西和彦のエッセイ
#536 アメリカに捨てられたアフガニスタン
2021-08-18アフガニスタンのカブールが陥落するときのことを一番早く伝えていたのはTwitterだった。その次がFlight Rader24だったと思う。ずっとそれを見ていて複雑な心境だった。ロシアがパキスタンを使ってインド洋に出てくることを阻止するためにアメリカはパキスタンとアフガニスタンに関与してきた。ロシアは最近そんなことよりも他にすることがたくさんあるので、タリバンのスポンサーはおそらくロシアではなくて、中国なのであろう。中国の外交声明を聞いているとプンプンする。アメリカがアフガニスタンを撤退し、中国が後ろ盾となってタリバンがアフガニスタンを支配する構図は中国にとってインド洋アクセスに都合がいいのではないか。これから中国がどのようにアフガニスタンとパキスタンを使っていくのか見ものだ。
#535 無観客だったオリンピック、パラリンピック。京都の大文字は
2021-08-188月16日に京都の大文字の中継がBS11であった。今年も去年に続いて大文字は6点、妙法も舟形も左大文字は1点、鳥居は2点点灯された。理由は点灯の場所でのコロナ感染に配慮してだそうだ。映像を観て、普通の人はやっぱり1点の光よりも字や鳥居や舟だったらいいのにと思っておられたのではないだろうか。火が燃えていたら霊にとってわかるからそれでいいのではないか、という考え方もあるが、こういう時代なのでオリンピックのようにフルで放送して欲しかったと思う。
#534 RaspberryPi、Jetsonに続く第3のシステムチップ
2021-08-18RaspberryPiはアメリカのブロードコムという会社が半導体を作っている。JetsonはアメリカのNVIDIAが作っている。RaspberryPiは何億個も売れる大成功になったし、Jetsonも大ヒットの予感がする。この先行2社に対してクアルコムというアメリカの会社がSnapdragonというシステムチップを開発している。主にスマホのチップでマイクロソフトとの強力関係が注目され、Windows11が動く。このSnapdragonがこれから流行りそうな気がする。ただ、アメリカ政府のアメリカ製チップへのアクセスが大きな戦略の鍵になるだろう。
#533 デジタル庁次官としての伊藤穰一はどうよ
2021-08-18伊藤穰一氏がデジタル庁次官になるそうだ。ギリギリのスレスレの人事になるだろう。彼の能力を否定するのではないが、彼を任命した人たちが権力を失ったとき、彼も一緒に放逐されるのではないか。民主党が政権を取ったとき、AやBやCの学者が民主党御用学者になって生意気言いっぱなしだったではないか。今はそういう人たちは消えてしまって出てこない。特定の政権とベッタリというのは学者の取る道ではないのではないか。それよりもデジタル庁の広報責任者としての機能が期待される。中立のみんなに愛されるキャラクターである。辞めた後は東大か慶応の教授か。
#532 イベルメクチンは効くのか
2021-08-18イベルメクチンは効く、という話とイベルメクチンは効かない、という話が出ている。イベルメクチンが効くならば、一番困るのはワクチンメーカーである。数兆円の利益がかかっている。たとえウソでもイベルメクチンは効かないという宣伝をしないといけないのだろう。インターネットの記事のアーカイブを貯めているところだ。おそらくイベルメクチンを潰すために、関係各所にインセンティブを配りまくって、ワクチン利益共同体が生まれているのではないだろうか。ワクチンメーカーの手口を注目する必要があると思う。
#531 電気自動車の陰謀
2021-08-18
2040年には電気自動車しか作らない、という会社がヨーロッパで増えている。ガソリンエンジンのクルマをもっぱら作っている日本や中国に対する戦略的な動きなのではないかと考える。イギリスは自動車産業をドイツに取られてしまった。だから今までのガソリンエンジンを捨て、電気自動車に舵を切ったのであろう。
電気自動車の鍵は、電気モーターと電池とエレクトロニクスであるが、そのいずれもイギリスに優位はない。だから世の中は電気自動車になろうがイギリスの自動車産業はダメだろう。アメリカと中国、それと日本が電気自動車王国になるのであろうが、本質は電気自動車ではなく、自動運転車になるのではないか。この自動運転車でテスラはトップを走り、他の自動車メーカーにエレクトロニクスを提供するNVIDIAのような会社が大きくなるのではないだろうか。だから21世紀の自動車産業の勝者は依然としてアメリカの会社になるだろう。日本の自動車メーカーの努力と立派な商品の開発が求められているのではないか。