nishi.org 西和彦のコラム

西和彦のエッセイ

#285 このままいくと1ドル=10,000ウォンか

2019-10-29

韓流ドラマが大好きで、ほとんど全部DVDで持っている。それぐらい好きだったのに、最近の韓国と日本の関係が悪くなっていることにガッカリしている。韓国はこれがどういう結果をもたらすのかを、わかっているのだろうか。日本の過去の振る舞いがどうこうとは異次元の韓国の未来がかかっている状態である。

一番考えられる最悪のシナリオはドルとウォンの為替がボロボロになるということだ。今1円は11ウォン、1ドルは1,167ウォンであるが、これが1ドル=10,000ウォンになってしまうときがもうすぐ来るのではないか。

ロシアに戦闘機を侵入させられ、中国に馬鹿にされて、それだけでなく北朝鮮にまで馬鹿にされて、まったく恥ずかしいかぎりだ。ソウルのアメリカ大使館に韓国の学生がなだれ込み乱暴狼藉をはたらいたということであるが、なにかおかしい。東京の米国大使館はマシンガンを持った海兵隊員が守っている。ちょっとでも変なことをしようとしたら蜂の巣にされてしまうだろう。ソウルがそうでないということは、アメリカはソウルから撤退するつもりではないか。そうなれば1ドル=10,000ウォンの時代がやって来るのではないか。そうすれば私はドルの現金を持ってソウルに美術品の買い付けに行きたい。

日本の反対勢力が馬鹿なことを言って、沖縄から米軍が出て行けば1ドル=1,000円の時代がやってくるのではないかと思う。安全保障はつまり、為替がそのインデックスである。国を殺すにはその国の為替をいじればチョチョイのチョイではないか。

#284 孫さんの投資に望むこと

2019-10-29

孫さんの投資が半端ない。ハイテク投資をやっていた孫さんは偉いと思ったが、最近の孫さんの投資には違和感を感じる。関係者でも責任者でもないので好き勝手言わせてもらうが、WeWorkの件はさっさと損切りして撤退した方が、たとえ5000億円ドブに捨ててもよかったのではないか。投資家は孫さんがハイテクではないダメ物件に追い銭を打っていることにあきれているのだ。私も含めて。孫さんは今まで大きな失敗をしたことがないからWeWorkを支えることにしたのだろう。たとえ5000億擦ったとしても、「やーめた」と彼がいうことができれば、彼の評価は上がると思う。昔の人は「見切り千両」と言った。孫さんにとって見切りはいくらなのであろうか。私は「見切り1兆」と言いたい。彼が本件を見切れば彼の信用は傷つかないのではないか。

#283 SEALsはどこから出発したか

2019-10-29

ISISの首領をやっつけるためにヘリコプター8機がSEALsを乗せて行ったという。道中ロシアとトルコとシリアに通過の通告を行ったという。ペルシア湾はとなりがイランなのでペルシア湾からではないだろう。紅海は遠すぎるかもしれない。やはり地中海のシリアの近くに停泊する米空母から飛び立ったのだろうか。この辺りにロシアがうろうろしているという話はないのにロシアと話をしたということは、潜伏先の情報はロシア経由だったのかもしれない。ヘリコプターで潜伏先を急襲するという手口は、最近のアメリカの特殊部隊のお得意である。アメリカに睨まれたらどこにいても、もうおしまいだ。これから関連した情報が続々とリリースされるのであろう。さぁトランプ劇場の開幕だ。

#282 孫さんとトランプ、孫さんとプーチン

2019-10-29

孫さんはトランプに一番早く会った日本人である。また同時にプーチンにも会ったとの報道がでた。しかしそのあとトランプにもプーチンにも会っていない。これはどういうことか。それは私のアメリカ政治や国際政治の常識から考えると、トランプやプーチンのお友達ではなく献金者の一人なのではないだろうか。こんなことをいうと孫さんから怒りの電話がケータイにかかってくるかもしれない。「おい西、たいがいにせーよ」そしたら僕は「いったいなんぼ払ろたん? 10億?」と聞くだろう。本当の友達だったらお金なんか払わないよね。

#281 トランプ大統領とペンス副大統領

2019-10-29

夜10時のトランプ大統領の演説をインターネットで聞いた。15分以上待たされた。世界中の人を15分も待たせるなんてすごいものだ。トランプ大統領は今回プロンプターを使わないで、全部生でリマークスを話した。私はこの演説を聞いて彼が今までのアメリカの大統領の中でトップクラスの能力を持つすごい大統領であるということを認識した。何処かの国の総理大臣も防衛大臣もぜひ見習ってほしい。特にピカピカだったのは質疑応答の部分で、あのようなやりとりができる国家元首が他にどこにいるだろうか。久しぶりにワクワクした。おそらく大統領選挙のための取り組みなのであろうが、トランプ氏の実力なのであろう。

トランプの演説よりさらに上をいっているのがペンス副大統領の演説である。先日の対中国に対する演説は名演説といっていいのではないか。中国に対する超強気のスタンス、しっかりと練り込まれた演説の文書。これらはトランプ大統領が弾劾されてもすぐに大統領職を引き継げるという副大統領ペンス氏の実力を内外にアピールしたような気がする。この二つの演説を聞いて私は現在のアメリカ政権が今までの歴史の中で、最良はともかくとして、最強の政権であると認めざるを得ない。こういうことをしているから、天皇の即位にはとりあえず台湾出身の運輸長官を送ってきたのかと思った。

#280 IoTの分野の再定義

2019-10-24

IoTの分野が4つあると言ってきたが、これをもう一度詳しく定義してみたい。

その1。人間の体内、体外のセンシングとコントロール。主にヘルスやメディカルの分野の応用。

その2。家の中や家そのもののインテリジェント化。いわゆるスマートホーム。家の周りの庭や、家が集まったマンションも含む。

その3。街、大陸、海中、海底などの大規模な地域をいかにコネクトした応用。これはIoT時代の都市計画として捉え直すことができるのではないか。

その4。3よりも大きな空間としての、衛星通信、衛星間通信、惑星間通信が考えられる。大規模な伝送遅延とノイズに埋もれた信号処理にどう取り組むのかが問われる。おもに地球を取り巻く衛星通信網がIoT全般のアクセス網として成立することが大テーマである。

IoTメディアラボもスタートしてから2年半が過ぎ目標の再設定を行う必要が出てきたような感じである。そのベースとしての4分野を考えてみた。現在研究中のプロジェクトを分野別にチームを作って、それぞれをデバイス、インフラ、クラウドの3階層に分けて取り組んで行きたい。楽しみである。

#279 IoTの次はIoTTTか

2019-10-24

IoTのデバイスがこれからどうなるのかを考えると、AIがクラウドだけではなくエッジデバイスに入ってくると考えられる。それぞれの機械が単なる数値計算的なことを行うより、「考える」という風な高度な処理を行うようになりそうだ。「考える」Thingsである。もちろんインターネットに繋がっている。Internet of Things That Thinkである。昔MITのメディアラボで僕がいた頃TTTプロジェクトというのがあった。それの発展した形である。当時は今ひとつであったが、インターネットを介してクラウドと繋がることによって、やっと本格的なものが生まれそうだ。

#278 AMDのRyzen32CPU/64スレッドの本当の実力は?

2019-10-24

インターネットでRyzen32/64 CPUの記事が増えてきた。リアルタイムのレンダリングなどに使うとはやいというものだ。記事を読むと他のものと比較されており確かにはやいみたいだ。しかし本当にシングルCPUより64倍はやいのだろうか。疑問である。各CPUとメモリとのスピードや各CPU間のスピードのボトルネックによって64倍ではなく本当の効率は低いのではないかと予測する。昔ハイパートランスポートでAMDのOpteron CPUを8個繋いだことがあったが実効効率は4より低かったことを覚えている。大騒ぎして8CPUのハイエンドワークステーションを作ったのに「なんだこれは」ということになって、みなガッカリした。よってこれからのテーマは64、128、256CPUの時代に向けてCPU間、CPUメモリ間の効率をどう上げていくのかが問われよう。

#277 CDの次はCDもしくはハイブリッドCD

2019-10-24

CDの次はSACD、DVD Audio、BD Audioと言われてきた。24bit/32bitでハイビットレート、ハイスピードのの1bitということが言われてきた。でもそういうものはすべて今ひとつであるみたいだ。しかし、スマホでMP3は事実上の標準となってしまった。100Hz以下の低音、10000Hz以上の高音は圧縮時に捨てられてしまっている。この音がおかしいということに多くの人が気が付き始めている。そこで見直されているのが16bitの44.1kHzのCDのフォーマットである。このフォーマットをいかにデコードしていい音にして聞くのか、ということが問われている。

まずHDCDのようなダイナミックレンジを拡大する手法が、もう一度見直されるのではないか。また22000Hz以上の超高音域をどう回復するのかというところもビクターが発明したK2などの方法が注目されるのではないか。16bit 44.1kHzのデータをHDCDで24bit 44.1kHzに変換してこれをK2で24bit 176kHzに変換するとどのような音がするのかに興味があり、実験している。またこのデータを超高級なDACに入力したらどのような音になるのかも興味深い。結果が出たらご報告したいと思っている。

このような信号処理をCDに加えることによって、従来からのCDは、これからも生き続け、新しいDSPと新しいソフトウェアがソリューションとなるのではないだろうか。

#276 3次元カラープリンタが動き始めた

2019-10-11

東京大学のラボでおそらく日本でははじめてのMIMAKIエンジニアリング製の最大級の3次元カラープリンタを導入した。とても素晴らしい。CADデータをぶち込めばその物体がプリントされて出てくる。これがエンジニアリング教育に果たす役割を考えると嬉しくなってくる。ちょうど昨日からはじまった学部3年生のためのIoT演習でも使うことにした。

出力のプリンタがあるので、次は入力である。4Kのドローンで空撮データを撮り、それを合成して3次元の立体地図を作ることに取り組みたいと思う。また3次元のスキャナーを使って立体模型や人体を入力することに取り組みたいと考えている。

#275 マイクロソフトの最近のパソコン

2019-10-11

ウィンドウズ10Xが発表された。デュアルスクリーン向けのウィンドウズである。これを使ったノートパソコンとスマホのような2画面のデバイスが発表された。絶対買おうと思う。次は2画面のフルウィンドウズスマホ、その次は小さなフルウィンドウズスマホが発売されればいいのにと、思っている。マイクロソフトがこういうハードウェアを開発できる会社になったことが嬉しい。僕の時代には、半導体の開発なんてやめてしまえ、という時代だったから。

#274 ソニーのプレーステーション5

2019-10-11

2020年の後半に発売される予定のプレーステーション5の仕様が明らかになった。AMDのx86のマルチプロセッサとグラフィックアクセラレーターが採用されるということだ。OSはおそらくソニー製のプレーステーションOSが続くだろう。ウィンドウズ10になればいいのに。ハードだけ買ってゲームしないでウィンドウズ10に変えることができればいいのに。そんなことを考える人はほとんどいないのだろうか。マイクロソフトのXBoxもウィンドウズではない。ゲーム機には囲い込みのための独自OSという図式になっているのだろうか。パソコンもなんでもできるホームコンピュータになればいいのに。プレーステーション4になかったBru-rayの4Kが搭載される。これがとても嬉しい。プレーステーション5といわないで、プレーステーション4Kといえばいいのに。

#273 IoTとその分野の再定義

2019-10-02

IoTについて研究をはじめてからもう3年が経とうとしている。いろんなことが最近わかってきた。

まず、IoTの分野。3つあって、IoTデバイスとIoTインフラとIoTクラウドがある。IoTデバイスについては4つの分野がある。ひとつは人間の体内。二つ目は人間の生活空間としての家。三つ目は家が集まった都市。四つ目は都市が存在している地球。そして地球には地上と空中と海中がある。そういうことを考えながら研究の対象の軌道修正をしていかなければならない。考えているよりももっと多くの分野で建築とのコラボレーションが必要という結果になった。

IoTのインフラについては、無線の伝送方式の議論も大切であるが、地上と空中はかなり解決されているが、海中のIoT通信に取り組まなくてはならないのではないかと考え始めている。

IoTクラウドについては、データベースの高速化に取り組んできたが、やはり本格的な人工知能のソリューションにも取り組むことにした。以上が最近の軌道修正の項目である。

#272 キリスト教が西洋文明に果たした役割

2019-10-02

我々は四大文明として過去5000年間にエジプト、メソポタミア(今のイラン)、インダス(今のインド)、黄河(今の中国)が栄えたと学校で習った。それらはどうなったのか。旧約聖書の出エジプト記に書かれているように人々はエジプトから脱出し、北に行った人たちがギリシヤ・ローマ文明に繋いだ。アラブやインドや中国は未来の大国ではあっても、最近の2000年は西洋諸国が著しい発展を遂げた。この理由は何であろうか。一番大きな理由はキリスト教であると私は考える。キリスト教の教えを受けた人々がギリシャを作り、ローマを作り、ルネサンスを遂行しその後のヨーロッパの発展、アメリカへの移住を成し遂げたわけである。そのことを歴史的に科学技術と真実の立場から研究することをはじめたいと思う。そこに21世紀に大国としてのアメリカや中国やインドがヒントとしてもいいことがあるのではないか。

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