nishi.org 西和彦のエッセイ

西和彦のエッセイ

#297 孫さんその3 ソフトバンクビジネスの変遷

2019-11-19

私の知っている昔の孫さんはソフトウェアの卸商社だった。その後、出版社やら展示会の会社になって、その次ヤフーの投資や中国のアリババの投資で大儲けして、携帯電話会社を買収して大儲けして、常にコンピューターとインターネットのテクノロジーの会社だった。IoTと人工知能とロボティクスと言っているが、CPUを買ってIoTではないだろう。インタラクティブキオスクをペッパーという名前をつけてロボットというには無理があるのではないか。孫さんはもっと高度なロボットを作りたかったのかもしれないが、ペッパーを作った人の顔がみたい。最近はテクノロジーの限界を感じたのだろうか。

タクシー会社や貸オフィスに投資する会社に変身しつつあるようだ。ローテクのビジネスで大規模な投資を行い、ちゃんと回収できるのかについては疑問だ。そんな分野にお金を突っ込むのであればウォーレン・バフェットの提灯買いの方が理にかなっているのではないか。

#296 孫さんその2 WeWorkのビジネスモデルを考える

2019-11-19

WeWorkに何兆円も投資をするみたいだ。インターネットでいろいろ調べてみるとWeWorkという会社はオフィスの不動産を所有しないで賃借りしているみたいだ。そしてその賃借りしたものを小割りして又貸ししているらしい。何兆円も投資をするなら不動産を買って所有して、それを小さく分けて貸せばいのではないかと思った。そうすると投資リスクは下がり、長期的な不動産の値上がりも期待でき、世界最大の不動産投資ファンドになるのではないか、と素人ながら考えてみた。

#295 孫さんその1 ビジョンファンド

2019-11-19

最近知ったのであるが、アラブはビジョンファンドの出資において、元本保証、金利6%、利益が出たら配分というありえないような好条件で受け入れられているということだ。ほかの投資家はダメだったらパーになるという条件。こんなの知らなかったし、とても変だと思う。ビジョンファンドの投資条件を詳しく読むほど暇ではないので詳しくはわからないが、WeWorkなどで投資が失敗したらアラブさんだけに優先的にお金が払い戻されるのであれば、そんなファンドに普通の人は二度と投資しないだろうと思う。銀行から6%でお金を借りて担保取られて、個人保証しているようなものを投資ファンドとは言わない。投資は借金でやるものではないのでは。

#294 5Gのローカルアクセスについて

2019-11-19

現行のケータイインフラはほとんどがLTEとよばれる4Gである。4Gの次は当然5Gになるのであるが、5Gのインフラに加えて現行のWiFiルータが5Gのローカルアクセスルーターになるということが言われ始めた。私はこのアイデアは素晴らしいと思っている。WiFiのスピードより5Gのスピードの方が当然速いし、ローカルアクセスルーターをWiFiとパラで設置すれば移行も簡単になるだろう。また、同じハードウェアでグローバルサービスとしての5Gに繋がるのであればいうことはない。それぞれセキュリティも担保されているので大丈夫のような気がする。

#293 天皇は宗教か?

2019-11-19

皇位継承のいろいろな儀式が宗教行為であると言われている。そうすると天皇は宗教のシンボルでもあるのか、ということになる。宮内庁の相当な立場にあった役人の人と話した時にその人は「神道は宗教ではない」とお話になっていた。神道は祖先崇拝と自然崇拝である、と。つまり拝むものはあるが、キリスト教や仏教のような教義はないと言われた。そういえば神宮や神社にいって拝みはするが、隣人を愛するとか魂は復活するとかが、神道でいわれてはいない。先祖を敬うことも自然に感謝することが宗教的行為と言われたら困ってしまう。最近の問題では秋篠宮が代替わりは天皇の宗教行為であると発言されたことではないか。私はこの度の皇位継承は日本国の象徴としての天皇の継承にかかわることであって、立派な国事行為であると思う。また皇室の私的な祭祀権の継承であるが、これは皇室の私的な範囲に属することではないか。だから天皇=神道の頂点としていた昔のシステムは日本国憲法によって否定されたのだ。ここのところをはっきりさせる必要がある。日本の原点の人物として天照大神を全ての日本人が自分の祖先として敬うことは宗教行為ではないのではないか。通常の日常の行為であって、それをキリスト教的、仏教的、イスラム教的に行えばいいのではないか。

#292 円を国際通貨にするという無謀な議論

2019-11-19

自民党が元外務大臣の岸田氏を担いで、円を国際通貨にするという研究会を立ち上げたそうだ。これだけで岸田氏の総理の可能性はなくなった、と考えていいだろう。どんなに円が強くても、日本だけのローカル通貨としての役割であればアメリカはそれほど問題にしないが、円を国際的に流通させるという話になれば、サダム・フセインのように葬り去られることになるのではないか。アメリカが国の全力をあげて維持したいのは、国際決済通貨としてのドルであるということは誰でも知っている。またそれに挑戦する国はアメリカの敵である。そんなことは国際関係の一丁目一番地ではないか。

#291 米軍駐留経費4倍へ

2019-11-19

トランプ大統領の意向として韓国にも日本にも駐留経費を増額せよということらしい。約2000億円を8000億円にせよということらしい。安倍首相はこれをどうさばくのかが注目される。満額回答をしたら国民は納得しないだろう。まぁ5000億円ぐらいか。毎年交渉するのではなく、10年分ぐらいコミットしてよしにすればよいのではないか。あと日米安全保障条約の期間もこれに合わせるのがよいのかもしれない。安全保障の経費をケチることは日本のためによくないと思う。

#290 デイビッド・ロックフェラー Jr

2019-11-04

あのロックフェラー家のご当主が来日されて、茶会があって行ってきた。「ロックフェラー家と慈善活動」という話だった。幸運にも名刺交換もできた。西武百貨店元社長の堤清二氏との交流などをお話になっていた。話を聞いて感動した。なんとロックフェラー一族は281人いるそうだ。なんとその一族のためにロックフェラー一族会社というのがあって、もちろんデイビッド Jrが会長であるが、社員も3人いて一族のためのお世話をしているそうだ。びっくり。それになんと281人のための雑誌があって一族の近況を伝えているらしい。そんなの初めて聞いた。年に2回一族が一つに集まるロックフェラー会というのがあって、いつも100人ぐらいの人が集まるらしい。また、ロックフェラー家が代々受け継いできている公益法人の役員はこの一族から最もふさわしい人間を選んで充てるということだ。日本でこんなことをやっているのは宮内庁だけではないか。こっそり徳川様をされているのではないか、と思った。ファンクラブの申込書を提出した。

#289 首里城の悲劇とデニー

2019-11-04

首里城が炎上した。昔沖縄に観光に行ったときは門と正殿しかなかった。そのときに正殿の修復がちょうど終わろうとしていた。しかし修復のクオリティが悪く「こんなことでいいのだろうか」と思ったことを思い出した。

沖縄県知事のデニーがなんと言うかを注目していたら、彼は「必ず復元する」と言った。それを聞いて立派だなと思っていたら次の日に首相官邸にいって官房長官に助けてくれと泣きついている。普段目の敵にしている日本国政府、首相官邸に対しておねだりに駆け込むとは恥ずかしくないのか。何かおかしくはないか。沖縄人のプライドがあるならば、日本全国に散らばっている沖縄県出身者に対してアピールをするべきではないか。

募金は1億円きたみたいであるが、それは少なすぎるのではないか。あのようなものを回復するのであれば100億円は集めなくてはならない。ノートルダム寺院が焼け落ちた時のことを沖縄県庁の公務員に十分に調べさせてからアクションを取るべきではないか。そうしないのでガッカリした。デニー、お前もただの総務省にペコペコしているやつだったのか、とガッカリした。沖縄のシンボルなのだから、沖縄人の心で修復するのがよいのではないか。「今回の修復に政府のお金は一円も貰わない。何十年かかっても沖縄出身者と沖縄を愛してくれる皆さまのお助けで首里城を再建したいのでよろしくお願いします。」と言うべきではなかったか。

#288 最近のインスタグラム

2019-11-04

インスタグラムが最近好調のような気がする。しかし戸惑いもある。インスタグラムで自分がフォローしている人のことが外にオープンになっているということだ。自分はファンクラブに参加する代わりにお気に入りの芸能人のフォローをしている。それがインターネットで白日のもとに晒されているのがなにか恥ずかしい。キャスターやモデル、ハリウッド女優、京都の芸妓など。でも滝川クリステルのフォローは結婚のプレスリリースでやめた。進次郎はできちゃった婚で責任をとったのであろうが、クリステルは将来のファーストレディーを期待して結婚することにしたのではないかと思った。進次郎は大臣になれなければポイ捨てされる運命だ。それに、本当のファーストレディーは皇后陛下ではないか。しかし、進次郎が総理大臣になればインスタグラムのフォローは再開しようと思っている。

インスタグラムで私が個人の写真を発信することはないと断言できる。最近ツィッターに「西氏は何時の間にか表舞台から消え去っていて最近ニュースで存命を知った」と書かれてしまったし。こういう人に「俺は生きている」ということを知ってもらう必要はないと、思う。

#287 WeWorkでソフトバンクが潰れると発信する馬鹿が多いのが驚き

2019-11-04

Googleで探しただけで少なくても10人以上のまともと思われてきたオピニオンリーダーがソフトバンクは潰れると言っている。Youtubeでもしかり。65以上の元銀行の人もそう書いている。今のうちに魚拓を採っておく必要がありそうだ。

たった1兆円くらいパーにしてもソフトバンクは潰れるわけないではないか。それがわからないのがわからない。孫さんのことを弁護するわけではないがソフトバンクははるかに大きくまともな会社だ。保有している株式を売り飛ばせば1兆円の利益なんてチョチョイのチョイであろう。問題は潰れる潰れないではなく、ローテクボロ会社にそれでも投資を続ける孫さんの態度にビジョンファンドのリミテッドパートナーが愛想をつかすことではないか。そういえばソフトバンクが潰れると言っている人たちは経営者はひとりもいなかった。思いつけばなんでも言うことのできる平和な日本。

#286 ロシアのインターネットセキュリティに対する認識

2019-11-04

11月2日にロシアでインターネット規制法が施行された。詳しく調べていないのでなんとも言えないが、非常時にはインターネットの世界からロシアのゲートウェイを切断するということもある。これはおそらく非常時に海外からのロシアに対するアタックを遮断するためと考えられる。こういうことをあらかじめ考える国は同じことを他の国にしているといわれるのではないか。それにアメリカや中国などの国家も同じようなことをするのだろう。衛星で繋がっているトラフィックはどうなるのであるか。ロシアがインターネットのルーターにどこ製の何を使っているかが大きな注目点である。シスコのルータはおそらく少なくて、中国製のルーターが多いのかもしれない。アメリカの危惧していることをロシアも認めたことになる。日本はどうするのか。アメリカやロシアや中国のサイバーセキュリティの動きを逐一検討して総理大臣に発表してもらうべきではないか。総理官邸のインターネット担当者は三連休なのだろうか。

#285 このままいくと1ドル=10,000ウォンか

2019-10-29

韓流ドラマが大好きで、ほとんど全部DVDで持っている。それぐらい好きだったのに、最近の韓国と日本の関係が悪くなっていることにガッカリしている。韓国はこれがどういう結果をもたらすのかを、わかっているのだろうか。日本の過去の振る舞いがどうこうとは異次元の韓国の未来がかかっている状態である。

一番考えられる最悪のシナリオはドルとウォンの為替がボロボロになるということだ。今1円は11ウォン、1ドルは1,167ウォンであるが、これが1ドル=10,000ウォンになってしまうときがもうすぐ来るのではないか。

ロシアに戦闘機を侵入させられ、中国に馬鹿にされて、それだけでなく北朝鮮にまで馬鹿にされて、まったく恥ずかしいかぎりだ。ソウルのアメリカ大使館に韓国の学生がなだれ込み乱暴狼藉をはたらいたということであるが、なにかおかしい。東京の米国大使館はマシンガンを持った海兵隊員が守っている。ちょっとでも変なことをしようとしたら蜂の巣にされてしまうだろう。ソウルがそうでないということは、アメリカはソウルから撤退するつもりではないか。そうなれば1ドル=10,000ウォンの時代がやって来るのではないか。そうすれば私はドルの現金を持ってソウルに美術品の買い付けに行きたい。

日本の反対勢力が馬鹿なことを言って、沖縄から米軍が出て行けば1ドル=1,000円の時代がやってくるのではないかと思う。安全保障はつまり、為替がそのインデックスである。国を殺すにはその国の為替をいじればチョチョイのチョイではないか。

#284 孫さんの投資に望むこと

2019-10-29

孫さんの投資が半端ない。ハイテク投資をやっていた孫さんは偉いと思ったが、最近の孫さんの投資には違和感を感じる。関係者でも責任者でもないので好き勝手言わせてもらうが、WeWorkの件はさっさと損切りして撤退した方が、たとえ5000億円ドブに捨ててもよかったのではないか。投資家は孫さんがハイテクではないダメ物件に追い銭を打っていることにあきれているのだ。私も含めて。孫さんは今まで大きな失敗をしたことがないからWeWorkを支えることにしたのだろう。たとえ5000億擦ったとしても、「やーめた」と彼がいうことができれば、彼の評価は上がると思う。昔の人は「見切り千両」と言った。孫さんにとって見切りはいくらなのであろうか。私は「見切り1兆」と言いたい。彼が本件を見切れば彼の信用は傷つかないのではないか。

#283 SEALsはどこから出発したか

2019-10-29

ISISの首領をやっつけるためにヘリコプター8機がSEALsを乗せて行ったという。道中ロシアとトルコとシリアに通過の通告を行ったという。ペルシア湾はとなりがイランなのでペルシア湾からではないだろう。紅海は遠すぎるかもしれない。やはり地中海のシリアの近くに停泊する米空母から飛び立ったのだろうか。この辺りにロシアがうろうろしているという話はないのにロシアと話をしたということは、潜伏先の情報はロシア経由だったのかもしれない。ヘリコプターで潜伏先を急襲するという手口は、最近のアメリカの特殊部隊のお得意である。アメリカに睨まれたらどこにいても、もうおしまいだ。これから関連した情報が続々とリリースされるのであろう。さぁトランプ劇場の開幕だ。

#282 孫さんとトランプ、孫さんとプーチン

2019-10-29

孫さんはトランプに一番早く会った日本人である。また同時にプーチンにも会ったとの報道がでた。しかしそのあとトランプにもプーチンにも会っていない。これはどういうことか。それは私のアメリカ政治や国際政治の常識から考えると、トランプやプーチンのお友達ではなく献金者の一人なのではないだろうか。こんなことをいうと孫さんから怒りの電話がケータイにかかってくるかもしれない。「おい西、たいがいにせーよ」そしたら僕は「いったいなんぼ払ろたん? 10億?」と聞くだろう。本当の友達だったらお金なんか払わないよね。

#281 トランプ大統領とペンス副大統領

2019-10-29

夜10時のトランプ大統領の演説をインターネットで聞いた。15分以上待たされた。世界中の人を15分も待たせるなんてすごいものだ。トランプ大統領は今回プロンプターを使わないで、全部生でリマークスを話した。私はこの演説を聞いて彼が今までのアメリカの大統領の中でトップクラスの能力を持つすごい大統領であるということを認識した。何処かの国の総理大臣も防衛大臣もぜひ見習ってほしい。特にピカピカだったのは質疑応答の部分で、あのようなやりとりができる国家元首が他にどこにいるだろうか。久しぶりにワクワクした。おそらく大統領選挙のための取り組みなのであろうが、トランプ氏の実力なのであろう。

トランプの演説よりさらに上をいっているのがペンス副大統領の演説である。先日の対中国に対する演説は名演説といっていいのではないか。中国に対する超強気のスタンス、しっかりと練り込まれた演説の文書。これらはトランプ大統領が弾劾されてもすぐに大統領職を引き継げるという副大統領ペンス氏の実力を内外にアピールしたような気がする。この二つの演説を聞いて私は現在のアメリカ政権が今までの歴史の中で、最良はともかくとして、最強の政権であると認めざるを得ない。こういうことをしているから、天皇の即位にはとりあえず台湾出身の運輸長官を送ってきたのかと思った。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#279 IoTの次はIoTTTか

2019-10-24

IoTのデバイスがこれからどうなるのかを考えると、AIがクラウドだけではなくエッジデバイスに入ってくると考えられる。それぞれの機械が単なる数値計算的なことを行うより、「考える」という風な高度な処理を行うようになりそうだ。「考える」Thingsである。もちろんインターネットに繋がっている。Internet of Things That Thinkである。昔MITのメディアラボで僕がいた頃TTTプロジェクトというのがあった。それの発展した形である。当時は今ひとつであったが、インターネットを介してクラウドと繋がることによって、やっと本格的なものが生まれそうだ。

#278 AMDのRyzen32CPU/64スレッドの本当の実力は?

2019-10-24

インターネットでRyzen32/64 CPUの記事が増えてきた。リアルタイムのレンダリングなどに使うとはやいというものだ。記事を読むと他のものと比較されており確かにはやいみたいだ。しかし本当にシングルCPUより64倍はやいのだろうか。疑問である。各CPUとメモリとのスピードや各CPU間のスピードのボトルネックによって64倍ではなく本当の効率は低いのではないかと予測する。昔ハイパートランスポートでAMDのOpteron CPUを8個繋いだことがあったが実効効率は4より低かったことを覚えている。大騒ぎして8CPUのハイエンドワークステーションを作ったのに「なんだこれは」ということになって、みなガッカリした。よってこれからのテーマは64、128、256CPUの時代に向けてCPU間、CPUメモリ間の効率をどう上げていくのかが問われよう。

#277 CDの次はCDもしくはハイブリッドCD

2019-10-24

CDの次はSACD、DVD Audio、BD Audioと言われてきた。24bit/32bitでハイビットレート、ハイスピードのの1bitということが言われてきた。でもそういうものはすべて今ひとつであるみたいだ。しかし、スマホでMP3は事実上の標準となってしまった。100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音は圧縮時に捨てられてしまっている。この音がおかしいということに多くの人が気が付き始めている。そこで見直されているのが16bitの44.1kHzのCDのフォーマットである。このフォーマットをいかにデコードしていい音にして聞くのか、ということが問われている。

まずHDCDのようなダイナミックレンジを拡大する手法が、もう一度見直されるのではないか。また22000Hz以上の超高音域をどう回復するのかというところもビクターが発明したK2などの方法が注目されるのではないか。16bit 44.1kHzのデータをHDCDで24bit 44.1kHzに変換してこれをK2で24bit 176kHzに変換するとどのような音がするのかに興味があり、実験している。またこのデータを超高級なDACに入力したらどのような音になるのかも興味深い。結果が出たらご報告したいと思っている。

このような信号処理をCDに加えることによって、従来からのCDは、これからも生き続け、新しいDSPと新しいソフトウェアがソリューションとなるのではないだろうか。

#276 3次元カラープリンタが動き始めた

2019-10-11

東京大学のラボでおそらく日本でははじめてのMIMAKIエンジニアリング製の最大級の3次元カラープリンタを導入した。とても素晴らしい。CADデータをぶち込めばその物体がプリントされて出てくる。これがエンジニアリング教育に果たす役割を考えると嬉しくなってくる。ちょうど昨日からはじまった学部3年生のためのIoT演習でも使うことにした。

出力のプリンタがあるので、次は入力である。4Kのドローンで空撮データを撮り、それを合成して3次元の立体地図を作ることに取り組みたいと思う。また3次元のスキャナーを使って立体模型や人体を入力することに取り組みたいと考えている。

#275 マイクロソフトの最近のパソコン

2019-10-11

ウィンドウズ10Xが発表された。デュアルスクリーン向けのウィンドウズである。これを使ったノートパソコンとスマホのような2画面のデバイスが発表された。絶対買おうと思う。次は2画面のフルウィンドウズスマホ、その次は小さなフルウィンドウズスマホが発売されればいいのにと、思っている。マイクロソフトがこういうハードウェアを開発できる会社になったことが嬉しい。僕の時代には、半導体の開発なんてやめてしまえ、という時代だったから。

#274 ソニーのプレーステーション5

2019-10-11

2020年の後半に発売される予定のプレーステーション5の仕様が明らかになった。AMDのx86のマルチプロセッサとグラフィックアクセラレーターが採用されるということだ。OSはおそらくソニー製のプレーステーションOSが続くだろう。ウィンドウズ10になればいいのに。ハードだけ買ってゲームしないでウィンドウズ10に変えることができればいいのに。そんなことを考える人はほとんどいないのだろうか。マイクロソフトのXBoxもウィンドウズではない。ゲーム機には囲い込みのための独自OSという図式になっているのだろうか。パソコンもなんでもできるホームコンピュータになればいいのに。プレーステーション4になかったBru-rayの4Kが搭載される。これがとても嬉しい。プレーステーション5といわないで、プレーステーション4Kといえばいいのに。

#273 IoTとその分野の再定義

2019-10-02

IoTについて研究をはじめてからもう3年が経とうとしている。いろんなことが最近わかってきた。

まず、IoTの分野。3つあって、IoTデバイスとIoTインフラとIoTクラウドがある。IoTデバイスについては4つの分野がある。ひとつは人間の体内。二つ目は人間の生活空間としての家。三つ目は家が集まった都市。四つ目は都市が存在している地球。そして地球には地上と空中と海中がある。そういうことを考えながら研究の対象の軌道修正をしていかなければならない。考えているよりももっと多くの分野で建築とのコラボレーションが必要という結果になった。

IoTのインフラについては、無線の伝送方式の議論も大切であるが、地上と空中はかなり解決されているが、海中のIoT通信に取り組まなくてはならないのではないかと考え始めている。

IoTクラウドについては、データベースの高速化に取り組んできたが、やはり本格的な人工知能のソリューションにも取り組むことにした。以上が最近の軌道修正の項目である。

#272 キリスト教が西洋文明に果たした役割

2019-10-02

我々は四大文明として過去5000年間にエジプト、メソポタミア(今のイラン)、インダス(今のインド)、黄河(今の中国)が栄えたと学校で習った。それらはどうなったのか。旧約聖書の出エジプト記に書かれているように人々はエジプトから脱出し、北に行った人たちがギリシヤ・ローマ文明に繋いだ。アラブやインドや中国は未来の大国ではあっても、最近の2000年は西洋諸国が著しい発展を遂げた。この理由は何であろうか。一番大きな理由はキリスト教であると私は考える。キリスト教の教えを受けた人々がギリシャを作り、ローマを作り、ルネサンスを遂行しその後のヨーロッパの発展、アメリカへの移住を成し遂げたわけである。そのことを歴史的に科学技術と真実の立場から研究することをはじめたいと思う。そこに21世紀に大国としてのアメリカや中国やインドがヒントとしてもいいことがあるのではないか。

#271 ビル・ゲイツのドキュメンタリー

2019-09-25

NetFlixにビル・ゲイツのドキュメンタリーが公開になった。たまたまビルの事務所に用事があったのでシアトルに行ったときにホテルの部屋で観た。そのため大変リアルだった。大変よくできてはいたがビルの実情の半分ぐらいしか描かれていなかったような感じだ。本物はもっと深く、もっと面白く、もっと人間的な感じがする。そこの部分は本人があえて出さないというシャイな選択をしたのではないか。僕が「実録ビル・ゲイツ」のようなドキュメンタリーを作れば売れるのではないかと思った。NHKスペシャルに提案に行くことにしよう。

天才の中の頭の中<ビル・ゲイツを解読する>
https://www.netflix.com/browse?jbv=80184771

#270 人工知能を考える

2019-09-25

東京大学で取り組んでいるのはIoTであるが、人工知能を無視することはもはやできないので、取り組むことにしてきた。知識を記述する人工知能データベース用言語の整備を行ってきた。日本語だけではなく、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語、スペイン語などに対応させることができ、各国語の辞書も整備することができた。ほぼ完成したといえる。そのうち発表したい。次に取り組むテーマはこの人工知能言語で書かれた知識を解釈実行するプログラムの開発である。質問を入力するとそれに答えてくれる問い合わせシステムを今から構築する。とりあえず決めたことは、言語はLISPで書くということだ。x86のタスクが並行して64個動くAMDのRYZEN CPUを使ったパソコンで動くようにしようと思っているが、CPUの数が増えても速度があがるようにアーキテクチャでやってみたい。これに加えてディープラーニングのためにプログラマブルなニューラルネットプロセッサを作らなくてはならないので、検討中である。とりあえず大規模FPGAでやってみるが、NPUという名前で呼ばれるようなアーキテクチャを開発したいという希望がある。マルチCPUと超パラレルのNPUのアーキテクチャの競争がこれから加速するという認識。

#265 久しぶりに生放送2時間出演

2019-06-25

BSフジのプライムニュースに招待されて2時間でた。政府が決めたIT政策大綱についてIT担当の平井大臣から直接お話を伺えた。自分では緊張していないつもりだったがあとで録画を見ると目が緊張でつり上がっていた。ヒゲも剃っていないのや爪を切っていないのが4Kだから丸わかりで恥ずかしかった。自分で見て白髪が増えたなと、思った。

2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【前編】
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190618_0.html


2019/06/18 『目指すべきIT立国論 “IT賢人”が直言!』【後編】
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d190618_1.html

#264 久しぶりに上海を訪問した

2019-06-25

中国の上海に招待されて行って来た。進んだところと遅れたところがミックスされた街であった。インターネット経由でホテルの予約をしたが、予約業者の手数料はしっかり引き落とされたのに、ホテルに予約は入っていなかった。プリントアウトを見せたらどこか他へ行ってくれと言われた。オススメはないかと聞くと教えてくれなかった。ひどすぎる。レストランは大きく2つに分かれて上等と危なそうの二つがあった。訪問して素晴らしいと思った場所を報告したい。

北京市の市バスの屋根についたPM2.5のモニターシステム

上海大学でのIoT研究として北京の空気のモニタシステムが開発されていた。ディスプレイは4Kモニタが20×5 繋がっていた。こんなシステムを初めて見た。

上海のマンホール全部がオンラインでモニタ

何万とあるマンホールの蓋の裏側に強力な磁石でつけられたセンサーが全て無線でオンラインに。電源は電池で5年もつ、今年でまだ3年目と言っていた。

宅配貨物すべてにGPSセンサー

年末までにこのサービスが始まるそうだ。センサーはたったの300円。たくさん作れば60円になるそうだ。頼み込んで一つ売ってくれといったが、サンプル代は高かった。

大学の近くのベンチャー支援センター

12階建て地下2階の設備にびっくり。すでに20社くらいが立ち上がって数社上場したみたい。7〜12階はアパート。4〜6階はベンチャーに興味のある大企業のオフィス。2〜3階はベンチャーオフィス。机ひとつから借りることができる。1階はカフェと会議室。地下1階はジムと温水プール。地下2階は木工、金工、3次元プリンターのラボ。至れり尽くせりのベンチャー支援体制であった。日本にもこんなところがあればいいのにと思った。

#263 35ドルのコンピュータのこれから

2019-06-11

大ヒットとなった英国のワンボードコンピューター、ラズベリーPiの後を追って類似の商品がたくさん出てきた。ARMのCPUの数が現行は4つであるが、これが増えたものが1つの方向。もう一つはCPUがARMではなくx86でフルWindowsが動くものもある。私はこれが大好きだ。では、東大のラボで何を作るのか。私が今作っているのは巨大なFPGAを搭載し、高速のBUS構造を持ったアーキテクチャをソフトウェアでプログラミングできるワンボードコンピューターを設計している。年内に発表し、試作品を世界中に届けたい。東大の生協と楽天と、amazonで。

#262 電気自動車の試作の方針

2019-06-11

新しく開発した高性能モーター(同じ大きさで出力が10倍)を使った電気自動車をどう作ったらいいか考えて、テスラのモーターを改造してAMGやケーニッヒのようなチューンアップをやってみることにした。日本製のハイブリッドは最近マスコミで騒がれてイメージが悪いのでやめた。これも2〜3年で答えが出るだろう。

#261 ヒトの乗るマルチコプターを考える

2019-06-11

ドローンを大きくしたような有人のマルチコプターを作りたいという人が来た。話を聞いていて文句をつけるのは失礼だと思ったので何も言わなかったが、私ならこうするという案を考えた。

まず、プロペラの数。2つだとオスプレイになる。イメージが悪い。4つだとドローンを大きくしただけになる。だからプロペラは3つにしよう。電池を積むと航続距離が短くなるので、機上で発電させようと思う。ジェット燃料ではなく、ガソリンエンジンで発電機を回してその電気を半導体回路で制御して飛ばすことにしよう。プロペラのモーターは上を向くか前を向くかを選択できるようにして、2発もしくは3発の固定翼プロペラ機として空中では巡航できるようにしたい。もちろん離着陸時には3発の垂直離着陸ができるようにしたい。ここまでは工学部の演習のレポートみたいなもので、比較的容易に最適な答えが出るが、一番重要な部分は機体の形がどうなればいいのか、ということではないか。既存の固定翼の形やドローンの形や飛行船の形などの中から一番適当な空力のデザインを考えなければならない。

これをテーマに3年ぐらいで飛ぶようなものを作ってみたい。

#260 地上イージスなぜ騒ぐ?

2019-06-11

秋田県と山口県にイージス艦に搭載されているレーダーシステムとミサイルシステムを地上に設置したイージスアショアが導入されるそうだ。資料の作り方が悪いとか担当者が居眠りをしたとか、説明会が荒れたみたいだ。まったくナンセンスである。反対する理由はなにか。自分の土地を買ってくれなのか、敵のミサイルが飛んできたら危ないということなのか、わからない。沖合にイージス艦を追加で4隻買って交互に警戒させてもいいが、コストが割高になるのではないか。どうせ自衛隊の土地なのだから安くて手頃な解決法なのに文句をいう必要があるのだろうか。とっても変。

それよりも問題は中国やロシアが開発した音速ミサイルではないか。スピードが速すぎて撃ち落せないということに対する解決策はあるのだろうか。アメリカにも日本にもまだないと理解している。

#259 IoTのインフラは4G5GとLPWAの二本立てになる

2019-06-11

IoTのインフラのことを考えている。現行の4GのLTE回線を使ったIoTの議論が盛んであるが、最近次世代の5GもIoTに使おうという機運があがってきた。本当にそうなのだろうか。むかしIoTはユビキタスコンピューティングといわれていた。30年前のことである。この30年間にどれだけ進んだのであろうか。大騒ぎしたけれどなにも大きな進歩はなかったというと怒られそうだが、実際にそうではなかったか。コスパの低いLTEを使ったIoTや5Gを使ったIoTが爆発的に伸びるとは思わない。もっと安くて簡単な通信インフラが必要とされているのではないか。それがLPWAと呼ばれる方式である。LORAやZETAやSIGFOXと呼ばれる通信方式が注目されていると思う。ではその中でどの方式が主流になるのか私は研究としては全部の方式に取り組む必要があると思っている。KDDIは早くからSIGFOXに取り組んでいるし、4Gと5GのIoTに取り組んでいるドコモやソフトバンクもLPWAに取り組まざるを得ないだろう。

#258 なんでもAIとつければ売れるとは

2019-06-04

現代美術の専門家の女史から、「最近のAIってすごいのね」と聞かれた。びっくりした。情報村やビジネスマスコミのトピックスと思っていたら、一般の文化系の人たちもAIに注目しはじめている。私はAIはあと5年くらいで廃れると思う。そこで必要なのはAIの定義になるだろう。AIをコンピューターが知識を理解するということであるならば大変であるが、AIをコンピューターがちょっと賢い計算をするということであれば、これからAIは流行るのではないか。しかしそれは知識の理解とは何の関係もないことではないか。AIに反対している私であるが、私なりにAIの研究開発は進めておこうと思う。

#257 中国が報復でいじめるならどの会社

2019-06-04

アメリカがファーウェイをいじめている。ちゃんと理由があるという。それに対して次はどーなるのか。私は中国がアメリカの会社をいじめることになると予測する。その可能性は、アップルもしくはマイクロソフトのどちらかであろう。一番考えられるのはアップルである。部品のアップルへの供給を止める。中国でのiPhoneの使用をやめさせる。そしてその代わりにファーウェイを使うという指示を政府がするだけである。1、2ヶ月のうちにそうなるような気がする。

私はそういうことが起こっても何の影響も受けないようにする。シナリオを考え中である。

#256 ソフトバンクビジョンファンド2は10兆円

2019-06-04

ビジョンファンド1は、4.5兆円だった。私はその時に次は2倍だなと思った。当たった。ビジョンファンド3は20兆円になるだろうと言っておく。

ルーレットで赤か黒かのときに、たとえ負け続けても倍々に掛け金を増やしていくと、勝ったときに止めればチャラになるということを実験したことがある。1ドルからスタートして5000ドルぐらいまでやった。孫さんもそういう考えを持っているのであろうか。しかし10兆、20兆、40兆、80兆、160兆、320兆、640兆。ビジョンファンド5で日本の国家予算を、ビジョンファンド7でアメリカの国家予算を超えてしまう。それはありえないのではないか。つまりどこかで頭打ちになる。孫さんの事業モデルが一番大きく変わったところは、自分の金を増やしてきた孫さんが、他人の金を増やすということに宗旨替えしたところではないか。ビジョンファンド1のはっきりとした結果がでない限り、ビジョンファンド2を売り切るのは難しいのではないか。

#255 さようならiTunes

2019-06-04

アップルがiTunesをやめるそうだ。ミュージックというほとんど同じ機能を持ったソフトが来るそうだ。詳しく調べたわけではないが、iTunesをミュージックに名前を変えればいいのではないか。それよりも未来の音楽フォーマットについて考えてみたい。

CDは、JVCによると100億タイトルあるそうだ。CDの中は16bitで44.1Kのサンプリングレートのステレオである。iTunesとともにMPEGオーディオは100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音を捨てた。MPEGオーディオが作られたとき、エイヤッでやっちゃえとなったのであるが、低音と高音のない音楽は魅力が少ないと思う。このMPEG3の音を聞かされてきた人たちにもメモリーが増えたのでこれからはフルのCDやハイレゾを楽しむことができるようになって来るだろう。24bit 176Kや、DSD5.6、DSD11.2などが世間で話題を賑わしているが、種類の多さから考えると16bit 44.1Kが主流になるだろう。16bit 44.1Kをいかによく聞くかという技術がこれからの開発と商品化の中心となるだろう。「さようならiTunes」高音と低音の恨みを込めて。

#254 プリウスと737MAX

2019-06-04

プリウスの暴走の原因は「N」に入っているときにアクセルをベタ踏みして、動かないので「D」に入れると突如クルマが動きはじめるということらしい。それに対してトヨタは子ども騙しの表示器をつけるようにと言っているそうだが、エンジン車の場合は「N」でアクセルを踏むとすごいエンジンの音がする。ハイブリッドの場合は何も音がしないことが誤解のはじまりなのであろう。これは間違いなく訴訟になるだろう。日本で政府が忖度したとしても、アメリカとヨーロッパは許さないであろう。トヨタがプリウスで儲けた利益は全部取られるのではないか。

同じようなことが737MAXでも起こったみたいだ。737と操縦性において完璧な互換性がなければいけなかったのに、それを改良という名前の改変をした。それってトップメーカーのエリートエンジニアの驕りではないか。今頃になって他の部品に欠陥があるといい始めたが、さっさとソフトウェアを改修して737の一番売れた商用モデルにまで合わせる必要があるのではないか。

私はハイブリッド車を以上の理由で買うことを見送った。トヨタがアメリカでいじめられたとき心から同情した。しかしプリウスのユーザーインターフェースが今のままで改変されないのであれば、私は絶対に買わない。しかしメーカーからは「そんなお客様には買っていただかなくて結構です」という声が聞こえて来そうな気がする。

#253 TPPとは、何だったのか

2019-05-28

アメリカが二国間協定でTPPと同じことを言っているみたいだ。トランプ大統領は最初やらないと言っていたのに。アメリカが事実上の参加をするとTPPは中国対その他の国々という構図になり、中国に対する通商の締め付けになることになる。

やはりアメリカの意図は中国が中国の通貨を使える中華共栄圏を作ることは許さない、と言うことなのであろう。石油価格をユーロで決済をすることを進めたサダム・フセインは潰されたし、ISの石油の顧客であった中国も同じような結末になるのであろか。

#252 中国のCPUとOSはどうなるのか

2019-05-28

ARMが中国締め出しを決めた。ついに来るべき時がきたとも言える。おそらく自社開発に切り替えるのであろう。これで約5年は遅れることになる。中国のスーパーコンピュータは中国製のCPUと言っているが、よく見てみるとあれはDECのalphaである。だから中国のスパコンはアメリカや日本にやがて再び抜き返されるいことになるのであろう。

Googleのアンドロイドも、ライセンスを停止するようだ。アプリが動かなくなる日が来る。中国の唯一の選択はLinuxになるだろう。そしてその中国スマホLinuxが逆に世界中に広まるかもしれない。

#251 ファーウェイは許してもらえるのか?

2019-05-28

NTTドコモが5Gの交換機をファーウェイにするそうだ。トランプと習近平が和解するということを先取りしてそういうことにするみたいだ。そういう報道があると直ちにドコモも持ち株も否定している。本当のところは火のないところに煙はたたないわけで、今頃犯人探しで大変なのであろう。

ファーウェイが自分で言っているように、全くのシロであれば許される可能性もあるが、アメリカに対してスパイ活動を行なっていた企業であるならば、アメリカは決して許さないであろう。アメリカの裏切り者に対する、寛容さはまったくないと言っていいだろう。日本も厳しく対応する必要があるのではないか。

#250 トランプ大統領来日と日本政府

2019-05-28

トランプ大統領を取り巻く人間関係がよりはっきり見えた3泊4日であった。戦後から日本はずっとアメリカのいいなりであったわけだが、いい関係というのはただただ言うことを聞くだけではなく「お・も・て・な・し」が必要なのだということをはっきりと認識した。それをトランプの運転手になった安倍とか、秘密契約をしたのだろうとか、いろいろ外野がうるさい。誰が何をいったのかというのははっきり記録しておかなければならない。日本の新しい天皇陛下と皇后陛下がトランプ大統領をおもてなしされているのを見て、生前退位があってよかったと心から思った。崩御に伴う代替わりでは悲しみの方が多くて、このような未来的な結果にはなりにくかったのではないかと、思った。

以下なるほどと思った点を述べる。

トランプ大統領のクルマが新しくなっていた。ラジエーターグリルのデザインが新しく変わっていてびっくり。なおかつナンバープレートが二台とも同じ番号だったのにもびっくり。

六本木の星条旗新聞ヘリポートをトランプ大統領はヘリコプターの発着に使っていたが、あそこは米軍の使用している土地だぞ、というデモなのか。いいなぁと思った。一方、安倍総理大臣は首相官邸の屋上からヘリコプターで出発しており、トランプに負けていないと安心した。自衛艦の視察にもヘリコプターで出かけたそうだ。総理大臣ももっとヘリコプターを多用するような時代になるのだろう。

トランプ大統領の宿舎は米国大使館ではなく、皇居前のパレスホテルだったそうだ。これは来日の主たる目的が国賓として新天皇皇后に会うということであるとの意思表示なのだなぁと思った。

宮中晩餐会にテレビカメラが入ってライブ中継されていたが、そういうシーンを初めて見た。招待された人が現在の日米関係をシンボリックに表す重要人物なのであろう。

#249 次は中国製ドローンの締め出しか

2019-05-21

中国製スマホの締め出しは方針が決まった。次は中国製ドローンの締め出しになるだろう。飛んでいるデータや映像は全部中国に送られているそうだ。これがどうなるかはだいたい先が読める。

やはり「ポケモン」がサイバー情報収集の道具であったということは否定することはできない。アメリカも中国もやったりやられたりで、日本は高みの見物しかできない。情けない。

#248 ファーウェイの締め出し

2019-05-21

ファーウェイにアメリカ産の半導体やその他の部品やOSソフトを売ってはいけないということになった。ファーウェイの売り上げの半分がネットワーク、あとの半分がスマホであるそうだ。これは西側世界から中国産のスマホの退場を意味する。ネットワークはすでに排除されることが決まっている。ファーウェイの危機には中国が管理できるバックドアが付いていたのだろう。ニコニコしているのはアップルか、それともシャープか。シャープのオーナーは今度台湾総統選挙に出るそうだ。そして総統になったら台湾は中国の支配の下にはいるだろう。そうするとファーウェイの次に排除されるのはシャープかもしれない。複雑な気持ちだ。

次はIoTの規制だろう。IoT機器とIoTネットワークとIoTクラウドはすべてその国になければならないという規制や小さいIoT機器なのにヘビーすぎる暗号化やセキュリティをかけるという指示が出るのであろうか。

総理大臣が5月16日におこなわれた衆院本会議で「サイバー攻撃だけでも武力行使が許される」という認識を示したということはたいへんに大きなことで、せめてサイバー攻撃を受けたら、サイバー攻撃で反撃するぐらいでいいのではないかと思う。実際に米国と中国の間ではそういうことが日常的に起こっているいう。この分野についてはもっと広く現状を報道し国民の注意を喚起するべきであろう。

#247 政府専用機は1機たったの6.5億

2019-05-21

政府専用機の廃棄の入札があった。2機で13億円という。買った会社は海外に転売するそうだ。航空自衛隊が26年間丁寧に丁寧に丁寧にメンテナンスをしてきた機体だから程度がすごくよく、商用に転用するにしてもお買い得の機体なのであろう。貴賓室の部分は取り外されているがその他の部分はすぐに使えるようだ。アメリカに持ち込んでもう一度内装をやり直したあと旅客機にしたり、内装は全部取り外して貨物機にしたりいろいろ考えることができるのではないか。売値はおそらく1機50億というところか。ボロ儲けだ。元政府専用機が1機6.5億円という破格の価格で売られようと誰も何もいわないのが不思議だ。森友の学校はあんな値段で売り買いされたことをあんなにぎゃーぎゃーいうのに。なんかおかしい。

#246 ベルリンフィルとウィーンフィル

2019-05-21

ベルリンでベルリンフィル、ウィーンでウィーンフィルを続けて聞く機会があった。ベルリンフィルのコンサートホールは、現代にふさわしいかたちのものであった。そのデザインの背後には、どうしてもウィーンフィルと違ったベルリンのアイデンティティの追求というものがある、という感じを受けた。ドイツ人らしい発想である。ウィーンフィルはどこまでいってもウィーンフィルで女性の数が増えたけれど、伝統的なお約束をしっかり守って演奏していたような感じだ。

ベルリンとウィーンはいい意味での競争仲間として共存しているのであるという思いを深くした。

#245 映画の原点はフランスにもあった

2019-05-21

パリでオペラを見る機会があった。舞台と俳優の歌いとオーケストラの組み合わせで数時間の劇が上演された。それを見ながらフランスが国策としてオペラの上演をサポートしてきたことを考えながら、フランスが映画をやはり国策としてサポートしてきたことが腑に落ちた。アメリカのハリウッドは娯楽としての映画を追求してきたが、フランスの映画は娯楽というより文化の保護として育ってきたのだと感じた。映画を国策としてはっきりと保護してこなかったのがイタリアである。イタリアは歌劇場は素晴らしいが、歌劇場だけである。フランスは歌劇場と映画。アメリカは映画だけ。日本はどうだろうか。オペラを映画にする会社などない。ミュージカルをやっている会社は海外のものばかりだ。歌舞伎ぐらいが日本のオリジナルの舞台になるのだろうか。しかし歌舞伎の映画は聞いたことがない。これでいいのだろうかと思った。

#244 アメリカの報復は11分後

2019-05-21

北朝鮮が近距離ミサイルを発射した。わずかに11分後にアメリカはICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した。アメリカは公式には予定されていた実験といっているがそんなことを信じている人はいないと思う。ミサイルの発射を早期警戒衛星で探知し、ペンタゴンからホワイトハウスに報告が行き、大統領が発射命令を下すまでが11分であるということがこの度わかったと、捉えるべきではないか。アメリカは怖い国である。北朝鮮が沖縄やグアムやハワイやアメリカ本土を狙ったということがわかった瞬間に少なくとも打ち上げをした基地は完全に破壊されるのであろう。またもうすでに20箇所ぐらいの核開発拠点にそれぞれ5発ずつ、北朝鮮のどこかにある首領様の隠れ家にはバンカーバスター爆弾が続けて2発、その次に戦術核爆弾が同じところに打ち込まれ地下50メートルにおいてすべてのものが溶けるということになるのではないだろうか。

狙いの先が日本だったらこのような反撃はないだろう。在日米軍を狙うとアメリカを狙ったことになるので、核でないミサイルで日本のどこかに着弾することが考えられる。そんなときアメリカはどう反応してくれるのかが心配である。アメリカは日本も守ってくれるということを信じたい。

#243 私の人生の夢

2019-05-01

今は大学で教えているが、自分の人生の夢は大学を作ること、もしくは大学を再建することである。もう一つの夢は先端医療を行う病院を作ること、もしくは再建することであると気が付いた。そんなことは西には絶対無理という人もあるが、大学や病院の再建をやってくれという話はたくさんある。慎重に選んでいるところだ。

あとは、中学高校の経営については、須磨学園夙川中学校高等学校がこの4月からスタートし、この学校を10年以内にいまの須磨学園と並ぶ進学校に育てていきたいと決心している。

#242 東大のIoTメディアラボの次

2019-05-01

大学で進めている10以上のプロジェクトがだんだん形になってきた。次に必要なことはこの研究成果を商品に育てることである。我々の研究成果を商業化してくれる会社やベンチャーキャピタルとのコラボレーションをしなければならないということに気が付いて動き始めることになった。人様や社会の役に立つ、IoT製品ができればよいのにと願っている。

#241 私のアンプその後

2019-05-01

デジタルドメインという会社でアンプを作りはじめてから10年が経った。買っていただいた方には褒めてもらえるのであるが、1台150万円するし、ステレオでは300万円するのでこの10年で100台ぐらいしか売れていない。中古機がでると100万円くらいで取引されているようだ。このアンプの改良をこの10年続けてきた。やっといいアンプに仕上がったと思うので近々また生産を開始しようとしている。

次のアンプは安いアンプではなく、パワー・アンプとペアで使うプリアンプを作っている。そのため世界中のアンプを集めて、プリアンプとはなにか、パワー・アンプとはなにかということについて考えてみた。

増幅回路が多ければ多いだけ、音は濁る。だから複雑な回路はダメという結論になった。可変抵抗器を使うと抵抗の音がするので、可変抵抗を使わないボリュームをどう実現するか、ということが大きなテーマである。

次に電源回路が大きいだけでは意味がない。必要な電源はなみなみと流れる必要があるが、いらない時はサッと止まるような電源にする必要があると気が付いた。

スピーカーの音に一番影響を及ぼすのは、そのスピーカーが設置される部屋の大きさや形状である。その部屋の影響を排除するためには、部屋ごとに測定をして影響を排除することが必要であるということもわかった。

などなど、20点ぐらいの改良点を加えたプリアンプをパワー・アンプと一緒に世に問うことにしたい。

#240 光ディスクの新商品の構想

2019-05-01

中古の設備を買って実験室でCDやDVDやBDを作ることができるようになった。この設備を使って次世代の光ディスクの研究をしている。

CDは大成功であった。しかし、CDに画像と音声をいれたVideo CDは一瞬成功したが、DVDに取って代わられてしまった。DVDのフォーマットを改造して使ったSACDはほとんど売れていない。DVDのオーディオフォーマットであるDVD Audioは死んでしまった。最大の敵はDVD Videoだった。

Blu-rayは、デジタルハイビジョンに対応したがそんなに売れていないのが現状だ。敵はDVDとDVDに信号をハイビションに変換するテレビ内臓のLSIである。4Kを狙ってUltra Hi Defenition BDが出てきた。これならDVDに勝てるだろうと思っている。

それではオーディオの次のフォーマットはどうなるのであろうか。ハイクオリティのオーディオディスクの提案は誰かほかの人に任せて、私はBox CDという箱の中に数十枚〜100枚のCDを入れた商品を一つのディスクにしたものを試作してみようと今やっている。Box CDを100個以上持っているが、パソコンに読み込ませるのが大変。いつも途中で嫌になってやめてしまう。これが一発で解決できる。完成したら発表したい。

#239 日本の仕組みを想う

2019-05-01

最近ある人の古希のお祝いで霞が関の霞会館というところに招かれた。昔の名前を華族会館というそうだ。華族とは明治になって天皇の周りを守った爵位を持ついわゆる日本の貴族と呼ばれる人たちの集まっていたところらしい。

また最近町田の武相荘という白洲次郎旧邸に見学に行ってきた。展示品を見てびっくりしたのは白洲次郎と正子との結婚の届出は区役所ではなく、宮内省宛であった。そして宮内大臣から結婚許可が降りている。第2次世界大戦までは日本は皇族と貴族と平民とそのほかの民で成り立っており、江戸時代は武士と農民と工人と商人で成り立っていたと教科書に書いてあった。江戸時代の武士の中で明治維新政府に功労のあったものが華族となり、残りの武士はコペルニクス的転向しキリスト教徒になったり、農民と工人と商人が平民になったらしい。結婚届けの代わりに結婚願を宮内省に提出し許可をもらわなければならなかったひとたちがいたということにびっくり。この制度は廃止されたというが、形を変えて今の日本に残っているのだろうと思う。そういう人たちは会うとこんにちはではなく、ごきげんよう、と挨拶するらしい。

このたびの天皇の譲位は政府と皇室と皇室の周りを取り囲む旧華族の方々の大行事であって、ほとんどの日本国民にとっては心よりお祝いするしかできないのではないか。テレビや新聞や週刊誌やインターネットが勝手なことを書いているが、それは書けば売れるからなのであろう。国民に向かっていい加減なことを書くマスメディアや、無責任な発言をする個人の論調を読んだり聞いたりしながら、天皇崩御のない皇位継承がこんなに明るいものとは思っていなかったので、よかったと思うとともに、平成の初めの日が悲しかったことを思い出した。

#238 メディアの本質とは言語ではないか

2019-04-24

郵便、出版、新聞、インターネット、テレビ・ラジオのようなメディアについて考えてみる。これらに共通するものはなにか。それは紙メディアと電子メディアでは全くありようが違うが、よく見てみるとすべてに共通する部分というのは、言葉を伝えることができるということである。人間にとって写真とか音楽というのはあくまでも言葉の表現を盛り立てるものであって写真や音楽が言葉と同じようなコミュニケーションパワーがあるのかということは様々な意見があると思う。3次元スキャナーと3次元プリンターを組み合わせた立体物コピー機を作ろうとしているが、3次元コピー機は言葉をコピーすることはできないので、物好きのおもちゃで終わってしまうのではないかと、メディアの本質を考えながら思った。

#237 無線インターネット5Gの課題(その2)

2019-04-24

5Gが動き始めている。ドコモもKDDIもソフトバンクも楽天もみんな5Gをやる、と発表している。資料を集めて詳しく調べてみた。

1Gはアナログ、2Gはガラケー、3Gはガラケー+写メール、4Gはスマホ、5Gはなにか。私は5GはスマホとパソコンとIoTになると思っている。いままのでのスマホに加えて、5Gで高速のインターネットに繋がるパソコン上のアプリケーションが流行るだろうと思っている。またIoTデバイスが同時に何億台も繋がりIoT時代が本格的にやってくるような気がする。5.0と5.1と5.2ぐらいの分類で世の中が全部無線の高速インターネットに移行していくシナリオを考えてみたい。5Gはひょっとすれば大ブームになるかもしれない。

#236 やってやられてのスパイ合戦

2019-04-24

むかしアメリカのボーイング社が中国に国家専用機を売ったとき、実はその飛行機には盗聴器が山ほど付いていたという話が報道されたことがある。そのうちうやむやになってしまったが、今度は飛行機ではなく電車である。中国の仕返しは中国製の電車がニューヨークの地下鉄に売られたときに地下鉄にハッキングのための設備を埋め込み、地下鉄の乗客がインターネットでパスワードなどを使うとハッキングされるということが起こっているみたいだ。そのうち米国の新聞が報道するだろう。このことに対してアメリカは中国に報復するのであろう。大量のネットアクセスや大量のメールの送付で中国のインターネットを麻痺させるようなことが起こるのではないかと心配する。報復の連鎖が社会を麻痺させるようなことがないように注意するべきではないか。アメリカと中国の間で日本は依然として能天気である。

#235 パリのノートルダム寺院火災を考える

2019-04-24

パリの火災は不幸な事故である。寄付したいと書いたがどうやらその必要もないようだ。フランスのお金持ちが1000億円以上寄付したみたいだ。それらも含めてどう思えばいいのか考えてみた。

焼けたノートルダム寺院は現代のフランスのようだ。社会の様々なところでトラブルが起こり自然に発火した。燃え落ちたけれど人々は嘆き、募金活動でお金が集まり修復が決まった。これはフランスという国が病んでいて、なんとかしなければそのうち社会が燃え上がり、多くの犠牲者が出て、それを世界中の人が心配し助けるという構図のシンボリックな現象が今回の火事ではないかと思ってしまう。つまりフランスの社会の現状に対する神様の大きな警告と考えてみてもいいのではないか。フランスのカトリックの大司教が出てこないで、フランスの大統領が出てきてリーダーシップを取っているところに希望を感じる。

#234 アメリカと北朝鮮との戦争はあるか

2019-04-24

日経新聞によると『 米野党・民主党のペロシ下院議長は23日、トランプ大統領に対する弾劾発議に関して「現時点でそこまで至っていない」と語り、慎重姿勢を示した。「弾劾は米国を分断する方向に働く最も大きな力の一つだ。大統領に責任を取らせるにはさまざまなやり方がある」と説明した。』これを読むと、トランプ大統領の命運を握っているのは、ペロシ下院議長であるようだ。思い返してみるとベトナムでのアメリカ北朝鮮会談が流れたのはトランプ以外のワシントンが北朝鮮と合意するな、という圧力をかけたのではないかとすら思われてくる。初日のトランプ大統領のニコニコ顔を見ていると本人は十分会談をまとめる意気込みがあったように思える。それが物別れに終わったのはトランプ弾劾をしないことと、対朝鮮強行主義とが取引されたのではと疑いたくなる。

このようにアメリカの大統領の判断は決してひとりでは行うことができないような感じだ。どこかの国と戦争するときにアメリカは決して一発目を打たない。アメリカの手口は相手を追い込んで相手が第一弾を発砲するように仕向け、その報道を知ったアメリカ国民が怒り狂い、米議会で満場一致で開戦を決議するという流れになっている。太平洋戦のときもそうであった。ベトナム戦争のときもそうであった。

アメリカが北朝鮮関係を煽り始めたら要注意である。戦争は近いと思うべきではないか。アメリカの挑発に乗って北朝鮮がミサイルではなくても、銃弾の一発でも打てばそれが開戦の十分な理由になりうる。私はトランプが好戦主義者ではないと思うが、アメリカには北朝鮮のことを絶対に信じないという政治家もいる。その人たちが強行さを貫けば事態は戦争に突入していくだろう。

#233 トランプの737-MAX対応案が素晴らしい

2019-04-16

アメリカのトランプ大統領がボーイングの737-MAXについて発言していたことが素晴らしい。まずMAXという名前を変えるべきだという指摘。次に新しい機能も入れて再発売すればいいという。自分が大型のプライベートジェットを持っていた人の発想なのであろう。誰だって737-MAXには乗りたくないし、買いたくないだろう。新しいモデルを作って再発売に3年くらいかかるのだろう。737-900というところか。

#232 私の景気予測 日経平均は1万6000円か

2019-04-16

アメリカからはじまった高金利は間違いなく株価を下げ、この動きは日本にも必ずやってくる。私は2019年の年末からオリンピック開催の間に株価が1万6000円までいくような気がする。そしてその次に不動産の暴落がやってくるような気がする。問題はどれぐらい下がるのかということで、3分の1は下がると思う。とりあえず1万6000円になったら株を買って、2万円ぐらいで売って、不動産を買うのがいいと思っている。

#231 神戸の北野を世界遺産に

2019-04-16

神戸の北野は特別な場所である。せまい地域に明治のはじめから神戸港の開港にともない、国際都市として発展し、町内に13の異なった宗教の教会、寺院、神社がある。普通ならば争いがあってもいいのに、神戸の北野はこの100年、第二次世界大戦期間中をのぞいて、ずっと平和だったということだ。私はこんな街のことを他に知らない。間違いなくユネスコの世界遺産になってもいいのではないか。「神戸北野の13の異なった教会、寺院、神社が共存する平和地区」とでも名付けていいのではないか。

#230 楽天モバイルは必ず成功する

2019-04-16

楽天モバイルの電話ネットワークを説明してもらう機会があった。結論からいうと5Gのネットワークシステムを作ってとりあえず4G LTEもできるようにしておくたいへんなシステムである。コスト的にいうとドコモやKDDIの約10分の1の投資で5万基地局を作る、という。これは魔法みたいなものである。ネットワークのアーキテクチャーはノキアのアンテナシステムとシスコのIPルーターで構成されていて、全端末がコンピューターで、32メガのIP接続で繋がっているのだ。ルーター同士はNTTのダークファイバーで繋がっていて超高速である。これらがNTTやKDDIやソフトバンクと同じ値段で提供されたら大変なことになるだろう。最後発の楽天モバイルがこのようなすごいものであるという認識は今後さらに深まっていくだろう。

#229 ノートルダムの火事

2019-04-16

パリでノートルダム大聖堂が燃えた。驚くべきことは大統領が現場に出向き、悲しみのメッセージと必ず復興すると、宣言したことである。大変なリーダーシップではあるが、それほどノートルダム大聖堂は宗教のシンボル以上にフランスのシンボルなのだろう。

日本でノートルダム大聖堂にあたるものは何なのだろうか。伊勢神宮のお社か、法隆寺なのだろうか。でも宗教施設が燃えても日本の総理大臣は現地でそんなことはおそらく言えないだろう。そこに日本とフランスの違いを感じる。

やがて復興の募金活動が始まるのだろうが、私も個人的に寄付をしようと思う。感謝の祈りをこめて。

#228 新聞とテレビとインターネットの共存を考える

2019-04-09

NHKはインターネットで番組提供を商品化するみたいだ。ラジオはインターネットですでに聞くことができる。中波帯のラジオ放送をやめようと言う動きもある。色々な動きのなかで、新聞をインターネットで有料で読むということに各社一生懸命であるようだ。民法各局は広告があるのでインターネットの配信は渋々だけれど、取り組みつつあるが、結局NHKの事業スタンスが問われていることになる。NHKは放送した番組をオンデマンドで再配信しているが、インターネットでお金を払う人に対しては、お金を払っていた期間については無料で見れるようにすればいい。そうするとお金を払わない人は過去の番組は見れないといことになり、生放送を見るということは公共放送という意味でもタダでいいのではないか。これから大規模なクラウドのオンデマンドサービスが必要となっていくのではないか。そのクラウドのアーキテクチャーに興味がある。6000万世帯が同時視聴してもダウンしないビデオサーバーとはどんなものか、を考えている。

#227 元号はいつから始まったのか

2019-04-09

天皇の即位にあわせて元号が変わるので関連の報道が多い。その中で日本の最初の元号は「大化」であって、本格的な元号は「大宝」からはじまるという報道がたくさんあった。おいおい、そんなことを言っていいのか、と思いながら報道を観たり読んだりしていた。

九州元号というのがある。大和朝廷の前の九州朝廷で使われていた元号である。これを日本の歴史として認めるかどうか、ということが今問われている。それを決めるのは誰であろうか。日本歴史の学者がどう思ってもそれが天皇や政府が認めないと歴史にならないようだ。天智天皇の大友皇子は明治天皇によって弘文天皇と追号された。天皇が現代でも、歴史を変えることができるという実例である。そうすると天皇が今までの歴史を訂正することが可能になるならば、日本書紀の間違いなども訂正してほしいものだ。そんなことを言うと国賊と言われるかもしれない。国立大学で勤めている私は国家公務員をクビになるかもしれない。自由な学問はどこにいくのだろうか。天皇家の私的な記録とはいえ、日本の国の歴史そのものである。天皇の生母が百済の王室出身であったとしても、事実をありのまま認めることが必要ではないだろうか。660年に百済は滅んだ。その正当な流れは日本に亡命してきているようだ。百済の王族の末裔は日本にいるということではないか。日本と韓国と北朝鮮の関係が複雑になっている現状と切り離して、歴史的な半島と列島の関係を正しく認識する必要があると思う。

#226 ホテルの宿泊値段の研究

2019-04-09

東京と京都はホテルブームである。この前まで3万円だった部屋が6万5000円になっていた。びっくりして泊まるのをやめた。上野の近くのあるビジネスホテルにもびっくりした。週末の宿泊費はなんと3万円を超えていた。その部屋がウィークデーは9000円である。つまり繁忙期は素晴らしいビジネスであるが、ガラガラのときはダンピングされている。これと同じことが京都でも起きている。ホテルブームの京都で小さな部屋はウィークデーは1万円ぐらいなのに、桜の季節や紅葉の季節は3万円を超えている。いくらホテルがブームとはいっても、需要供給にあわせてこんなに値段を変えていっていいのだろうか。しかし、驚いたことがある。10万円以上の高級な部屋の値段は変わらないみたいだ。1割もはいっていないのに、歯を食いしばって安売りを避けているとホテルの支配人が言っていた。正しいと思う。

#225 神戸の未来、福岡の未来を考える

2019-04-09

私は神戸生まれである。神戸生まれの人のことを「神戸っ子」という。略して「ベッコ」。誰よりも神戸のことを好きだ。しかし、最近神戸の未来を考えるとがっかりするうようなことが多い。それはまず150万人の人口が福岡に負けた、ということから思いはじめた。

最近福岡で仕事をしている。九州に月に数回行く。博多駅の駅前はいつも賑やかでこれが神戸と同じ規模の都市のターミナル駅なのかと驚く。神戸と福岡を比べてみると、神戸は大阪につながる衛星都市である。神戸のとなりは明石や姫路。ところが福岡は九州の各都市の中心である。この地理的な立地が神戸と福岡を決定的に違うものとしている。福岡はこれからもっともっと大きくなるだろう。

神戸はどうか。神戸の港町としての成長は終わりかけていると思う。では神戸の未来はなにか。それはポートアイランドと六甲アイランドと神戸空港に代表される港湾地区の再開発であろう。六甲アイランドの南に新しくコンテナバースを作り、ポートアイランドと六甲アイランドのコンテナバースを移動させることにより、現在の港湾機能を維持しながら商業開発をポートアイランドで行い、住宅開発を六甲アイランドで行い、両者を高速道路でつなぐというのが手っ取り早く効果の現れる政策ではないだろうか。

あとは神戸市内の観光地の再開発である。日本国中から海外からの訪問者をいかに増やすかということも大きなテーマだ。これについては京都に学ぶことが多くあるのではないか。現在これに取り組んでいる。

#224 インターネットで変わったもの

2019-04-09

4月8日の日経電子版によれば、ソフトバンクの孫さんが「インターネットで変わったものは、平たく言えば広告と小売りだけ」 と言ったそうだ。ヤフーとアリババが大成功したということを言いたいのだろうが、笑ってしまった。私はインターネットで一番大きく変わったのは広告や小売りではなく、人間の時間感覚であると思う。メールも調べ物も瞬間的にわかるし、電話をかけなくても用事をすることもできるし、ワンクリックでものが買えるし、通勤しなくてもパソコンで遠くから仕事ができる。インターネットは時間の革命ではないか。インターネットがメディアとして新聞、出版、テレビ、ラジオに続く位置を確立することができれば、当然のように広告が成立する。広告を使えば小売りが可能になるということだ。それよりももっと大きな変化に目を向ける必要があるのではないか。孫さんはそれを人工知能という。私は人工知能の定義をまずしっかりするべきではないかと思う。何でもかんでも人工知能と言ったらいいような雰囲気が現在あってどうかと思う。

参考リンク:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43451710X00C19A4TJC000/

#223 ゼンリン地図と自動運転車

2019-04-03

グーグルの地図がゼンリン製ではなくなった。グーグルが自動運転を手がけていて、ゼンリンはおそらくトヨタだけでなく、日本の自動車メーカー全部と自動運転のベースの地図の供給ビジネスを展開したいのであろう。それにトヨタとソフトバンクがお金をいれるのではないか。振り返ってみればカーナビの電子地図を仕掛けたのはゼンリンであった。ゼンリンはカーナビの地図のビジネスによって繁栄を続けていたが、カーナビがスマホにどんどん取って代わられている危機感を感じ、地図事業の未来を自動運転車のベース地図に設定したのではないか。これによって日本の自動運転が進むことを願う。しかしアメリカやヨーロッパの自動運転はどこの地図会社と組むのであろうか。それぞれの国での最適な戦略が求められる。それにしてもやはり競争相手はグーグルか。

#222 電気飛行機

2019-04-03

ドローンを大きくした人間の乗れる電気飛行機のコンセプトを作っている。その基本設計で電池だけではなくガソリンエンジンで発電する仕組みにして、発電された電気をコンピューターで制御することによって細かい操縦が可能になるようなパワートレインがいいのではないかと、思うようになった。エンジン回してプロペラ回すのでは制御がもうひとつなのではないかと思う。プロペラの向きを変えて水平方向にスピードの出るようにしてオスプレイのような構造になっている方が好ましいと思う。オスプレイはローターが2つしかないが、ローターを3つにすることにより、安定して操縦が可能になりそうな気がする。とりあえず試作品を作ってみよう。これで次世代モーターを使ったシステムは、1が高速の電車、2が高速の電気自動車、3が高速のマルチコプターになる。

#221 ロボットのような観音様

2019-04-03

京都の高台寺が1億円かけて「アンドロイド観音」を作ったそうだ。その開眼供養があった。それをYoutubeでみた。時代も変わったものだ。般若心経を唱え仏の教えをスピーカーから発音する菩薩ロボットを見ながら、どんな人がこのロボットをつくったのかが気になって仕方がなかった。菩薩様の教えよりも彫刻家のような製作者の意図の方に心がいってしまっている自分は信心が足りないのだろうか。

京都の三十三間堂に千体仏というのがあって、仏様が1000体以上飾られている。その顔は皆違う。それをみたときに何かほっとしたことを思い出す。石川県の加賀温泉に加賀三十三間堂があってここには同じ顔をした仏像が1000体収められている。それを見たときに京都の三十三間堂では感じなかった、なにか違和感を感じた。同じ顔が1000体あることはどうなのだろうか。私はそれに対して懐疑的であったが、写真を撮ってみると霊が形になっているオーヴがたくさん写っていた。顔が違っても同じでもそんなことは関係がなく霊的なものは霊的なのである、ということを学んだ。

#220 AIは本当にものになるか

2019-04-03

孫さんが最近は9割以上AIのことをやっている、と何かのインタビューで話していたのを読んだ。孫さんのAIに対する投資を楽しみに待つことにしたい。おそらくアメリカやヨーロッパやイスラエル出身の天才が率いるベンチャーが我々をあっといわせるようなアプリを発明して実用化するのであろう。

私は今でも人工知能は基礎研究の分野であって応用開発は難しいといわれていたマービン・ミンスキー博士を信じる。しかし、AIを使った上場会社がいくつかできてもいいのかもしれない。

#219 新年号に想う

2019-04-03

昭和から平成に変わったときのことをはっきりと覚えている。昭和天皇が崩御され悲しみの中で平成ははじまった。とても平成を祝おうという感じではなかった。今回は悲しみはない。新しい年号を新しい天皇の御代を祝おうとする気持ちが満ち溢れていることがとてもうれしいということに気が付いた。

11時30分の発表が41分まで延びたのは、天皇陛下と皇太子殿下に宮内庁長官と宮内庁次長が報告を終えるのを待ってのことであると新聞が報道していた。もしそれがそうでなく、テレビでお知りになったとすれば、こんな悲しいことはない。そういう配慮をされた政府のことを安心した。

日本の年号を諸外国はあまり反応していないようだ。ただ中国に対するメッセージとしてもはや日本が中国の漢籍を使わないというメッセージは684年に九州が唐によって占領され、689年に唐を排除してからこのかた日本が、考えをしなかったということで、それを断行した日本の政府の意気込みに感服した。また歴史書でなく万葉集という天皇から防人、一般人を含めた歌集の説明書きをその由来としたことがうれしい。

#218 おことわり

2019-03-26

私は医師ではないので、この医療に関する内容は一般の人に向けて医学を論ずるものではない。医学のまわりにいるエンジニアとしてエンジニアリング的な考え方が医学に応用できないかどうかの個人的な考察だと考えていただいて、お許しいただきたい。IoTの分野としてメディカルは避けては通れない分野であるという認識はある。

#217 糖尿病の次のインデックス

2019-03-26

糖尿病というと血糖値がいつも問題になる。それとともに使われているのはヘモグロビンA1Cという指標である。大体過去3ヶ月の血糖値の平均を表しているといわれている。ほとんどの医学論文はヘモグロビンA1Cを使っているので、この数値なしには糖尿病を論じることはできないだろう。しかし、私は月に一回病院にいって2〜3ヶ月遅れのヘモグロビンA1Cで話をされることに違和感を感じてきた。先月頑張って血糖調整をしたのに全然評価されないことが多い。それよりも1〜2週間の結果であるグルコアルブミンの値を使う方がよいのではないかと思う。現在実験中である。

#216 ガン治療の方法論

2019-03-26

ガン研究の専門家の話を聞いた。まず体の中にガン細胞がいくつあるのかによって治療法が異なるそうだ。外科治療、放射線治療、抗ガン剤、免疫治療、赤外線治療などがあるそうだ。まず、ほとんどのガン細胞を外科的に切除することが第一段階。次は残ったガン細胞を免疫細胞でやっつけるのが第二段階。昔は免疫だけでガンを直そうとしていたときがあったみたいで、うまくいかなかった。また放射線治療は必要なところ以外のところにも被曝をおこし、たいへんである。体の奥にあっても必要な部分だけをアタックできる粒子線治療が注目される。陽子線や炭素線などがあるが可能性に注目している。この粒子線治療でかなりの部分を切除した後に免疫治療を行うことが効果的ではないだろうか。

#215 MRIを使ったデジタルボディー計測計画

2019-03-26

MRIを使って定期的に人体を1ミリスライスでデジタイズして記録することを年に一度ぐらい続けることによって基本的な人間の体のデータベースが可能になるのではないか。それぞれのデータベースは骨を中心に誤差を修正し、その比較をし、AIを使って診断をすることによって新しい可能性が開けるかもしれない。

#214 初期のガンの免疫療法

2019-03-26

免疫細胞二つでガン細胞一つをやっつけることができるそうだ。ガンの段階がステージ0やステージ1ならば比較的簡単にガン細胞をやっつけることができるみたいだ。だから線虫を使った初期のガンの発見と免疫療法の組み合わせは効果的かもしれない。

#213 線虫を使ったガンの発見

2019-03-26

人の尿一滴を線虫の近くに充てると、ガンの人の尿に線虫は近づいていくということがわかっている。ガンでない人の尿からは遠ざかっていく。この現象を利用した尿検査機は九州大学と企業の共同研究で開発されているらしい。私が興味を持つのは尿の中の一体どのような成分がガン由来なのか、ということである。これを発見することができたら面白い。

#212 3年目のIoTメディアラボ

2019-03-19

はやいものでIoTメディアラボをはじめて2年になろうとしている。来たる4月になると3年目になる。あっという間に時間は過ぎるみたいだ。

先週の週末に関係者が集まって年次報告会を開催した。1年目とは違って、メンバーの数も15人になり、2年目ははるかに内容が濃いものであった。また来年はもっとオープンに成果を発表することにしたいと考えている。

#211 元号を考える

2019-03-19

大和朝廷よりも遥か前に筑紫朝廷が存在し、元号があったと、歴史書に書かれている。九州元号というそうだ。

継体、善記、正和、教倒、僧聴、明要、貴楽、法清、兄弟、蔵和、師安、和僧、金光、賢称、鏡當、勝照、端政、吉貴、願転、光元、定居、倭京、仁王、僧要、命長、常色、白雉、白鳳、朱雀、朱鳥、大化、大長などである。読み返しているとそれぞれの時代の帝が何を考えて元号を選ばれたのかが少し伝わってくるような気がする。

平成の次の元号は最終的に誰が決めるのであろうか。それは絶対に新しい天皇陛下がお決めになるべきものではないか。憲法に書かれたことは無難に乗り切っても、政府の案を内閣総理大臣は皇太子殿下の元に持っていかれて次期天皇である皇太子殿下がお決めになったことであると信じている。報道で総理大臣が決めたということが明らかになったら私はそんな元号は使いたくない。元号は天皇が国の未来を想い決めるということをあたり前のこととする日本であってほしい。

#210 禁止すべきは殺人ロボットではなく、人間のかたちをした殺人ロボット

2019-03-19

共同通信によると『人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる「殺人ロボット兵器」の開発規制を巡り、日本政府が今月下旬の国連会議で公表する見解の概要が判明した。完全に兵器任せにするのではなく、人間による制御を確保すべきだとの主張が柱。政府関係者が18日明らかにした。殺人ロボット兵器は、一度起動すれば自動的に標的を選定し攻撃できる能力を持つとされ、想定外の暴走や、誤って民間人を殺傷することへの懸念が指摘される。「人間の関与」をルール化することで、完全自律型の兵器開発に歯止めをかけたい考えだ。』

私は反対である。私が言いたいのはこの殺人ロボット兵器を作るなと言って、作る人たちはいるだろう。作る国もあるだろう。それをしなければそれと戦うことができるロボットは作れない。負けてしまう。私はこの殺人ロボットを人間のかたちに似せて、いわゆるヒューマノイド型ロボットとして作ることを禁止するべきではないかと思う。もしそうするとしたら、それこそが人間を作った神への冒涜であり叛逆ではないだろうか。ゴルゴ13のような話は架空の存在であり、どんな殺人者でもバランスのとれた人間の心を持っているのではないか。人間はどこまでいっても人間であり、人工知能はその人間の中からアンバランスな一部を取り出したものにすぎない。そういうことをして、ヒューマノイドを作ることこそしてはいけないことではないかと思う。

#209 日本の政府の本当のかたち

2019-03-19

日本を支配している人は誰なのかと、ときどき考える。どんなにお金があってもそれはお金を持っているだけであって支配者ではない。総理大臣の権限は非常に大きなものがあるが、衆議院の第一党の代表であってそれ以上でもそれ以下でもない。

私は日本を支配しているのは政治家ではなく、霞が関の官僚の集合体であると思っている。官僚を支配しようと思った政治家がいたが、そうそうに失脚した。政治家のバックに日本はシンクタンクはいない。よって政策立案は官僚の知恵に頼るばかりで官僚を上手に操ることができる政治家が成功するみたいだ。

明治のはじめ、政権は長州と薩摩出身で政府は固められた。江戸幕府の重臣は転向した人たちと、野に下った人たちにわかれた。東京の山手のインテリの中にいるキリスト教徒はほとんどが元幕府のインテリだったみたいだ。今の政府が長州出身の総理大臣によって率いられていることを考えると、国会議員の出身の分析をやってみるのも面白いかもしれない。ひょっとして今でも明治の元勲のDNAが繋がっていたりして...。

#208 アメリカの政府の本当のかたち

2019-03-19

アメリカのシンクタンク、ランドコーポレーションがもし中国やロシアとアメリカが戦争すれば、アメリカが負けるというレポートを出したそうだ。だれが気の利いた人が翻訳してそのうち出版されればいいのに。

私の今までの経験をベースに判断すると、アメリカという国は大統領とその側近である各省の長官とアメリカ国中に散らばる政策シンクタンクの連合体がアメリカという国家そのものである気がする。これらの人たちがアメリカの政策を決めているのだ。加えてヨーロッパとアメリカにまたがる大金持ちの、たとえばロスチャイルドやロックフェラーなどのグループとそのまわりの人たちが自分の利益になるように誘導するアクションが政治経済を作っているような気がする。ルネサンスの時代からの伝統ある金持ちの世界には、誰も逆らうことはできない。ビル・ゲイツやジェフ・ベソスも孫さんも新参者の扱いを受けなければならないのではないか。そんな世界に飛び込んでいく元気な日本人はいないのか。必ず出てくると期待している。

#207 次世代モーターの開発

2019-03-13

同じ大きさで約5倍の出力が得られる次世代モーターの開発に成功した。この技術を使って新幹線のモーターと電気自動車のモーターを作ることにした。とりあえずテスラSでやってみる。新幹線はまずモーターだけ作って試験する。東京から札幌に使われることになればこれ以上の名誉はない。それを目指してやってみよう。

#206 いよいよブレグジッド発効

2019-03-13

英国の首相がたいへんな努力をしながらも、英国の議会は冷たい。英国は英国のことしか考えていないのだ。これを島国根性という。ヨーロッパ大陸の牽引役はドイツであるが、中国と仲の良いドイツをいじめようというアメリカに同調した英国が選んだリスク遮断の政策がブレグジッドだと考える。マスコミが報道する議論はそう考えて読むと笑ってしまう茶番である。すこしぐらい孤立してもアイルランドをバッファにしてユーロとポンドのようにEUと英国は距離を置くのであろう。ドイツを中心にヨーロッパ大陸に不況が来ないことを祈る。

#205 北朝鮮問題の落としどころを考える

2019-03-13

先日のアメリカ-北朝鮮サミットは決裂に終わった。どうすれば北朝鮮は核を放棄するのか。それは北朝鮮の金王朝の体制保証をアメリカが与えることしかないのではないか。同時にもちろん中国も体制保証をすることが望ましい。そうすれば経済制裁は解除され、北朝鮮はバブルに突入し、人民は幸せになる。体制は経済制裁によって存続が疑われるような状況になっているのではないか。そのような解決策が一番ありえるような気がする。

#204 NHKの新しいインターネット料金制度を考える

2019-03-13

マスコミの報道によると家にインターネットがあればNHKの視聴料を払わなければならない時代がやってくるそうだ。これは誤報だと思う。インターネットでNHKのテレビサイトに繋いで、自分の意志でテレビを見た人が新しく契約をして料金を払ってテレビを見る。そういうNHKにとっての新商品にしないと経営的に意味がないと思う。これまでのNHKの契約がある人はタダというのは、NHK的にはメリットが何もない。NHKの売り上げが増えるようなメカニズムが必要になるのではないか。それにはNHKオンデマンドと2K、4K、8Kのライブと記録が視聴できるようなサービスが望ましいのではないか。

#203 大学と企業の軍事研究

2019-02-26

最近の流れは大学における軍事研究を禁止しようというものが多い。私はしょうがないと思うが、マイクロソフトがデジタルゴーグルを10万台以上米軍に売るという発表をした。このゴーグルは軍備になった。それながらそのゴーグルを使った研究は軍事研究になるのだろうか。マイクロソフトの社員が社長に軍事研究反対という手紙を送ったそうだ。

これから民間企業において軍事研究の是非が問われることになる。私は大学は無理でも民間企業では経営者の主体性において軍事研究は許されてもいいと思う。と同時に禁止されるべき事項についての制度的な整備も必要となるのではないか。

#202 中国の対アメリカスタンス

2019-02-26

最近中国の発言を集中的に読み込んで彼らの戦略を想像してみた。中国はアメリカに対しては戦争をする気持ちはないみたいだ。ただひたすらトランプが辞めるまでは待とうという考えのような気がする。あとトランプに対してできるかどうかわからない約束を山ほどするみたいだ。しかし、実行できなかったときの罰則は嫌だといっているみたいで、トランプが辞めたあとは約束は反故にするつもりなのであろう。そういうことで今回の危機を乗り切ろうということか。

トランプが悪役になっているが、その後ろに控えている副大統領や下院議長も中国を許さないといっているのでトランプが辞めてもアメリカの中国叩きは中国がクラッシュするまで止まらないのではないか。そのことを中国は甘く見ているような気がする。

#201 最近のベンチャーキャピタル事情

2019-02-26

小規模なベンチャーキャピタルというよりも知り合いに金を貸したり株を引き受けたりしているが、最近のいわゆるベンチャーキャピタルの話を聞いてびっくりした。株主間協定と呼ばれる創業者とベンチャーキャピタルとの間の合意事項がえげつない。最近付き合い始めたベンチャーの社長から見せてもらった資料によると、山ほど創業者を縛る条項があって、そこまでやるかと思う内容が書かれていた。ベンチャーキャピタルの都合の良い事ばかり書いてあって、何かおかしいと読み込んでみるとやはりアメリカのベンチャーキャピタルが使っている株主間協定を日本で勝手に編集したものだった。こんなことをしているベンチャーキャピタルが日本でどんどん増えていく。それは何も悪いことはないが、私はそうはしない。銀行や証券会社が担保としてビジネスモデルを評価できない会社に対して、その会社が株式を発行して資金を調達するのがベンチャーキャピタルの原点であるのに。私はおバカな投資家でいようと思う。それでいい。

#200 ヨーロッパは大変

2019-02-19

イギリスはブレグジッドで大騒ぎ。フランスは黄色いベストで大騒ぎ。ドイツは中国との関係を諦めろといわれてしぶしぶ諦める方向に動いてるみたいだ。英独仏が同時にこのようなトラブルを起こしているということは何かおかしい。ここら辺をもう少し詳しく調べてみようと思う。

#199 日産に守ってほしいもの

2019-02-19

ルノー会長がやってきた。会社のジェット機ではなかった。日産と話をしてフランス大使館に行ってさっさとフランスにおかえりになった。ルノーもゴーンを切るみたいだ。よっぽど公私混同をやりまくっていたのであろう。ゴーンの行き先については白黒はついたようだが、日産の行き先についてはこれからということなのだろうか。日本の政府が全力をあげて守ってほしいものがある。それは日産の自動車を作る技術だ。日産という会社はおそらくルノーに取られてしまうのかもしれないが、日本の国益を考えたときに日産の技術がルノーに流出してしまうことは避けなければならない。それが日本の国益だと思う。43%はルノーかもしれないが、残りは日本で日本の技術は日本のものだと言いたいのだ。

#198 朝鮮韓国 vs 海上自衛隊の仮説

2019-02-19

海上自衛隊の哨戒機が日本の近くで発見した軍艦と巡視艇と北朝鮮の工作船が瀬取りをしていたといわれているが、私は違うと思う。私の仮説は、北朝鮮から逃げてきた工作船を韓国が連絡を受けて捕まえにいったのではないかと想像する。瀬取りをするには北朝鮮の船が小さすぎる。またこんなに日本と近いところでそんなことをすること自体がおかしい。北朝鮮から逃げてきた工作船を北朝鮮が捕まえることができずに韓国に頼んで捕まえにいってもらったのではないか。そんなことを国際社会で絶対に言うわけにはいかない。だからあのようなことになったのでないかと、写真を見ながら思った。

#197 北と南と中国の落としどころ

2019-02-19

もうすぐ北とアメリカの首脳会談である。あまり期待しない方がいいみたいである。最近気が付いたが共和党のペンス副大統領も民主党のペロシ下院議長もそろって北のことを信じないと言っている。国境の壁のように共和党と民主党で意見が対立している場合は妥協した結果になりそうだが、両者が完全に合意している事項に関してはアメリカは強硬に攻めていくと考えられる。北に厳しく、それに同調する南にも厳しくするだろう。国連の制裁決議がいきているので、南が北を助けたことがはっきりすれば、韓国の全ての銀行は国際的な資金調達から締め出されることになる。このことはほとんど報道されていないが、私はこれが致命傷となって、北と南は追い込まれて経済的に破綻するのは時間の問題であろう。そのときもし中国が元気なら北と南を属国のようにしてしまうのであろうが、これから中国も厳しい時代を迎えて朝鮮半島を支援するということは不可能ではないだろうか。

最後の考えられるシナリオはアメリカが日本に北と南を助けろという指示を出し、日本が泣きながら北と南を助けるというシナリオである。そうならないために日本の政治は頑張ってほしい。

#196 中国のマッハミサイル

2019-02-19

中国が音速の10倍のミサイルを作っているそうだ。2010年にすでにアメリカはそれを検知して対策をとってきたそうだが、ならば今度日本が2セット導入するイージス・アショアは何なんだろう。もはやすでに役に立たない花火程度のものなのだろうか。アメリカもマッハ10のミサイルを当然開発するだろうから、イージス・アショアのフェーズアレイレーダーが必要なのであろう。こういうことがあってロシアとの中距離弾道ミサイル協定(INF)破棄というシナリオにつながっていくのであろう。日本はアンテナ基地になるのか。

#195 情報セキュリティの戦い本番

2019-02-19

10年くらい前、シリコンバレーのカスタム半導体設計会社を訪問していたときすごいチップに出会った。中国の会社のカスタムチップで、秘密だといって見せてくれなかった。そのときに大変なものを作る会社があるのだなあと驚いたことを覚えている。予算は普通にかかる金額の10倍払ってくれたそうだ。それはみんな必死になるわね。その会社の名前がファーウェイだった。当時はあまり知られていなかったがファーウェイに注目したのは日本人としては早かったと思う。まわりの人は誰も知らなかった。

ファーウェイが今問題になっているのは、これまでの行儀の悪い情報収集である。報道されていることがもし本当ならばアメリカ的には死刑に値するということなのであろう。しかし過去のことは置いておいて、次世代(5G)の通信網や次次世代(6G)において考えられる懸念はファーウェイがインターネットの交換機とそこに無線で繋がるスマホを完成させてしまうと世界中のどんな会社も太刀打ちできなくなってしまうことではないか。そうして世界はファーウェイの交換機とファーウェイのスマホになったとき、アメリカの宝といわれるアメリカ企業であるアップルとクォリコムなどの情報通信会社は二流三流に落ちこぼれてしまう。現在でも無線やインターネットの交換機ビジネスはほとんどが非アメリカ系である。そうしてアメリカのインターネット情報基盤に穴が空きファーウェイの親である中国政府に世界中の情報が筒抜けになればそれはアメリカの最も心配することなのであろう。私はファーウェイの追求は日本アメリカヨーロッパから会社が退場するまで続くだろうと予想する。

#194 投資銀行になってしまったソフトバンク

2019-02-13

ソフトバンクモバイルが上場した。孫さんは社長を辞めてソフトバンクグループの経営に専念するという。このメモを書きながら孫さんの記憶を辿ってみた。

出版社、ソフト卸、展示会、パソコンアクセサリ、ADSL会社、携帯電話会社、ウェブインデックス、ウェブオークション、中国電子コマース、CPU開発会社、などなど。孫さんは投資ファンドになってしまった。こういう会社のことを投資銀行と呼ぶ。それを創業のときから社名につけたのは慧眼である。しかし、もはやソフトの流通なんて孫さんのビジネスの1%もないだろう。そうしたら会社の名前を変えたらどうだろうか。SON BANKもしくはMASA BANKである。そうしても誰も文句はいわないと思う。

投資銀行のトップの仕事は簡単ではないかと想像する。自分はやったことがないけれど。なぜかというとYesかNoかを決めればいいだけだからだ。何をするということは持ち込み案件が山ほどあるから、それをCOOにスクリーニングさせればよい。スクリーニングする人や、事業計画を書く人や、現場で経営をする人は大変だろう。しかし、投資決断はYesかNoで楽なはず。借金の返済方法を考えるのは大変かもしれないが、公開株を売ればとりあえずなんとかなるわけで、銀行に頭を下げなくてもすむから企業家としても楽だろう。

孫さんがインベストメントバンカーになったことで僕は彼ともう会えないと思う。だってゴールドマンサックスやJPモルガンのトップと会ったこともないし、これからも会うことはないだろうから。ビル・ゲイツのパーティーでウォーレン・バフェットのとなりに座ったけれどほとんど話をしなかったし。

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