nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#218 おことわり

2019-03-26

私は医師ではないので、この医療に関する内容は一般の人に向けて医学を論ずるものではない。医学のまわりにいるエンジニアとしてエンジニアリング的な考え方が医学に応用できないかどうかの個人的な考察だと考えていただいて、お許しいただきたい。IoTの分野としてメディカルは避けては通れない分野であるという認識はある。

#217 糖尿病の次のインデックス

2019-03-26

糖尿病というと血糖値がいつも問題になる。それとともに使われているのはヘモグロビンA1Cという指標である。大体過去3ヶ月の血糖値の平均を表しているといわれている。ほとんどの医学論文はヘモグロビンA1Cを使っているので、この数値なしには糖尿病を論じることはできないだろう。しかし、私は月に一回病院にいって2〜3ヶ月遅れのヘモグロビンA1Cで話をされることに違和感を感じてきた。先月頑張って血糖調整をしたのに全然評価されないことが多い。それよりも1〜2週間の結果であるグルコアルブミンの値を使う方がよいのではないかと思う。現在実験中である。

#216 ガン治療の方法論

2019-03-26

ガン研究の専門家の話を聞いた。まず体の中にガン細胞がいくつあるのかによって治療法が異なるそうだ。外科治療、放射線治療、抗ガン剤、免疫治療、赤外線治療などがあるそうだ。まず、ほとんどのガン細胞を外科的に切除することが第一段階。次は残ったガン細胞を免疫細胞でやっつけるのが第二段階。昔は免疫だけでガンを直そうとしていたときがあったみたいで、うまくいかなかった。また放射線治療は必要なところ以外のところにも被曝をおこし、たいへんである。体の奥にあっても必要な部分だけをアタックできる粒子線治療が注目される。陽子線や炭素線などがあるが可能性に注目している。この粒子線治療でかなりの部分を切除した後に免疫治療を行うことが効果的ではないだろうか。

#215 MRIを使ったデジタルボディー計測計画

2019-03-26

MRIを使って定期的に人体を1ミリスライスでデジタイズして記録することを年に一度ぐらい続けることによって基本的な人間の体のデータベースが可能になるのではないか。それぞれのデータベースは骨を中心に誤差を修正し、その比較をし、AIを使って診断をすることによって新しい可能性が開けるかもしれない。

#214 初期のガンの免疫療法

2019-03-26

免疫細胞二つでガン細胞一つをやっつけることができるそうだ。ガンの段階がステージ0やステージ1ならば比較的簡単にガン細胞をやっつけることができるみたいだ。だから線虫を使った初期のガンの発見と免疫療法の組み合わせは効果的かもしれない。

#213 線虫を使ったガンの発見

2019-03-26

人の尿一滴を線虫の近くに充てると、ガンの人の尿に線虫は近づいていくということがわかっている。ガンでない人の尿からは遠ざかっていく。この現象を利用した尿検査機は九州大学と企業の共同研究で開発されているらしい。私が興味を持つのは尿の中の一体どのような成分がガン由来なのか、ということである。これを発見することができたら面白い。

#212 3年目のIoTメディアラボ

2019-03-19

はやいものでIoTメディアラボをはじめて2年になろうとしている。来たる4月になると3年目になる。あっという間に時間は過ぎるみたいだ。

先週の週末に関係者が集まって年次報告会を開催した。1年目とは違って、メンバーの数も15人になり、2年目ははるかに内容が濃いものであった。また来年はもっとオープンに成果を発表することにしたいと考えている。

#211 元号を考える

2019-03-19

大和朝廷よりも遥か前に筑紫朝廷が存在し、元号があったと、歴史書に書かれている。九州元号というそうだ。

継体、善記、正和、教倒、僧聴、明要、貴楽、法清、兄弟、蔵和、師安、和僧、金光、賢称、鏡當、勝照、端政、吉貴、願転、光元、定居、倭京、仁王、僧要、命長、常色、白雉、白鳳、朱雀、朱鳥、大化、大長などである。読み返しているとそれぞれの時代の帝が何を考えて元号を選ばれたのかが少し伝わってくるような気がする。

平成の次の元号は最終的に誰が決めるのであろうか。それは絶対に新しい天皇陛下がお決めになるべきものではないか。憲法に書かれたことは無難に乗り切っても、政府の案を内閣総理大臣は皇太子殿下の元に持っていかれて次期天皇である皇太子殿下がお決めになったことであると信じている。報道で総理大臣が決めたということが明らかになったら私はそんな元号は使いたくない。元号は天皇が国の未来を想い決めるということをあたり前のこととする日本であってほしい。

#210 禁止すべきは殺人ロボットではなく、人間のかたちをした殺人ロボット

2019-03-19

共同通信によると『人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる「殺人ロボット兵器」の開発規制を巡り、日本政府が今月下旬の国連会議で公表する見解の概要が判明した。完全に兵器任せにするのではなく、人間による制御を確保すべきだとの主張が柱。政府関係者が18日明らかにした。殺人ロボット兵器は、一度起動すれば自動的に標的を選定し攻撃できる能力を持つとされ、想定外の暴走や、誤って民間人を殺傷することへの懸念が指摘される。「人間の関与」をルール化することで、完全自律型の兵器開発に歯止めをかけたい考えだ。』

私は反対である。私が言いたいのはこの殺人ロボット兵器を作るなと言って、作る人たちはいるだろう。作る国もあるだろう。それをしなければそれと戦うことができるロボットは作れない。負けてしまう。私はこの殺人ロボットを人間のかたちに似せて、いわゆるヒューマノイド型ロボットとして作ることを禁止するべきではないかと思う。もしそうするとしたら、それこそが人間を作った神への冒涜であり叛逆ではないだろうか。ゴルゴ13のような話は架空の存在であり、どんな殺人者でもバランスのとれた人間の心を持っているのではないか。人間はどこまでいっても人間であり、人工知能はその人間の中からアンバランスな一部を取り出したものにすぎない。そういうことをして、ヒューマノイドを作ることこそしてはいけないことではないかと思う。

#209 日本の政府の本当のかたち

2019-03-19

日本を支配している人は誰なのかと、ときどき考える。どんなにお金があってもそれはお金を持っているだけであって支配者ではない。総理大臣の権限は非常に大きなものがあるが、衆議院の第一党の代表であってそれ以上でもそれ以下でもない。

私は日本を支配しているのは政治家ではなく、霞が関の官僚の集合体であると思っている。官僚を支配しようと思った政治家がいたが、そうそうに失脚した。政治家のバックに日本はシンクタンクはいない。よって政策立案は官僚の知恵に頼るばかりで官僚を上手に操ることができる政治家が成功するみたいだ。

明治のはじめ、政権は長州と薩摩出身で政府は固められた。江戸幕府の重臣は転向した人たちと、野に下った人たちにわかれた。東京の山手のインテリの中にいるキリスト教徒はほとんどが元幕府のインテリだったみたいだ。今の政府が長州出身の総理大臣によって率いられていることを考えると、国会議員の出身の分析をやってみるのも面白いかもしれない。ひょっとして今でも明治の元勲のDNAが繋がっていたりして...。

#208 アメリカの政府の本当のかたち

2019-03-19

アメリカのシンクタンク、ランドコーポレーションがもし中国やロシアとアメリカが戦争すれば、アメリカが負けるというレポートを出したそうだ。だれが気の利いた人が翻訳してそのうち出版されればいいのに。

私の今までの経験をベースに判断すると、アメリカという国は大統領とその側近である各省の長官とアメリカ国中に散らばる政策シンクタンクの連合体がアメリカという国家そのものである気がする。これらの人たちがアメリカの政策を決めているのだ。加えてヨーロッパとアメリカにまたがる大金持ちの、たとえばロスチャイルドやロックフェラーなどのグループとそのまわりの人たちが自分の利益になるように誘導するアクションが政治経済を作っているような気がする。ルネサンスの時代からの伝統ある金持ちの世界には、誰も逆らうことはできない。ビル・ゲイツやジェフ・ベソスも孫さんも新参者の扱いを受けなければならないのではないか。そんな世界に飛び込んでいく元気な日本人はいないのか。必ず出てくると期待している。

#207 次世代モーターの開発

2019-03-13

同じ大きさで約5倍の出力が得られる次世代モーターの開発に成功した。この技術を使って新幹線のモーターと電気自動車のモーターを作ることにした。とりあえずテスラSでやってみる。新幹線はまずモーターだけ作って試験する。東京から札幌に使われることになればこれ以上の名誉はない。それを目指してやってみよう。

#206 いよいよブレグジッド発効

2019-03-13

英国の首相がたいへんな努力をしながらも、英国の議会は冷たい。英国は英国のことしか考えていないのだ。これを島国根性という。ヨーロッパ大陸の牽引役はドイツであるが、中国と仲の良いドイツをいじめようというアメリカに同調した英国が選んだリスク遮断の政策がブレグジッドだと考える。マスコミが報道する議論はそう考えて読むと笑ってしまう茶番である。すこしぐらい孤立してもアイルランドをバッファにしてユーロとポンドのようにEUと英国は距離を置くのであろう。ドイツを中心にヨーロッパ大陸に不況が来ないことを祈る。

#205 北朝鮮問題の落としどころを考える

2019-03-13

先日のアメリカ-北朝鮮サミットは決裂に終わった。どうすれば北朝鮮は核を放棄するのか。それは北朝鮮の金王朝の体制保証をアメリカが与えることしかないのではないか。同時にもちろん中国も体制保証をすることが望ましい。そうすれば経済制裁は解除され、北朝鮮はバブルに突入し、人民は幸せになる。体制は経済制裁によって存続が疑われるような状況になっているのではないか。そのような解決策が一番ありえるような気がする。

#204 NHKの新しいインターネット料金制度を考える

2019-03-13

マスコミの報道によると家にインターネットがあればNHKの視聴料を払わなければならない時代がやってくるそうだ。これは誤報だと思う。インターネットでNHKのテレビサイトに繋いで、自分の意志でテレビを見た人が新しく契約をして料金を払ってテレビを見る。そういうNHKにとっての新商品にしないと経営的に意味がないと思う。これまでのNHKの契約がある人はタダというのは、NHK的にはメリットが何もない。NHKの売り上げが増えるようなメカニズムが必要になるのではないか。それにはNHKオンデマンドと2K、4K、8Kのライブと記録が視聴できるようなサービスが望ましいのではないか。

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