nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#27 私のパソコン遍歴

2015-05-27

最初のバソコンはPET2001だった。次のパソコンはTANDYのTRS80だった。両方ともROMでBASICが入っていた。次にIMSAIのS100BUSのコンピュータだった。これらはみな8ビットのマイクロプロセッサで動くものであった。これらの経験がベースとなってPC8000を作ることになる。PC8000でPET2001とTRS80のレベルに追いついた感じがした。沖電気のIF800はディスプレイとプリンタとフロッピーディスクを一体化したパソコンであったが、それはそれまでのパソコンの総括みたいなデザインであったような気がする。このあとIBMパソコンを手がけることになって、基本的には沖電気のIF800を16ビットにしたマシンを作っただけであった。BASICしか動かない機械の限界をNECで感じていたので沖電気のIF800では8ビットのOSを搭載した。それらの考え方がIBMのパソコンで16ビットのOSとその上で動くBASIC、ワープロ、表計算という形で落ち着いてそれがIBMパソコンの爆発的な成功の元になったような気がする。それでもパソコンを本格的には使っていなかった。コンピューターにコマンドを入力することが嫌いだったからである。

ビジカルクという表計算ソフトウェアを作っていたパーソナルソフトウェアという会社がVISIONという名前のウィンドウソフトを発表したときに当時マイクロソフトの副社長だった私はびっくりしてこれ以上のモノを作らなければならいと覚悟を決めた。ゼロックスのパロアルト研究所に当時言われていた究極のパソコンALTOを見学に行った。チャールズ・シモニーというエンジニアが対応してくれて、聞けばワープロも作ったという。ただちにその場でマイクロソフトに来てくれ、と頼んだ。その関係でゼロックスがALTOをSTARという名前で商用化したときにフルシステムを導入した。このSTARのシステムが私のパソコンの原体験である。STARはスクリーン上にファイルフォルダとドキュメントを配置することができるようになっており、アプリケーションはワープロだけであった。STARにBASICや表計算を売り込もうとしたがゼロックスは聞く耳を持たなかった。ワークステーションとプリンタで一式1000万円くらいしたことを覚えている。私のWindowsのデスクトップはファイルが二次元的に机の上のように配置されたままである。

IBMのパソコンの仕事をしてからデスクトップではなくポータブルなパソコンを作りたいと考えた。グラフィックスの半導体を作ってソフトウェア互換性を持った液晶表示器を作った。今では当たり前になっているけれど。IBMがThinkPadという名前でノートパソコンを出してきた。黒いボディでキーボードの中央に赤いゴムキャップをトラックポイントというマウスポインタが印象的であった。以来ノートパソコンはずーっとThinkPadを使っている。IBMのパソコン事業がレノボに売却されたあともThinkPadを使ってきた。ThinkPadの特徴は、トラックポイントとハードディスクが脱着できるということであった。同じタイプのパソコンを複数台買ってハードディスクさえ変えればハードウェアが故障してもパソコンが使えるのがいいと思ったからである。ThinkPadのPCMCIAスロットに差し込むauのワイヤレスモデムもずーっと使ってきた。バッテリーをスタミナバッテリーにして複数本持ち歩けばどこに持っていってもインターネットの仕事環境が実現できるからである。ThinkPadが大きく重かったので、小さなパソコンにも興味を持った。ソニーが作っていた小さなVAIOシリーズはほぼ全部買ったが、スクリーンが小さすぎて使えなかった。GPSのモジュールをつけて地図のソフトを走らせてヘリコプターでGPS地図表示器としたこともあったが、ソニーのパソコンはほとんどが故障した。ソニーのパソコンが故障するたびにThinkPadを使っていて良かったと思った。

Windows XPの次にWindows VISTA、その次にWindows 7とどんどんWindowsが変わっていった。私は最近までCPUが速くなっても、Windows XPを使ってきた。なぜなら速いCPUで軽いOSを使うとサクサクして大変気持ちがいいからだ。しかしそういう世界もレノボのパソコンはアメリカ政府では使用禁止になったそうだ。BIOSにバックドアがついていて外からリモートログインをされてファイルを取られるということである。これが理由で私はThinkPadとの縁を切ることを決めた。

次のパソコンはSurfaceしかないだろう。この前後にiPad、NexusのPadを買ってみた。ホームページのブラウザとしてはいいけど、Windowsのデスクトップが欲しいと思った。だからSurfaceに決めたのである。Surface1を買った。Surface RTは友達が旅行のお土産にくれた。Surface1のキーボードをバッテリー内蔵型に変えてみた。重すぎた。ということで、4Kのスクリーンを使うことができるSurface3とドッキングステーションがでたときに、ThinkPadからSurfaceへの移行を決断した。今のところ使い勝手は大変よく複数のパソコン間で仕事ができる環境構築をしている。LTE内蔵のSurface3を買おうと思う。これをお持ち歩きのパソコンにして全部がWindows10になったときに次の方針を決めようと思う。やはり自分の使っているすべてのパソコンのデスクトップの同期と自前のセキュリティを強化したネットドライブの構築が次の大きなテーマになると考えている。

#26 シャープを潰したのは聖域にいた人かも

2015-05-19

シャープが減資して資本金5億円の会社になる(つまり中小企業)という記者会見の報道があった。シャープの社長は「聖域なきリストラをする」と発言していた。まてよ、シャープの今までのリストラには、リストラされない聖域があったのか、と、ふと思った。シャープの創業者に連なるお偉い一族の面々が本社で踏ん反り返っていたのかもしれない。

実は、私はシャープのテレビが嫌いだった。だからシャープのテレビを買ったことはない。シャープのテレビの何が嫌いだったのかといえば、2つある。1つ目はデザイン。特にリモコンのデザイン。2つ目はコマーシャルのキャラクター。デザイナーの名前は、忘れてしまったがシャープのテレビは、あのデザインでずいぶん損をしていると思う。あのデザインがいいという人もいれば、僕のように嫌いという人もいる。シャープのテレビがもっと普通のデザインをしていたらもっと売れていたと思う。シャープのテレビの広告は大女優吉永小百合様である。僕の知り合いは吉永小百合が宣伝に出ているからシャープのテレビを買った。最近引越しをするからそのテレビをもらってくれないかと言われて、丁寧にお断りをした。吉永小百合が売っているテレビなんて、誰が買うものか。私はシャープの聖域が変なデザイナーを使い続けるようにトップダウンの指示をして、吉永小百合を使い続けるように指示をしたわけであろうから、「シャープのAQUOS=あのデザイン、あの女優」となって、イメージが固定化してしまったのではないかと、疑っている。

大阪都構想の住民投票は大阪に住む老人層が反発して否決されたという報道があった。20代30代はこぞって賛成であったという。つまり、若者の考え方と老人の考え方はまるで違うのだ。若者が欲しいというものをどうして老人がデザインできるのであろうか、そんなことは無理であろう。昔、日産という会社があって、大物会長と大物社長が君臨しクルマのデザインもトップがOKしないとダメだったと聞いたことがある。僕は子どものときから家はセドリックだったので、日産のクルマに興味があったが、なんてかっこの悪いクルマだとずーっと思ってきた。日産の聖域に君臨する人と僕のデザインの趣味が合わなかったのだと思う。そういう日産は経営が傾きフランスの企業に助けてもらって外人独裁経営者のもとで蘇った。しかし、僕は今の日産のクルマは買わない。デザインが気に入らないからだ。シーマは1台目2台目3台目と乗り継いだが、社用車だった。誰が作ったという氏素性もはっきりしていて、日本製の究極を追求したクルマとして好きだった。当時の日産のメインバンクは日本興業銀行で、日の丸を背負った日産を応援していたことを思い出す。シャープを蘇らせるのは、日本資本ではダメだろう。ファンドが金を出してもダメだろう。シャープを蘇らせられるのは、エレクトロニクスの精神を持った経営者である。そしてそれは日本人ではないのではないか。日産のように有能な経営者を海外から迎え、生え抜きの日本人の幹部とともに頑張ればシャープは再生できるのではないか。私はその時に新生シャープの格好のよいテレビを買おうと思っている。

#25 ドローンその3 死刑になったのはドローンオペレーターではなくドローンそのもの

2015-05-15

首相官邸にドローンを打ち込んだ奴が死刑になる、と私は書いた。しかし公安警察は死刑にする値打ちのない奴だと判断したのである。威力業務妨害で一件落着にするつもりなのであろう。長野県善光寺で15歳の少年がインターネット中継をやって、やってくれた。警察に注意された帰りに東京でまた国会周辺であばれてくれた。これらの行動のおかげでドローンに対する規制が強化されることになった。皇居や国会、最高裁判所、首相官邸などの上を飛んではならない、ということになった。こんな制限で終わるはずがない。落ち着きどころは日本のあらゆる私有地の上空150メートル以下に侵入禁止になるであろう。つまり、ドローンがとぶなら150メートル以上。では150メートル以上になるまではどうすればよいのか。公有地の上で150メートルまで上昇するか、または、私有地の上なら上昇と下降なら良いとするか。世界的にドローンを規制しようとする動きがある。私はマンションに住んでいるが窓からいつもドローンが飛んでいないか気にするようになった。夜も朝も昼も。昔は偵察衛星かハップル望遠鏡が覗いているのではないか、心配していたが、もしかしてではなく、必ずドローンは盗撮にやってくると思う。こうゆう心もとないドローンオーナーの行動がドローンを禁止する法律を作らせたのだ。覗き見は即時逮捕される。不法侵入も即時逮捕される。ということは、住宅地でドローンを持って飛ばした瞬間に逮捕されるということである。

卒論のテーマを決める季節であるからドローンを撃ち落とす機械を開発させようと思う。10×10でスピーカーを並べてフェーズアレーを作りそこに大電力を流して、振動音を発生させ、ドローンを撃ち落とす迫撃砲にするやり方。

次に、炭酸ガスレーザーの大出力のものを買ってきて炭酸ガスレーザーを照射してドローンを焼き切る方法。しかしこの方法はドローンだけでなくいろんなものを潰すことに使えそうだから、作ること自体が犯罪に問われることになるだろう。

3つ目が大きめのドローンを3機ぐらい使って網を貼り、ドローンを生け捕りにする方法。3台のドローンが連動して動く、ドローン生け捕りシステムが一番良いと思う。空中で捕獲したドローンの所有権は一体誰のものなのだろうか。ドローンを捕獲して分解して再活用したら、犯罪になるのだろうか、などなど。ドローンで楽しませてもらっている。という話をしていたら、隣の席に座っていた人が、「屋上に猿を飼ったらいいのよ。」と言った。思わずどういう名前にしようか、と言ってしまった。中国製のドローン3台と鳥を生け捕りにする網のセットをインターネットで発売したら売れるのではないかと思った。高級ドローン生け捕りキット。 パトカーのカーロケセンサーみたいなもので、ラズベリーパイにカメラをつけてドローン発見ソフトを作ってみようと思う。窓に貼っているだけでドローンが来たら音が鳴る。9900円で1万台くらいは売れるだろうか。

#24 WindowsとWindows Mobileの連携について

2015-05-08

今年になってからWindows Mobileを使うようになった。Windowsも8.1にした。しばらく使ってみての感想と改良への期待をまとめてみた。

ハードはモバイル1台とパソコン4台で計5つ。Windows Desktopがそれぞれ4つ、5つのModern UIを足して合計で9つのデスクトップ画面を記憶しなければならないのは苦痛である。持ち歩くパソコンと会社と大学と家のパソコン合計4台のパソコンのデスクトップがそれぞれ違う。ファイルはどこに置いたのかなぁとウロウロ探している。クラウドドライブにアップすればよいのだが、毎回そんなことはできない。アップするたびに誰かがチェックしているのかと思うと、気分が悪い。インターネットに繋がらない環境もある。ここのところをなんとか解決しないとパソコン環境は混乱を極める。iPhoneとiPadでは当たり前のどちらかにアプリをインストールしたら片方にも自動的にインストールされているという機器間のファイルとアプリの同期がこれから必要になるだろう。Modern UIはアプリをあつめて成立している。パソコンのデスクトップは私の場合、ファイルを並べてある。Windows Xpのデスクトップにファイルをたくさん並べていたからスピードはものすごく遅かった。でも、机の上にファイルやフォルダが並んでいて、ファイルをクリックするとアプリも自動で起動される。長年のこのジェスチャーになれていてた。私はアプリ中心のModern UIに違和感を感じる。

ではどうしたらよいか。すべてのデスクトップとすべてのModern UIをクラウドでシンクロさせることしかないであろう。どこの机の上にあってもどこのパソコンでもみれる。ということを、ファイルのプライバシーのセキュリティーとともに保証するしか、使い勝手はよくならないのではないであろうか。マイクロソフトのクラウドに接続すればそういうことができる、と言うであろう。グーグルも同じことを言うだろう。でも、アメリカ政府や警察庁が読むことができるクラウドドライブに自分のファイルを置くのは絶対にイヤだ。私は危険思想の持ち主の革命活動家ではないが、公安警察が自分のパソコンをチェックするのだけは絶対にイヤだ。それに日本政府が役所で使うパソコンがそうなってはいけないと思う。だから、自衛のクラウドストレージとそれぞれのパソコンとをVPNで結んでデスクトップとModern UIを同期させるアプリを作るしかないと思う。でもWindows 11か12かで、そういう機能がインストールされたらいいのと、願っている。

まとめると、自分でサーバと立ててグローバルIPアドレスをつけて自分の使う複数台のパソコンからそのハードディスクを共有するのと同じではないか思われるが、それは違うのである。共有するのはハードディスクではなくて、デスクトップである。デスクトップ上のファイルやフォルダの位置まで同期させたいのである。実はこれはハードディスクのデスクトップフォルダを共有してWindowsのデスクトップ表示ブラウザと結合すれば直ちに解決する問題であると睨んでいる。やってみようと思う。

そういうモノを欲しい人は僕だけではないだろう。スマホとWindows Desktopを連携するアドオンソフトを作って売るようなベンチャーをやってみてもいいかもしれない。

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