nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#435 次世代MSX

2020-10-23

次世代MSXのCPUを64bitのARMにすると書いたが、それに加えて32bitのARMと32bitのx86と16bitのx86と8bitのR800を載せることにした。一種のVMである。

#434 フェラーリ308のエンジンをフェラーリ348級に改造

2020-10-23

ランチアのテーマというクルマにフェラーリの308のエンジンが載ったものがある。このエンジンを改造した。排気量を3000ccから3200ccに拡大し、電子制御のコントローラーを使って点火タイミングを合わせると、3400cc級の348と同じくらいの性能になったような気がした。外観はファミリアのようだから、3000回転まではどうってことないが、5000、6000にあげるともう絶対フェラーリの音がする。首都高をクルクル回っていたが、みんなびっくり。知り合いのエンスーに見せたら、売ってくれと言われた。売りました。同じものを買ってもう一台改造しよおっと。

#433 私の考える6G

2020-10-23

5Gの次の6Gのデジタル通信のことがいわれはじめている。5Gの特徴とは、高速通信、低遅延、同時大量アクセス、である。これらは今のところ同時には成立しない。これが5Gの抱える最大の問題である。宇宙とか海中とかをカバーするものだとの議論があるが、私は5Gの最大の欠陥を修正したものが6Gになるのではないかと思っている。

#432 マイクロソフトのコンテナサーバ

2020-10-23

マイクロソフトが人工衛星向けのコンテナサーバを公開した。5Gなどで基地局の近くにおいて、アクセスのスピードを短縮するためのものらしい。大変よく考えられている。

#431 三菱重工のジェット撤退

2020-10-23

コロナでジェット機の需要が冷え込み、三菱重工はリージョナルジェットの開発を凍結するそうだ。私企業とはいえ、日本のことを考えると継続できなかったのだろうか。情けない。

#430 コメンテーターの上位概念が必要ではないか

2020-10-16

テレビのニュースショーの売りはコメンテーターである。実に様々な種類の芸人、勘違いアナウンサー、いかれた学者、弁護士、目立ちたがり元官僚などがテレビにでて意見を述べ、ときどき炎上している。コメンテーターの好き嫌いはインターネットでやり取りされている。このコメンテーターは立派だなぁと思う人がときどきいる。そういう人にコメンテーターではない、賢人としての新しい肩書きがあればいいのにと思う。それがなにかを最近考えている。コメント以上の立派なコメントをする人たちのこと。

#429 クルマの自動運転

2020-10-16

クルマの自動運転に取り組むことになった。しかし乗用車ではなくてトラック。物流の自動化は取り組むテーマとしてはとても面白いのではないか。究極の自動化された未来の物流センターについて考えてみる。

#428 中曽根康弘氏を偲んで

2020-10-16

昔、中曽根康弘氏を囲む昼食会に招かれたことがあった。中曽根氏の正面は中山素平 国際大学会長。そのとなりは公文俊平 国際大学グローコム研究所所長。村上 泰亮 前所長の奥様、私は末席にちょこんと座らせていただいていた。そのときの会話をここで再現はとてもできないが、超VIPたちの日本を思う気持ちとはこのようなものなのかと驚いたと同時に中曽根氏の本質をこの目と耳で感じとり、立派な人だと感服したことを覚えている。そのお方が亡くなったのであるから、これは国葬に準ずるような形で葬儀が行われてもいいのではないかと思う。しかし、葬儀は亡くなった人のためではなく、残された者のためのイベントであるから、今の政府の中にそういうことを思っている人が前例も含めてあるのであろう。反対する人が多いということだが、もう一度中曽根氏の人生を調べてみられてよいのではないか。

#427 日本学術会議、日本学士院、文化功労者、文化勲章を考える

2020-10-16

大学の教員末席を汚している私であるが、私の人生とは全く関係のないことなので、自由に考えるところを述べてみたい。

任命拒否がメディアやネットで語られているが、この度の問題は特別職の国家公務員に自由はあるかということで、誰が考えても国家公務員には自由はないのではないか、と考えられる。では国家公務員にならねばよいということではなく、学術会議を国会の機関ではなく、非営利組織、独立した法人としてきちんと再定義する必要があるのではないかと思う。

次に日本学士院については、あまりに権威が高すぎてわからない。

文化功労者については、文化各分野の憧れの称号であるのだが、立派な仕事をすればなれるというフェアーな感じを発表の度に思う。

文化勲章は文化功労者の中から選ばれるのであるが、これこそ政治そのもの、好き嫌いそのものの結果のような気がする。でもそれはそれでよいのではないだろうか。

文化勲章をもらうために何億円もの活動費を使った人から話を聞いたこともある。内閣賞勲局長に厚かましくもどうしたら勲一等のような高位の勲章をとることができるのかを聞きに行ったこともある。

総合的に考えて勲章を与えるかどうかを決めるのは各省庁や賞勲局というよりも、時代がそれを決めるのではないかという感想を持つようになった。時代が受賞者をサポートしない限りありえない話なのではないか。

#426 ARMとNVIDIA その3

2020-10-16

Rasberry Piという大ヒットした商品がある。これよりも上の機能を持ったワンボードコンピューター Jetson Nano という商品がある。さらにこの上に Jetson Xavier NX というのがあって、5万円くらいだ。これは6CPUのARMとGPUが384コアはいっている。よくまぁこんな値段でこんなものが売れるものだ。さらにその上には Jetson AGX Xavier というのがあって、8CPUと512コアGPUがはいっている。 10万円ぐらいで売られている。これをARMからライセンスを受けてNVIDIAは台湾で作っているのだ。同じパフォーマンスを持つ競合製品はない。一人勝ちである。このNVIDIAがARMのコアを手に入れるということは、たいへんなことだ。これにカメラをつけたものが、自動運転モジュールで全部のクルマにはいるだけで4兆円の値段は安くみえるのだろう。

インテルにこれに対抗するシナリオは今のところないみたいだ。AMDにはこれに対抗するシナリオはNVIDIAに遥かに劣るGPUはあっても、まともなGPUはないようだ。その代わりにFPGAのザイリンクスを買うのであろうか。

気がついたらハイエンドのシステムチップはこれで勝負ははっきりしたような気がする。国内のマスコミでこれを報道するところは一社もない。だから私は言いたい。孫さんはARMをいい価格で売ったよりも、ARMをいい相手に売ったということが言えるのではないか。この評価は数年のうちに固まるだろう。

#424 ZOOMか、Microsoftか、Googleか

2020-10-07

ZOOMの抜群の決算がはっきりした。東大でもZOOMを使ってやっている。

いくらの請求がくるのか、みんなビクビクだ。ずっとZOOMを使い続けるのかといったら、そのうちMicrosoftのストリームやGoogleのサービスが改良されてよくなれば、人々はそちらの方に動くのではないか。初期のSkypeやYoutubeのシステムのクォリティは低かったが最近では立派なクォリティだ。ユーザーの目に触れないバックエンドでZOOMや、MicrosoftやGoogleの熾烈な競争が進行しているような気がする。それが我々にとっては唯一の希望である。

#423 コロナはあと何年か

2020-10-07

コロナの抗体を調べるキットを手に入れた。まわりにいる知り合いをかたっぱしからテストしたが、全員陰性だった。ありがたいことだ。自分が気をつけていればコロナはかなりの確率で感染から逃げることができるのではないか。ただ油断は禁物である。

今年の冬を睨んで第三波、四波、五波がやってくるかもしれないが、 だんだん人々の理解と対応によって感染が減っていくのではないかと期待している。それでもワクチンの完成には少なくとも1年はかかるのではないか。来年の今頃にワクチンが出てきて、冬のコロナが鎮まることを願って、少なくとも1年間は自重しようと思う。

#422 ARM対AMD

2020-10-07

ソフトバンクがARMをNVIDIAに売ったことで、ARMプラスGPUのチップが出てくるだろう。しかしこれはパソコン向けというよりも、スーパーコンピューター向けのソリューションで富岳の次世代を睨んだもののような感じがする。

近く発表のあるAMDの対抗チップはこれを十分意識したものになりそうだ。勝ち負けはシステムのベンチマークで決まるのではないか。だから今の段階でどちらが勝つかをいうことはできない。ベンチマークがでれば、どちらかがダメになり、どちらかが勝つ。勝負はこの複合CPUチップで決まるだろう。ARMのIoTとか、ARMのスマホは関係ないと思う。

#421 中国とアメリカと日本のこれからを考える

2020-10-07

アメリカがいじめている中国はどんどん自給自足の国家になっていくのであろう。アメリカと中国は国交断絶までいくだろう。バイデンが大統領になっても、クリントンやオバマの親中国政策があっても、バイデンはアメリカ、ヨーロッパ、日本、などの西側各国も巻き込んで中国を攻め続けると予測する。自給自足の中国はなんとか持ち堪えるであろう。日本はアメリカとは菅総理大臣、中国とは二階幹事長の二股外交で、やっていくつもりなのであろうか。

これによって少なくても台湾・日本・アメリカ・インドの同盟チームが完成しつつあると言えるのではないか。

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