西和彦のエッセイ
#599 明日66歳
2022-02-09明日66歳になる。父親より長く生きることになるのに近くなってきた。父親の晩年、彼が何を考えて生きていたのかを最近よく考えるようになった。自分の生家である学校法人須磨学園が今年100周年を迎える。須磨学園の100周年記念誌の編集をしていて、歴史をまとめるということはどういうことなのか深く考えるようになった。自分のやったことを褒めるなんてとても出来ないし、してはいけない。せいぜい先代の仕事の評価と名誉を正しく記録することが自分に与えられた大きな役割だと自覚し、まとめなければならないと思う。
去年の秋に「反省記」という本を出したが、本当は自分の高校時代からの50年間を書いた本にしたかった。出版社の人から「西さん、半世紀より反省記の方が売れますよ」とそそのかされて、タイトルを「反省記」にしてしまった。アマゾンの書評で「ちっとも反省していない馬鹿」とたくさん書かれて、悲しかった。自分の人生は15年に一度大きな変化があって、15歳でコンピュータと出会い、30歳でマイクロソフトを辞めて日本に帰ってきてアスキーの社長になり、44歳でアスキーを辞めて博士号をとって大学人になり、60歳でもう一度エンジニアに戻って、5年経って、東京大学も定年退官した。60歳からの人生は75歳まであるので、この後9年で何をするのかが問われると思っている。何をするのかを考えると何かワクワクしてきて、毎日ノートにいろいろなプランを書いているところだ。コロナの時代だから、いつ死んでもいいように名刺とか資料とか本とかの整理も進めて行かなくてはならない。葬式の御会葬御礼はノーカット版の「反省記」にしようと思う。
#598 IoTの新しい電波方式HPWA
2022-02-09ローパワーのIoT信号伝送方式があって、LPWAという。数社の提案している数種類の公式があって、そのうち2種類くらいで落ち着くのではないかと思っているが、今度新しく全く違った方式を提案しようと考えている。それは長波で出来れば水の中も通るような帯域で、出力電力が数キロワットと大きいが信号がマイクロセカンドのオーダーで結局パワー×時間が小さいものという考え方である。現在調査、試作、検証中である。残された場所は海の中ではないか。
#597 ビル・ゲイツの残りの生涯のモデルは誰であろうか
2022-02-09離婚して世界一金持ちの独身男になったビル・ゲイツであるが、再婚はあるのかを考えてみた。最近コロナで人と会わない、ZOOMもよっぽどのことがないとしないみたいなので、まったくの私の想像であるが、二度と再婚はしないだろう。金持ちの独身男で思い出されるのはハワード・ヒューズである。ヒューズエアクラフトのオーナーで秘密の人生を送った人である。私はハワード・ヒューズの持株会社であるシューマ コーポレーションの社長 ビル・ゲイ氏と知りあってハワード・ヒューズのリアルな面をたくさん教えてもらった。その記憶とビル・ゲイツのこれからがオーバーラップする。どんどん秘密の人になっていくのだろうか。私は彼が独身であれ再婚であれ、幸福になって欲しいと心から祈っている。
#596 北朝鮮のICBM
2022-02-09北朝鮮がアメリカをターゲットにしたICBMを用意していると発表した。なんでも「アメリカ本土を射程に収め、世界を震撼させている」そうだ。私が知りたいのはこのICBMのガイダンスシステムが何なのかということである。通常の慣性航法システムなのか、どこの国のGPSを使ったシステムのなのか、ということである。確かにアメリカまで届くのかもしれないがガイダンスシステムのない核兵器に意味はあるのであろうか。それにアメリカの姿勢はパールハーバーのように、まずアメリカを破壊してくれ、そうしたら議会の決議を採って100発くらいの古くなったICBMを北朝鮮にお返しするということになるのではないか。100発の核爆発で北朝鮮の国土は全部溶けてしまうだろう。アメリカを絶対に敵にまわしてはいけないのではないか。韓国のようにアメリカをおちょくることも上手なやり方ではないと思う。今北朝鮮が38度線を超えて韓国に侵攻してもアメリカは朝鮮戦争の時のように韓国を助けないだろう。
#595 ロシアとフランス
2022-02-09フランスのマクロン大統領がロシアのプーチン大統領に会って平和交渉をした。なかなかカッコいいなぁ、と思われる。しかし、200年前にフランスがモスクワを攻めに行ったことなどを考えると、フランスにそんな役目はできないのではないか。マクロン大統領のスタンドプレーとみられる。しかし、ヨーロッパにはロシアとの間を取り持つ国はもはやいない。イギリスはロシアが大嫌いだし、ドイツはトップが変わったばかりで海外のことをやっているときではないし、他の国の国家元首にプーチンは会わないのではないか。よって、野心のあるフランスの登場となった次第。相互確証破壊の時代であるから、核兵器の使用はなく、ウクライナで非核の戦闘が、中国とインドのような感じで行われるのではないだろうか。弾を打っていい人はウクライナ人かロシア人であって、アメリカ人は戦闘に加わらない方がよいと思う。
#594 NVIDIAとARMの合併を潰した人は誰か
2022-02-09ネットで孫さんがNVIDIAとARMの合併はダメになったと発表していた。とても残念そうだった。ARMはアメリカのNASDAQで株式を店頭公開するそうだ。その方が儲かると負け惜しみのようなことを言っていた。私もこの合併が潰されたことがとても残念だ。潰した張本人は連邦取引委員会(FTC)である。アメリカ政府が何の意図でアメリカ企業のイギリス企業の買収を邪魔するのかわからない。私の勝手な推測であるが、他のアメリカ企業がロビイングして、この買収を潰したのであろう。そんなことをする企業は誰かを考えてみたい。グラフィックプロセッサーの大手NVIDIAが普通のCPUを持つことが困る企業は、CPUの企業である。そうするとそれは2社しかいない。IntelとAMDである。それぞれNVIDIAに対抗するグラフィックプロセッサーを持っている会社ではあるが、NVIDIAのグラフィックプロセッサーの方が高性能で安い。もう一つのCPUとしてRISC-Vというのがあるが、会社が小さすぎてロビイングにお金は使えないだろう。IntelとAMDにとって、第三極を作りたくないのであろう。そんなことをするのがどちらかは自明であろう。
#593 3回目のワクチン
2022-02-04色々考えた挙句、3回目のワクチンはファイザーなら打つ。他のものだったら副反応が強すぎるので私は打たないということにしようと思う。ファイザーが打てるところが少ないので困っている。
#592 モノの値段
2022-02-04クルマを売ることになって、中古車ディーラーに話をした。自分の考えていた値段の半分以下の値段だった。自分が売りたい値段の倍ぐらいの値段で買ったクルマである。自分の払った値段の4分の1ぐらいでしか売れない。ペットボトルのお茶はそういえば、山の上では300円ぐらいだし、ディスカウントストアでは75円だ。自動販売機では150円である。東京の最低賃金は1,041円である。お願い仕事をください、というと1日8,328円、1ヶ月16万6,560円になる。普通の会社員は月給30万円だし、お願いうちに来て仕事をしてくださいと会社に言わせたら月収60万円ぐらいになるのか。だいたい売るなら半分、買うなら2倍というのが世の中のモノの値段なのだろうか。買いたいと思ってもらえることがビジネスの奥義なのだろう。
#591 Intelの社長のホラ口
2022-02-04新しくIntelの社長になった人がAMDは二度とインテルに勝てないということをインターネットで宣言したそうだ。この人はIntelが世界中のパソコンメーカーに嫌われているという事実を認識していないのだろうか。いくらいい製品を作っても、会社は製品だけではなく会社と顧客との関係において商売が成立するのではないか。競争相手を蹴飛ばすためにIntelが今までしてきたことが数多くインターネットで報道されている。安くなってもホイホイとIntelについていくパソコンメーカーやサーバーメーカーがたくさん出てくるのだろうか。私はそうは思わない。
#590 ロシアの戦争、中国の戦争、アラブの戦争
2022-02-04ISの指導者がアメリカの特殊部隊にまた殺害された。アメリカはビン・ラディンやアル=バグダーディーや、アブイブラヒム・ハシミを殺害している。イスラムとアメリカは交戦状態なのだろう。
それ以外にロシアと中国とどうなるのであろうか。ロシアも中国も核兵器を所有している国である。相互確証破壊(Mutual Assured Destruction)があるのでロシアと中国とアメリカは戦争はできない、ということになっている。それでは、どこが危ないのか。私は中国とその南側の国が戦争の可能性があると思っている。戦争の理由は一般に二つあって相手国の国民の皆殺しか、相手国の領土の強奪である。中国以外に考えられるのは第二次朝鮮戦争である。韓国がアメリカと悪い関係に突入すれば、再びロシアの力を借りた北朝鮮が韓国に侵略することが考えれる。今度はアメリカは韓国を助けないだろう。逆に韓国に駐在するアメリカ軍が全滅することによってアメリカは反撃する大義名分を得ることになる。韓半島が朝鮮半島という名前に変わることになる。プーチンがウクライナを諦める代わりに朝鮮半島を取るという取引が成立するかもしれない。
#589 ユビキタスとIoTの違い
2022-02-04昔、ユビキタスコンピューティングという概念があって、全てのモノにマイクロプロセッサーが組み込まれ、それらが通信をして相互に仕事をするようになる、と言われていたが、結局そうはならなかった。一部の人はユビキタスが進化してIoTになったのだと言うが、私は違うと思う。IoTの必須の条件としてそこにクラウドの存在が必要である。24時間クラウドが動いていてそこに動いたり動かなかったりするIoTが繋がっている、またコントロールのパソコンが繋がっているということが必要ではないだろうか。クラウド経由で異なったプロトコルを持つIoTデバイスのプロトコル変換がなされるのである。ユビキタスコンピューティングはこの違ったプロトコルを持つ機器同士の相互接続と動作の保証について何も考えていなかったのではなかったか。だからユビキタスはダメだったのだ。IoTはそういう失敗をしないようにしなければ。
#588 MITのOLPCの失敗の分析中
2022-01-27昔、自分がMITにいたときに取り組んでいたプロジェクトがある。100ドルPCといって「子供たちに一人1台のノートPCを安く作って配ろう: One Laptop Per Children」(http://laptop.org/)というものであった。意見が合わずに私はプロジェクトからも離脱し、MITも辞めることになった。どう考えても無理だと会議に出ていて思った。事実それから約15年間MITは努力をしたが、ダメだったみたいである。その理由の分析を今している。これ一つで博士論文が書けるようなテーマである。私が探し求めていた100ドルPCは中古のWindowsのノートPCが実現してしまった。がっかり。
#587 64bitのLinuxに必要なのは異なったCPUの間のバイナリーコンパチビリティ
2022-01-27マニア向けやプロ向けOSとしてLinuxは一般的であるが、RasberryPiに載せてコンシューマー用の一般向けOSとしてもう一つダメである。それはCPUが違えばアプリケーションをそれぞれ再コンパイルしなければならないからではないだろうか。この問題を解決すれば、つまり違ったCPUの間でもバイナリーコンパチビリティを保証することができれば、LinuxやLinux系のOS、例えばAndroidやiOSや、MacOSはびっくりするくらい広まるのではないか。そのときがWindowsの危機かもしれない。
#586 アメリカ発ロシア行、だけど中国を意識
2022-01-27ロシアがウクライナに侵攻するのであれば、ロシアの通貨とドルの交換を停止するとアメリカが発表したそうだ。このアメリカの意志はロシアに対して発言されたものであるが、輸出入に頼っていないロシアはドル交換が停止してもそんなに影響は受けないと思われる。このメッセージは実はロシアではなく、中国に向けて発せられたものではないだろうか。台湾を攻めると輸出が不可能になる中国。こんな経済パンチはない。中国は数ヶ月も持たないであろう。私の予想が的中した。
#585 64bit CPUのこれから
2022-01-27Intel AMD系のx86/64とARMの64bitとRISC Vの3つが64bitのCPUとして有名であるが、業界標準として3つは多すぎる。これらのうち大きく生き残るのはどの2つなのだろうか。それを決めるのは今ARMにコミットしているNVIDIAである。ARM買収が失敗し、ライセンス料を払えばIPが買えるARMはそのままにして、業界全体がRISC Vにひっくり返る可能性がある。x86がクローズライセンスでRISC Vはオープンライセンスであれば、SOCの世界でこれからはどちらが主流になるのかが興味深い。またサーバの世界でどちらが主流になるのかについては、ARMは現在の時点でサーバの主流にはなっていない。これらはLinuxがOSだから、残りはマイクロソフトのWindowsサーバがサポートするCPUが残るのであろう。
#584 ARMがもはや必要でなくなったNVIDIA?
2022-01-27米政府と英政府が意地悪するからNVIDIAはもう買わないと決めた様子である。米国連邦取引委員会(FTC)に誰がロビイングしているのかが興味深い。おそらくアメリカのCPUを作っている半導体会社なのであろう。英国は自分の国の企業が買収されるのが嫌なのであろうが、民間のビジネス活動を国家が何を大義名分に止めるのであろうか。ARMの株を売って大金持ちになった創業者の本音の言い訳を聞いてみたいものだ。
4兆円の企業買収はNVIDIAの創業者だからできたわけで、そのほかの大企業のサラリーマン社長では絶対にできないと思う。インテルはお金を使いまくっているし、AMDはちゃんとした戦略がすでにあるし、中国はたとえ買いたくてもすでにライセンス会社はあるし、日本はそんなことができる会社はない。台湾のTSMCは 製造に特化した会社なので、買うことはないだろう。つまり、ARMに残されている唯一の選択肢はロンドンで上場することなのであろう。ソフトバンクには担保にする株式しか残らない。大変なことになった。アリババの株式と孫さん個人の銀行取引の3つが三重苦としてのしかかり、ソフトバンクは普通の会社になってしまうかもしれない。
#583 須磨須磨と須磨夙
2022-01-19須磨学園中学校と須磨学園夙川中学校の入学試験が終わった。今年気がついたのは須磨学園の下位クラスに夙川の上位クラスが追いついてきているというびっくりの事実と、受験生の中で須磨学園の下位クラスよりも、須磨学園より偏差値が少し低い夙川の上位クラスの方がいい、という進学者が増えているという事実である。毎日楽しく中学を過ごしたいという人が思うのは無理もないと思う。中学から高校の6年間、伸び伸びと楽しくやるのか、コツコツ厳しく勉強するのか、どちらがいいかは私には判断できない。それこそ個人の選択であるということだ。しかし、嫌々ながらの毎日よりゆったりとした楽しい毎日の方がいいのかもしれない。
#582 おせちは通年の料理になると確信
2022-01-19今年のお正月は数種類のおせちをいただいた。和風と洋風と中華風。あまりに多すぎて食べれなかったので、さっさと冷凍して少しずつ小出しに食べている。1月いっぱいは食べるものは解凍したおせちだけになっている。贅沢な悩みだがおせちはもう嫌だと思って普通の食材で作って食べようとしたが、プロの作ったものに勝ち目はない。すっかりスポイルされてしまった。そうしていると冷凍おせちを買いませんかとダイレクトメールがきた。これはたくさん買って今年の年末まで少しずつ食べよう、ということになりそうだ。世の中が変わりつつある感じがする。
#581 Twitterに必要なものはリアルタイムの翻訳機能ではないか
2022-01-19最近Twitterを使うことが増えて、次世代MSXのことを発信することが多い。日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語と多国間に渡るツィートが飛び交っている。日本語でツィートしていたら、最低英語でやってくれなきゃ困ると文句が来た。日本語をGoogleの翻訳で読んで返事をくれる人も多い。
インターネットのWebページに内容が反映するにはリアルタイムでは不可能で数日かかる。Twitterだけがリアルタイムでコンテンツをアップデートでき、コミュニケーションが成立する。BBSのような狭い分野のユーザー向けでなく、広く一般のユーザーに対してこのようなコミュニケーションができるということはとても素晴らしいと思う。これが言葉が違っていてもできるようになるのが、次のステップなのであろう。MSX3のキーワードはインターネットとIoTとスーパーコンピューターなのであると確信している。
#580 MSX3はどこに向かうか
2022-01-19次世代MSXの開発をやっている。FPGAを使ったRaspberryPiと同じ大きさの基盤を中心とした40年前と互換性を持たせたコンピューターシステムの設計をしている。今年中に発表して、amazonで世界中に基盤とキーボード内蔵型とMSXカートリッジ型の3種類を売る予定だ。どういう風に受け入れてもらえるかは未知数だが、Twitterでつぶやくとかなりの反響がある。
WinやMacのパソコンと競争はしないし、できない。iOSやAndroidとは全く別の世界のものである。XBoxやPlayStationやSwitchのような上級なゲーム機でもない。結局教育用の自作パソコンの分野をターゲットにして、RaspberryPiやJetsonなどと共存するニッチを目指していくことになるだろう。Twitterで世界中の人と意見交換をしているが、MSXによってコンピューターの世界に入ったというたくさんの人から感謝された。MSXが失敗ではなかったと感じてとてもうれしかった。日本のマスコミからはMSXはファミコンに押されて失敗したと烙印を何度も押されたことは悲しい思い出である。
#579 NHKがジャストシステムの番組を制作
2022-01-191月15日の夜にNHKでジャストシステムの浮川元社長と元専務の番組が放映された。その取材に8時間応じた元マイクロソフトの古川享社長の愚痴もfacebookで大々的に出ていた。内容についてどうこう言うのは後に置いておくことにして、まるで裁判の陳述書のような口調でfacebookにダラダラと文章を書くのはいかがなものか。かな漢字変換以前の問題だろう。
#578 孫さんのこれからを予測する
2022-01-19孫さんウォッチャーの一人として、直近の孫さんの頭痛を考えてみた。頭痛は少なくても3つあると思う。
一つ目は、アリババの株がもはや現金化できないということ。
二つ目は、ARMをNVIDIAに売ることが英国や米国の政府の反対でダメになりそうだということ。
三つ目は、各金融機関に担保でいっている孫さん個人の株の株価が下がりつつあり、このままでいけば持株全部銀行に取られてしまうかもしれない。またクレディ・スイス銀行のように取引を解消する金融機関が広がるかもしれない。
この3つがおこると大変なことで、ソフトバンクも普通の会社になってしまうことになるだろう。もう世界を相手にやんちゃはできなくなってしまう。
#577 コロナワクチンはどうあるべきか
2022-01-19有名ワクチンメーカーの人たちがデルタのワクチンは、オミクロンに効かないと言っているそうだ。スパイクの形や抗体の種類が変わってもユニバーサルにコロナに効くワクチンのメカニズムは何なんだろうかと、ニューイングラインドジャーナル オブ メディスンが論じている。私もまったく賛成で メルボルン大学研究チームの報告にあるように、T細胞関連の応答が確かな防御力を発揮するという。興味深い。
#576 もし中国がコロナの発信源だったらアメリカはどうするだろうか
2022-01-19中国がコロナの発信源であるという噂は長くある。トランプも当初は言っていた。しかし、今のアメリカはトーンダウンしている。これは一体どういうことなのか、考えてみた。私の到達した結論は中国がアメリカにとって貿易相手国として魅力的である限り中国貿易から利益を吸い取り続けるというのがアメリカの基本的なスタンスではないかと思われる。中国が経済破綻をおこし、アメリカにとって魅力的な国でなくなったら、とどめを指すようにアメリカはすでに確保している証拠や証人を使って他の国と連携して中国に対して責任追求を行うのではないかと予想される。私の予想は外れてほしいが。
#575 中国の流通貨幣の何%が偽札か
2022-01-19インターネットによると中国の政府高官が首謀して偽札を作っていたということが報道された。札番号が全部同じ番号だったということである。これをそのまま信じる人がいるのだろうか。本体の札の印刷が本物そっくりであるならば、それぞれに違った札番号を印刷するなんて朝飯前ではないか。つまり中国の国内で流通している中国元の中で何%が偽札なのかを知っている人は偽札の首謀者しかいないのではないか。
そうすると、現時点で国際決済通貨としての中国元は極めて厳しい立場にある。元とドルの交換を申し込むためには、持ち込む元が偽元ではないということを証明しなくてはならない。国際的にそれを可能にするのは為替交換銀行へSWIFT経由で元を持ち込むことから始めなければならない。SWIFTはアメリカの手中にある。中国がAIIB(アジア投資銀行)でやろうとしたように、第2SWIFTができるだろうか。難しいのではないか。結局中国の偽元はSWIFTを発信する銀行の責任において保証させられていることになる。中国で流通している元の何%が偽元なのか興味深い。だから中国は電子マネーや暗号通貨のことを急ぐのであろう。
#574 台湾と中国の戦闘は起こるのか
2022-01-19NHKのテレビで台湾が中国に攻められる可能性があると言っていた。私はそうは思わない。中国が台湾を攻めたらアメリカはどうするのか。考えてみた。アメリカの基本的な戦争に対する考え方は、まず敵に攻撃させて、アメリカが傷を受けるということをいつもしてきた。パールハーバーの奇襲も、アメリカは知っていたにも関わらず、やられて、議会がけしからんと開戦を決議したのであった。だから中国とアメリカの戦争が起きるならば第一撃はアメリカから中国ではなくて、中国からアメリカになるだろうと予測する。そうしたらどうなるか。アメリカはドルと中国元の為替交換を停止するだろう。それだけではなく国際銀行間の資金移動の中心となっているSWIFTから中国を切り離すことになるだろう。この二つのことが中国にとって致命的な経済破綻を生み出すことになるというのは、大学一年生でもわかることだ。そして経済破綻をした中国はアメリカに負けるだけではなく、国家の存続が破綻することになるのではないか、と予測する。これを誰よりもわかっているのは中国で、だから中国はジェスチャーとして台湾を脅したりしているが、アメリカに喧嘩を売るということはできないのではないか。
#573 2022年の課題
2021-12-295つの分野に別れている。
1番目は、中学と高校。須磨学園は来年100周年なのでその関連事業が目白押しである。
2番目は、大学。大学の設置申請に向けて計画の立案と資金の調達が大きな課題である。
3番目は、次世代MSXのハードとソフトの開発と生産を実行しなければならない。
4番目は、この10年来開発を行っているオーディオ会社デジタルドメインの新製品の投入。
5番目は、建築関係の物流システムの設計、忍者ホテルのデザイン、大学のキャンパスのデザインなど。
やらなければならないことがはっきり予め決まっている年になりそうである。70まであと4年。あと4年充実した一日一日を過ごしていきたい。
#572 日本が月に行くなんて
2021-12-29岸田総理大臣が日本は月に行くと宣言した。本人が発想したのであればこの人はケネディー並みの大政治家であろう。そうでなければJAXAに説得されて承諾したのか、ロケット屋か宇宙通信屋に唆されたのか、アメリカのNASAに100兆円くらいライセンス料を払う決心をしたのか。その本質が知りたい。結局は月へ行くという技術開発の日本の産業に対する波及効果を期待してのことなのだろうか。
#571 ARMとNVIDIAのこれから
2021-12-29NVIDIAによるARMの買収が暗礁に乗り上げている。イギリス政府がやめておけと言っているみたいである。孫さんは困っているだろう。しかし、この話が潰れたら次に何が起こるのか考えてみた。
次はARMによるNVIDIAの買収が起こりそうな気がする。イギリスの会社であってもオーナーは孫さんである。だから孫さんがARMとNVIDIAが株式交換で同じことをする可能性があるのではないか。そのときイギリス政府は新会社がイギリスの会社なので何も文句は言えないだろう。アメリカは実質的な支配権がNVIDIAの大株主のCEOになるだろうから、文句はないだろう。孫さんはいくら儲かるかだけが重要だから、手取りが変わらなければオッケーだろう。親子逆転の経済ゲームが一丁上がり。
#570 初めてビルからクリスマスカードが来なかった年
2021-12-29ビル・ゲイツは離婚した。最近の写真は同じものばかり着ている。シアトルのシャツと上品なカシミヤのセーターである。誰もビルの着るもののケアをしてくれないのであろう。もっとも家にはカシミアのセーターが100枚くらいあるからいいか。
ビルが結婚して以来僕は毎年クリスマスカードをもらう名誉な立場にいた。こちらの方はクリスマスカードを一回も送ったことがないのに。しかし今年はクリスマスカードが来なかった。それがなにか彼の置かれた状況を想像させ、悲しい気持ちだ。そういえば去年のクリスマスカードだけ家族の写真が4枚で子供たちが3人独立しつつあるということを示していたのであった。再婚して幸せになったらクリスマスカードはまた来るのだろうか。
#569 カーボンフリーの正体が見えてきた
2021-12-29温暖化を止めようという世の中の動きがあるが、色々な事実を目にして、これはイギリスの日本と中国自動車産業叩き、フランスのミニ原子炉販売促進、アメリカのエネルギービジネスなどの本音のビジネスアジェンダであることが明らかになってきた。それよりも何よりも温暖化の事実と決めつけている学術的な成果を本気で検証する必要があるのではないか。
#568 新しい政府とマスコミ
2021-12-29朝日新聞は安倍元総理と仲が悪かった。主義主張が違うという表向きの理由があったかもしれないが、本当の理由を想像してみる。朝日新聞の政治部の幹部はほとんどが東京大学法学部政治学科卒業である。一方安倍元総理はお金持ちの子息子女が通う私立大学出身である。これだけで朝日新聞が安倍元総理を馬鹿にする理由がある。しかしこれは朝日の立場だけではない。マスコミ全部と日本のインテリ全部がそう思っていたのではないか。アホな政治家がなにやってるという論調ばっかりではなかったか。しかし、そういうことをいう人たちは大きなことを見逃している。安倍総理は明治維新の主役の長州の出身であり、一族から総理大臣が岸信介と佐藤栄作と二人でて、父親の安倍晋太郎はもう少しで総理大臣になるところだった家の出身である。また議員に選ばれ、自由民主党総裁に選ばれてきた人だ。インターネットで業績が低迷しているマスコミの憂さ晴らしとして現政権を叩くエンターテインメントはいい加減にして欲しい。日本の政治家が日本のことを思い悩み苦しんでいる実態を正確に報道し国民と共有して欲しいと思うのは私だけではないだろう。
#567 米中の間を漂う日本と台湾
2021-12-29この前テレビで米中の間で困ったことになっている台湾というタイトルの番組があった。日本国営放送が作ったもので、全く能天気な番組であった。なぜかというと台湾の困った状況が台湾の問題として捉えられており、日本は大丈夫的なスタンスだったからだ。米中の対立は不可避なものとして当然であるが、地理的に日本と台湾の置かれている位置は同じものであり、台湾の悩みと苦しみとリスクは日本にもまったく当てはまるものであるという認識が欠けている。中国が台湾は中国の一部であるという主張を続けているが、米国にとって日本は米国の自治領であるような扱いをこの戦後75年間されてきた。もっとも、米軍基地が存在する日本本土や沖縄は、基地が存在する限り中国の侵攻リスクが低いということもある。しかし6年以内に中国は台湾に侵攻すると米国は予測しているみたいだ。そのとき日本はどうなるのか。民間シンクタンクのシミュレーションが元防衛庁幹部や元外務省幹部と現職国会議員の参加を得て行われていた。なにも決まらない茶番劇であった。がっかりした。議員も何も決めないし、元外務省幹部はこの場に及んで平和と対話などと言っている。自衛隊幹部は諦めの様子。私は英国が香港を中国に返還したときのことを思い出す。香港と中国の国境から中国軍が九龍に目掛けて僅か数時間で侵攻してきたときのことを。平和裏であったが、国家主権の支配とはこのようなものかを思い知らされる記憶である。日本はこういう経験を過去にしている。663年に白村江の戦いで九州王朝は唐と新羅を相手に戦い負けている。その後、唐と新羅の占領軍が九州に侵攻し、九州を支配していたことを歴史から削除し、忘れ去ろうとしてきた。この侵攻によって九州の王族は奈良の飛鳥に引っ越しをしたわけだ。台湾有事で日本が中国と戦って負けると、おそらく沖縄と九州が中国にとられるだろう。その覚悟を持って台湾を守るという国民の意志があるのだろうか。75年間の平和は日本国民を平和ボケにし、韓国やイスラエルのような国防意識の高い国ではなくなってしまった現在、政治家も含めて中国にもアメリカにも馬鹿にされていることは間違いないだろう。歴史に学んで日本国民としてどうしなければいけないかが正に問われている。
#566 インターネットの学校より大切なこと
2021-12-08インターネットを使った高校の企画をしている。それをしながら目の前にインターネットの問題点がたくさん出てきた。必要なことはインターネットの高校ではなく、インターネットも使った未来型の高等学校中学校がどうあるべきなのかを考えることが大切なのではないかと思うようになった。間違ってもどこかの学校のように生徒数が数万にもなる組織を作るのはいかがなものか。このまま行くと通信制の大学も作るのかなぁとお手並み拝見である。私は違った切り口の大学と違った切り口の中学と高校を考えてみたい。保守の枠組みの内での革新が大切だと思っている。
#565 アメリカと中国の狭間で日本はどうする
2021-12-08アメリカが北京オリンピックを外交ボイコットするそうだ。オーストラリアもそうするみたい。ニュージーランドも、おそらくイギリスもそうするみたいではないだろうか。日本はどうするのであろうか。岸田首相は外務大臣でブイブイ言わせていた時があったから、自分で決めるという発言をされたみたいであるが、アメリカと中国の間で日本がどうするのかが興味深い。中国と北朝鮮と韓国とロシアとの日本の関係が問われているのだ。それぞれ個別にちゃんとした貸し借りの関係を築いて、中国と北朝鮮と韓国とロシアが連帯して日本いじめをしないような外交が大切なのではないか。
#564 ベンチャー成功者は宇宙へ行く
2021-12-08前澤さんが宇宙へ旅立った。地球に帰ってきたら英雄である。なぜ宇宙へ行ったのかの本音が聞きたい。ベンチャーで成功した人はベゾスやマスクやブランソンやホリエモンなど皆んな宇宙志向である。彼たちの本音を分析してみたい。自分は宇宙へ行くよりも宇宙船を作りたい。目的と手段の違いか。
#563 水素ハイブリッドのシナリオ
2021-12-08トヨタは何も言っていないが、エンジン、ガソリンハイブリッド、水素燃料電池、電気自動車の次に水素ハイブリッドをやっているのではないかと思う。マツダとの提携や、トヨタ社長の発言をみていると、水素ハイブリッドのシナリオは腑に落ちる。外部の者としてトヨタのシナリオを勝手に考えてみているところだ。
#562 CPUとGPUとマトリクスとFPGAの設計努力を無駄にしないでほしい
2021-12-08世の中はIntel系とAMD系とNVIDIA系に別れてCPUとGPU、その他の覇権争いをしている。全部コンパチビリティのないシステムなので、ソフトウェア開発は別々に行わなくてはならない。この努力を共通化するための試みがはじまったところだ。興味を持って注目していきたい。
#561 来年の計画
2021-11-17年の瀬が近くなってきて、来年取り組むプロジェクトの見直しをしている。私が来年本気で取り組むプロジェクトは次の通りである。
1、インターネット高校の展開
2、日本先端工科大学の設立準備
3、MSX次世代のハード開発とソフト開発
4、次世代(DRONE PORT付)物流センターの設計(顧客あり)
5、忍者屋敷、忍者ホテル設計(顧客あり)
このいずれもが、かなりの確度で実現するプロジェクトなのでとても楽しみである。
#560 ミサイルのキモは
2021-11-17北朝鮮や韓国がミサイルを発射して、日本のマスコミは大騒ぎである。しかし、肝心なところの報道が抜けている。ロケットがどれくらい飛ぶということは大切なことであるが、そのロケットをターゲットに誘導するシステムはどうなっているのか、ということを私は再三指摘してきた(#538)。それにもっと大切なのは、ペイロードとなる爆弾である。小型核爆弾なのか、小型水素爆弾なのか、小型細菌爆弾なのか、小型化学爆弾なのか。そこのところがとても大切ではないか。日本の新聞やテレビ御用の軍事評論家はテレビでいい加減なことばかり言っているような気がする。最後に打ち上げシステムも大切だ。ほとんどは潜水艦と鉄道貨車から打ち上げるシステムになるだろう。固定サイロからの打ち上げは全面戦争になった場合に必ず狙われるからだ。戦略爆撃機の空中からミサイルを射出することも便利だ。高高度で敵地に侵入して爆撃機から射出することが高速ミサイルに対抗する手段としてこれから注目されるだろう。
#559 COP26の意図は何かを考える
2021-11-17CO2温暖化反対に異議を唱えると、国際犯罪者扱いされてしまうのが昨今のことである。しかし、主導しているイギリスやフランスやアメリカの意図はCO2温暖化阻止ではなく、日本のガソリン自動車企業潰しとフランスの原子力産業振興やアメリカのマイクロ原子炉振興であることは明白である。私はとりあえずこの何十年間の国連気候変動枠組条約締約国会議のロジックの展開を検証することから始めてみようと思う。
#558 糖尿病の薬を変えたらインシュリン注射がなしになった
2021-11-17もう20年以来インシュリンの注射をやってきた。今年はインシュリン発見100周年である。ところが糖尿病の薬を新しい薬に変えることによって、インシュリンの量を1日100単位からゼロにすることができた。ドクターはこの結果に驚き、「西さんの寿命は10年延びましたね」と言われた。インシュリン打ち続けていたらいくつぐらいでコロリでしたかと聞くと「75歳くらいか」と。あと20年85歳まで生きれるのであればこんなにありがたいことはない。ボーナスの75から85に何をするのかを真剣に考えてみたい。
#557 トヨタに水素EVハイブリッド車を出して欲しい
2021-11-17NHKがテレビで次の時代の勝ち馬はEVかハイブリッドか水素エンジンか水素電池だと言っていた。トヨタの言っていることをそのまま聞いて番組にしたような感じである。なぜ水素EVハイブリッド車のことがないのだろうか。
ガソリンとEVハイブリッド車は大ヒットしている。トヨタの大発明である。ガソリンエンジンとEVモーターのいいところを組み合わせて売れているが、イギリスはハイブリッドもCOP26で殺そうとしている。ガソリンエンジンの出すCO2がよくないからだ。ならばCO2を出さない水素エンジンとEVのハイブリッドがいいのではないか。関係者にこの可能性について考えてみて欲しいとお願いをしたところだ。
トヨタが水素EVハイブリッド車を出せばテスラを抜くかもしれない。というのは私の希望である。
#556 デジタル百貨店にやってほしいこと
2021-11-17TBSの夜のニュースで百貨店が命運をかけてVRなどのインターフェースでテレショッピングをやると言っている。僕はこんなことよりも、インターネットでなんでも言うことを聞いてくれる外商専門の営業部隊を拡充してくれることの方を望む。デジタル百貨店の最大の競争相手は、メルカリとヤフオクではないか。なんでも安い、なんでもある。これらに勝つためには親身なきめ細かいサービスではないだろうか。
#555 インターネットの高校がしたい
2021-11-10コロナがこの2年間をまったく違う社会にしてしまった。高校でインターネットを使ったオンライン授業を1年半ぐらい進めてきた立場として、オンラインの高校ができたら良いのではないかと思っている。不登校やコロナなどに見事に対応でき未来を感じる学校にできるのではないかと思っている。
#554 国際政治のウソの建前とホントの本音
2021-11-10昔国際政治を学ぼうとしていたときに、超有名な国際政治学者から、「西くん、国際政治なんてやめときなさい」と言われた。「なぜですか」と問うと、「国際政治は表と裏があって、アホな学者は表のことしか言わなくて、賢い学者は裏のことしか言わなくて、なおかつそんなことは証拠もないにもないので陰謀論と言われるようになって、虚しい」と言われた。私はその中で注目したのが地政学である。ウエストファリア条約以降の全世界的な地政学の本をほとんど乱読したが、いくら陰謀論といわれても、政治は各国の本音がぶつかり合う世界だと思っている。今はコンピュータの世界にいるが、時代についていけなくなったら、第2の専門としての地政学で本を書きたいと準備している。
#553 アメリカと中国の対立の行き着く先
2021-11-10核兵器保有国同士は絶対に核戦争をしないというのは政治学の教科書に書いてある。MADというのだ。だからアメリカと中国は戦争をしないだろう。中国が戦争する相手は核兵器を保有しない国であろう。ところで戦争の理由はこれも政治学の教科書に書いてあるが2つしかない。1つ目は領土の取り合い。2つ目は相手国民の殺戮である。
中国の周りで核兵器を持たない国でアメリカのバックアップのない国の筆頭はフィリピンとベトナムではないか。フィリピンからアメリカ軍は出て行ったし、ベトナムはベトナム戦争を今でも引っ張っている。私は中国に対して国土で戦争が発生するとしたら南沙諸島、西沙諸島を抱えるフィリピンではないかと思っている。そして誰もフィリピンに味方せず、フィリピンは中国に負け、占領されて一巻の終わりになる危険性があると思っている。中国に向かって戦争をするというガッツのある国は他にはないだろう。台湾は攻め込まれたら間違いなくアメリカも関与して核戦争になって台湾は全滅させられることは明らかなので、台湾で戦争は起こらないと予測する。
中国とロシアと北朝鮮と韓国の結束に日本と台湾が如何に分断を仕掛けることができるかが問われる。10兆円ぐらいパパッと使って勇気のある政治家がやってくれないものか。でもやっているとアメリカからお金を使うなと横槍が入りそうな気がする。
#552 次は3党連立になるのでは
2021-11-10自民党は単独過半数になったが、私はそうは思えなかった。自民党と公明党が合わさっても過半数が取れず、維新にお願いをして3党で連立をして、結果として維新の大臣も出現して、橋下さんが大臣になったりして、大暴れして、次はどういう仕組みかはわからないけれど、さらに上に行くようなことになるのではないかとドキドキしていた。民心は自民党を離れつつあるのではないか。ということに自民党は気がついていない。けれど自民党支持者は公明党に行かずに維新に行くのだ。文句ばっかり言っている立憲は時間の問題でダメだろう。自民党の極右と左の候補者は何か怖い。だから大阪はこの度の改革が成立したら、オール維新になってしまうのではないか。それが必ず全国に普及するだろう。あと2、3回の選挙ではっきりするだろう。
#551 情報エレクトロニクスの市場セグメントを考える
2021-11-10パソコンはWindowsとMacがある。スマホはAndroidとiOS。ゲーム機はXboxとPlayStation。この3大分野はそれぞれ2強で分割支配されている。1強なのはポータブルゲーム機。NintendoのSwitchである。またIoT・組み込み分野はRaspberryPiが圧倒的多数を占めている。この7つの分野が大セグメントであると#444で指摘したが、第2のポータブルゲーム機、第2の組込CPUはなにになるのかが、興味深い。たかがポケットゲーム、たかが安物の組込CPUと皆が思っているうちに、この2つの分野がこれから大きく伸びるような気がする。
#550 AppleのM1は標準になれるのか
2021-11-10M1に上位のCPUが加わった。M1 ProとM1 Maxである。評判はとても良くて、それぞれのアーキテクチャをサポートしてソフトウェアを作ろうという気概を持ったソフト会社が多いみたい。でもちょっと待て。M1のチップをそのままハードを叩いてサポートするようなことになったら、M1の将来は新チップが出るたびにそのサポートが追加されなければならない。今から数年後には少なくとも10種類くらいのM1 xxxをサポートしなければならくなるようになる。そんなのはおかしいと思う。M1がどう発展しようとソフトは一本書けばいいというふうな、OSの拡張が必要ではないか。Appleがそれに対応しないとARMやAMDがそれをするであろう。
#549 Intel vs AMDはどうなるのかを考える
2021-11-10Intelが不調である。社長がクビになって、新しい社長が来た。しかし、新しい社長もやがて難しい立場に追い込まれそうな雰囲気になってきた。Intelが認識していないのは、今までIntelがやってきたAMDに勝つための乱暴狼藉が山ほどある。たとえば、AMDのチップを買ったパソコンメーカーにはIntelのチップを売らないとという脅迫などなどを告白して詫びることをしなければIntelのチップなど二度と売れないということをわかっていないことである。業界ではみんな知っていることなのに、なぜそれを誰も言わないのであろうか。武士の情けか、虐げられた顧客の絶望なのか。このケジメがないかぎり、AMDのチップしか売れない状況になっていくのではないか。自分のパソコンはWindowsは動いているが、Intelのチップは使ったことがない。絶対にイヤなのだ。
#548 ドローンのDJIから8Kカメラの新商品2
2021-10-21今までドローンの会社と思ってきた中国のDJIから8Kカメラの新商品の発表があった。見た直後に来月はこのカメラを搭載したドローンの発表があるのか、と思ってしまった。値段も手頃で間違いなくこれからの標準商品になるだろう。すべての映像が8Kで撮られて、最近のMacのように高性能なワークステーションで編集されてから、4Kや2Kにダウンコンバートされる時代になったのかと思うと感無量である。フィルムとハイビジョンは8Kと2Kになってしまった。
#547 月でもインターネット
2021-10-21NASAがLunaNetをやっているという報道があった。月でインターネットをどうするかという話である。面白い。自動的に火星でも、宇宙空間でもインターネットをどうするのかというのがこれからのテーマになってくるだろう。米国とロシアと中国とインドと日本が話し合いをするのであろうか。国連の下部機関となるのか、インターネットソサエティのようなNPOになるのか。興味深い。
#546 日本の給料があがらなかったワケ
2021-10-21国税庁が日本の給料が30年間あがっていないということを発表した。その原因は何かと考えてみた。僕は銀行の資金を貸す判断が有担保主義で掛け目が超安全圏になっていることだと思う。これはこの20年以上銀行に借りにいって銀行の人が言うことをずーっと聞いてきた感想である。バブルの教訓として絶対安全な返済スキームと有担保主義が金融庁によって銀行に対して指導されているのであろう。これは悪いことではない。銀行の健全さを求めるのであれば大変結構なことである。しかし、そんなことをしていたら日本の企業は大きくならない。日本の産業は育たない。原因は銀行にある。その指示は官僚が出している。銀行と官僚の状況を面白おかしく日本は「もうだめだ」とというのが、大新聞と中央テレビ各局と週刊誌4誌とインターネットのニュースサイトである。ご苦労様でございます。天に唾を吐けば自分に戻ってきます。結果的に誰も市中銀行からお金を借りずに、高利貸しなどの地下銀行からお金を借りる人ばかりなのではないか。「多少危なくても金を貸すように」という指導は政治家にしかできない。
#545 財務次官のバラマキを諫める原稿を文藝春秋が掲載
2021-10-21財務次官が日本の国がお金をバラマキ過ぎだ、と諫言した。財務大臣はヤレヤレと囃している。高市早苗などは政治家をバカにするなと、お怒りの様子。
かつてのある通産次官に聞いたことがある。「政治家と官僚の違いは何なんでしょうか」と。次官の答えは「官僚はどこまで行っても理屈にあったことしか言えない。ところが政治家は理屈はいらない。官僚の理屈の上に政治判断という政治家の決断があり、いちいちその理由は政治家は言わなくていいのだ」と。当時なるほどと思った。今の財務次官の言うこともよくわかるが、安倍総理や菅総理のバラマキがなかったら日本はどうなっていたかを考えると寒気がする。国民のことを考えてバラマキをした政治家を誰が責めることができようか。学者がプライマリーバランスとこのコロナの時代にいうことは誰にも支持されないのではないか。
#544 コロナの発症数が減っている
2021-10-21テレビの報道によればコロナの感染者数が減っている。しかしその理由ははっきりとはわかっていない。なぜなのであろうか。選挙のために数が少なくなっていないことを祈る。
#543 デジタル大臣が変わった
2021-10-21新総理大臣の選定によってデジタル大臣も新しくなった。お手並み拝見と言いたいところだが、初代の大臣と比べれば見劣りする。こんなんでいいのだろうか。次の衆議院選挙で与党が変わったり与党がボロ負けすれば、また総理大臣が変わってまたデジタル大臣も変わるのだろうか。そんなことしたら全部がパーになる。
#542 慶応大学の影響力は政府にまで
2021-09-29一昔前、コンピューターといえば東京大学と京都大学がバリバリその中心だった。通信といえば早稲田大学と電気通信大学がブイブイやっていた。ところがどうだ、今はこの2000年ぐらいから世の中の牛耳っているのは慶應大学である。東大と京大と早稲田と電通大がリーダーシップを失ったプロセスの研究は一度しっかり関係者が集まってやらなくてはいけないことだと思っている。同時にこの40年間アメリカに勝てなかった日本のエレクトロニクス業界のアキレス腱はなんであったのかを見極める必要があるだろう。
#541 中国のデジタル通貨を考える
2021-09-29中国がデジタル通貨を禁止した。これは国営のデジタル通貨だけをみんなに使わせるための競争排除なのだろうと予測される。サイバーマネー戦争はおそらく中国とアメリカの元とドルのデジタル化ということに尽きるのだろう。
私の考えるキモは、デジタル元と本物の元とが固定されれば何も問題はないのであるが、おそらく変動する仕組みになるだろう。そういった時にデジタル元とリアル元との交換レートが安定するかどうかが成功のカギとなるであろう。一日に値打ちが10%もアップダウンすればそれは、国際通貨としての地位を失うのではないか。アメリカはそこを全力をあげて攻めるであろう。だからアメリカはドルと固定したデジタルドルでやってくるのであろう。これまで何度もいわれてきた第二のドル発行のシナリオはデジタルで実現するのではないか。
#540 次世代MSX
2021-09-29Twitterで次世代MSXのことを2週間ぐらいツイートした。親切な人がいて自分のツイートをまとめ上げて一覧表にしてくれた人がいる。ありがたいことだ。年内の発表来年の春の出荷に向けて取り組んで行きたい。
#539 こんなパソコンが欲しかった
2021-09-29仕事のデスクトップパソコンはずーっと自作である。パソコンに関わっている者として、それぐらいしなきゃね。ノートパソコンはIBMを使ってきた。MicrosoftがSurfaceを出してからはSurfaceを使ってきた。あまりに頻繁に新商品がでるのでその度に買い換えるのに疲れていたが、そんな僕にピッタリのような気がした。買い換えようと思っている。それはアメリカのベンチャー企業が修理可能なノートパソコンである。これからそういうノートパソコンは増えていくのではないだろうか。
#538 隣りの隣りのミサイル
2021-09-29ミサイルの発射の記事が多いが、ミサイルの誘導システムの記事はない。ロケット作って打ち上げる力があることは認めるが、ロケットを正確に目標まで誘導するシステムはどうなっているのだろうか。
1.慣性航法システム内蔵
2.GPSを内蔵
3.デジタル地図を内蔵
これらを全部内蔵していてはじめてまともなミサイルになる。隣りの隣りのミサイルはどれであろうか。そういうエレクトロニクスを作る力はあるのか? カーナビ買ってきて改造して載せたらいいというものではない。ロシアなんて自前のミサイルのためにGPSと同じような衛星をたくさん打ち上げている。
そんなことを考えるともしガイダンスシステムなしのミサイルであれば、アメリカがシナリオを書いて、中国に頼んで隣りの隣りに打たせたアメリカミサイル販売促進のためのイベントではないかという気がする。
#537 総裁指名選挙が新しい伝統になることを希望する
2021-09-29ずっと書き込みを休んでいたが、今日は書かねばならないと思い、書くことにした。
新しい総裁が決まって一段落であるが、今まで当事者間の談合で決まってきた自由民主党総裁であったが、この度は十分な選挙期間を経てオープンな投票が行われた。裏でどのような談合が行われたのかは知らないが、日本は新しさよりも伝統、女よりも男を選んだみたいだ、特に国会議員は。誰がなっても見ているだけの立場なので、是非はないが、総裁を選ぶにあたってこれからも選挙で選ばれることを願いたい。そのプロセスで国民は多くを知ることになる。自分の主張を正々堂々と行い、野党のように相手のことを下品な言葉でけなさない4人の候補者に自由民主党の人材の厚さを感じた。
#536 アメリカに捨てられたアフガニスタン
2021-08-18アフガニスタンのカブールが陥落するときのことを一番早く伝えていたのはTwitterだった。その次がFlight Rader24だったと思う。ずっとそれを見ていて複雑な心境だった。ロシアがパキスタンを使ってインド洋に出てくることを阻止するためにアメリカはパキスタンとアフガニスタンに関与してきた。ロシアは最近そんなことよりも他にすることがたくさんあるので、タリバンのスポンサーはおそらくロシアではなくて、中国なのであろう。中国の外交声明を聞いているとプンプンする。アメリカがアフガニスタンを撤退し、中国が後ろ盾となってタリバンがアフガニスタンを支配する構図は中国にとってインド洋アクセスに都合がいいのではないか。これから中国がどのようにアフガニスタンとパキスタンを使っていくのか見ものだ。
#535 無観客だったオリンピック、パラリンピック。京都の大文字は
2021-08-188月16日に京都の大文字の中継がBS11であった。今年も去年に続いて大文字は6点、妙法も舟形も左大文字は1点、鳥居は2点点灯された。理由は点灯の場所でのコロナ感染に配慮してだそうだ。映像を観て、普通の人はやっぱり1点の光よりも字や鳥居や舟だったらいいのにと思っておられたのではないだろうか。火が燃えていたら霊にとってわかるからそれでいいのではないか、という考え方もあるが、こういう時代なのでオリンピックのようにフルで放送して欲しかったと思う。
#534 RaspberryPi、Jetsonに続く第3のシステムチップ
2021-08-18RaspberryPiはアメリカのブロードコムという会社が半導体を作っている。JetsonはアメリカのNVIDIAが作っている。RaspberryPiは何億個も売れる大成功になったし、Jetsonも大ヒットの予感がする。この先行2社に対してクアルコムというアメリカの会社がSnapdragonというシステムチップを開発している。主にスマホのチップでマイクロソフトとの強力関係が注目され、Windows11が動く。このSnapdragonがこれから流行りそうな気がする。ただ、アメリカ政府のアメリカ製チップへのアクセスが大きな戦略の鍵になるだろう。
#533 デジタル庁次官としての伊藤穰一はどうよ
2021-08-18伊藤穰一氏がデジタル庁次官になるそうだ。ギリギリのスレスレの人事になるだろう。彼の能力を否定するのではないが、彼を任命した人たちが権力を失ったとき、彼も一緒に放逐されるのではないか。民主党が政権を取ったとき、AやBやCの学者が民主党御用学者になって生意気言いっぱなしだったではないか。今はそういう人たちは消えてしまって出てこない。特定の政権とベッタリというのは学者の取る道ではないのではないか。それよりもデジタル庁の広報責任者としての機能が期待される。中立のみんなに愛されるキャラクターである。辞めた後は東大か慶応の教授か。
#532 イベルメクチンは効くのか
2021-08-18イベルメクチンは効く、という話とイベルメクチンは効かない、という話が出ている。イベルメクチンが効くならば、一番困るのはワクチンメーカーである。数兆円の利益がかかっている。たとえウソでもイベルメクチンは効かないという宣伝をしないといけないのだろう。インターネットの記事のアーカイブを貯めているところだ。おそらくイベルメクチンを潰すために、関係各所にインセンティブを配りまくって、ワクチン利益共同体が生まれているのではないだろうか。ワクチンメーカーの手口を注目する必要があると思う。
#531 電気自動車の陰謀
2021-08-18
2040年には電気自動車しか作らない、という会社がヨーロッパで増えている。ガソリンエンジンのクルマをもっぱら作っている日本や中国に対する戦略的な動きなのではないかと考える。イギリスは自動車産業をドイツに取られてしまった。だから今までのガソリンエンジンを捨て、電気自動車に舵を切ったのであろう。
電気自動車の鍵は、電気モーターと電池とエレクトロニクスであるが、そのいずれもイギリスに優位はない。だから世の中は電気自動車になろうがイギリスの自動車産業はダメだろう。アメリカと中国、それと日本が電気自動車王国になるのであろうが、本質は電気自動車ではなく、自動運転車になるのではないか。この自動運転車でテスラはトップを走り、他の自動車メーカーにエレクトロニクスを提供するNVIDIAのような会社が大きくなるのではないだろうか。だから21世紀の自動車産業の勝者は依然としてアメリカの会社になるだろう。日本の自動車メーカーの努力と立派な商品の開発が求められているのではないか。
#530 誰が名車センチュリーを殺したか
2021-07-28堂々たる12気筒の名車センチュリーのイメージがいろいろなネットニュースで壊されて、地に落ちてしまった。贅沢という意味では贅沢ではあるが、エンジニアリング的には立派な傑作である。それが贅沢という理由だけでいじめられているのは承服できない。センチュリーをもう一度名誉回復するべきだろう。1台6500万円の天皇がお乗りになっているセンチュリーロイヤルの一般向け市販をすることはどうだろうか。日本の金持ちがこぞって買うかもしれない。イメージアップになるかどうかはわからないが。
#529 辛坊の成功を祈る
2021-07-281日に数回古野電気のホームページを見て、辛坊のヨットの所在を確認して安心している。自分は歳なのでもう何年か若くて病気持ちでなければしたかった事を彼は一度挫折しても諦めずにやり遂げつつある。無事に大阪に帰ってきて欲しい。毎日祈るような気持ちでホームページをチェックしている。
#528 大金持ちはなぜこぞって宇宙へいくのか
2021-07-28amazonのジェフ・ベゾスや、Virginのサー・リチャード・ブランソンや、イーロン・マスク、ホリエモン、前澤友作など大金持ちと言われる人たちはこぞって宇宙へ行くこの理由を考えてみた。それはこの人たちが持っているプライベートジェットでは行くことのできない場所だからではないだろうか。プライベートジェットに乗り慣れると自分の行きたいところはどこでもいけるという感覚が当たり前になる。プライベートジェットの操縦桿をどんなに引いても、スロットルレバーをどんなに前に倒しても宇宙にはいけない。だから行きたいところに行くのだという気持ちになって、お金を惜しげもなく宇宙旅行にお使いになるのではないか。プライベートジェットで行くところはまだ世界にたくさんあるのに。それに宇宙船にお金をかけるよりプライベートな超音速ジェット機「XB-1」などを数台買うほうがいいのではないかと思うのだか。
#527 ファミコン通信が生まれたあのころ(ノーカット版)
2021-07-28ファミ通から取材があった。本が出てみたらカットばかりで頭にきた。角川はこんだけ記事内容を誰に忖度しているかわからないが、だから売れない雑誌になってしまうのだ。気分が悪いからノーカット版をバラすことにした。
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『ファミ通』35周年。その歴史を紐解いて行くと、かつては『ファミコン通信』という名の月刊誌だった。そのころの出版社は、アスキー。PC雑誌『月刊アスキー』を始めとした出版、MSXの販売やゲームも含めたソフトウェアの発売を行っていた。今回、そのアスキー創業者である西和彦氏を直撃取材。『ファミ通』とアスキー、PC情報誌『LOGiN(ログイン)』などの思い出話をうかがうと、さまざまな秘話が飛び出した。貴重な証言も飛び出したインタビュー、必読です。
ファミ通とLoGin
1982年、『月刊アスキー』の別冊として誕生したのがPC情報誌『ログイン』。その中に、当時のファミコン人気を受け、1985年3月号から“ファミコン通信”コーナーが誕生。記念すべき第1回の内容は『バンゲリングベイ』攻略だった。さらに1986年6月、コーナーが雑誌化する形で雑誌としての『ファミコン通信』が発売。つまり、『ファミ通』のルーツをさかのぼっていくと、ファミ通→ファミコン通信(雑誌)→ファミコン通信(コーナー名)→ログイン(雑誌)→月刊アスキーとさかのぼっていくことができるというわけ。なお、『ファミコン通信』創刊号の表紙に描かれているキャラクター“べーしっ君”もログイン出身だ。
『ファミ通』と『LOGiN』と
『月刊アスキー』の思い出
西 『ファミ通』のインタビュー? そう。浜村(※1)は元気か?
――えっ、浜村ですか? 最近会っていませんが、元気だと思います。ああ、そうですよね。浜村とは長らくお知り合いというか、アスキー社長と部下というご関係だったわけですよね。
西 もともと彼は半導体の営業をやっていて、営業のセンスはあったように思うし。編集もできたし。
――今日はそんな思い出話も含めて、いろいろお伺いできればと。
西 『ファミ通』はねえ、アスキーの経営が苦しくて、リストラを進めているときに、一度任天堂から「20億円で買ったろか?」って話を持ちかけられたことがあったんだ。
――ええっ!?
西 僕は、50億円なら売っていいと思っていた。それで任天堂の山内さん(※2)と話をしたんだけど、向こうは「30億までだ」と。僕は40億円までは値下げしたんだけど、最後の10億円の溝が埋まらなかったなあ(笑)。
――惜しい! いや、惜しくもないですが。その合意が成立していたら『ファミ通』の歴史も変わっていたでしょうね。
西 僕も会社が苦しかったから「売ろうかな?」と思ったけど、浜村好きだったし、売るのをやめました。
――『ファミ通』は『ログイン』の1コーナーからスピンアウトして独立した雑誌になったという経緯がありますが、『ログイン』のこと
は覚えていらっしゃいますか。
西 ログインっていう雑誌名は、UNIX(※3)のプロンプトから取ったんです。当時、アスキーでは誌面作りとかソフトウェアの開発にUNIXを使っていて、社内にターミナルがあったから、それを使い始める
ときにいつも“login”と表示されていたのよ。だから、コンピューターを始めるにはログインだと。入り口という意味合いで、「さぁログインしましょう」という意味で雑誌名をつけた。『月刊アスキー』がテクノロジー、ハードとソフトの総合誌だとしたら『ログイン』はソフトウェアをメインに扱う“情報誌”という位置づけで作っていました。
――ああ、なるほど。確かに両誌を見比べてみると『ログイン』は、ゲームの情報も多く企画記事ありで、後の『ファミ通』のとくに“バカ記事(※4)”に通じる雰囲気を感じます。編集方針には西さんから指示を出すことも?
西 いや、ほとんど編集長に任せていました。小島(※5)とか。僕は雑誌の中身というよりも、数字、販売部数や広告の入りかたを見ていました。
――そのころは経営側の視点でやられていたわけですね。『月刊アスキー』の創刊時には、ご自身も取材をしたり記事を書いたり、相当現場で働いていたそうですが。
西 『月刊アスキー』を作ったのは『ファミコン通信』が雑誌になった1986年の約10年前になる1978年だけど、当時はやっぱり事情が違って、PC雑誌というものもほとんどないし、きちんと書ける人がいなかったから。当時、青山のワンルームマンションを事務所として借りていて、僕はそのお風呂場が好きだった。静かで集中できるから、よく、お風呂場で原稿を書いていたんです(笑)。洋式のトイレに座って。創刊号には、“コンピューターは電卓の延長ではなくて、対話できるメディアである”ということも書きました。
――現代では、まったくその通りだなあと思う表現ですが、当時としては相当に先進的な考えかただったのではないでしょうか。
西 うん。コンピューターは最初、数字を扱っていた。0から9で10個だよね。その後はアルファベットの26字、それが日本語、漢字も扱えるようになってどんどん文字数が増えていった。そうするとつぎは音楽やコンピューターグラフィックスが載るわけ。音楽、写真、映像が扱えるもの。この機械は計算機ではなく、自動タイプライターではなく、メディアになる。メディアマシンだと、そういう思い込み、信じ込みがありました。『月刊アスキー』はもう廃刊になってしまったけど、フラッグシップの雑誌を廃刊にしちゃいかんよね。バカタレが。
――でも『週刊アスキー』はいまでも続いていますから。
西 電子版になっちゃったよね。時々紙も出しているけどね。
――『週刊アスキー』では思い出などはありますか。
20億円の赤字で
会社がピンチ!
西 じつは『週刊アスキー』を創刊するとき、しくじっていたんだ。1号作るたびにだいたい1億円の赤字が出る体制で、けっきょくその後計20億円の赤字になった。
――うおお……。
西 それで編集部に降りていって、編集者が50人くらいいたんだけど、「こんなもん作りやがって。お前ら、全員、クビ!、バカヤロー」と言って解散した。その後、どうしようかと考える中で、「パソコン週刊誌でリターンマッチをしよう」という結論になった。当時隔週で出していた『EYE-COM』という雑誌があったから、それを週刊化しようと。どんな雑誌にするか。アスキーはPCの会社だろうというコンセプトで、PCの情報をしっかりと載せる雑誌にしました。
――『月刊アスキー』で始まった会社が、原点回帰をした。
西 それでとにかく「この『週刊アスキー』を売らないと会社が潰れるんだ」と全社に号令をかけて、とにかく社員に書店を巡ってもらった。書店にお願いして『週刊アスキー』を売ってもらえとたのみこむことに。書店だけじゃなくて、地下鉄の売店とかもね。手段なんか選んでられない必死だったから。
――たとえばどのような販売作戦を。
西 社員に出社前に「書店を3店回ってこい」と言って、ビルの守衛さんにチェックしてもらって、書店のスタンプが3つ押されてないと会社に入れないとか。社員に栄養ドリンク「リゲイン」を配って。その商品名がよかった。もう一回がんばるぞ、というような意味の……。
――本当に24時間戦えますか、の世界ですね。
西 ほかの売れている雑誌の研究もしました。週刊Pと週刊Gという週刊誌を2冊ずつ買ってきて、ページの真ん中から針を抜いて全部バラバラにして並べて台割の研究をした。それでひらめいた。「売れる雑誌はヌードとマンガとニュースや!」と。
――(笑)。『反省記』の中にも、「そうだ、長い長いURLを雑誌に載せて、それを打ち込んだエッチな画像が見られるという記事を作ろう!」と思いついて、出張先のニューヨークから日本の編集長に電話をした、というエピソードが載っていましたね。
西 編集長に「ヌードを載せると広告主が嫌が
るんです」って言われて、最初は諦めたんだけど、いいアイデアが思いついた。だったら、雑誌に写真は載せずにURLだけを載せて、後は読者にそこにアクセスしてもらえばいいと。
――アハハ。立ち読みじゃ見れないから、確実に買ってもらえるし(笑)。
西 国際電話で2時間くらいしゃべり続けて、編集長に「社長はいかれてる、頭がおかしい」と言われるまでやり合ったけど(笑)。ほかにも、グラビアを掲載するとき、編集長に「おい、この事務所に“500万円払うから●●を取ってくれ”と伝えろ。▲▲▲脱いだら1000万円払うし」って言ったりしましたね。
――あわわわ。それ以上は雑誌的にも現代のコンプラ的にもNGです!
西 そう(笑)? 当時は販売促進費なんかもかなり使ったし、業界内外に悪名轟いたわね。でも、そのおかげで、V字回復。ビューっと売れた。週刊30万部。PC雑誌でなぜそんなに売れるか、それは、ヌード、マンガ、ニュース。
――すごい話です。
西 『週刊アスキー』では、ニュースページもとても重視していて、大きなニュースが出るたびに輪転機を止めていた。搬入前日の夜中に印刷所へ行って、輪転機止めて、誌面差し替え。だから、「もうこんなに早く雑誌に載っているなんておかしい。アスキーは事前に知ってたんじゃないか」と言われてたですね。そんなのは日常的だった。そういうことをトップダウンでやっていた。楽しかったわー。
――当時はニュースサイトもないし、速報性のある新聞はテクニカルなことは詳しく書かないし、週刊誌の役割も大きかったですね。
西 ジャーナリズムの責任感を背負っていたの。
ゲーム業界から見た西和彦氏
――アスキーは『ベストプレープロ野球』や『ダービースタリオン』を発売していましたし、西さん自身MSX(※6)の開発を主導していたわけですから、じつは昔からゲーム業界とは関わりが深かったわけですよね。
西 そういう見かたもできるかもしれない。でも、MSXはあくまで“ゲームもできるPC”というもので、ゲーム機という受け取られかたをするのは、僕としては本意ではなかったんです。テレビにはつながるんだけど、あくまで、プログラムもできるし、PC。だから、わかりやすく言うと今のWindowsみたいにMSX規格のハードがいろいろな会社から発売されていたし、ユーザーが組んだプログラムは自由に流通してよかった。やはりPCというのは、オープンであるというのが重要だと考えているわけです。それでMSXはオープンアーキテクチャにしました。家庭用ゲーム機みたいに、プラットフォーマーが認証しなければソフトを販売できないビジネスモデルにはなかった。それをやればアスキーは儲かっただろうけど、そうはしなかった……。
――そういう哲学があったからこそ。
西 ふたつはぜんぜん異なるものだったんだけど、ファミリーコンピュータと比較されたのは辛かった。
――MSXで覚えているソフトや、お気に入りのゲームというのはあるのですか?
西 いやあ、僕はそもそもゲームが好きじゃありません。なぜなら楽しくないから。
――ちょっと! ファミ通の取材でなんちゅうことを言うのですか。
西 (笑)。
――それは、あの、“やっぱり人と人のコミュニケーションがいちばん楽しいのだ”とか、そういう感じの理由で……?
西 そういうことでもないだけど、ゲームがだんだん複雑になって難しくなっていったから。
――それでもアスキーはゲームを売っていたし、ゲーム雑誌も出していたわけですよね。
西 それはお金が儲かるから。
――なるほど。
西 ゲームを好きじゃないと言っても、ゲーム自体を否定するものではないからね。
――ところで、その後も西さんはゲーム業界に縁があって、1990年後半にはセガでドリームキャストの開発にも関わっていたそうですね。
西 うん。それは当時、経営難だったアスキーを救ってくれたCSKの大川さん(※7)からの依頼で、「ドリームキャストをどうにかしてくれ」と頼まれていたから。それで、大川会長の補佐として、外部の立場から、「こういうふうにしたらいいんじゃないか」というようなことを言ったりしたけど、うまくいかなかったね。
――具体的にはどのようなアイデアをお持ちだったのでしょうか?
西 DVDを入れようと。DVDがあれば、ゲームソフトが出揃うまで、ユーザーは映画を観て楽しむことができるから。でも、それを言い出したころには、「1998年末発売に間に合わな
い」と言われて却下になった。
――ああ……なんというか、その後DVD再生機能を持つプレイステーション2が発売されて、まさにそういった使われたかたもされた結果、爆発的に普及したのは皮肉ですね。
西 さらにその後、“ドリームキャスト2”や“ドリームキャスト3”の構想もあったんだけど。メモリーを増やして、2.5インチのハードディスクをつけたり、USBポートをつけたり、それはカートリッジ式で取替可能にしたり……。1999年9月にスペック案としてメモしたものが残っていて、“ドリームキャスト3”では他社との協業や、ひとつのチップの上にCPUとGPUを載せると書いていたりする。
――けっきょく、セガはドリームキャスト以降、ハード事業から撤退する決断をしました。その直前には、マイクロソフトに「ハード事業をいっしょにやらないか」と提案しにいったとか。
西 そう。大川さんと入交昭一郎社長(当時)、トップクリエイターの鈴木裕さんや中裕司さんといっしょにアメリカに行った。会社は違うけど『シーマン』の斎藤由多加さんも。当時マイクロソフトはX boxを開発中で、それとセガの次世代機をくっつけていっしょにやろうと。僕が通訳をした。クリエイターを連れて行ったのは大川さんなりにセガの本気を伝えるためだったんじゃないでしょうか(※8)。
――それはすごいメンバーですね。マイクロソフトは、ドリームキャストにウィンドウズを提供していたという関係性もありますし、次世代ハードの共同開発も可能性としてはありえない話ではなかった……?
西 実際、ビル・ゲイツは乗り気だった。
――おお。そこでマイクロソフトが「やろう」となっていたら、また歴史が変わっていたかもしれません。
西 まあ、歴史にifはないからね。そのときはマイクロソフトの担当者が首を縦に振らなかった。ただ、その人はその後マイクロソフトを辞めてしまったけど、もし別の人が担当者だったら……ということは思わないでもない。
――これも歴史の綾ですか。
西 いろいろあるものだよね。そんなゲーム業界で、『ファミ通』は35周年! すごいよね(笑)。おめでとう。
――ありがとうございました!
#526 どこかの幹事長は田中角栄のようにそのうち失脚するのではないか
2021-07-28半沢直樹にもモデルが出ていたと言われているどこかの幹事長は最近中国寄り、韓国寄りの発言が目立つ。僕でもちょっとやりすぎかと思うくらいなので、政界では困ったちゃんなのであろう。こういう人はそのうち誰かに貶められるのではないか。角さんもスーパーパワーになって、ピーナツでやられた。中国と仲良くするとそれを叩くのはアメリカである。時間の問題で失脚のシナリオが展開されるのではないか。
#525 オリンピック開会式の感想
2021-07-28いろんな人がいろんなことを述べておられるが、私の感想は世界に200以上の国家や国に準ずる地域があるということをその国からの代表者をみながら思った。とてつもない広がり、これが国際性を考えるときの原点なのだなぁと思った。
#524 ワンボードコンピュータの王様は誰か
2021-07-28RaspberryPiは台数的には最も売れたワンボードコンピュータなのであろうが、最近出てきたJetsonNXもすごいと思っている。そうしたらもう一つ売れそうな可能性を見つけた。BroadcomのSnapDragonSoCを使ったワンボードコンピュータである。Windows11もAndroidもLinuxも動くそうだ。
RaspberryPiでWindows11を動かしてみたが全然ダメだった。メモリが少なすぎたのかと8GBにして少し早くなったような気がするがまだまだ。速いGPUがないとダメなのだろうか。その意味で戦いはNVIDIAのJetsonとBroadcomのSnapDragonなのであろう。RaspberryPiはやがて厳しい立場に追い込まれるのではないか。
#523 コロナに水素が効くそうだ
2021-07-28コロナにかかって免疫システムが動きサイトカインストームが起こり、これによって肺が重度な炎症を起こすようだ。サイトカインが分解し活性酸素となって肺細胞を痛めつけるのだ。この活性酸素を中和する最もシンプルな素材は活性水素である。コロナで苦しんでいる人たちに活性水素を与えることが役に立つのではないかと考えている。
#522 首相と東京都知事の不敬
2021-07-28開会式の最中に天皇陛下の開会宣言にあたり首相と東京都知事の起立が遅れたことが非難されている。正確にいうとバッハIOC会長がスピーチの中で天皇陛下に「開会宣言をお願いします」とわざわざ発音の下手なわかりにくい日本語で言っている。陛下は次は自分の番だと、英語と日本語をお聞きになりながら発言をされたわけであるが、ロイヤルボックスは音の質が悪かったのであろう。まず小池知事が英語と日本語を聞き、立ち上がりバッハのスピーチをちゃんと聞いていなかった総理大臣は小池知事が立ったので立ったような感じ。悪いのは司会進行だと思うが、総理大臣の言い訳を聞いてみたい。不敬と言いふらしている人たちの方が不敬のような気がする。
#521 サイバーオリンピック
2021-07-285月26日の「#497 オリンピックはどうなる」で、「ここまで来たからオリンピックは実行されるのだろう。ペナルティうんぬんというよりも、この時点で誰がキャンセルを言い出すことができるのか。無観客でサイバーオリンピックなるかもしれないが、テレビ中継が中心のオリンピックがあってもいいのではないか。開会式と閉会式の演出を楽しみにしている。」と予想したが、そのとおりになった。競技場はスタジオとなり、テレビとインターネットで世界中に中継されるオリンピックとなったわけだ。
今必要なことはこのオリンピックに対してサイバーアタックをかけた人たち、オリンピックに対して敵対的な発言をした人たちの記録と分析ではないかと思う。新しい事実がたくさんはっきりするだろう。
#520 Windows11の感想
2021-07-07Windows10のあとはない、と言っていたのに、Windows11が出てきた。この理由から考えなくてはならない。私はWindows11はマイクロソフトがスマホに再参入するためのトロイの木馬ではないかと思った。
まず第一に、ARMで動くということ。
第二に、Androidのアプリが動くということ。
第三に、タッチスクリーンのUIがパソコンとスマホ両方に使えるようにセンタリングされていること。
第四に、現行のARMベースのスマホにポーティングされたものがそのうち出てくるだろうと予測する。
ナデラの考えなのだろうか。マイクロソフトがスマホに興味を持っているということが、どこにも書いていないがプンプンするWindows11である。
#519 バイデン大統領、ハリス副大統領と中国
2021-07-07バイデン大統領の親族が中国とビジネスをして、大儲けをしていたみたいだ。ハリス副大統領の夫も中国とビジネスをして大儲けをしていたみたいだ。そんなことはアメリカで隠し通すことはできない。その情報を誰が使うのか。大統領に対抗できる勢力として考えられるのは議会の共和党だろう。
アメリカはコロナウィルスの発生源が中国の武漢であるという証拠を握っているのであろう。これを潰すためには大統領と副大統領を外交的に恐喝するしかない。
各国と協調して中国を叩こうというシナリオはもう少し曖昧になるかと思ったが、もはや止まらないであろう。もしトランプが共和党の再支持を得て権力の座に返り咲けば、アメリカが中国に対して未曾有の損害賠償請求が起こるのではないか。表に出てこない話が一番面白いと思う。
#518 スイスの銀行に縁を切られた孫さん
2021-07-07スイスの銀行から借りていたお金を全部引き上げられた孫さん。最近のビジネスの中でこれが一番辛いのではないか。個人的な資金の世界だからソフトバンクとは関係ないとどうせ言うだろうが、もう一行資金を引き上げるところが出てくれば孫さんの個人問題から会社全体に関わることになるのではないか。日本の銀行は貸しすぎてもはや手が引けないか。いずれにしてもソフトバンクの株価が孫さんの運命を決めるのだろう。
#517 日本共産党は骨がある
2021-07-07中国共産党100周年記念で祝賀電報を送らなかったのは日本共産党だけみたいだ。政府や自民党はともかく、他の政党は皆国同士の付き合いなのかお愛想言っている。まるで属国が宗主国に対するご挨拶みたいで、気持ちが悪い。
#516 デジタル元は国際通貨になるか
2021-07-07中国が国際通貨としてデジタル元を考えているのは明らかであるが、それが世界に受け入れられるかどうかについて考えてみた。
ビットコインのような世界はリスクが高すぎておそらくダメだろう。1日の中で価値が10%以上も動くようなことがあれば誰もそんな通貨を国際決済のための通貨として使わないだろう。
中国がデジタル元を中国とその関連諸国との間の決済に使っているだけならトラブルもあまり起こらないだろう。しかしドルやユーロに対抗して中国のデジタル元の世界を国際的に作ろうとするならアメリカやヨーロッパはそれを許さないだろう。イギリスがユーロに参加しないでポンドを切り離した時に起こったトラブルを思い返してみたらどうだろう。
#515 ソフトバンクのペッパー量産停止
2021-07-07ペッパーが在庫が多くて生産は停止になったみたいだ。ペッパーの会社は赤字200億だそうだ。まあ今まで2000台くらいは売れたのだから1台1000万円もするのか。ヤフオクでは1台10万円の値段がついていたが、売れ残っている。
だいたい最初からロボットと言ってきたことに無理があったのではないか。タブレットにカメラつけてスピーカーつけて、人間の形をした人形に入れただけで。せめて人型のインタラクティブキオスクと言えばよかったのに。とりあえず顔を整形して、鉄腕アトムやウランちゃんのライセンスやミッキーやキティちゃんならもう少し売れるかも。
#514 蓮舫議員がまた
2021-07-07「2位ではダメなんでしょうか」の 蓮舫議員がまた不思議発言をした。スーパーコンピューターを使って10000人の集会が安全だというシミュレーションのことを「蓮舫@renho_sha いや、これ。
スパコンの使い方間違ってませんか。」 と発言した。内容の是非については述べないが、こう言う人を議員にしておくことは間違ってませんか。
#513 FAXやめろと河野が言う
2021-07-07『河野太郎行政改革相は6月15日、東京・霞が関の中央省庁でのFAX利用を同月末で原則廃止する方針を公表した。(朝日新聞デジタルより)』
『内閣官房の行政改革推進本部事務局は同7日、全省庁に出先機関を含めて「原則廃止」を通知。河野氏は15日の会見で「テレワークができない理由に『FAXがあるから』というのがあった。惰性でやっているものはもうやめて、メールに切り替えてくださいということ」と方針を公表した。』
1ヶ月もたたないうちにFAX廃止は潰れたみたいだ。今から50年前に出来たFAXが今でも生き延びているのだから、一大臣のアイデアでFAXを殺すことは出来ない。天に向かって唾を吐くような指示ではないか。そんなことよりFAXを送ったら電子メールに変換するサービスを無料にするための予算をつければいいのではないか。ぜひお願いしたい。そして受信は無料、送信は有料にすればいいのではないか。
#512 なんでこんな
2021-07-07「政府は30日、デジタル市場競争会議(議長・加藤官房長官)の作業部会を開き、スマートフォンの 基本ソフト(OS) の実態調査に乗り出した。国内では、米アップルとグーグルの2社でほぼ100%のシェア(占有率)を握っており、利用者のデータ把握がしやすくなるといった懸念が背景にある。(読売新聞オンラインより)」
この調査の意図がわからない。日本製のスマホのOSでも作るのだろうか。Huaweiが新しく作ったOSを日の丸マークでもつけて売るのか。この調査の発表を楽しみにしている。誰が言い出して結論が何なのか注目したい。
日本の大臣の人事がイカれているとしか思えない。アメリカはその分野の超トップクラスを各省のトップに据えている。財務大臣、国防大臣など民間でも長年経験を持つプロを抜擢してきた。日本はどうか。デジタル大臣にしても、財務大臣にしても政治家で派閥に割り当てた人数枠から人が決まっているような感じがする。9月1日からデジタル庁が発足するが、その評価は一年もたたずに出るだろう。ゴルフで一番大切なことは決してパターではなく、ファーストショットだろう。お手並み拝見。
#511 軽井沢の別荘はビルのものではない
2021-07-07誰が言い始めたことなのかわからないが、軽井沢の6,600坪の別荘はビルゲイツの別荘だと言われている。僕は軽井沢町の偉い人のお願いによって、わざわざシアトルまで一泊弾丸出張して聞きに行った。本人から直接聞いたが、日本に別荘はないと言っていた。彼はこうも言った。お前に何も言わずに日本でそんなことをするわけないじゃないか。涙が出るほどうれしかった。
本当の所有者は誰かというのは僕は知っているが、本人が人に知られたくないということで、言わない方がいいだろう。その人は日本にゴルフ場も持っていて、誰も使っていないけど、従業員がいる。プライベートなので会員もいない。オーナーはゴルフ場を買ってから一度も来たことがないそうだ。そういう人もいるのね。見せびらかす誰かとは大きな違い。
#510 電気自動車と自動運転車とは別物
2021-06-24カメラを搭載して映像により自動運転をする自動車と、エンジンが電気モーターになって電気で走るクルマとは全く違う機械であると思う。メカニズムをコントロールする力がエレクトロニクスである。というのは、なるほどねというぐらいの驚きであるが、そのエレクトロニクスにカメラと電子地図とドライブソフトウェアの塊りが電気自動車を制御するというのは次世代のエレクトロニクスのびっくり機能であると思う。クルマメーカーが自社でこの機能を開発する競争をするより、どんな電気自動車にも搭載可能な自動運転頭脳を作って販売する会社を作る方が効率がよいのではないか。例えばドローンのDJIなどはドローンの衝突防止機能を当然クルマに積んでこようし、自動運転エンジンのトップメーカーがアメリカなのか中国なのか興味深いところだ。しかしそこから自動運転ユニットをさっさと買って超低価格の自動運転車を出すのはひょっとしたら日本の軽自動車メーカーかもしれない。
#509 マイクロソフトの会長兼CEO
2021-06-24サティア・ナディアがマイクロソフトの取締役会会長に指名された。この数年でマイクロソフトの時価総額が6倍になったからだそうだ。ビル・ゲイツは会長も辞めてしまった。新しいマイクロソフトの誕生を心から祝いたい。しかし、ビルがコンピューターの世界から手を引いたことが残念で堪らない。僕はコンピューターの世界から撤退はせず、今まで知り得たことを新しい世代に受け継ぐ努力としての教育を大きなテーマとして取り組んでいきたい。頭はどんどん老化していくが、コンピューターのエンジニアリングも諦めずに取り組み続けていきたい。
#508 デジタルテレビ規格のゆくえ
2021-06-24デジタルテレビは2K、4K、8Kの3つの規格、商品が存在する。それぞれの情報家電商品としての位置付けがはっきりしてきたような気がする。
2Kは安いテレビ、安いパソコン。
4Kは標準的なテレビ、デスクトップのパソコン。
8Kは少し前までは100万円以上したが、最近では40万円を切ってきた。これになってはじめて2K、4K、8Kが同時に商品として成立することになったのではないか。HDMIも2K4Kサポートと8Kまでサポートする2種類ぐらいに別れるのではないか。8Kが出てきて、毎秒60フレームが当たり前になるとこれからも高速のグラフィックプロセッサー(GPU )が伸びるだろう。インテルやAMD、NVIDIAが利益を上げるだろう。ビデオ編集も時間の問題で8Kでプロは行い、アマチュアは4Kになるのだろうか。棲み分けがはっきりするだろう。編集が8Kになるとそれにしたがって莫大なメモリと強力な処理力を求められる。ここにマルチCPUが必要とされる理由がある。
#507 IoTとAIの接点
2021-06-24IoTとAIの関係を模索してきたが、最近の業界人の間の興味はIoTで得たデータをAIでどう分析するかということであるそうだ。データエンジニアリングではないかと思うが、ややこしそうなことになんでもAIとつければそれでいいような感じになってきた。結構なことだと思う。
#506 オリンピックに反対ということをインターネットで発言する人たち
2021-06-24考えてみればオリンピックのホームページを一度も見たことがなかったので、このエッセイを書くにあたって詳しく見てみた。大変な精密さで作られている。政府と民間との共同作業としては大変質の高いものという感じを受ける。オリンピックに反対している人たちは、個人の立場から何を言うのも自由であるが、日本が今まで投資してきたオリンピック開催への努力をコロナが理由でいとも簡単に否定して良いのであろうか。この前のオリンピックは1964年で約60年前であったが、当時オリンピック開催反対を大衆がいうことはほぼなかったと思う。こんにちはインターネットがあるから、どんな人の発言も一般の人の知るところとなり、読む人は影響を受ける。一人一人の意見が尊重される時代になったのかもしれないが、それが本当に民意かどうかはわからない。NHKの世論調査と新聞や民放テレビの世論調査の結果は大きく離れている。これは一体どういうことなのだろうか。自分が納税者であるからオリンピックの開催の是非について発言権があるというのは少しやりすぎではないか。とにかくマスコミやインターネットメディアの伝えることを僕は信じることはできない。自分が自信を持って言えることは、オリンピックの会場には行かないということと、テレビを見てもコロナはうつらないということである。アメリカから日本にヨットで向かっている辛坊治郎さんはオリンピックをどう考えているのだろうか、聞いてみたい。
#505 スパコンはスパコンでは売れない
2021-06-1620年ぶりにスーパーコンピューターのことを本気で学び直している。結論からいってスピードは早くなっているが、使い道はあまり変わっていないような気がする。AIが出てきてAI的な使い方もいわれているが、AIがスパコンが売れるためのキラーアプリではない。数値計算がキラーアプリかというとそうではないだろう。
考えるにスーパーコンピューターがスーパーデータベースマシンとなればスーパーコンピューターも企業向けにたくさん売れるのではないか。富士通の富岳もお友達のOracleにたくさん売ってもらえばいいのではないか。また富士通の改良した富岳のCPUを外販してスパコンもどきを作りたい国に売ればいいのではないか。
データベースマシンとしての開発を進めていくと、CPUの次は広帯域メモリにどのような機能を付加すればいいのかということになるだろう。この分野がこれから興味深い。
#504 IoTはこれから20年以上右上がりと予測する
2021-06-161980年代に始まったパソコンはすでに40年以上伸びてきた。2000年にはじまったスマホは20年以上伸びてきた。パソコンとスマホが今のIT社会のベースを作ったわけである。では2020年から何が伸びてきたのであろうか。私はそれはRaspberryPiに代表されるIoTであると思う。モノのインターネットがこれから20年以上も伸び続けるといういことを信じているのは私だけではないだろう。
パソコンはMicrosoftとAppleという勝者を2つ産み、スマホはAndroidとiOSという勝者を2つ産んだ。IoTの勝者は今のところRaspberryPiであるがもう一社IoTで勝つところがあるのではないか、と思う。ARMを吸収したNVIDIAか。
ここまでいうと「おいおい、ゲーム機はどうよ」という話が出てくるだろう。しかしPSもXBoxもNintendoもクローズドなアーキテクチャのコンピューターであって、オープンやセミオープンなアーキテクチャではない。だからゲーム機は考えなくていいだろう。
#503 WindowsよりAzureが大切
2021-06-16MicrosoftはクラウドでWindowsを動かして、それをクライアントから使うサービスの名前をRemote Windows DesktopからAzure Desktopに変えるそうだ。それはびっくり。おそらくMacやiOS、Android、Linuxからでも使えるようにして、Windowsの寿命を長くすることを考えているのであろう。この判断をしたMicrosoftの社長に敬意を表したい。素晴らしい。
一方AppleはMacのシェアが2割くらいであるが、ビジネスユースを含めた世界ではM1でユーザが増えているとは言い難い。M1対応のソフトが増えてくれば現行ユーザーは幸せかもしれないが、M1を買ったあとにM1xが出てきて、その幸せ感も一瞬で消えてしまうのではないか。これはMicrosoftの勝ちであろう。
#502 ビルは怒ってるのでは
2021-06-16最近 ビル・ゲイツの発言がほとんどなくなっている。インターネットのメディアに色々と書かれて、それまでは英雄として持ち上げられていたのに、今では変人扱いをされているので毎日ご機嫌悪いのであろう。
それにメリンダ・フレンチェが探偵を雇っていたと報じられて、本人は否定しているが、火のないところに煙は立たないわけで、その事実を知ってビルはさぞかし頭にきているのであろう。
とりあえず慰謝料は2000億円支払われたみたいだが、これ以上は払いたくないし、払われないのではないかと思う。27年間のビルのキャピタルゲインの半分を要求するのは離婚弁護士の常であろうが、メリンダがマイクロソフトの成功に貢献したとは思わない。ビルの資産のほとんどは結婚前の株式の増えたものであって、だから2000億で手を打つような気がする。
ビル アンド メリンダ ゲイツ財団は役員を現在の3人から増やして乗り切るといっているみたいだが、いくら増やしても増えた人はビルの言うことを聞くだろう。だから分割しかないだろう。しかし2000億しか持っていないメリンダに財団の仕事が続けることができるかは疑問だ。
#501 私が知りたい究極の疑問4つ
2021-05-26一つ目は、宇宙はどのようにしてできたのか、ということ。
二つ目は、地球と月はどのようにしていつできたのか、ということ。
三つ目は、細胞とDNAシステムはどのようにしていつできたのか、ということ。
四つ目は、人間は何のどこが進化して人間になったのか、ということ。
これらの疑問はまだ完全に解決されていないと思うが、死ぬまでに少しでも学んで解き明かしてみたいと思う。自分は他の研究者が解決していくのをワクワクしながら見ているしかないのかと思うと少し悔しい。
#500 ソフトバンクGの社外役員
2021-05-26日本電産の社長やユニクロの社長が辞めた後、ソフトバンクの社外役員で目立つのは東京大学のAIの専門家の教授と1200億円を運用しているゲーム会社の経営者と社内役員で会社から200億円を借りてソフトバンクの株を買ったソフトバンクの社長がいる。社外役員の選出の移り変わりをたどっていくと面白い。みんなもっともな理由をつけて逃げているような気がしてならない。
西和彦のエッセイ