nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#136 新しいクルマ

2018-07-11

最近人に貸していたお金を返してもらったので何に使おうかと散々迷ったあげくクルマを買うことにした。もちろん中古車である。フランスのシトロエンのC6というクルマである。現在はチューンアップしたベンツであるAMGに乗っている。もちろん中古で譲ってもらったクルマだ。コイツはよく故障してその度に万札が飛んでいく。自分はヤナセの上客である。イギリスのクルマもある。7年かけて分割を払い終わったダイムラーの12気筒である。最近は駐車場でとまったまま。修理にいくらかかるかと聞いてみたら、最低でも100万円といわれてからは乗っていない。これで英独仏のクルマが揃ったわけで、修理して乗り比べがいいかも。あとはどの日本車とアメ車にするかが問題。決めないで楽しみにとっておこう。新車を買った瞬間に売っても値打ちは半分以下だ。僕のクルマは買った値段ぐらいでは必ず売れるクルマばかりだ。でもその市場価格は新車の10分の1ぐらいでそれを考えると複雑な気持ちだ。新車を買って乗るということが現代の最高の贅沢なのであろう。

#135 最近のニュースショー

2018-07-11

病院に入院することがあって一週間以上毎日朝から晩までテレビを見続けた。大阪の地震と関西の大雨の番組編成を事実がおこった瞬間から数日間に渡って、べったりみた。あと、アメリカと北朝鮮のトップ会談もみた。

感想はこれらの番組は報道番組というよりも、エンターテインメント教育番組であるということだ。我々が昔から公共の報道に対して持ってきた何が大切なニュースなのかというアジェンダ機能や、正確公平な報道はもはやないと言ってもいいのではないか。また、それぞれの番組に出演しているコメンテーターのバラエティーの広さはもはや専門家としての発言というより、2ちゃんねるの書き込みおじさん・おばさんの類のようなものなのではないかと思った。テレビに出演して専門を語るということは一昔前は名誉なことであったが、現在では自分はピエロになるという悲壮な決意をしないととても出演できるようなものではないと思った。

他人の不幸、他国の不幸、他社の不幸を報道することがそうでない人にとっての興味を満たすことなのだろうか。もっと冷静にものごとの本質を伝えることができないのであろうか。情報という言葉がある。この言葉は主観的な「情」という部分と客観的な「報」という部分から成り立っている。しかし、多くの報道はほとんどが「情」になってしまっている。政治家は好き嫌いで発言をし、勝ったスポーツマンはヒーローになり、行動に問題のある芸人は血祭りに挙げられる。すべてがエンターテインメントになっていて、休憩の間にそれをサポートしている企業の広告が入る。広告が嫌いだから公共放送にチャンネルを替えると眠くなるような真面目なコンテンツしか流れていない。避難する必要のない人に向かってまで避難しろと絶叫を繰り返すのは、どうしてなのだろうかと番組をみていた。

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