nishi.org 西和彦のコラム

経営・教育

#145 大学をつくりたい

2018-08-28

むかし大学を作ろうということで募金活動をしていたことがある。秋葉未来大学という名前だった。リーマンショックで日本全部が不景気になって計画は頓挫していたが、65の定年を目指してやはり大学をつくりたいと再び決心をした。

一年生、二年生は全寮制にして、工学の基礎と英語をたっぷり叩き込むことにする。キャンパスは地方の使われなくなった学校の校舎を安く払い下げてもらう。全寮制なので場所は比較的自由に選ぶことができるだろう。

三年生は全員がアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアに短期留学をする。二年生の秋から三年生の冬までで日本に帰ってくることにしたい。四年生になれば就職活動が待っているが、それが一段落すれば東京の秋葉原に研究室を確保して、下町で下宿しながら卒業論文を究極のPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)として完成させる。

さらに優秀な者には大学院修士博士を用意することにしたい。やはり何と言っても日本の復権のためのエレクトロニクスとソフトウェアを大学でしっかり教えていきたいとあらためて決意した。

#102 IoTメディアラボの課題

2017-04-25

4月1日から東京大学でIoTメディアラボという研究組織を運営している。活動の具体的なテーマがみえてきたのでご紹介したい。

まず、

IoTのプロジェクトベースドラーニングコース(大学院向け)
1. IoTシステムの設計と試作。
2. IoT向けのクラウドシステムの設計とプログラミング
3. 3Dプリンタを使ったプロダクトデザイン
4. プリント基板の設計と部品の実装

を半年かけて行う。10月に成果発表の予定。

つぎに企業スポンサーによる研究プロジェクトをIoT・メディア関係で展開していく。

#97 東京大学大学院 IoTメディアラボの開設

2017-03-31

この4月から東京大学でIoTとデジタルメディアの研究と教育をすることになった。

IoTについてはメディカル分野、教育分野、セキュリティ分野、環境モニタリングを中心に応用開発を行なっていきたいと考えている。大学の学部の学生と大学院の学生を対象としたプロジェクト学習(PBL)のコースを開講する予定である。

メディア研究の分野では16Kのビデオカメラシステム、16Kのディスプレイシステム、ハイレゾオーディオシステムなど、デジタルメディアを中心に開発を産業スポンサーをお願いして共同研究をすすめていきたい。

東京大学工学部機械工学科は歴史ある学科で大学生になりたてのとき、渡辺茂先生にコンピュータについて色々とご指導を受け、博士論文作成時には大橋秀雄先生にご指導を受け、20年以上続けて産業総論の講義を中尾政之先生にお世話になっている。また、西のエンジニアとしてのスタートは早稲田大学理工学部の機械工学科で ある。その意味で機械工学科、機械工学専攻でIoTを研究できるということになにか不思議な縁を感じている。

任期は65歳までの5年間あって、これまでの16年間は音楽系の大学でメディアとビジネスを教えていたので方向性をエンジニアリングに戻して今までの未完成のプロジェクトを世の中の役に立つ研究として完成させていきたい。

#94 東芝の半導体事業は孫さんが買うべき

2017-02-23

ソフトバンクがボーダフォンジャパンを買う前に、孫さんとあったことがある。そのときに僕が孫さんに「ボーダフォンジャパンを買ったほうがいいんじゃないか」というと、孫さんは「いやいやそんなことは...」と言ってみせたが、ほっぺたと目が引きつっていたことを昨日のことのように懐かしく思い出す。最近孫さんはトランプやプーチンやアラブの王子様と忙しそうで、僕は会う用事もないが、東芝の社長がメモリ事業の過半数以上を投資家に売ってもいいと発言したことをうけて、20%2000億ではなくて、80%を8000億といいたいところだが、たとえ価格が2倍になっても、1兆7000億で買うのがいいのだと思っている。東芝の半導体事業は日本の宝だといわれているが、それをソフトバンクが直接買うのではなく、英国のCPU開発会社ARMに借金させて買えばいいのだ。ARMはイギリスの会社であるがその親会社は日本のソフトバンクであるから、日本の間接所有になるのではないか。またARMが3兆3000億したのであるから、メモリ会社に1兆7000億使っても合計して、孫さん的にいえば、たったの5兆(豆腐5つ分)である。東芝にとって原子力の損7000億を払ったとしても1兆円残る。今の東芝に現金が1兆円増えれば東芝はあっという間に、優良会社に逆戻りである。今まで東芝のことをいじめたマスコミにざまぁみろということになる。

この35年間インテルという会社が莫大な利益をあげた。パソコンのCPUのビジネスを切り開き育ててきたのはインテルである。

パソコンよりも巨大な市場がスマホにある。なおかつスマホは2年でポンコツになる。消耗品であるスマホのCPUをにぎっている限り、そのCPUを設計し生産する会社は莫大な利益を間違いなく手にすることになる。また、スマホの中にはCPUだけではなくて、グラフィックスもメモリも必要である。グラフィックスなんてCPUとよく似ている。メモリはフラッシュメモリもRAMも同じうようなものだ。つまりARMと東芝のメモリ事業をドッキングした企業はそれだけでスマホの半導体を全部支配してしまうのだ。それに加えてアップルはサムソンに液晶を大量に注文したのだというが、孫さんの友だちの台湾の鴻海と、ARM+半導体会社が組めばなんでもできる。そのプラットフォームの上で動くのはアップルのOSとアンドロイドはもちろん、マイクロソフトも喉から手が出るほど孫さんとビジネスをしたくてたまらなくなるのではないか。ノキアにあんな大金を使うのだったらこっちのほうがよかったのではないか。

今回のARMと東芝の半導体事業に5兆円ぶち込んで世界的にお金を集めれば5兆円なんてあっという間に取り戻せる。今までのソフトバンクの借金を返してもお釣りがくるのではないか。日本にもこんな大勝負をすることができる投資家が現れたということ。この話は私のただの空想であるが、もしこの話が実現すれば世界的な快挙である。期待したい。

#93 国家元首や王族と会うようになった孫さんのその後を勝手に想像する

2016-12-20

孫さんの国際的な活躍がとまらない。サウジアラビアの副皇太子とともに、10兆円の投資ファンドをはじめるそうだ。トランプ次期大統領に会いに行ってiPhoneをホンファイといっしょにアメリカで製造することを申し入れにいったり、アメリカに5兆円投資をするといったり、ロシアのプーチン大統領に会ってロシアの電力を海底ケーブルで輸入したいと提案したり、世界をまたにかけて飛び回っていることが報道されている。アメリカ・ロシアに続いて次に会う人は中国の国家主席か、英国の女王陛下と、いろいろ考えてしまう。

以下は私の素朴な疑問。

1. プライベートジェットは何に乗っているのか。ビルゲイツの場合は、ボンバルディエ社 のGlobal Expressを出張のたびに2発飛ばしている。孫さんは自家用ジェットなのか。チャーターなのか。たいへん興味がある。機種は何なのであろうか。私が想像するには、ボーイングのBBCという737を改造したビジネスプライベートジェットではないかという気がする。

2. サウジアラビアと共同で10兆円のファンドをやるそうだが、そのうちの半分をアメリカにトランプと約束したみたいに投資するのだろうか。このファンドの本部はロンドンに置くらしいが、サウジアラビアとアメリカの関係は今のところよくない。そんなことをしたらサウジアラビアは投資をやめてしまうのではないか、と心配である。

3. 10兆円のお金を投資して、リターンはいつごろかえってくるのであろうか。おそらく最低でも5年、最長では10年以上かかるのであろう。そんなスローなペースでしかお金がかえってこなかったとしたら、投資家からの圧力はたいへんになるであろう、と心配である。

4. ロシアと電力の販売の共同事業をやって、アメリカといい関係でいることができるのか。ロシアはOKでも、アメリカはそんなことは許さないであろう。アメリカに潰されるのではないかと、心配である。

5. 日本のメガバンク3行は未だにソフトバンクに対して貸し出しを増やしていない。ARM買収でブリッジローンにみずほは応じたようだが、クレジットラインは変わっていない。孫さんの目下の資金源は個人向けの劣後債、つまり一番順位の低い社債である。このソフトバンクグループの日本の銀行の評価をどうするのか、心配である。

イギリスのベンチャーARMを3兆3千億円で買収したことの評価はエリザベス女王からSirの称号をもらうことができるかどうかがそのシグナルである、といっていいだろう。人間勲章や爵位にこだわるようになったらそろそろ終わりというが、孫さんの晩年はどうなるのか、お手並み拝見を楽しみにしたい。

nishi.org

〒110-0005 東京都台東区上野7-11-6 上野中央ビル 2F
phone:03-5827-4115 / fax:03-5827-4116 / e-mail:info@nishi.org