nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#146 エンスーその後

2018-08-28

中古車ばっかし乗っている。安いクルマにしか興味がないからだ。イギリスのダイムラーW6、イタリアのランチア832、ドイツのAMGベンツC32、フランスのシトロエンC6である。それぞれ素晴らしいクルマで満足しているが、次はアメリカ車と日本車と思って考えてきた。この度アメリカ車を決めた。AMCのジープが最もアメリカを代表するクルマのような気がして探し始めることにした。上にはハマーという巨大なクルマも、そのクルマの日本版のメガクルーザーもあるが、およそ日常生活では使いこなすことはできないような気がする。アメリカのオリジナルジープそのものや、三菱の日本製ジープや直近のジープ亜種もあってどれにするかを一年ぐらいかけて決めようと思っている。もちろん中古で買って整備してチューンアップして川も渡れるようなスペックに仕上げようと考えている。

#145 大学をつくりたい

2018-08-28

むかし大学を作ろうということで募金活動をしていたことがある。秋葉未来大学という名前だった。リーマンショックで日本全部が不景気になって計画は頓挫していたが、65の定年を目指してやはり大学をつくりたいと再び決心をした。

一年生、二年生は全寮制にして、工学の基礎と英語をたっぷり叩き込むことにする。キャンパスは地方の使われなくなった学校の校舎を安く払い下げてもらう。全寮制なので場所は比較的自由に選ぶことができるだろう。

三年生は全員がアメリカ、ヨーロッパ、中国、インド、ロシアに短期留学をする。二年生の秋から三年生の冬までで日本に帰ってくることにしたい。四年生になれば就職活動が待っているが、それが一段落すれば東京の秋葉原に研究室を確保して、下町で下宿しながら卒業論文を究極のPBL(プロジェクト ベースド ラーニング)として完成させる。

さらに優秀な者には大学院修士博士を用意することにしたい。やはり何と言っても日本の復権のためのエレクトロニクスとソフトウェアを大学でしっかり教えていきたいとあらためて決意した。

#144 次世代MSXとIoT MSX その2

2018-08-28

次世代MSXについて書いたらかなりの反響だったので、もう少し詳しく書くことにしたい。Raspberry Piの大きさで、電源はAC48V。基板の上にAC-DCコンバーター搭載して、USB3.0の電源供給もカバー。ザイリンクスのPGAを搭載。EthernetとWiFiとBluetoothとUSB3.0。100ピン多目的Busコネクター。基板を64枚スタックするとマルチプロセッサーになる。OSはWindows10、Linux、MSX OS(MSX DOSの進化形)。FPGAのソースコードはオープンにする。Linux、MSX OSもソースコードはオープンにする。オンラインのグループウェアを提供。情報交換と情報公開のプラットフォームにする。D4E社に協賛してもらってゲームソフトウェアを安価に提供の予定。Cコンパイラを調整中。MSX BASICライセンス予定。CPUはARMとR800。

#143 次世代MSXとIoT MSX

2018-08-07

次世代のMSXを開発している。CPUはARMとR800。FPGAの上で何にでもプログラムできるハードウェアでRaspberry Piと同じ大きさの基盤にした。年内に発表したいと思っている。名前は未定。

IoTの分野とMSXとの接点は、ワンチップでMSXと無線通信機能を一体化した5ミリ角のシリコンチップのダイを開発中である。来年の秋ぐらいまでに発表したい。組込用のコントローラーとして。

#142 ひさしぶりに飛行機野郎

2018-08-07

マイクロソフトの時代の同僚だったバーン・レイバーンという男がいて、飛行機が大好きでマイクロソフトをやめて、エクリプスアヴィエーションという飛行機会社を作った。ビル・ゲイツに40億円を出してもらって、1機 2億円のエクリプス500という機体を作った。納期が遅れてキャンセルが相次ぎ、会社は潰れて人手に渡ってしまった。それだけでなく、仲のよかった奥さんとも別れてフェイスブックからも消えてしまった。飛行機仲間としてはとても寂しい。日本に電話がかかってきて、「俺の作った飛行機を日本で売ってくれ。とりあえず1機買ってくれ。」と言われたので手付金は払った。1割。しかし自分の機体は完成しないまま、会社は終わってしまった。そこで諦めたわけではない。

今アメリカでは軽量級のプライベートジェットブームでいくつかの会社がたいへん魅力的な機体を開発中である。やがてそういう機体が日本にも入ってくるのであろう。また、ドローンの技術を使ってどこからでも離陸できる特徴をもったVTOL(垂直離着陸機)が開発されている。2025年にデリバリーということで、生きていたら是非1機ほしい。今から貯金はじめようかと思う。1機数十億円するプライベートジェットを乗りこなす日本人が出てきた。羨ましくないといえば嘘になる。しかし私はもっと値段の安い誰にでも手の届く個人用飛行機の時代が必ずやってくると信じている。そしてそのビジネスに関わってみたい。

#141 ひさしぶりにエンスー

2018-08-07

ランチアテーマ832というクルマを持っている。フェラーリ308の3000cc 8気筒のエンジンを積んだ4ドアである。ボロい中古車で安く買って整備した。ラジエターを2倍の大きさにして、足回りをフェラーリの純正部品をつけた。この度こいつをもうワンレベルあげることにした。308の次のエンジンは328のエンジンで3200ccになっている。ヨーロッパの部品屋から328のエンジンを買うか、308のエンジンを削って200cc排気量アップするか、どちらかの可能性を検討してみた。328のエンジンを買うより、308のエンジンを削るほうが安くできるし、エンスー的にもマニアックでいいと思ったのでやってみようと思う。

その次のプロジェクトは007に出てくるDS420というダイムラーのリムジンである。こいつは8気筒であるが、1気筒死んで黒い煙が出ていたポンコツを安く分けてもらった。リムジンという名前はついているが、ボロエンジンでペコペコボコボコの車体は外の音とエンジン音がして、ミニトラックに乗っているようだった。4000cc 8気筒のエンジンをおろして6200cc 12気筒のエンジンに積み替えようと思う。これはとても大変なチャレンジで、完成したら論文として発表できるようなテーマではないだろうか。ぜひやってみたい。

ランチアテーマよりあとにフェラーリのエンジンを搭載したクルマにマセラッティクアトロポルテがある。中古車で100万以下で売られていたりして、改造するには格好のターゲットである。フェラーリF430と同じエンジンが乗っているが、チューンダウンされている。これを4500ccにアップグレードするのも面白いと考えているが、これから発売されるフェラーリのSUVのスペックを睨みながら考えていこうと思っている。スポーツカーしか作らなかったフェラーリもロールスロイスやランボルギーニがSUVを作ったので、やむなく作るみたいである。2ドアのSUVになるのであろうか。

おっきなガソリンエンジンを積んでクルマをチューンするなんて時代錯誤の馬鹿者といわれることは承知の上である。しかし、12気筒のエンジンの持っている完成された美しさをみると、すべてを忘れてうっとりとしてしまう。電気自動車を作るなら、オリジナルの電気モーターを作ってチャレンジしてみようと考えた。

#140 次は8Kのドローンを作ってみる

2018-08-02

夏休みの工作に8Kのカメラを積んだドローンを作ることにした。ウェブサイトを探してもどこにも売っていないので。できたらこのコラムで報告する。完成したら8Kのコンテンツがなくて困っているという放送局に売り込みに行く。とりあえずカメラはREDの8Kで超広角を積むことにした。フィルターとってCMOSセンサーを裸にし、夜間撮影もできるようにする。墓地の上を飛んで人魂の映像をゲットしたい。

#139 ダイヤモンドオンラインの記事

2018-08-02

出たくて出たのではなくて、昔から仲のいい編集者から頼まれて話しただけなのに、「またいい訳言ってる」などと言われてしまった。「還暦過ぎたのだから過去はリセットしたら」とも言われた。それができないのよね。生々しい実話を山ほど話したのに肝腎の部分はみんなカットされていた。「今さら人の悪口をいうのはやめたほうがいいですよ、それにみなさんまだご存命ですよ」と編集者に言われた。あと10年は生き残ってそのうち全部しゃべってやろうと待つことにした。でもそのときには誰も知っている人がいなくなり、無視されるだけか。過去を否定することは、自分の足をめがけて弾を打つことであり、上に向かって唾をはくということみたいな気がする。いいことも悪いことも含めてそれが今の自分を作っているわけで、私のような者が再び表にでることはほぼないと毎日還暦の気分でやっている。マイクロソフトで喧嘩して、アスキーでも喧嘩して、大学でも喧嘩しての喧嘩男の人生。自分で自分がつくづく情けない。しかし、イヤなものはイヤ、嫌いなものは嫌い、といい続けてきたから今の自分がある。自分の好きなことをやって残りの人生が過ごせればそれでいいのではないか。超お金持ちや超有名人や超セレブになれなくても自分は今で十分幸せである、と思っている。

#138 IoTとAI

2018-08-02

IoTの研究をやっているが、IoTはクラウドとインターコネクトとIoTクライアントに分かれる。IoTクライアントは、センサーやアクチュエーターを含んだIoT機器のことであるが、これはIoTとしては大変わかりやすい。インターコネクトはIoT機器とインターネットをつなぐ無線通信のインフラのことで私の研究室は主にWiFiとLORAとVLFを中心に開発している。クラウドについてはサーバ群のスケーラビリティを中心に取り組んでいるが、どうしてもAIを避けて通れない時代になってきた。だからIoT時代のクラウドにふさわしい人工知能のプロジェクトをはじめることにした。私がMITで客員教授をしていたとき、担当の教授はマービン・ミンスキー先生で、この方は人工知能の父と呼ばれた人で、一連の人工知能の枠組みを考え出した発明者である。どこかで一度詳しく書かなければならないと思っているが、ミンスキー先生に教えてもらったことを今回のAIクラウドで是非実現したい。

#137 夏休みをどう使うか

2018-08-02

8月にはいってやっと夏休みになりそうだ。しかし休んでしまうとほかの奴らに負けるから、週4日制で月火木金、朝6時から仕事はじめて12時に終了して、午後は仕事しないことにした。これで効率は50%割るだろうが、かえってクリエイティブになることができれば、こんないいことはないと思いながらの実験である。あと大食い、ガブ飲みをしないで食事を一定にして少しぐらい痩せたい。同時に身体にIoTセンサーをつけて自分の身体で実体験をしてみようと思う。

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