nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#343 長距離長時間ドローンのための発電機

2020-01-29

ロータリーエンジン2ローターで大変コンパクトなガソリンや軽油で動く発電機の設計をはじめた。これを使えば二人乗りの電気式VTOLが作れそうな気がする。ということでロータリーエンジンの勉強をしている。読めば読むほど素晴らしいものだとわかってこれを開発してきた人たちに敬意を表したい。

#342 8Kのテレビの驚くべき値段

2020-01-29

今さっき見たインターネットのオークションで8Kのテレビが10万円だった。2Kが2万円、4Kが4万円、8Kが8万円になるのであろうか。昔4Kは安くなると書いたら、「4Kはリスクが高い、展望の見えない計画だ。総務省が旗を振るのは疑問だ。それでも家電メーカは追随するのだろうか。」と書いた人がいた。当然反論したが今はどうだ。しかしそれすら吹っ飛ばして、8Kが中古ではあるがこんなに安くなってしまったことに驚きを隠せない。かくなる上はDVDを8Kにアップコンバージョンする半導体を作るしかないと思っている。

#341 Flight Rader 24

2020-01-29

今日は朝から羽田の近くを飛んでいる飛行機を観察していた。中国武漢から帰ってくる全日空機を探しながら1時間ぐらいみていた。気がついたことが2つ。

一つ目。米軍のヘリコプターはここには出てこない。
二つ目。将来的にドローンもここに表示させるべきだと思う。

#340 須磨学園夙川中学校の入試倍率について

2020-01-29

新規開校二回目の入学試験があった。口コミの評判がよくて、80名の募集に対して900人以上が受験し、去年の偏差値は50であったが今年の偏差値は58になった。ありがたいことである。一生懸命運営にあたっていきたい。

#339 孫さんの東大への200億円

2020-01-29

全学に孫さんのファンドに応募するならちゃんと提案を出すように、という御触れがきた。とりあえず応募したが、先は険しいような気がする。

#338 日産ルノーその後

2020-01-29

毎日新聞の経済プレミアに面白い記事が出ていた、1月25日付で、『「ゴーン劇場」で見え隠れする仏政府との深い因縁』というのがあった。この記事は大変よく書けており、驚いている。

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20200123/biz/00m/020/009000c

#337 コロナウィルスの論点

2020-01-29

インターネットの情報で勝手なことを言う人が多すぎる、というのが私の感想。しかし論点としては何だろうかと考えてみた。

その1。発表された感染者と死者の数は実数の何分の1なのかが興味深い。10〜1000の間のどこかだろう。そのうち頭の賢い誰かが必ず記事にするだろう。それを待っている。

その2。コロナウィルスに関して最も信用できる正確な情報はどこにあるのだろうか。私はWHO(世界保健機関)のウェブサイトでないかと思っている。

https://www.who.int/emergencies/diseases/ebola/drc-2019

#336 アマゾンよりもインドがしなければならないこと

2020-01-18

ベゾスがインドに行ってアマゾンをインドで始めようとしている。確かに先見性に富んだ素晴らしい発想なのかもしれないが、インドがアマゾンよりも可及的に対応しなければならないことがある。それはインドのフードチェーン、つまり食料品の物流ネットワークを効率化することではないか。13億人をどういうふうにして食べさせていくのか。ある調査によると食糧の約3分の1が流通過程において腐っているそうだ。この破損率を1割以下にすることによって、あと50%以上の食糧問題は解決し、10年ぐらい先までの食料問題は解決する食糧の効率のいい物流をどうするかが終わってからがアマゾンの出番ではないか。もしアマゾンがインドの食糧流通をなんとかしようとしているのであればアマゾンの株は暴騰するであろう。

#335 電気自動車の競争の会社は?

2020-01-18

世界ではアメリカのテスラ、アップル、GM、フォード。ヨーロッパのアウディ、フォルクスワーゲン、ルノー。中国の各社。日本はトヨタグループと日産。これらの会社間の競争がこれからも続く。その中で弱ってきた企業を孫さんが買収してテスラのような企業をやりそうな気がする。

#334 情報系大学の未来を考える

2020-01-18

一昔前日本のコンピューター研究の中心は東京大学と京都大学であったような気がする。また日本の電気通信の研究の中心は早稲田大学と電気通信大学であったような気がする。もちろんNTTや日電、富士通、日立などの企業も研究開発にしのぎを削っていた。

インターネットの時代になって、慶應大学がインターネットで伸びてきたことを疑う人は誰もいない。インターネットの次にIoTとAIと自動運転の時代になったときに伸びるのはどの大学であろうか。大学の姿勢とそれぞれの研究者の元気度を調べて予測してみたい。

同時に必要なことは大学と企業との連携であろう。ソフトバンクが東京大学に200億円10年間で出すということは大きなインパクトになるだろう。京大や早稲田や慶應がどの企業と組むのか興味深い。

#333 村井純教授慶應大学退任

2020-01-18

慶應大学は65歳が定年のようで、インターネットの第一人者である村井純教授は慶應大学を退任されるようだ。東京大学の坂村健教授は65歳で東洋大学の学部長になられた。村井教授はすでに学部長なので、次は学長しかない。大手理工系大学の学長になられるのであろうか。慶應の常務理事、学部長を経験した著名人が学長になるとしたら、その大学の名前は限られてくる。村井教授の一族は教育者が多いそうで、今からベンチャービジネスや大企業に就職というのはなさそうだ。

#332 国家の発行する暗号資産

2020-01-18

中国がデジタル元を発行するという。当然アメリカはデジタルドル、ヨーロッパはデジタルユーロを考えているだろう。これらのゆくえが興味深い。アメリカのシナリオはまず中国のデジタル元を潰して、その後ヨーロッパに経済破綻を起こして、それからゆっくり全世界に通用する唯一の電子通貨を発行するのではないだろうか。21世紀のデジタルゴールドというのが予想されるところか。

#331 テスラとアップルの合併?

2020-01-18

お金が唸るほどあるアップルがテスラを買収して、イーロンマスクが アップルの社長になったらいいのに、と思ったことがある。それをきっかけにテスラのことを調べたらテスラは電気自動車の会社というよりも、リチウム電池の材料の鉱山に対する投資とスペースXという宇宙航空機会社になっていることがわかった。これだから株価はどんどんこれからも上昇するだろうと思う。だからアップルに買収されるよりも、独立を選ぶのではないか。

#330 ゴーン問題の本質を考える

2020-01-18

河村建夫・元官房長官によれば、安倍首相は「本来、日産のなかで片付けてもらいたかった」と語ったそうだ。この発言から勝手に想像すると、ゴーンの問題はルノーと日産の問題ではなく、フランス政府が日産をどうするのかということになっているのではないか。つまりゴーンは日産の社長だったけれど、辞めさせられる直前はフランス政府の意図を受けて、ルノーが日産を完全子会社にするために動いていたのではないか。だからそれに反発した日産がルノーを辞めさせるためにゴーンを切ったということではないか。マクロン大統領が産業大臣のときにゴーンとそう言う話をしたのがきっかけだろう。だからゴーンはマクロン大統領に雇われたのだろう。フランス大統領選挙を睨んで日産に嫌気をさしたフランスは日産の株式を高く売るということしか解決策はないのではないか。株価はゴーンが辞めたの日産の株価が適当であろう。計算すると約2兆円になる。日産の43%の株式を誰が買うのであろうか。考えてみるだけでもワクワクする。日産本体が買い戻したいということになろうが、2兆円も借金をすると日産はボロボロの会社になってしまう。日本の会社とアメリカの会社とが候補になるだろう。フランスはアメリカに売るより日本に売ってくれることを望みたい。

#329 情報伝達の速さと確度

2020-01-06

最近巻き込まれた大阪の刑事事件では6人の逮捕者がでた。もうすぐ追加で再逮捕や追加逮捕が出るだろう。大阪地検特捜部のご活躍に敬意を表したいと思う。

こういう事件に巻き込まれてニュースの原点とそれが新聞やテレビやネットでどう報道されていくのかをリアルタイムに経験することができたので振り返ってみたい。

第一に感じることであるが、インターネットのニュースは1日から数日遅れる。

第二に、サーチエンジンはニュースは数時間と早いが、特定のメディアだけであり、一般のウェブについては一週間以上遅れる。

第三に、ウェブのキーワード検索で一番早いのは、ツイッターの検索である。ツイッターの検索で探せばほぼリアルタイムで記事が見つかる。

第四に、オリジナルな報道を再配信しているメディアが多すぎる。逆にオリジナルな報道をしているメディアは注目に値する。お金を払っても読むべき。ほとんどが新聞。テレビは放送内容が瞬間的に消えてしまうので、Youtubeなどと採算度外視で連携をもっと進めるほうがよいのではないかと思われる。

#328 ゴーン脱出に思う

2020-01-06

ゴーンがプライベートジェットで逃げた。ゴーンを捕まえた検察も弁護団も誰一人としてプライベートジェットに乗ったことがないのではないか。ぜひ関係者で現場検証をするべきではないか。また、プライベートジェットに乗ったことがあり、牢屋に入ったことがある人しか本件にまともなコメントはできないのではないか。ホリエモンの言うことを聞こう。

#327 我々はマイクロソフトなしで生きていけるのか

2020-01-06

ヨーロッパの欧州原子核研究機構がマイクロソフトのソフトウェアを割り引いてもらっていたのに最近値上げされて怒っている。MALT(Microsoft ALTernative)というプロジェクトを立ち上げたみたいである。マイクロソフトはCERNがアカデミックな組織ではないということで値上げしたみたい。そして、ただ単に値段が高いだけでそれに替わるソフトウェアを作ろうというのはいかがなものか。

マイクロソフトに払うロイヤリティの範囲で、CERNが定員10人でもいいので大学・大学院を作ればこの問題は解決するのではないか。

#326 総務省元局長が実名告発してもよいのか

2020-01-06

ふるさと納税をめぐって総務省の自治税務局長(当時)が週刊文春でそのプロセスを話している。高級官僚には守秘義務というのはないのか。内閣官房長官と総務省局長との会話は国家機密ではないのか、疑問を感じる。


#326 フランスはいかなる場所、いかなる状況においても死刑に反対???

2020-01-06

2019年12月27日に、中国人死刑囚に対して死刑が日本で執行された。これに対して東京のフランス大使館は「中国人死刑囚1人の刑が今日執行されました。フランスはヨーロッパ連合のパートナー諸国と同様に、いかなる場所、いかなる状況においても死刑に反対しています。不公平、非人道的かつ犯罪抑止効果がないこの懲罰の世界的な廃止を呼びかけます。」

フランス共和国の原点であるフランス革命の1792年から1981年まで使用されたギロチンはなんであったのかを説明してほしい。「一発で首をはねるのは苦痛を和らげるため」と言っていたみたいであるが、それがフランスの博愛主義なのであろうか。

政治には矛盾がつきものかもしれない。フランスが大切と思う「自由」「平等」「博愛」がある。なのにフランスは人を二つに分ける勲章制度を持っている。レジオンドヌール勲章を1802年に作ったときに市民の平等の原則に対してナポレオンは「それでも勲章は必要」と言った。

死刑反対というならナポレオンのような説明をフランス大統領はするべきではないか。

#325 中国のデジタル人民元の可能性

2020-01-06

中国が仮想通貨を発行しようとしているらしい。当然ドルやユーロに対して、自分がコントロールできる国際通貨としてのデジタル人民元を打ち出してくるのであろう。アメリカやEUがどうするのかということと、中国がどういう形でデジタル人民元をうちあげるのかが注目される。

デジタル人民元の一番重要な部分はその価格の安定であろう。アメリカとEUとの話し合いの中でこの点において意見の一致があれば、デジタル人民元は成功するだろう。それが決裂したならば、デジタル人民元はビットコインのように乱高下し、その隙にデジタルドルが世界の主流になるだろう。もちろんアメリカはそれを狙っているだろう。世界で瞬間的に通用するデジタル貨幣の発行権はどの国が持つのかという静かな競争がはじまっている。第一幕のテーマは「安定した通貨であること」ではないか。

#324 イギリスのEU離脱に思う

2020-01-06

国民投票までしてイギリスはEUを離脱することになった。この意味を考えてみた。年末に過去の記事を読みながら1992年のジョージ・ソロスのことを思い出した。彼のおかげでイングランド銀行はボロボロになり、ポンドはユーロと分けておくのがいいということになった。確かにそうすることによって、イギリスはEU統合のメリットを受けながら独立したポジションを確保した。
ブレグジッドもポンドの独立のようにイギリスの国家としての独立をEUのメリットを最大限に受けながら、万一の時のリスクを切り離すためと考えるのはうがった見方であろうか。私はアメリカとイギリスが共同してドイツを経済的に叩こうという動きを感じる。ドイツ銀行はボロボロだし、フォルクスワーゲングループも中国でボロ儲けしたけれど、それを忌々しいとアメリカは思っているのではないか。

#323 今年の株価について

2020-01-06

大統領選が終わる11月までは株式の暴落は起きないだろう。アメリカが全力をあげてサポートするだろう。よって土地も大丈夫だろう。日本はオリンピックが終わって土地が下がるといわれてきたが選挙が終わるまで持つかも。しかし今度下がり始めたらかなりやばいことになりそうだ。

#322 トランプは再選されると確信

2020-01-06

トランプ大統領関連のいろいろな報道を年末にチェックしてみた。大統領弾劾の手続きやら11月の選挙のことがいろいろとうるさいが、ホワイトハウスの様子の写ったビデオクリップの中に、マルチポイントのテレビ会議の様子があった。完全に暗号化されたマルチポイントのテレビ会議の相手は誰だろうかと一生懸命拡大して分析した。私の予想は半分はペンタゴンの軍人。あとは国務省とそれぞれ。このそれぞれが何を意味するのかについては、私はそれらは米国のシンクタンクではないかと思っている。トランプ大統領は歴代の大統領の中で各シンクタンクと一番いい関係を築いている大統領ではないか。これは大変なことである。民主党と共和党ではひいきにしているシンクタンクは違うが、いわゆるブッシュの流れのシンクタンクとトランプ大統領は仲がいいのではないかと思う。アメリカのシンクタンク特集の記事を集めて読んでいる。そういうこともあって、最近起こった米軍主導の数件の攻撃などは成功している。アメリカの歴史においてトランプ大統領の評価はこれから変わっていくのではないか。

#321 日本会計基準と国際会計基準

2020-01-06

日本会計基準を国際会計基準に変更する会社が増えてきていると言われている。どちらがどういいかという議論は専門家に任せて、私は日本の上場企業と大資本金企業は、両方併記で決算を行うべきではないかと思っている。ただちに過去5年間の有価証券報告書を両建てで再出版し直すべきではないかと。そうすればもっと経済の本質が見えてくる。

#320 アラブファンドの心配を考える

2020-01-06

アラブファンドはロンドンの代理人を使って、元本保証、金利6%、成功報酬という破格の条件をソフトバンクビジョンファンドから引き出している。なのに、ビジョンファンド2.0には出資していないようだ。これが何を意味するかを考えてみた。一言で言ってアラブさんは元本保証を疑っているのだ。これはたいへんなメッセージである。元本保証してもらっていない他の投資家はこの状況が何を意味するのかをわかっているのか。

#319 孫さんのリスク

2020-01-06

年末に久しぶりにじっくりいろいろな記事を読んで、孫さんの最近について考えてみた。

記者会見で「とてつもない赤字です」と言い切るということは黒字化する自信が絶対にあるということなのだと確信した。だからソフトバンクのリスクはWeWorkやその他の企業ではない。必ずなんとかするだろう。リスクの本質は彼の老化にある。僕はひとつ上だが最近からだの調子がどんどん衰えていくことを自覚するようになった。40代のアスキーの社長を辞めたときと比べると大体7割ぐらいに体力が衰えてきているような気がする。頭の力はどうか。記憶力、判断力が落ちてきている。この年末年始ペースを半分に落として仕事をしてみた。たいへん調子がよく、いろいろなことがスムーズに片付いていった。自分はもう若くないのだと思った。

孫さんはジャック・マーに貰った不老不死や精力絶倫のサプリを飲んで60過ぎても元気なのかもしれないが、この調子で老化のことを考えないでフルスピードで仕事を続けることが、ソフトバンクグループの最大のリスクではないか。投資の判断を必ず間違えると思う。半分ぐらいにスローダウンするのがいいのではないか。ハワイ時間で生活し、アメリカでも日本でもバイオリズムを変えないのがいいのではないか。WeWorkやOYOの失敗は彼がかつて得意であった深い先読みができなかったからではないだろうか。年末年始のスローダウンした生活してそんなことを思った。

nishi.org

〒110-0005 東京都台東区上野7-11-6 上野中央ビル 2F
phone:03-5827-4115 / fax:03-5827-4116 / e-mail:info@nishi.org