西和彦のエッセイ
#400 アメリカにいる中国スパイ
2020-07-28米国が中国のハイテクスパイ活動を嫌っている。領事館も閉鎖した。この問題はそれだけでは治らないだろう。中国からの留学生を全員帰国させたり、過去に行った中国人の活動をアメリカは全部暴くようなことをするのであろう。大統領候補のバイデン氏はそれをやると言っている。これがひょっとしたら国民に支持されてバイデン氏が大統領選挙で勝つかもしれない。この問題はもっともっと大きくなるだろう。
#399 コロナのワクチンの可能性
2020-07-28コロナだけに効くワクチンというのはなかなかなく、できるとしたらRNAで効くワクチンがいいのではないか。すべてのインフルエンザに対して有効になるだろう。この分野の調査をしている
#398 ARMを買うのは誰か
2020-07-28孫さんがARMを売ろうとしている。3兆円で買ったので、売値は4兆円か。そんな値段では誰も買わないと思う。アップルはどこまでいってもスマホの会社なので、CPUまで買わないだろう。NVIDIAはGPUの会社なのでわざわざCPUの会社を買うだろうか。それもイギリスの。新株発行で株式交換なら買うかも。
なぜARMを売るのかについては、IoTの進歩が思ったより遅いからではないか。だから孫さんは嫌気がさしたのではないか。中国の会社に売ろうとしたら、イギリス政府は許さないだろう。そうするとARMでできることはIPOしかない。スマホとIoTのできることをどんどんたきつけて、5兆円ぐらいの評価価格でとりあえず、1兆円ぐらい回収するのがいいのではないか。その後インテルと合併でもさせて売り抜けるという方法もある。AMDと合併の話は不可能だろう。
#397 スマホに必要なものは交換できるバッテリー
2020-07-282年に一度スマホを買い換えるのはだんだん嫌になってきた。10,000mAhのバッテリーをつないで使っている。一日中スマホのバッテリーレベルが100%になり、夜中にバッテリーは再充電が完了する。スマホをこじ開けて、裏蓋とバッテリーを捨てて、新しい裏蓋を3次元プリンターで作り、再び一体化したらいいのではないか。バッテリーが理由でシステムを買い直させるという、一時期のソニータイマーのような姑息なやり方はユーザーの反感しか得られないのではないか。
#396 富岳はどれだけもつか
2020-07-28マスコミは誰も富岳の悪口を書かない。いいのか悪いのかについて真剣に考えてみるときがきたのではないか。私は富岳が何年間世界一を続けることができるかが、その一つのインデックスになるのではないかと思っている。アメリカが2エクサ、4エクサをやるという。富岳は何をしても1エクサにはならないだろう。NVIDIAのA100と比べると富士通のFX64は見劣りする。1000億で世界一をとる時代から100億で世界一をとる時代になるのであろう。作りもしないで生意気なことを言うといけないので、これからは発言を控えようと思う。
#395 ARMは半導体に注力、ARMのIoTは別会社で
2020-07-14ソフトバンクがARMからIoTを取り上げて別会社でやるそうだ。社内的な政治でいつまでたってもIoTの結論が出せないのを責められたのかもしれない。IoTのためにARMを買ったのではなかったか。ARMからIoTの研究開発を取り上げてどこでするのだろうか。まさか200億円投じる東京大学ではないことを祈る。私はIoTは思ったより時間がかかると言ってきた。この4年間ずーっとIoTをやってきて見てきたが、世の中の進歩はゆっくりである。ゆっくりすぎて悲しい。コンピューターやスマホの世界のテンポでは進んでいない。感覚的に4倍くらい遅いのではないか。つまりIoTは、コンピューターの世界ではなく通信やインターネットの世界のスピードで動いているような気がする。孫さんはそのスピードに待ち切れなくなったのではないか。
#394 脳プロジェクトのCPUは何を使うか?
2020-07-14富岳はARMであるが、脳の神経細胞の機能を実現させるCPUはなになのであろうか。数百のシナプス入力とニューロンから出るシナプス出力を最も効率よく学習も含めて実現するのにはどのようなアーキテクチャーが必要なのか毎日考えている。数学的には128×128くらいの行列演算機なのだろうか。ARMでも、x86でもないような気がする。100倍効率が良ければ、10億円くらいでできるかも。
#393 日本でのワクチン開発は絶望的なのか
2020-07-14ノーベル賞の偉い先生が日本でワクチンを開発すると総理大臣が言っているが、馬鹿げていると発言をされていた。ワクチンの世界とは門外漢であるので、間違っているかもしれないが、こんなことを言ったらそこで終わってしまう。最後まで可能性を否定しないでほしい。日本でワクチンの開発のプロジェクトがあるならば、投資してもいいかなと思うようになった。もし万一うまくいったらビル・ゲイツ財団に頼んでたくさん作ってもらって、世界中に配ってもらうのもいいかもしれない。なんでもできないと思ったらそれが終わりではないのか。
#392 鉄腕アトムのストーリー
2020-07-14人工知能プロジェクトの究極であるコンピュータによる人工脳のシミュレータを作ることがはじまろうとしている。これを機会に鉄腕アトムが生まれたときのエピソードを読み返してみるととても面白い。子どもの時に読んだ鉄腕アトムのストーリーが自分が生きている間に現実のものとなろうとしている。その研究開発競争に参加してみたい。
#391 インターネットのナショナリズム
2020-07-07インターネットを発明したのはアメリカである。でもインターネットは誰のものであろうか。インターネットは誰によってコントロールされるのであるかという問題がそのうち真剣に語られるようになるだろう。たとえば、サーバなどはその国になければダメという風になりつつある。ルーターについても万一のことを考えるとアメリカはアメリカ製を、イギリスはイギリス製を、日本は日本製でなければダメという時代が来るのかもしれない。インターネットの接続のトポロジーが再定義される日が来るのだろう。そこには大きなトラフィックモニタが埋め込まれるのであろう。そして全ての通信は暗号化通信になる。世も末だ。
#390 東京都知事選への怒り
2020-07-07都知事選があった。現都知事が圧倒的多数で再選された。まぁ任期が切れたから選挙は民主主義の当然の結果として行われたわけだ。空前の22人の候補者がでた。現都知事以外はみんなダメだった。しかし、あんなにダメなのにマスコミの露出は酷かった。データの残っている今こそ、マスコミを使って選挙を誘導しようとしていた人たちの分析をしっかりとやる必要があるのではないか。
カイロ大学の卒業疑惑について本まででた。この本を出すために走り回った人たちの正体 を探し出す必要がある。だれかが金を出して、それを請け負った人がいて、その金で本を書こうと決心した人がいて、その本を読んで記事を書いた人がいて、それを読んで白けた都民がいたわけだ。おそらくXX党がYY広告代理店に頼んで、ZZZが走り回ったのであろう。アホらし。みんなそんなことは想像してわかっているのではないか。67歳の知事の45年前の学歴なんて現在の知事の職務になんの関係があるのであろうか。知事が嘘をついているかどうかが、大切と思う人がいるなら、誰でも嘘はつくのではないか。この件についての事実の検証も週末のインターネット調べプロジェクトとしてやると面白いかもしれない。前の東京都知事の舛添と今の小池知事が付き合っていたという情報を当人同士は否定していない。ならば文藝春秋ぐらいが舛添と小池の対談でも企画してくれたらいいのに。私は絶対買う。読みたい。古狸と女狐のばかしあいか。
#389 富岳の上で脳モデル
2020-07-07富岳はとんでもない性能を持っているので、ソフトウェアで人間の脳のモデルを構築することが可能になった。当然理研でもその他の大学でもそういう研究が始まっている。コンピューターで脳をシミュレーションする研究競争は、これから何年で結論がでるのであろうか。私は10年もかからないと思う。いわゆるシンギュラリティを目指した競争である。研究成果の共有が行われれば、開発はさらに加速するだろう。