なのであろう。この事実を認識している人は未だに少ないのではないか。それがまたビジネスチャンスとしての可能性でもある。

#303 ステレオの次は何チャンネルか

2019-11-28

最近オーケストラの演奏をかなり近いところで聞くことがなんどもあって、その度に家に帰って同じ曲をステレオで聞いてみた。それでわかったことであるが、ステレオは全ての曲が一直線に並んでいるが、生のオーケストラは一直線ではなく二次元の平面に広がっているということを強く実感した。生のオーケストラの二次元的な音の定位を実現するためには2chのステレオではなく、3chで正三角形の各頂点の位置にスピーカーを置いた新しいマルチチャンネルが必要なのではないか、と思うようになった。現在試作中である。

#277 CDの次はCDもしくはハイブリッドCD

2019-10-24

CDの次はSACD、DVD Audio、BD Audioと言われてきた。24bit/32bitでハイビットレート、ハイスピードのの1bitということが言われてきた。でもそういうものはすべて今ひとつであるみたいだ。しかし、スマホでMP3は事実上の標準となってしまった。100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音は圧縮時に捨てられてしまっている。この音がおかしいということに多くの人が気が付き始めている。そこで見直されているのが16bitの44.1kHzのCDのフォーマットである。このフォーマットをいかにデコードしていい音にして聞くのか、ということが問われている。

まずHDCDのようなダイナミックレンジを拡大する手法が、もう一度見直されるのではないか。また22000Hz以上の超高音域をどう回復するのかというところもビクターが発明したK2などの方法が注目されるのではないか。16bit 44.1kHzのデータをHDCDで24bit 44.1kHzに変換してこれをK2で24bit 176kHzに変換するとどのような音がするのかに興味があり、実験している。またこのデータを超高級なDACに入力したらどのような音になるのかも興味深い。結果が出たらご報告したいと思っている。

このような信号処理をCDに加えることによって、従来からのCDは、これからも生き続け、新しいDSPと新しいソフトウェアがソリューションとなるのではないだろうか。

#255 さようならiTunes

2019-06-04

アップルがiTunesをやめるそうだ。ミュージックというほとんど同じ機能を持ったソフトが来るそうだ。詳しく調べたわけではないが、iTunesをミュージックに名前を変えればいいのではないか。それよりも未来の音楽フォーマットについて考えてみたい。

CDは、JVCによると100億タイトルあるそうだ。CDの中は16bitで44.1Kのサンプリングレートのステレオである。iTunesとともにMPEGオーディオは100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音を捨てた。MPEGオーディオが作られたとき、エイヤッでやっちゃえとなったのであるが、低音と高音のない音楽は魅力が少ないと思う。このMPEG3の音を聞かされてきた人たちにもメモリーが増えたのでこれからはフルのCDやハイレゾを楽しむことができるようになって来るだろう。24bit 176Kや、DSD5.6、DSD11.2などが世間で話題を賑わしているが、種類の多さから考えると16bit 44.1Kが主流になるだろう。16bit 44.1Kをいかによく聞くかという技術がこれからの開発と商品化の中心となるだろう。「さようならiTunes」高音と低音の恨みを込めて。

#241 私のアンプその後

2019-05-01

デジタルドメインという会社でアンプを作りはじめてから10年が経った。買っていただいた方には褒めてもらえるのであるが、1台150万円するし、ステレオでは300万円するのでこの10年で100台ぐらいしか売れていない。中古機がでると100万円くらいで取引されているようだ。このアンプの改良をこの10年続けてきた。やっといいアンプに仕上がったと思うので近々また生産を開始しようとしている。

次のアンプは安いアンプではなく、パワー・アンプとペアで使うプリアンプを作っている。そのため世界中のアンプを集めて、プリアンプとはなにか、パワー・アンプとはなにかということについて考えてみた。

増幅回路が多ければ多いだけ、音は濁る。だから複雑な回路はダメという結論になった。可変抵抗器を使うと抵抗の音がするので、可変抵抗を使わないボリュームをどう実現するか、ということが大きなテーマである。

次に電源回路が大きいだけでは意味がない。必要な電源はなみなみと流れる必要があるが、いらない時はサッと止まるような電源にする必要があると気が付いた。

スピーカーの音に一番影響を及ぼすのは、そのスピーカーが設置される部屋の大きさや形状である。その部屋の影響を排除するためには、部屋ごとに測定をして影響を排除することが必要であるということもわかった。

などなど、20点ぐらいの改良点を加えたプリアンプをパワー・アンプと一緒に世に問うことにしたい。

#240 光ディスクの新商品の構想

2019-05-01

中古の設備を買って実験室でCDやDVDやBDを作ることができるようになった。この設備を使って次世代の光ディスクの研究をしている。

CDは大成功であった。しかし、CDに画像と音声をいれたVideo CDは一瞬成功したが、DVDに取って代わられてしまった。DVDのフォーマットを改造して使ったSACDはほとんど売れていない。DVDのオーディオフォーマットであるDVD Audioは死んでしまった。最大の敵はDVD Videoだった。

Blu-rayは、デジタルハイビジョンに対応したがそんなに売れていないのが現状だ。敵はDVDとDVDに信号をハイビションに変換するテレビ内臓のLSIである。4Kを狙ってUltra Hi Defenition BDが出てきた。これならDVDに勝てるだろうと思っている。

それではオーディオの次のフォーマットはどうなるのであろうか。ハイクオリティのオーディオディスクの提案は誰かほかの人に任せて、私はBox CDという箱の中に数十枚〜100枚のCDを入れた商品を一つのディスクにしたものを試作してみようと今やっている。Box CDを100個以上持っているが、パソコンに読み込ませるのが大変。いつも途中で嫌になってやめてしまう。これが一発で解決できる。完成したら発表したい。

#180 シャープの8Kカメラ

2019-01-15

シャープが8Kカメラの試作を発表した。まだこれから仕様は変わるみたいだが、これがドローンに乗ったら、えらいことになる。8Kの映像素材がどんどん増えていく。REDの8Kカメラはあるが、合計4kg以上もする。そんなものが軽々飛ばせるドローンがあるのだろうかとくよくよしていたが、シャープの8KカメラならOK。ホンハイとシャープがREDに出資したみたいだから、今後が楽しみだ。

#179 8Kの未来

2019-01-15

「8Kテレビはやりません」とパナソニックの津賀一宏社長が発言したと、報じられた。久しぶりにソファーから転げ落ちた。プラズマテレビの撤退のトラウマなのだろうか。4Kテレビが立ち上がったのは4Kテレビ放送ではない。2K放送をスケールアップする4Kテレビで生産が立ち上がったのではなかったか。だから4K放送を受信して8Kに表示するハイエンドテレビの市場はあるのではないか。シャープは8Kを50万円~200万円で売っている。ソニーも8Kをちょうど発表したところだ。 25インチなら2K、50インチなら4K、100インチなら8Kというような商品が考えられないだろうか。これから解像度を上げたり下げたりする技術が注目されるのではないだろうか。

#168 8Kを観ている

2018-12-11

8Kチューナーと8TBのハードディスクを買って、8K放送を観ている。アマゾンはとうとう8Kテレビを届けてくれなかった。12月17日以降という。しょうがなく4Kテレビを4台買ってチューナーに繋いで観ている。8K放送は確かにすごい。同時に4K放送もすごい。4Kテレビは50インチで5万円になるだろうから、必ず普及するだろう。2Kもテレビに内蔵されたスキャンコンバーターで4Kになって観るのでかなりの画質になるだろう。テレビ局の次の設備更新はおそらく全部4Kベースになるだろう。そうすると2Kと4Kの違いはほとんどなくなり、ユーザーにとって小さなテレビは2Kで、4Kの受信チップで受信してダウンコンバートして表示するものとなるであろう。大きなテレビは4Kで、地デジやBS/CSの2Kの番組はアップコンバートして4Kで表示するようになるだろう。

8Kの番組を観ていて違和感は音である。22.2chの音とはどんなものなのであろうか。NHKの8KデモはHDMIを3本使って24chを作っていた。テレビに内蔵されているスピーカーはどこまでいっても2chで、8K画像と音の悪い2chはとても不自然な感じがした。8Kの22.2chオーディオを商品的にどう実現するのかが、これから問われるのであろう。なぜならそれほど8Kが魅力的だからである。

NHKの8Kのプログラムに感動している。4Kのプログラムは2Kと同じだ。8Kはなにか違うと、いろいろ考えてみると、8Kでは低俗なニュース番組がないということに気が付いた。

次の課題は4K、8Kを全部録画するレコーダーをどう手に入れるのかということである。年末までにこの問題を解決して今年の正月は8K/4K三昧でやってみよう。

#161 2K、4K、8Kのこれから

2018-11-13

8Kのチューナーとハードディスク2台とパラボラアンテナは買った。ディスプレイについてはまだ決心ができない。あと2週間。

将来的にすべての放送を4Kにしてそれでいいのではないかと、思うようになった。2Kよりも4Kの方があきらかによい。DVDと4Kを比べればまったくの別物である。だから4Kの光ディスクとDVDのハイブリッドディスクは売れるのではないか。4Kのテレビ放送をダウンコンバートしたものを2Kのディスプレイに表示すれば20インチ以下の商品になる。4Kのディスプレイは20インチ以上がいいのではないか。8Kのシステムは製作者が使うプロ用のシステムにすればいいのではないか。あとは表示の色とダイナミックレンジの拡大に使えばいいのではないかと思うようになってきた。

#160 8Kを買う

2018-11-02

12月1日から4K 8K放送がはじまる。その歴史的瞬間に立ち会いたいので、8Kのシステムを揃えている。8Kのチューナーとハードディスクを買った。もちろんSHARP製である。テレビも8Kのものを買おうかと迷っているが、4Kを5万円で4台買ってタイルのように組み合わせて使ってもいいかと思っている。8Kのディスプレイが安くなるのは時間の問題なので、どうしても買えない。実際に物を見てみて4Kの値打ち、8Kの値打ちを体験したい。

現在の時点では4Kが主流になって、8Kは編集マスタになるのではないか、と考えている。2Kのブルーレイはダメだった。DVDと2Kテレビのスケーラーとを比べると2KのクオリティはDVDをやっつけるものではなかったのである。このことを予測した人がいただろうか。ということで4Kと8Kがどうなる、というのはまだわからない。ひとつわかったことは4Kは安くなった。8Kは安くなるのであろうか。安くなるのであろう。我々が考えているよりもはるかに安くなって、50インチで5万円、70インチで10万円ぐらいになるのではないか、と期待している。当面の興味は8Kのディスクをどうするか、ということである。

#134 テレビにおけるこれからの2K、4K、8Kの住み分け

2018-06-26

ブルーレイディスクは、たいへんつらい立場にある。理由はDVDが2Kのデジタルテレビで大変綺麗に映るようになってしまったからである。莫大なドライブやプレイヤーが存在するDVDでソフトを出す方が、ブルーレイで出すよりもビジネスになるからだ。それでは4KのブルーレイとDVDを比べたらどうか。あきらかに4Kの画像の方が綺麗であるが、スマホでみる限りDVDも4Kもおんなじである。4Kのテレビがまだ普及していないし、4Kの放送は年末にならないと始まらないし、インターネットによる4Kの映像配信はぼちぼちである。今さら4KのBDXLが流行るのであろうか。答えは絶望的であると言わざるを得ない。ガッカリである。

4Kと同時に8Kの放送も始まるという。8Kの放送をコツコツ作っているのは日本のNHKぐらいのものなのだろうか。これが楽しみである。私はボーナスの前借りをして8Kテレビと8Kのハードディスクレコーダーを複数台買って8K放送を全部録画して、この冬は楽しもうと思っている。久しぶりに感じるワクワクドキドキ感がある。映画とドキュメンタリーとテレビが一体になる時代がとうとう来たのだ。これが日本発で起こっていることが嬉しい。なんとか他の国に国策で広めていただければ嬉しいと考えるのは私だけではないと思う。

とりあえず8Kのドローンも買ってみようと思う。

#126 SACDは死んだのか殺されたのか

2017-12-26

ソニーがSACDのデコーダーのLSIの生産を中止するようだ。つまりSACDがかかるプレーヤーは生産できなくなる。中古のSACDプレイヤーが値上がりしそうだ。しかし、このことでSACDはゆっくりとなくなるフォーマットになりそうだ。

SACDの中は1ビットのDSDというフォーマットで、2.8メガビット毎秒の速度である。音質はCDに比べて少しよい。最近デジタルファイルで使われるデジタルフォーマットは5.6メガや11.2メガのDSDが多くなってきている。2.8メガのSACDは暗号化されておりハードディスクにデジタルファイルとしていれることは難しい。だから静かにSACDを殺して、2倍や4倍のオーディオファイルに移行しようとしているのだろうか。

このことは同時にCDの永遠化も意味する。16ビットで44.1キロヘルツの速度で記録された音楽をどれだけ忠実に再生することができるかが、引き続きオーディオ業界のテーマであり続けるのであろう。

#91 4Kが50インチで6万円になった

2016-11-29

はるか昔、4Kテレビは安くなるという記事を書いたことがあったが、その予想が実現した。しかし実現しなかったことがある。それはソニーのPlayStation4の改良版に4Kの光ディスクが搭載されていないという残酷な事実である。Blu-rayのディスクドライブは乗っているのに、4KのUltra HDのディスクは読めないのである。amazonでソニー製の4Kディスクを買い、PlayStation4Proも買って自分のパソコンにつないでいるフィリップスの4Kモニタをつないでみようとしたら、4KディスクをPlayStation4はさっぱり読まない。おかしいおかしいと言っていたら会社の人が、PlayStation4Proは、4Kディスクをサポートしていませんよ、と親切に教えてくれた。PlayStation2がDVDをサポートし、PlayStation3がBlu-rayをサポートしていたいので、PlayStation4の改良版は当然4K光ディスクをサポートすると思っていた馬鹿な私。PlayStation4のウェブブラウザから、Xbox One Sを買った。ほどなくしてXbox One Sがきた。にこにこしながら、4Kのモニタにつないだ。すると4KのモニタはCPMが2.2と4K 60Pをサポートしていなくて、ダメだといわれた。そして今度は、XBoxのブラウザでamazonをアクセスして、DMMの50インチの4Kモニタを買った。買ったのが午後3時ぐらいで、DMMは午後6時に出荷して、次の日の朝8時に配達がはじまって午前10時に4Kモニタが届いた。5000円の4Kディスク、5万円のXBox One S、6万円の4Kディスプレイが私の目の前にある。わずが10万円程度の金額でこんなマシンとディスプレイができるなんて。この2016年の12月は私にとって大きな感動と衝撃の日になった。

ソニーのPlayStation4は大成功していると言われているが、ほとんどのユーザーが期待している4Kディスクを読むという機能はソフトウェアのアップグレードで実現するものなのであろうか。私はそうなって欲しいと思っている。その答えはおそらく来年出るのではないか。

4KのUltra HD Blu-rayディスクを見ていてプレーヤーがないときに、4Kディスクはどこにもかけることができなかった。4Kディスクは大変素晴らしいコンテンツを含んでいるというのにそれがよめないという大きなフラストレーションを感じた。もしこの4KディスクにDVDが読めるようになったら、もしくは、4KディスクのパッケージにDVDディスクが同梱されていたら良いのにと思うようになった。DVDと4Kディスクのハイブリッドディスクはできないのであろうか、真剣に検討してみようと思った。

#90 ディスプレイの未来

2016-11-02

パナソニック プラズマディスプレイが解散するそうだ。5000億円の赤字を出したそうだ。今から20数年前にパイオニアのプラズマディスプレイ1号機を200万円弱で買ったことが昨日のように思い出される。プラズマディスプレイが液晶に負けたのだ。パナソニックは会社全体が大きなサイズだからプラズマの失敗でもビクともしなかった。

液晶の失敗で会社が危機に陥ったのはシャープである。シャープも数千億という金額で台湾の会社に買われてしまった。赤字の幅は減っているというが液晶一本槍の会社の行く末を見極めなければならない。

液晶の次はOLEDである。OLEDは現在LG電子だけが作っている。LGのOLEDの構造は極めてシンプルである。白色のLEDの前にRGBのカラーフィルターがのっていて、RGBのカラーフィルターに対応する白色のLEDをオンオフすることで色を作っている。この方式は液晶と似ている。だからこの方式は長くは続かないと考える人は多いのでないか。RGB独立したLED素子をディスプレイの基板上に配置し、アクティブマトリクス方式で点灯する方式が本命になるであろう。この方式はおそらくLG電子だけでなく10社ぐらいの会社が参入して液晶テレビに続くOLEDのテレビの大競争が繰り広げられるであろう。50インチや60インチや70インチの巨大なマスクを用意して、ガラス基板の上にRGBのLEDをそれぞれ作ることはおそらく困難を極める。携帯電話やソニーが作った小さなテレビはそれでも良かったが、大型を作る方法としてはインクジェックプリンターでインクをLEDの化合物にしてRGB分別々に噴射してガラス基板の上に作っていく方法しかないのであろう。この方法で特許でがんじがらめになった競争を韓国と日本のメーカーでやるのであろうが、特許なんて無視し放題の中国のメーカーが半値ぐらいの値段で参入すれば少なくとも中国の市場はこのメーカーが独占するのではないだろうか。特許を問題する会社は特許を持っているこの会社から買えばいい。そういう意味でOLEDのビジネスは中国の安価なメーカーと特許をを抑えているメーカーとのコラボレーションが勝ちのシナリオではないか。

私は研究としてこの中国製のOLEDを買ってきていろいろな付加回路をつけて色の正確さやダイナミックレンジを拡げるようなチューンアップを施したOLEDの研究開発を進めてみようかと思う。

#60 PS4Kが出る!

2016-04-26

PlayStation4を改良したPS4.5とかPS4Kといわれる、4Kビデオディスクプレーヤーが出るそうだ。CPUがはやくなり、ビデオプロセッサーもはやくなり、4Kの映像のためにすべてが改良されたもののようだ。私はこの機械が出ると思ったので、PlayStation1も2も3も買ったがPlayStation4は買わなかった。しかし私はソニーにお願いをしたいことがある。今のPlayStation4で4Kディスクがたとえ2Kの映像であっても見れるソフトが欲しい。4Kのディスクをいれれば、4Kのデータを読み込んで表示は2Kであったとしてもアップグレードしないで見ることができたらいいのだが、そしてそのソフトをタダでPlayStation4のアップデートとして配布してほしいのである。ひょっとしたら、ソニーのソフトウェアエンジニアがそのソフトをチューンナップすれば4Kのソフトが見ることができるかもしれないと、勝手な期待をしている。

#59 次の時代を作ったオーディオの価値観の変遷

2016-04-26

オーディオの研究と開発と約10年くらいやってきた。パワーアンプを作って、スピーカーを作って、DAコンバータを作って、プリアンプを作って、CDトランスポートを作った。オーディオコンポーネントをほぼ全種類開発したことになる。そこまでやってはじめてわかったことは、今オーディオに求められているものはハイビットではなく、ハイビットの技術を使っていかにCDの音をよくするかということではないか。

話は変わるがここでオーディオの価値観の変遷について考えてみたいと思う。オーディオの最初はラジオ放送である。中波や短波を使ったモノラルの放送、ラジオ局を2局つかったステレオ放送がNHKによってされていたことを思いだす。

次のブレークスルーはFM波を使ったステレオ放送である。音楽の番組が増えステレオは周波数変調なので雑音も少なかった。

FMステレオ放送の音楽を録音するための最も簡単な方法はラジカセによって実現された。FMのステレオ放送をカセットテープにワンボタンで録音できるようになったのだ。ラジカセの中にはタイマーで自動的に録音できる機種もあった。この機械によって音楽が録音されたカセットテープがどんどん増えた。
この音楽が録音されたカセットテープをどこでも聞くことを可能にしたのが、ヘッドホンステレオである。ソニーはウォークマンという名前で発売した。爆発的に売れた。磁気テープの記録の常として録音ノイズが必ず伴った。この録音ノイズを少なくするためにアメリカのドルビー研究所という会社がノイズ低減法を発明した。ドルビーによっていやなノイズを聞かずに済んだ人は多い。

このノイズを究極にゼロにしたのがデジタルオーディオである。ソニーとフィリップスがコンパクトディスクを発明した。コンパクトディスクはオーディオの世界を完全に塗り替えてしまった。デジタルになることによって失われたものもたくさんある。2万2000ヘルツ以上の音が入っていない。理論的には1ヘルツからの音がはいっているはずなのだが、使っている半導体の制約から20ヘルツ以下の音は再生されない。しかしその失われたものを取り戻そうとする努力が現在のオーディオ業界の力点になっているのは皮肉なものだ。

CDをコピーしてもう一つのCDを作るためのレコーダブルCDが次に発明された。このCD-Rはパソコンの周辺機器としてどんどんと広まっていった。

そのパソコンの音楽データをごっそりヘッドホンステレオのように持ち出したのがiPodである。そのiPodにインターネットの接続機能をつけたのがiPhoneである。iPhoneは基本的に音楽をダウンロードしてiPhoneの中に蓄積して再生するものであった。

ここにきてiPhoneとiPhoneの上におけるiTuneが変わりつつある。それは音楽のストリーミングである。私は将来音楽の提供手段はほとんど全部ストリーミングになるのではないかと思う。自分の欲しい音楽をインターネットから聞く、ということがすべての人にとって当たり前になる時代がもうそこまでやってきている。

ではレコードはなくなるのであろうか。ではCDはなくなるのであろうか。では、SACDはなくなるのであろうか。そういったことが私の興味の焦点である。地球上に存在している60億枚のレコード。100億枚以上といわれるCDがなくなる日がやってくるのであろうか。私はその日が来ないと思う。一般の音楽ファンに対してはインターネットによるストリーミングが主流の音楽再生方法になるだろうが、オーディオマニアに対してはレコードもCDも残り続けるのではないかと考えている。CDはストリーミングで満足できないユーザーのための高音質な音楽メディアとして存在を延命させていくしかないのではないか。

#29 ステレオの未来:2チャンネルの次は3.1チャンネル、その次は9.1チャンネル、その次は11.1チャンネル、最終は64チャンネル

2015-06-09

40年以上オーディオマニアをし、7年以上オーディオ機器の開発を進めてきた。最近その開発が完成しつつある。パワーアンプを作って、DAコンバーターを作って、スピーカーを作って、クロックを作って、パソコンプレーヤーを作った。長い開発のプロセスであった。CDのデータは16ビットで44.1kHzのデータ速度であるが、もっと機能の高いものをやりたいと思い、32ビット352kHzまでのスピードに取り組んでみた。そこまで取り組んでこれ以上の音はないと思った時にふと気がついた。オーディオファンが必要としているのは、32ビットの352kHzの音ではなくて、16ビット44.1kHzの音をいかによく再現できるか、ということの方がはるかに大切であるということに気がついた。いくところまでいかないと今のCDがどんなに大切なのかということがわからなかったわけである。だから、私が全力を挙げて取り組んでいることはCDの音から、32ビット352kHzに近い音に復元するということである。この技術が一番大切でないかと思う。

CDはステレオである。ステレオとは2チャンネルである。2チャンネルのステレオで未来もずっとこれでよいのかと思った。それは2チャンネルステレオの音を聞いて、その違いを比べることをなんども行ったときに気がついたことである。それは、ステージの音がステレオでは一直線にならんでいる。本物の音は2次元に分布している。この違いに最近気がついて目の前に2次元的に広がった音を聞く前に、3チャンネルのステレオの実験をしている。収録マイクを3本にして、センターマイクの位置はかなり高い位置まで持っていく方式である。これで録音した音楽は3chで再生してみて、今までとは全く違ったステージが再現できた。2が3になっただけでこんなにすごい違いになったのは驚きであるが、3だけでいいのかと考えて、部屋の四隅にエコーを再生するスピーカーを4つ、頭の上に、上からのスピーカーを1台つけることに現在取り組み中である。そうすると3チャンネル+4チャンネル+1、8チャンネルである。それに低音の0.1を加えて8.1。それにサラウンドの後ろを2本加えて、10.1。それにセンタースピーカーを加えて、11.1。私は2チャンネルのステレオがマルチチャンネルオーディオで5.1、DVDやブルーレイで7.1なったが、オーディオ用のマルチチャンネルとして11.1が主流になる可能性があると思っている。そのシステムは映画のサラウンドと共用できるスピーカーの配置になっていることが好ましく、水平面は5.1、その上がピラミッド型の5つのスピーカーとセンタースピーカーのさらに上のスピーカーの合計で5.1+5+1の11.1。

8Kのテレビのスピーカーは、22.2チャンネルだそうだ。ほんとにこんなたくさんのチャンネルがいるのであろうか。22以上の可能性はどうなのだろうか。最近64チャンネルのマルチチャンネルスピーカーのシステムを聞く機会があった。50本以上の全方向スピーカーとサブウーファーのミックスで各楽器が一つのスピーカーに割り当てられているシステムである。そのスピーカーの連立する林の間を演奏中にウロウロした。スピーカーが演奏しているときにステージの上を歩いているような感じがした。ホールで聞く音楽とくらべて、エコー。ホールの反射音が音楽についていなかったところが、違った。この64本のスピーカーをステージに設置して大ホールで音楽を聞くということをやってみたいと思うのは、私だけであろうか。実は64チャンネルはあるが1チャンネルが64本あるとういうことでちゃんとエコーがかかるシステムの1チャンネルの演奏、なかなか素晴らしいものになるという感じがしている。SPレコードをウエスタンエレクトリックの機器で再生するとちょうどこんな感じになるのではないだろうか。ということで1チャンネルから64チャンネルまでの音楽と映画を生むというのは興味深いし、私のライフワークの一つになりそうな気がしている。

#14 ガラスのCD-Rのメリット

2015-03-11

CDをガラスのCD-Rにコピーして音が良くなるのはなぜか。ガラスのCDがあって、普通のCDプレイヤーで再生しても音が良いといいわれてきた。ただ問題は値段が高くて1枚10〜20万円もする。だからなかなか手が出ない。これが5万円以下になれば買いたいと思っていた。知り合いの知り合いの人が勤めている会社が、このガラスCD関係の開発をしていて、ガラスのCD-Rを作った。その試作品を聞く機会があったのでレポートしようと思う。

結論から言って音が大変良くなったことに驚いた。プラスチックのCDとガラスCD-Rの違いは、プラスチックとガラスの乱反射の違いではないかと推察される。つまりプラスチックのCDのディスクのなかでレーザー光線は乱反射して、乱反射すればデータはなまり、それがジッターとなってプレイヤーから出てくる音楽信号にジッターが乗っていることになる。このジッターがガラスディスクの場合は乱反射の量が少なく、プレイヤーの出力はジッターの量がすくなるという仮説を立てたのである。ちかくジッターを測る計測値を使って効果を確認する予定である。プレイヤーとDAコンバーターがワードクロックで結合されていてルビジウムのようなクロック発振機を使っていると、プラスチックCDとガラスCDの差はほとんどでないようだ。だからジッターの多い少ないが音の良さ悪さになっているのであろう。

もう一つプラスチックCDとガラスCDの違いがある。それは、プラスチックCDにおいてはプラスチックに紫外線があたるとプラスチックが分解され水は酸素や水素が発生する。これらがCDデータが書かれているデータ層の穴を腐食させ音を悪くするようだ。ガラス素材は紫外線をいくらあてても水分や酸素や水素を発生させない。ガラス素材に封入された色素は温度的には常温でも大変安定しており経年変化に強い。だからプラスチックCDをガラスCD-Rで書き直しておくことがデータの保存によいのではないか。プラスチックCDを買って窓際などにおいていたら間違いなく読み取りエラーがでるようになる。そのような状態でもガラスCD-Rは大丈夫のようである。ガラスCD-Rのデータの安定性を調べる加速テストをやってみようと思う。

ガラスCDやガラスCD-Rのメリットは必ずあるが、問題はその価格であろう。5万円を切っていくらの値段になるのかが注目される。開発している会社によるとこの夏には商品として発表と出荷を考えているようだ。ガラスのCD-Rを対象とした高性能なCD-Rライターを開発することにした。ベースクロックにルビジウムを使って、ディスクの回転モーターを改良し、書き込みヘッドのモーターも改良する。この3つを改良することで高性能なガラスCD-Rが作成できるのではないかと期待している。

#12 4Kテレビは安くなった。そして売れている

2015-02-25

ずいぶん前にアゴラウェブで「4Kテレビは安くなる。そして売れる」というコラムを書いたことがる。当時1台100万円くらいしていたが、私はやがて10万円を切るだろうと予測し希望を述べた。先週オークションを見ていたら4Kテレビが投げ売りされていて10万円だった。 1年ぐらいの間に実勢価格が10分の1になったわけだ。この値段が安くなったのは大量生産のおかげではない。来たるべき4Kがそなえなればならない、HDMI2.2 HDCPという著作権保護の機能と、ハイダイナミックレンジ(HDR)がはいっていない商品だったからだ。さすがに10万円でも買わなかった。今年の年末にそういう商品が出て値段がいくらまで下がるかが、業界が予想する。来年の年末に中国・台湾・韓国製の4Kモニタの値段が10万円で何インチに興味の的になるのではないか。

2020年向けて8Kのテレビ放送が動きはじめている。オリンピックの映像は8Kと4Kのミックスになるのであろう。ライブの映像は8Kの映像になるのであろうが、2020年のオリンピックのメディアセンターは、すべての試合が8Kで記録されたデータベースコンピュータをテレビ局各社が自由にアクセスして放送番組を作るシステムになるのであろう。そうしたときに私はあえて言いたい。8Kテレビは安くなる。しかし売れない8Kが売れない理由が何か。それは8Kのディスプレイがたくさん売れない理由は、4Kテレビがきれいだからだ。私の予測は映画業界が8Kで映画をとって編集をするようになるだろう。テレビ業界も4Kで作成するよりも、ちょっと予算がかかっても8Kで制作するようになるだろう。一般の人たちは4Kのテレビでそれを観る。制作クオリティと視聴クオリティに半分の違いがある。それが世の中の流れになるのではないか。つまり、放送設備は8Kになるが、受信機は4K。

#11 10億台のDVDプレイヤーを無視した4K BDソフトは成功するか

2015-02-20

お正月のラスベガスCEショーのレポートが雑誌にたくさん載っている。なんといってもハイライトは4Kのブルーレイディスクである。ソニーとパナソニックが中心になっているコンソーシアムが4Kテレビ向けのディスクの規格を発表し、同時にパナソニックは試作品も公開した。ソニーはなにも公開していないが、Playstationk4にソフトウェアをダウンロードするだけで4K対応のプレイヤーが一気に実現するのではないか。ソニーはパナソニックの商品を発売するため仁義を通すためにただ待ってるだけでなないか。

4KのレゾリューションでHDRで色が豊かになっていいことづくめの4K BDではあるが、私は異論がある。世界に10億台あるといわれているDVDプレイヤーにこの4Kディスクはかからない。パソコンでもかからない。最近のパソコンはほどんどDVDドライブが搭載されている。4Kの映像をパソコンで見ることができない。私が言いたいことはなにか。オーディオディスクの主流は今でもCDであるが、ハイブリッドのSACDは、CDとSACDがサンドイッチになっていて、ほとんどのCDプレイヤーで再生が可能である。SACDがでたときにハイブリッドディスクの可能性をソニーミュージックの人に尋ねたら、そんな高いものはダメだと即座に否定された。当時SACDプレイヤーは非常にたかたったので、誰もSACDを買わなかった。なので、しぶしぶやむなくハイブリッドSACDが発売されたのであった。

4K BDを打ち上げた企業の幹部はわずか15年前の出来事を覚えておられるのであろうか。今年の年末に発売される4K BDは、4K BDプレイヤーにしかかからない商品である。それならば、私はほとんど売れないのではないかと思う。PS4がプレイヤーになるからいいではないか、という話もあるが、すべてのDVDプレイヤーやすべてのパソコンは、4Kの映像から置いてけぼりになるのである。4K BDハイブリッドディスクを作るのがよいのではないかと思う。通常のBDのプロセスに厚さ半分のディスクを作り、DVDのと張り合わせればよいのだと思う。DVDが要求する反射率は満たさないかもしれないが、ほとんどのDVDプレイヤーなら読めるのであろう。

DVDを発明したのが東芝で、ソニーはその時の経緯があるので、ブルーレイとDVDのハイブリッドをつくらなかったのであろう。ユーザの利便性よりも企業のプライドが優先しているのである。

DVDや2Kの映像をアップスケーリングして4Kにして楽しむことと、4Kの映像を表示するという2つの理由で4Kテレビは売れている。この4Kテレビに4Kしか再生できないプレイヤーをいくら安いとはいっても4Kしかはいっていないディスクを買えというよりも、ハイブリッドの4Kディスクを提供する方が理にかなっていると思うのは私だけであろうか。もっともハイブリッドディスクを作るよりパッケージの中にDVDと4K BDを同梱する方がコスト的に安いかもしれない。

日本ビクターでVHSを作った高野氏は、ソフトウェアの互換性ということを一番大切な原理原則としてVHSのソフトの互換性を追求された方であったが、ソニーのβマックスは、ソフトの互換性はことごとく無視した。昔のβマックスを使っているお客のことなど、どーでもよかったのである。だから東芝の作ったDVDプレイヤーなんかどうでもよくて「 Playstation4にアプリをダウンロードしたら、4K BDがかかるモン」というソニーの高笑いが聞こえる気がする。

#3 ハイレゾオーディオと4Kビデオは、レコードとフィルムになれるか

2014-11-19

最近エジソンが発明した円筒式蓄音機を聞く機会があった。ゼンマイ式で、とてもきれいな音であった。持っている人に聞いたところによると、音声ピックアップにも何種類かグレードがあって、さらにもっといい音にもなるということであった。20世紀初頭の商品として十分なクオリティを持っていたが、円盤式レコードの生産性が勝ってエジソンしきプレイヤーは負けたのである。20世紀初頭といれば同じ頃フィルムが発明され、映画が生まれた。音楽遺産、映像遺産としてレコードとフィルムは約80年も現役で生き続けてきたわけである。それが、デジタルに変わりつつある。それではいったいレコードやフィルムのように人の人生よりも長いあいだ続くフォーマットとしてどういうデジタルが勝ち残っていくのであろうか。

オーディオについてはハイレゾが立ち上がりつつあるが、16ビット、24ビット、32ビットのどちらかで、44、88、176、352kHzのどちらかなのであろう。私は32ビット352kHzがプロのフォーマットになると期待する。最近DSDが流行になっているが、ライブを録音した高速のDSDは確かにいいが、PCMに変換しないと処理できないDSDの未来に疑問を感じる。

ビデオについてはプロが使うデジタルフィルム的なスペックは4Kであるといわれてきたが、どうも違うようだ。2Kの次は4Kではなく8Kの映像制作編集が標準になりそうだ。16Kのテレビというのはまだ聞かない。4Kは2014年11月の展示会で標準としての地位を不動のものにした。どうせこれから投資をするなら、少なくとも5年は持つ8Kにしようというのが放送局の人であれば考えることであろう。

32ビット352kHzオーディオで8Kビデオ(8-8-8)というのがこれからの映像システムのスタンダードになって少なくとも2050年まではこれでいってくれたらいいと思う。

すると次の課題はなにだろう。私は次の課題は2つあって、1つ目がサラウンド、2つ目が映像圧縮方式の見直しであると思う。

映画と音楽、両方に使えるサラウンドであると思う。8Kが22.2チャンネル使うといっているが、7.1や11.1チャンネルでいいという人がある。スピーカーの数を多くしてリアルな音場を再現しようというのは良い考えであるが、現実的には疑問を感じる。それを解決するために論理モデルと物理モデルの考え方を導入したのがドルビー研究所のDolby Atmosである。Dolby Atmosは128個までのロジカルサウンドオブジェクトをそれぞれのシアター別にフィジカルスピーカーに演算マッピングするというシステムである。素晴らしすぎて、なんとも言えないがもはや次世代サラウンド議論を先送りできるご時世ではなくなったことは確かである。ちなみに私は左右2チャンネルオーディオに、天井の高さを与える4チャンネル天井サラウンドの6チャンネルオーディオシステムが欲しい。

2K用のH.264進化させた4K用にH.265(HEVC)コーディングが標準になっているが、これに疑問を感じる。さらに高圧縮のために画質が犠牲になっている。

H.265の動きも色も4Kにはふさわしくないと思うのだが。8Kの圧縮を決めるときにこのような失敗を繰り返してはいけない。プロ用の永久にデジタルで保存するフォーマットが求められている。機種を問わないRAWのフォーマットである。

#2 そろそろ4Kを買いたいが・・・

2014-10-29

昔「4Kテレビは安くなる。そして売れる」というコラムを書いたことがある。反論する人もいたが、4Kが売れているようだ。そのとき私が言ったことは、中国、台湾、韓国製の4Kモニタが安くなったら、買い時ではないかと言った。ビックカメラに行ってソニーの4Kチューナーと、4Kテレビを買おうとした。4Kチューナーそのものは3万8000円で値段も手頃で、1万3000円くらいのHDDをつながればよい。しかし、HDMI2.2のコピープロテクションのかかったディスプレイでしか見れない、という。4Kのチューナーであるが、2Kの現在存在しているテレビで見えるようになる必要があるのではないか。 4Kの映像が4Kのテレビでしかみれないというのは、4Kのプロモーションにとってマイナスである。
各社の4Kテレビが並んでいるところで4Kの映像を比べてみた。確かに全部4Kのレゾリューションであるが、各社色が違う。だいたいにおいて色彩がどぎつすぎる。どぎつさでいるならば、中国、韓国、台湾製のモニターが絵作りのことを考えずに、どぎつい色を強調していることが目立っている。 4Kにおいては、日本のメーカーも同じような感じだ。 8Kが出てくるまでまだ間があるので、4Kの商品価値は自然な色を再現する絵作りになるのではないか。

#1 ハイレゾが必要か

2014-10-22

ソニーが社運をかけたオーディオ事業としてハイレゾをやるという。ハイレゾとは24ビット176.4kHzのデジタルオーディオのことである。確かに音はいい。アップルはMP3の高音と低音を削った音でこの15年、音楽ビジネスをやってきた。アップルをバカにしたソニーの対応がハイレゾなのだ。私はそれは間違っていると思う。今一番必要なことはCDを真っ当に再生するオーディオではないか。つまり、16ビット44.1kHzをハイレゾに変換するアルゴリズムの開発が重要ではないか、と思う。世の中には数億種類のCDが存在している。その音楽遺産を大切にすることが必要ではないか。

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