nishi.org 西和彦のコラム

経営・教育

#169 中学校高校の「情報」教育を考える

2018-12-11

学校で年末の片付けをしているとむかしの情報の教科書が出てきて、読んでいると笑ってしまった。誰が作ったかは書いてなかったが、ひどい。ますます世の中はインターネットの時代になっていくのだから、コンピューターとインターネットをドッキングしたような科目としての「情報」が必要なのではないかと思う。同時に新聞や本を読まない生徒が増えている。まともに手紙が書けない生徒も増えている。これもなんとかする必要がある。スマホ、パソコン、デジタルテレビなどのデジタルメディアの活用の常識と古い紙メディアも含めた意味でのメディアリテラシーを教えるのがこれからの「情報」教育ではないだろうか。

#156 イスラエルと似た国はどこか?

2018-10-24

東大の私のラボとイスラエルの大学とが共同研究する計画があって、テルアビブに訪問した。立派な大学、立派な研究所、立派な学部長、立派な博士課程の学生。すっかり打ち解けて食事に招かれ研究内容以外のことの話題についても意見交換をした。イスラエルからの立場から見てイスラエルに似た国はどこか、という質問に私はシンガポールという答えがかえってくると思っていたが、そうではなかった。かえってきた答えは「インド」であった。両方ともインドから平和的に国土を譲り受け国家として独立したという点だそうだ。イスラエルは世界からユダヤ人が集まり国を作ったという意味ではインドとは違うが、その考え方は納得できるものがあった。シンガポールのことをどう思うか、という質問に対してもちろん、イスラエルの方が自慢できることが多いと言っていたが両方の国とも成功の一番の大きな理由は国民に対する教育である、ということは認めていた。こんなことをはっきり言い切ることができるひとが日本に何人いるだろうか。平和ボケした日本と日本の政治家の現在をみるにつけ、イスラエル人の国家感に学ばなくてはならないと思った。「そうしなければ国が滅びる」と言い切ったイスラエルの知り合いのことを私は国粋主義者とは思わない。彼は愛国者である。

#145 大学をつくりたい

2018-08-28

むかし大学を作ろうということで募金活動をしていたことがある。秋葉未来大学という名前だった。リーマンショックで日本全部が不景気になって計画は頓挫していたが、65の定年を目指してやはり大学をつくりたいと再び決心をした。

一年生、二年生は全寮制にして、工学の基礎と英語をたっぷり叩き込むことにする。キャンパスは地方の使われなくなった学校の校舎を安く払い下げてもらう。全寮制なので場所は比較的自由に選ぶことができるだろう。

三年生は全員がアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアに短期留学をする。二年生の秋から三年生の冬までで日本に帰ってくることにしたい。四年生になれば就職活動が待っているが、それが一段落すれば東京の秋葉原に研究室を確保して、下町で下宿しながら卒業論文を究極のPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)として完成させる。

さらに優秀な者には大学院修士博士を用意することにしたい。やはり何と言っても日本の復権のためのエレクトロニクスとソフトウェアを大学でしっかり教えていきたいとあらためて決意した。

#102 IoTメディアラボの課題

2017-04-25

4月1日から東京大学でIoTメディアラボという研究組織を運営している。活動の具体的なテーマがみえてきたのでご紹介したい。

まず、

IoTのプロジェクトベースドラーニングコース(大学院向け)
1. IoTシステムの設計と試作。
2. IoT向けのクラウドシステムの設計とプログラミング
3. 3Dプリンタを使ったプロダクトデザイン
4. プリント基板の設計と部品の実装

を半年かけて行う。10月に成果発表の予定。

つぎに企業スポンサーによる研究プロジェクトをIoT・メディア関係で展開していく。

#97 東京大学大学院 IoTメディアラボの開設

2017-03-31

この4月から東京大学でIoTとデジタルメディアの研究と教育をすることになった。

IoTについてはメディカル分野、教育分野、セキュリティ分野、環境モニタリングを中心に応用開発を行なっていきたいと考えている。大学の学部の学生と大学院の学生を対象としたプロジェクト学習(PBL)のコースを開講する予定である。

メディア研究の分野では16Kのビデオカメラシステム、16Kのディスプレイシステム、ハイレゾオーディオシステムなど、デジタルメディアを中心に開発を産業スポンサーをお願いして共同研究をすすめていきたい。

東京大学工学部機械工学科は歴史ある学科で大学生になりたてのとき、渡辺茂先生にコンピュータについて色々とご指導を受け、博士論文作成時には大橋秀雄先生にご指導を受け、20年以上続けて産業総論の講義を中尾政之先生にお世話になっている。また、西のエンジニアとしてのスタートは早稲田大学理工学部の機械工学科で ある。その意味で機械工学科、機械工学専攻でIoTを研究できるということになにか不思議な縁を感じている。

任期は65歳までの5年間あって、これまでの16年間は音楽系の大学でメディアとビジネスを教えていたので方向性をエンジニアリングに戻して今までの未完成のプロジェクトを世の中の役に立つ研究として完成させていきたい。

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